帝国兵B,Cは帝国から離反したため、今回からは呼称がB,Cになります。上官はそのままです。
本名は考えておりません。
ミレニアム 特異現象捜査部の部室前
先生「あーいたいた、おはようございます。」
上官「おはようございます、先生。」
先生「ちょっとお部屋に失礼しても?」
上官「ええ。まだCが寝ボケておりますが……。」
先生が部屋へ入ると、帝国兵Cもとい一般人Cが壁に寄りかかってウトウトしていた。
C「ふが……っ……。」スピー
B「いい加減起きないか。先生がいらっしゃった。」
先生「今日の流れを説明しても……まあ大丈夫そうですね。私も忙しいんで、あんまり待ちませんよ?」
B「いや……すみません。」
Bが申し訳なさそうに会釈する。
先生「冗談ですよ。じゃ、説明始めます。」
先生が紙の地図を机の上に広げた。
「彼らは電子機器にそこまで馴染みが無いだろう」という先生の判断で、アナログな地図を用いた説明になったのだった。
先生「んで……まずは食事ですね。話は通してある(※)ので、ここの食堂に行きましょっか。」
※もちろん、ヒマリとヴェリタスによる情報操作の賜物。
先生が連れてきた客人という扱いで、様々な偽装の結果と先生の説得のおかげで話が通っている。
クロノスに情報が漏れないように色々対策済み。
ミレニアム 食堂 am7:30
先生「この時間、人があんまり居ないんですよ。ミレニアムの学生ってそもそも食事の優先順位が低いことが多いっぽいんで……。」
B「技術者ならではの特色といったところでしょうかね…」
先生「ああ、こっちのモニターで注文できますよ。」
B「……馴染みのない料理が多い……」
Bはたまごサンドとサラダ、牛乳を選んだ。
上官「では。」
上官はポーチドエッグとトースト、紅茶を選んだ。
C「……?」
Cは好奇心でおにぎり(昆布・鮭)、卵焼き、水を選んだ。
先生「(好みはそれぞれの出身によるのかな...)」
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(数分後)
B「……包装といい、かなり丁寧な作りですね。ミルクも紙パックとは。」
Bが飲んだことのあるミルクとは、主にジャハラや帝国産のナンナのミルクだった。
C「がっ……な、軟水……!」
Cは口をつけた水が軟水であったことに気付き、むせた。
先生「硬水の方が……良さそうですね。探してきます。」
基本的にキヴォトスの水はほとんど軟水である。そのため、硬水に慣れている人間は体調を崩すことがある。
上官「暖かい食事が出されるのは久しぶりだ。」
B「ヘネでは保存の効く乾物やクッキーばかりでしたからね。」
ヘネ魔石鉱は高温多湿の環境だったため、持ち込まれる食料品は基本的に含む水分が少ない、または含まれていないものだった。
上層部のささやかな計らいとして、鉱員と兵士の食事は区別されていた。...が、あまり内容に変わりは無かった。
基本は水を飲みすぎないための薄い味付けに、保存用のため常温、かつ食感がよく分からないものの栄養はあるという、気味の悪いもの。
そんな食事ばかりだったので、元帝国兵たちはえらく満足した。
先生「硬水ありましたよ!」
C「あ、ありがたくいただきます......」
上官の紅茶も軟水が使われていたが、彼が腹を壊すことはなかった。
C「にしてもコメとは。帝国ではパンが主食で、一部を除いて食べられていないと聞いています。」
先生「ここでは米ベースの食事も多いですよ。まあパンも人気ですけど。」
C「…焼き魚?も相当久しぶりです。こっちは?」
先生「あ…そっか。昆布は馴染みがないですか?それは海藻を味付けしたものですよ。」
C「なるほど?」モッモッ
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先生「食事も済みましたし……技術の視察に行きましょうか。エンジニア部に。」
C「射撃場に行くって話では?」
先生「エンジニア部にも射撃場の設備があるんですよ。行きましょうか、こっちです。」
先生をフレンドリーな大人として仕上げたい