ゲ開部とヴェリタス、イヴァリースへ   作:Roon

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キャラが多めなのでゆっくり進んでいきます。

筆が乗るときに書きます。





周りを探索してみよう

 

チヒロ「ええ……っと?」

 

ユズ「わぁ…!!」

 

モモイ「まあ、こういうこと。」

 

 

ハレ「まだ分からないことが多くて、私たちにも説明できないっていうか…。」

 

 

チヒロ「…着いてきて正解だったわ。」

 

 

アリス「あ、あそこに人がいます!」

 

ミドリ「人…?」

 

 

アリス「大きな体ですね!大きな剣を持っていて、狼みたいな耳があって…」

 

 

ミドリ「え?」

 

 

ミドリ「ちょっと私にはよく見えないや…もっと特徴を教えてくれない?」

 

 

アリス「目が怖そうな感じで、ヘイローは無くて、市民の方ではなさそうです!」

 

アリス「あ、こっちを向きました!」

 

 

ミドリ「…(ゾワッ)」

 

 

コタマ「何か…こっちに向かって来てませんか?」

 

 

ハレ「?」

 

マキ「?何のこと?」

 

 

チヒロ「!みんな!銃構えて!」

 

 

8人の方へ走ってくるのは、二足歩行の筋肉質な狼。ウェアウルフだ。

 

 

ウェアウルフ「■■■■■■■■!!!」

 

 

モモイ「うわっ!?」

 

 

アリス「アリス、行きます!」

 

 

アリスは冷静に、狙いを定めてウェアウルフに弾丸をお見舞いした。

 

アリス「光よ!」

 

 

チヒロ「みんなも!」

 

 

チヒロの呼びかけでアリス以外が銃を持ち、銃口はウェアウルフを向く。

 

ウェアウルフは左脚を撃たれ、剣を落として丸腰ながらも、モモイ目掛けて突進してきた。

 

 

ミドリ「お姉ちゃん!」

 

ミドリは制止を試みるも間に合わず、ウェアウルフの大きな身体がモモイにぶつかる。

 

 

モモイ「っ!?」

 

 

モモイが一瞬よろめいたが、それが最後、ガラ空きになったウェアウルフの背中を、ミドリとチヒロが撃ち抜いた。

 

 

ウェアウルフ「ォ…ォ……」

 

 

ウェアウルフが力尽きて地面に伏す。直後、ウェアウルフの肉体は消えてしまった。

 

ミドリ「殺した…いや倒し…た?でも、血が残ってない…」

 

モモイ「えっ!?消えちゃった!?」

 

 

驚くモモイの前に、チヒロが駆け寄る。

 

チヒロ「モモイ!大丈夫!?怪我は!?」

 

 

モモイ「無事だよ?全然痛くもなかったし。痣とかもないでしょ?」

 

 

チヒロ「あ…ぁあ…良かった。でも、傷がある。」

 

 

ハレ「モモイも無事そうだし、とりあえず人の居る所に行かない?またあんなのが来たら危ないよ。」

 

 

チヒロ「…それもそうね。移動しましょう。」

 

チヒロ「私とモモイはここにいるわ。さっきのことで何かあったら、すぐ戻れるように。」

 

 

ここでチヒロが戻る選択をしなかったのは、またヴェリタスの部員や後輩たちが同じことにならないよう、守りたかったこと、そして、モモイの状態をこのまま見ておくには、迂闊に移動しないことが必要だったからだろう。

実際、チヒロとモモイはアーチからは少し離れた所にいるために移動する必要がある。

 

 

──────────────────────────────

 

チヒロ「モモイ、大人しく座っててね。」

 

 

モモイ「う、うん。でも、小さい傷だし…」

 

 

 

 

???「……。」

 

 

チヒロ「…そこの岩陰、誰かいるの?」

 

 

???「!?」

 

 

モモイ「またモンスターかな…?」

 

 

 

???「ぼ、僕は普通の人間(ヒュム)だよ!」

 

 

チヒロ「びっくりした…ヒュム…?人なのね?」

 

 

???「うん。」

 

 

モモイ「あなたの、名前は?」

 

 

ジン「僕はジン。ここの集落の人間だよ。」

 

 

ジン「怪我してるみたいだったから、ポーションを分けてあげようと思って。使うでしょ?」

 

 

モモイ「ポーション!?ほんとにあるんだ!」

 

 

ジン「街で買ったやつだよ?はい。これ。」

 

 

チヒロ「えっと、これはどう使うの?」

 

 

ジン「…帝国から旅行に来たのかな?普通に飲むんだよ。」

 

 

ジン「(頭に輪っかみたいなのがあるし、人間(ヒュム)じゃないのかも?)」

 

 

モモイ「…。」ゴクゴク…

 

 

チヒロ「ちょっとモモイ?早いわよ!」

 

 

モモイ「え?でも飲むものだって言うし。…あ。苦い…。」

 

 

モモイ「…?傷が治ってる!!すごい!!

