今回、前話ではっきりさせていなかった「生徒たちのこの世界に対する認識」と、「モンスターを倒す」ことへの認識の部分をはっきりさせるつもりで書いてます。
足りない部分はご質問いただければ、ご回答の後本文に付け足します。
一行は、ラバナスタ南門に向かって歩いていた。
マキ「ねえ、気になった事があるんだけどさ。」
マキ「あの狼とか、ハイエナとか、倒すとみんな消えるし、数字が出るよね。なんていうか…『殺す』とは違う?ここじゃ当たり前…みたいだけど」
マキ「あとさ、さっき買い物した時、鎧を着ようとしたけどなんでか着れなかったし、剣も使えなかったんだよね。」
マキ「このことでモモとユズと話してたんだけどさ?」
マキ「ここって、ゲームの世界なんじゃないかって。」
チヒロ「…え?」
ミドリ「…それもそうかも。お姉ちゃんもあの時、鎧しか着れなかった。これってジョブみたいなのがあるってことじゃないかな。」
ミドリ「そもそも、たまに空を飛んでる飛行機みたいなやつも、キヴォトスと同じ仕組みで飛んでなさそうだよね。」
マキ「確かに。」
ユズ「そもそも、空にヘイローが無いね。」
ユズ「あと、さっきも移動したら敵が急に消えたよね。」
マキ・ミドリ「「やっぱここゲームの中じゃない!?」」
チヒロ「…これは特異現象捜査部案件かな…」
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そうこうしているうちに、南門へ到着した。
ユズ「あれ?何だろう、あの鎧の人……」
帝国兵「ん?旅行者か。」
帝国兵「もう通ってよろしい。パレードは終わった。」
ハレ「あ、パレード終わっちゃったんだ。」
コタマ「…とりあえず、色々調べてみましょう。」
コタマ「ここで二手に分かれませんか?大人数だと行動しずらいと思うので。」
モモイ「賛成!」
ハレ「私も賛成。」
マキ「賛成!」
コタマ「決まりですね。」
チヒロ「分かった。どう分けようかしら…」
●分けた結果
・チヒロ
・マキ
・アリス
・モモイ
・コタマ
・ハレ
・ミドリ
・ユズ
チヒロ「ミドリ、ユズ、任せたわ。」
ミドリ「えぇ…」
ユズ「うぅ…」
コタマ「さっき言った通り、2時間後にここで合流しましょう!」
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チヒロside ムスル・バザー
チヒロ「…さて。まずバザーに行くわよ。」
アリス「武器と防具を買いましょう!」
モモイ「買うかははわかんないけど…」
ハレ「何か買うの?」
チヒロ「うん。いくつか持って帰るわ。一部は特異現象捜査部に引き渡す。」
チヒロたちがバザーに着いた。
チヒロ「で、ここがバザーね?」
ハレ「きれいなブラックマーケットって感じ?」
チヒロ「とりあえず、ここには何が売ってるのかしら?」
マキ「見て!スターフルーツ売ってる!食べてみたい…」
アリス「美味しそうなスープが売ってます!」
モモイ「ここは何を売ってるの?」
市場の商人A「バンクール地方から持ってきたスパイスだよ〜。さぁ、買っていっておくれ〜〜。」
チヒロは考えた。
スープはともかく、フルーツやスパイスはこの世界の植物について比較ができる…?
スターフルーツはキヴォトスにもあるし、どんな違いがあるのか…
チヒロ「スパイスとスターフルーツを買うわ。」
マキ「やった!1個食べたい!」
モモイ「いくつか買ってもらうつもりだったの!?」
チヒロ「スターフルーツはいくら?」
商人B「1つ70ギルだぜ。サリカ産のだ。」
チヒロ「(まあまあするわね…)」
チヒロ「3つください。」
商人B「ありがとうな〜。」
チヒロ「スパイスは…」
商人C「ひと瓶100ギルだよ。」
チヒロ「…1つお願い。」
商人C「どうもー。」
アリス「…」
チヒロ「…1つ持ち帰れればいいわ。多分食べても大丈夫だし…」
チヒロはスターフルーツを2個をそれぞれ半分に割り、アリス、マキ、モモイに手渡した。自分の分もある。
チヒロ「匂いの感じも…うん。多分大丈夫。」
チヒロ「……。」
チヒロ「…味も平気ね。」
マキ「いただきまーす!」
モモイ「…美味しい!こんな感じなんだ!」
アリス「MPが回復していく感じがします!」
チヒロ「…この辺で買えそうな物は、あと…」
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Sideコタマ ラバナスタ・ダウンタウン
コタマ「この辺は何があるんでしょう?」
ハレ「あ、ケバブ屋。おいしそ…」
ミドリ「ハレ先輩ちょっと待った!」
ユズ「コタマ先輩。落ち着いて考えましょう?」
ミドリ「(これ止められるかな…)」
コタマ「とりあえず北の方にっ」ドンッ
子供「痛ってぇ…あ、ごめん!当たっちゃった!」
コタマ「…気をつけてくださいね。」
コタマ「この街は子供が多いですね…あれ。」
ユズ「?コタマ先輩?」
コタマ「…お金がないです。」
ユズ「え?」
コタマ「…
ユズ「えええぇぇぇ!?」
ミドリ「追いかけましょう!早く!」
ハレ「え?ちょっと!お腹減ったんだけど!?待って!」
コタマ「ここ…カーブ…多くて…追いつけ…」
ミドリ「みんなヘイローがないから…下手に銃が撃てないし…!」
ユズ「もう…む、り…」
ハレ「ぜぇ…はぁ…アテナ3号!」
ハレが呼びかけると、アテナ3号が急加速し、スリの子供の目の前に割って入った。
子供「うわっ!?」
コタマ「そこまで…です。」
子供「う…囲まれた…」
コタマ「はぁ…お金、返してください。」
子供「ご、ごめんなさい!」
コタマ「あなた、ご両親は?」
子供「…いない。」
コタマ「…!?」
子供「2年前、戦争で二人とも死んじゃったんだ…。」
コタマ「(子供が多いのはそういう…)」
コタマ「…でも、スリなんてダメですよ!」
子供「ごめんなさい…。」
ミドリ「ねえ、誰か保護者とかは?」
子供「…ヴァン兄ちゃんとパンネロ姉ちゃん。それから…ミゲロさん。」
ミドリ「…その人たちの所に連れて行ってもらえない?」
子供「…分かった。着いてきて。」
【補足】
一行は、モンスターの素材以外にも、一部のたまたま持っていた物を売ったり、マキの空になったスプレー缶をバラして売ることでお金を作ってます。