ゲ開部とヴェリタス、イヴァリースへ   作:Roon

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イヴァリースvsキヴォトス

 

 

上官「少しばかり、質問させていただきたい。まず、ここはどこだ?」

 

 

マキ「ここはキヴォトスだよ。イヴァリースじゃない。」

 

 

 

帝国兵たちは動揺した。自分たちが遠く、イヴァリースから離れた場所に移動していたという事実にだ。

 

 

 

帝国兵B「なぜ子供がそんな武器を?ここは紛争地帯かどこかで?」

 

 

エイミが答える。

 

 

エイミ「紛争……まあ抗争は起きるけど。」

 

 

 

帝国兵Cが割って入る。

 

 

帝国兵C「待て、捕まえると言ったな。何をする気だ?」

 

 

 

マキ「?そりゃ閃光d───モゴモゴ」

 

 

エイミがマキの口を抑え、無線のスイッチを入れる。

 

 

エイミ「増援お願い。ここまで来てるってことはなかなか強いよ。」

 

 

 

帝国兵C「さっさと答えろ!」

 

 

 

キレ気味の帝国兵が、エイミ達に圧を掛ける。

 

エイミがため息を吐き、答える。

 

 

 

 

エイミ「抵抗しなければ、傷つけるつもりはないよ。」

 

 

 

上官「……。」

 

 

 

 

帝国兵の上官。彼はおおよそ伍長にあたる。他2人はそれぞれBが一等兵、Cが二等兵である。Dも二等兵だった。

 

 

しかし兵の数が多い帝国。伍長程度ではまだまだ下っ端として雑に使い倒されるレベルである。

 

 

 

 

 

帝国兵B「傷つけず、殺さない……情報が目的か?」

 

 

エイミ「ちょっとそこは答えられないな。」

 

 

 

上官「我々は拷問に屈さず、情報も渡さん。徹底抗戦するつもりだ。」

 

 

 

マキ「拷問……って。そんな事しないよ。」

 

 

 

マキがボソリと呟くも聞き入れられず、上官も剣を抜き、帝国兵Bはヴェガ*1を構えた。

 

 

 

帝国兵Bがギルを投げつけた。

 

 

マキ「痛あっ!?コインだ!?」

 

 

 

エイミ「うっ…仕方ないね。なるべく防御に回るよ、マキ。」

 

 

マキ「OK。こんな使い方もあれだけど……喰らえっ!」

 

 

マキはペイント弾を帝国兵Cめがけて発射した。帝国兵のヘルメットが青色に染まる。

 

 

 

帝国兵C「うがっ……ふざけているのか!?」

 

 

 

帝国兵Cは怒りに任せて声を荒らげた。

 

 

 

 

 

エイミ「……もっと色々持ってくるんだったな。」ガサ

 

 

 

エイミはカバンから素早く閃光弾を取り出した。が、

 

 

 

上官「せいっ!!」

 

 

帝国兵の上官が、エイミに斬りかかってきたのだ。

 

 

 

 

上官「…女子供であろうと、容赦はしない。」

 

 

 

 

エイミ「ぐ……うっ……。」

 

 

エイミの左肩に、刀身が直撃していた。

 

 

 

銃弾や爆発に耐えられるキヴォトス人でも、成人男性の体重+鎧や武器の重さ分の体重が乗った、1箇所に大きな圧力のかかる斬撃は別である。

 

それに、彼自身の能力も高い。

 

 

 

しかし、彼の剣が安物のミスリル製であったことが災いして、刀身が歪んでしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

帝国兵C「…ここまでだ、小娘。あんなイタズラをよくも……」

 

 

帝国兵Cが拳を強く握ったため、帝国兵Bが制止した。

 

 

 

帝国兵B「…こちらも殺してはいけない。なぶるなんてなおさらだ。」

 

 

帝国兵Bがこうしたのは、彼が思わず自分の妹を連想してしまったためであった。

 

 

兵士としては不向きだが、だからこそ、引き金1発で攻撃ができる銃を選んだのだろう。

 

 

 

 

帝国兵C「……情でも湧いたか?分かった。拘束だけにしてやろう。」

 

 

 

帝国兵Cは持っていたロープでマキを拘束しようとしたものの…

 

 

マキ「うわあああああああああああ!!!!」

 

 

 

マキは帝国兵Bを張り倒し、帝国兵Cを押しのけて逃げ出した。

 

 

キヴォトス人は一般人よりも力が強い。ミレニアム生はもやしっ子と言われがちだが、日頃から動き回っている者は別である。

 

 

 

 

 

上官「!?何だその力は!?」

 

 

 

エイミが伍長の剣の刀身を握り、彼から奪った。

 

 

彼の剣に本来掛かっていた保護魔法も、ミストのないキヴォトスでは意味を成さなかった。

 

そもそも、ミスリルはただの鉄と化す。

 

 

 

 

上官「クソ……」

 

 

 

 

 

マキ「喰らえーーっ!!!」

 

 

 

マキが走り撃ちで伍長を攻撃し始めた。彼に着弾の衝撃が伝わる。

 

 

 

 

上官「うっ......!」

 

 

 

 

マキ「わわ……っ」

 

 

重心が前に偏ったため、マキが転んだ。

 

 

 

すかさずエイミが追撃。

 

 

エイミが閃光弾を投げ、帝国兵たちが気を失う。

 

 

 

エイミとマキが二人がかりで伍長を拘束したところで、ようやく応援がヘリで到着した。

 

 

 

 

チヒロ「マキ!マキーー!怪我は!?」

 

 

 

マキ「転んだけど、怪我はないよ。」

 

 

 

ヒマリ「すみません……。もう少し早く気付いたら…」

 

 

チヒロ「気付けなかったのは私たちもそうだから。ごめん。」

 

 

 

 

 

 

 

 

廃墟周辺の監視カメラは帝国兵らが転移した際、一瞬流れ込んだミストが原因で故障していた。

 

 

 

その故障の仕方というのが、器用にも数分ごとに映像がループするという壊れ方であったため、またセンサー類をほとんど皆殺しにするものであったことで、察知が遅れてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

エイミ「私たちが応戦できて良かったよ。市街地に行かれて、事がバレたら不味かったでしょ?」

 

 

 

ヒマリ「それはそうですが……あなたも負傷しています。」

 

 

エイミの左肩には()()()があった。

 

 

 

エイミ「……急いで手当てしないと。あ、あっちの人は縛っておいたよ。」

 

 

 

 

ヒマリ「ありがとうございます。あとの2人も拘束し、一度こちらに連行します。」

 

 

 

上官「…………。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*1
本編にも出てくる両手持ちの銃(ライフル?)。銃本体の攻撃力は13で、必要ライセンスは『銃装備2』。





今回も独自解釈とご都合展開多めです。


一応、設定として

【上官】


アルケイディア帝国軍の伍長にあたる階級。
冷静な判断力と帝国への忠誠心、高度な剣術を持ってはいるが、うまく発揮できていない。

また臆病な部分があり、出世することを恐れている。



【帝国兵B】


一等兵にあたる。ガンナー。

もとはナルビナ地下牢の警備担当だったが、ヘネ魔石鉱の監視員として異動。銃の命中率はまちまちである。

帝国に忠誠心を持っているわけではない。



【帝国兵C】


二等兵にあたる。重装備剣士。

性格に難があり、同僚とうまくやっていけないことが多いため、二等兵止まりである。

技術だけはあるため、二等兵の中では上澄み。


帝国への忠誠心はない。力自慢が目的。







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