 

 

チヒロ「本当ね…すごいわコレ。」

 

 

チヒロ「ジン君…だったかしら。ありがとう。」

 

 

ジン「どういたしまして。…良ければうちの集落に来る?ポーションの1個や2個、持ってないと危ないよ?」

 

 

ジン「ちょうど仕事もサボれるし…(小声)」

 

 

モモイ「行きたい!いいでしょチヒロ先輩?」

 

 

チヒロ「…ちょっと考えさせて。」

 

 

チヒロは少し考えていた。

 

こんなにすぐ傷を治せる薬なんて、有り得ない。そんな物がある場所にいていいのか?

でもあの(モンスター)みたいなのが出たとしても、対策できなければ意味がない…有効打を知ってるのは集落の人のはず…しかも案内して貰えるとなったら…

 

チヒロは意を決して、言い放った。

 

 

チヒロ「お願いするわ。ここからどのくらい?」

 

 

ジン「すぐそこだよ!ダッシュで行くから、着いてきてね!」

 

──────────────────────────────

 

ジン「ここだよ!」

 

 

モモイ「わ…のどかな感じ。シナリオが思い浮かんできた!」

 

 

チヒロ「呑気すぎでしょ…ん?」

 

 

チヒロが集落の反対側に目をやると、コッカトリスと戯れるマキとアリス、それを見守る4人の姿があった。

 

 

チヒロ「……。」

 

 

チヒロ「何やってんのよあんた達!!」

 

 

マキ「!?」

 

 

アリス「!?」

 

 

ハレ「あ、チヒロ先輩。えっとね…」

 

 

ハレ「あの後、歩き回ってたらここに着いたんだ。集落のリーダーの人にも、色々説明してある。」

 

ハレ「OKを貰ったから、しばらくここにいられることになったよ。…その子は?」

 

 

チヒロ「…この子は…あれ?」

 

 

チヒロが集落を見渡すと、ジンがマシュアに経緯を説明していた。

 

 

チヒロの後ろにいたモモイが口を開いた。

 

モモイ「ポーションってすごいんだよ!私の傷がすぐ治ったし!」

 

 

ハレ「ポーション…エナドリみたいな感じかな…」

 

モモイ「代わりにしないでよ!?」

 

 

マキ「コッカトリスちゃんかわい〜!!!」

 

 

一行が話し合っていた所に、マシュアが入ってきた。

 

 

マシュア「君たち、どこかに行こうとしているのかい?」

 

 

チヒロ「いえ、今は右も左も分からず…。」

 

 

マシュア「なら、ラバナスタへ行くといいよ。」

 

 

チヒロ「ラバナスタ…ですか?」

 

 

マシュア「ああ。この辺で1番大きい街だよ。なんでもパレードをするそうで、人が多いらしいが…」

 

 

マシュア「ここから北に行けば、すぐに着くよ。」

 

 

チヒロ「ありがとうございます。色々教えてもらって…」

 

 

マシュア「いやいや、こちらこそ。最近お客なんて珍しくてね。」

 

マシュア「君たちは人里離れた所の出身だと聞いている。分からないことがあれば是非聞いてほしい。」

 

 

 

チヒロ「みんな。出発するわよ。」

 

 

ミドリ「ちょっと待ってください。まだみんな買い物中で…」

 

 

ミドリが残りの全員を指で指し示した。

 

モモイ「この鎧、結構重い…」

 

モモイはぶかぶかのレザーアーマーを着て歩き回っている。

 

 

アリス「アリスは勇者の剣を手に入れました!」

 

アリスはレザーシールドを構え、ブロードソードを振り回している。

 

 

ユズ「…こうすればすぐ逆手持ちできて…二本持てば…」

 

ユズはダガー。

 

 

マキ「この緑色すっごい綺麗ー!!」

 

マキは子供から草由来の染料をもらったようで、空のスプレー缶に入れて使おうとしている。

 

 

ハレ「…!!!コレイケるっ!!!」グビグビ

 

ハレはポーションをラッパ飲み。

 

 

コタマは…

 

コタマ「なんでしょうコレ…」

 

ロッドのような何かをまじまじと観察している。

 

 

チヒロ「……。」

 

 

チヒロ「全員!返してきなさい!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 




【補足】

コタマ達6人は、別行動中にゲーム感覚でハイエナやらオウルベアやらを狩りまくっておたからを乱獲し、それをギルにしたり、トレジャー漁りで手に入れたギルで買い物をしました。
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