今回はユズとチヒロに頑張ってもらいます。
チヒロ「ウォースラさん。ここなのね?」
ウォースラ「ああ、この奥だ。」
ウォースラがドアロックを解除する。
ヴァン「この部屋、やけに静かじゃ───」
ヴァンの言葉を遮るように、ジャッジと一般兵が部屋になだれ込んできた。
ウォースラ「数に怯むな!雑兵は無視していい、指揮官を倒せ!」
ヴァン「分かった!」
バルフレア「ジャッジか……。」
チヒロは後退しながら、ジャッジの鎧の薄そうな箇所を狙った。しかし剣で弾かれてしまう。
チヒロ「あまりストックで殴るのも……耐久に限界がある。」
チヒロは続けて狙い撃つ。
バッシュ「チヒロ、首元だ!そこは装甲が薄い。」
チヒロ「ありがとう!」バァン
ヴァン「1人倒して、あと1人だ!」
チヒロがジャッジを1人仕留め、残るもう1人のジャッジへ猛攻を仕掛ける。
バッシュやヴァンが切りつけたところに便乗してストックで殴り、横を通り過ぎて再び銃撃。この繰り返しだ。
バッシュ「ぐっ...」
バッシュが『くらやみ』になり、チヒロはすかさず目薬を投げる。
バッシュ「恩に着る!」
チヒロ「どういたし───!?ッ」
チヒロが一般兵に斬りかかられる。チヒロは銃身で剣を防ぎながら、助けを求める。
銃声の後、一般兵が倒れた。バルフレアの援護だ。
バルフレア「お嬢さんも中々たくましい。」
チヒロ「……。」ムスッ
バッシュ「営倉のカギはこれか。ウォースラ。」
ウォースラ「ああ。」
バッシュは第1営倉の扉を開けた。
ウォースラ「…(この部屋か!)」
ウォースラ「殿下、ご無事で。」
アーシェ「ウォースラ。───」
ウォースラは、自分がアーシェの肩を掴んでいることに気付いて少し離れた。
ウォースラ「殿下。」
アーシェ「ありがとう。大丈夫です、私───」
アーシェがバッシュに気づき、眉をひそめる。
ヴァン「ぐずぐずするなよ、時間がないんだぞ!」
ヴァン「……パンネロたちが待ってるんだ。」
チヒロ「そうね。……ハレ、聞こえる?」
──────────────────────────────
Sideハレ
ハレ「うん。聞こえるよ。」
チヒロ(無線)「一度攻撃をやめて、リヴァイアサンの着艦ドックまで来れる?」
ハレ「分かった。ユズ。」
ユズ「了解。攻撃止め、着艦準備。」
ユズは攻撃をやめて急旋回し、リヴァイアサンのドックへ向かった。
帝国管制官「正体不明の攻撃、止みました!」
──────────────────────────────
バルフレア「……敵は無視して出口に向かった方がいいか?」
ウォースラ「そうだな。殿下。こちらを。」
ウォースラは、アーシェに装備一式を渡した。
アーシェ「ありがとう。」
チヒロ「私たちが守ります。」
アーシェ「───ええ。」
チヒロ「飛空艇は手配してあります!着艦ドックまで行きましょう!」
──────────────────────────────
Sideハレ リヴァイアサン着艦ドック付近
ユズ「うっ!?追撃が!?」
ユズは上方向に旋回し、敵を撃ち落とす。リヴァイアサンの随伴機であるイフリートの主砲を回避しながら、少しずつ着艦ドックへ近づいていく。
ハレ「……誰か、いる?」
ハレ「!あの時のジャッジ!?」
──────────────────────────────
Sideチヒロ
チヒロ「ここまで来れれば───!」
チヒロ一行は、パンネロとミドリ、そしてラーサーに遭遇した。
パンネロ「ヴァン───」
ヴァン「ごめん。もう、大丈夫。」
チヒロ「ミドリ!」
ミドリ「う、あ、チヒロ先輩……。」
ミドリは泣き出した。
チヒロ「無事で良かった……本当に。」
チヒロは、ミドリを優しく抱きしめた。
ラーサー「ギースが気づきました。早く脱出を。」
ラーサーがウォースラに向き直る。
ラーサー「……アズラス将軍ですね。僕と来てください。」
ラーサー「僕と先回りして、飛空艇を押さえましょう。飛空艇のことは、侯爵から聞いています。」
その時、チヒロに連絡が入った。
ハレ(無線)「副部長!着艦できないよ!」
チヒロ「どういうこと!?」
──────────────────────────────
ギース「珍しい飛空艇ですな。まさかレーダーに反応しないとは。是非とも仕組みが知りたい。」
ハレ「ぐ……っ!!」
ハレ「チヒロ先輩!!急いで!!!」
──────────────────────────────
チヒロ「飛空艇が危ないわ!ドックに急いで!!!」
チヒロ「あなたたちは万が一に備えて、別の飛空艇を押さえてて!」
ウォースラ「了解した!バッシュ、殿下を頼む!」
バッシュ「ああ。───殿下、ここからは私が。」
──────────────────────────────
ハレ「ユズ!」
ユズは飛空艇から降り、ギースに単身立ち向かおうとしていた。
ユズ「先輩はジヴスをお願いします!ここは……」
ユズ「私が!!!」