チヒロ「……鉄の兜?ここから反応が……」
コタマ「ですね。こちらには火薬と薬莢、そして銃弾らしき物。」
コタマ「……これ、全て手作りしてあります。でもこの弾、中に水が……?」
チヒロ「何か書いてあるわね。『
水属性弾薬『アクアバレット』。本編では交易品として『ヴェガ』とセット買いが可能。
魔石鉱内でのモンスター駆除や、火災やミスト爆発の際に火を消し止めることも目的として配給されている。
アテナ3号が2人に話しかける。
アテナ3号「……この真下に、人間の遺骸を発見。キヴォトス人のものではありません。そこからはん……の……う…………が…………」
チヒロ「……え?」
アテナ3号「ほ……報告。このデバイスに異常を検知。故障防止のため、シャットダダダ……シャットダウンしま……す。」
コタマ「!?ア、アテナ3号!?」
アテナ3号はミストにより自身が故障することを防ぐため、コタマの手の中でシャットダウンした。
チヒロ「どういうこと!?何が起きてるの……。」
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トキ「先生、連れてきました。」
帝国兵3人が部屋の中へ入る。机と椅子以外は何もない、殺風景な部屋。
先生「……お座り下さい。」
帝国兵3人が腰を下ろす。
先生「私は『シャーレ』という組織に所属する『先生』と申します。」
上官「『先生』というと……教師ですか。」
先生「ここでの階級みたいなものです。その辺りは後で説明いたします。」
先生「では、単刀直入に言います。」
先生「あなた方の所属する帝国や、イヴァリースの常識について教えて欲しいのです。」
上官「…………私たちは皆、機密情報を知りません。所詮は下っ端です。」
先生「あ、いえ、そうじゃなくって。もっとこう……基本的なことです。情勢とか。」
上官は質問の内容を訝しんだ。そのような情報、欲しがるのは帝国旧市街の人間くらいだ。
先生は今のタイミングで、懐のレコーダーで録音を開始した。
先生「では……そうですね、帝国の情勢についてお願いします。」
上官は情報漏洩の危険がないと判断し、話し始めた。
上官「現在アルケイディアは、西にあるロザリア帝国と緊張状態にあります。」
上官「アルケイディアの上層部のことはさっぱりですが、なぜか物価が上昇している……とか。これ以上は機密の範囲になります。」
先生はメモを取った。
先生「では、『飛空艇』についてお聞きしても?」
上官「それについては、こいつの管轄です。」
上官は帝国兵Bを手で指し示した。
先生「質問しますね。まず、飛空艇はどういった仕組みで動いているのですか?」
帝国兵B「ああ……飛空艇は……魔石の一種である『雷の魔石』で発電し、『飛空石』で得た浮力で飛んでいます。」
先生「なるほど…………。」
先生が再びメモを取る。
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ヒマリ「興味深いですね。異世界の技術というのは。」
エイミ「ジヴスの改造とかができるかな?」
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先生「……ありがとうございました。以上でこの質問は終わりです。お疲れ様でした。」
帝国兵B「……。」
上官「……あなた方は飛空艇を造るつもりで?」
先生「まだはっきりとは決めていません。」
先生「ただ、私たちはあなた方の文化を知りたくて……我々からすれば、イヴァリースは未知の領域なので。」
上官「……この話、帝国に持ち帰っても?」
先生「あぁ、待ってください……いや、キヴォトスのことが知られたら……」
上官「『帝国へ戻る』かは検討中ですが……。」
先生「へ?」
アクアバレットの用途については独自設定です。個人的に腑に落ちるものにしました。
◆今の帝国兵3人の状態
【上官】
仲間の死、そして帝国とキヴォトスでの待遇の差から、帝国への忠誠心が薄れてきている。
また、アルケイディアの軍事力では技術の進んだキヴォトスに敵わないと思い、いっそ寝返ってしまおうか……と考えているところがある。
【帝国兵B】
上官がこれからどうするかによるものの、積極的に技術の開示・提携をしたいと考えている。
いつ帰れるのか分からないので、折角なら自分の知識を生かして何かしたいとも思っている。
そしてキヴォトスの銃火器に興味を持っている。
【帝国兵C】
「居心地と待遇がいいならそれでいい」と思っている。投げやり 。
上官を警戒しているために彼に同調するような態度を取っているが、実際はかなり短絡的な考えをしている。