ハレ「はあ...はあっ!」
ハレ「今になって...筋肉痛が!!」
バッガモナン「へっへ、エサが一匹増えそうじゃねえかァ?」
ハレはバッガモナンの手元を撃ち、武器を落とさせた。
バッガモナン「うおぉっ!?」
「兄貴!」
その隙にハレは加速し、バルフレア達を追いかけた。
ヴァン「待てよ!ラモン!」
全員は、オルタム橋を渡り終えた。
ハレ「追って...来ない?」
フラン「追ってくる気配は無いわ。振り切ったようね。」
バルフレア「バンガの足に追いつかれるようじゃ、空賊廃業さ。」
ハレ「...ねえ、なんでバッガモナンはバルフレアのことを追いかけてるの?」
バルフレア「...さあな?奴はただの薄汚い賞金稼ぎだ。俺だけを追っかけてるってことは無いだろ。」
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バルフレア達が魔石鉱を出ようとすると、広場の方に帝国のジャッジ達が見えた。
それに気づき、一行は急いで柱の影に隠れる。
ギース「……また供の者もつけずに出歩かれたそうですな。
彼はラモンなどではない。彼はアルケイディア皇帝の四男、ラーサー・ソリドールである。
彼の脇に目をやると、オンドール侯やジャッジ・ギース、そして、パンネロとミドリがいた。ミドリの銃は、隣の帝国兵が持っている。
ハレ「!ヴァン───戻って、早く!(小声)」
ハレは柱の影から飛び出しかけたヴァンを引き戻した。
ヴァン「痛って!力強いって!」
ハレ「...静かに。」
ギース「それぞれ、1人で魔石鉱から出てきまして、良からぬ連中の仲間ではないかと。」
ギース「それも、そちらのお嬢さんは珍しい服装でしたので。」
パンネロ「私たちは攫われて───」
ギース「控えろ。」
ギースがパンネロの言葉を止める。
ミドリはギースの威圧感ある雰囲気に、顔を強ばらせて怯えている。
ラーサー「1人で出てくるのが疑わしいのなら───」
ラーサー「私も同罪でしょうか?」
ギースは黙った。
ラーサー「ハルム卿。屋敷の客が2人ほど増えても、構わないでしょうか。」
オンドール「ほほう?」
ラーサー「ジャッジ・ギース。あなたの忠告に従い、これからは供を連れていくことにしましょう。」
ラーサーがパンネロとミドリの手を引いて、歩き出した。
ラーサーはミドリの銃を、帝国兵の手からさりげなく取った。
ギース「困ったものですな。」
ラーサー「よろしく、パンネロ。ミドリ。」
パンネロ「あっ、はい。」
ミドリ「えっと、はい?」
ヴァン「なんでパンネロが───何考えてんだよ、ラモン」
バルフレア「ラモンじゃない。」
バルフレアが間を置いてから喋り出す。
バルフレア「ラーサー・ファルナス・ソリドール。皇帝の四男坊、ヴェインの弟だ。」
ヴァン「あいつ!」
ハレ「ヴェインって、さっき言ってた───!?」
フラン「大丈夫。彼、女の子は大切にする。」
バルフレア「フランは男を見る目はあるぜ。」
ハレ「うーん...。」
バッシュ「オンドールの屋敷だな。問題は───どう接触するかだ。」
バルフレア「侯爵は反帝国組織に金を流してる。そっちの線だな。」
バッシュ「───オンドール侯は2年前、私が処刑されたと発表した人物だ。」
バッシュ「私の生存が明るみに出れば、侯爵の立場は危うくなる。」
バルフレア「侯爵を金ヅルにしてる反帝国組織にとっても、面白くない事態だろうな。」
バルフレア「『バッシュが生きてる』ってウワサを流せば、組織のヤツが食いつくんじゃないか?」
ヴァンが思いついたような顔をした。
ハレ「ヴァン、何か方法が?」
ヴァン「うん。良いのを思いついた。こうやって───」
ヴァン「オレがダルマスカの、バッシュ・フォン・ローゼンバーグ将軍だ!」
ハレ「...本気で言ってる...みたいだね?周りからすっごい見られてる……。」
バルフレア「...まあ、目立つのは違いないな。」
バルフレア「できるだけ、人の多い場所でやってくれ。」
ハレ「えぇ……?」
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Sideチヒロ 浮き雲亭前
ユズ「な、何とか着艦できた……」
チヒロ「えーっと?ハレの反応はあっちの広場?で止まってて……」
コタマ(無線)「何かあったのでしょうか。」
そこに、浮き雲亭からでてきた男が話しかけてきた。
男「なあ、あんた方、さっきの飛空艇と同じマークの札を付けてるじゃないか?」
男「まさか
モモイ「え?何!?」
アリス「アリス知ってます!こういうのは、バーで銃撃戦ですね!」
男「……誤解してるようだが、危害は加えない。約束する。」
エイミ「……信用できないんだけど。(小声)」
チヒロたちは、浮き雲亭のバックヤードへ入っていった。
【補足】
ジヴスには、デカめのミレニアムの校章が描かれています。
今回、管制官→本部→オンドール侯とビュエルバガイド
の順で情報が流れました。