ゲ開部とヴェリタス、イヴァリースへ   作:Roon

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今回もコタマが常識人寄りです。盗聴はするのに。

今のところ、生徒たちをff12のストーリーに直接絡めるつもりはないです。

もしかしたらあるかもしれないです。







戦災孤児たち

 

Sideコタマ ミゲロの道具ショップに移動中

 

 

ミドリは考えていた。

 

ここの人たちはヘイローが無い…。先生や一般人(獣人)と同じ?銃撃戦も起きないし、多分キヴォトスの常識は通じなさそう。

 

銃はあるけど、古い。ミレニアムどころかトリニティで使われてるようなやつよりも、ずっと。

 

そして、この街は子供が多いとはいえ、大人がちゃんといる。

 

 

あとは、ゲームのジョブシステムみたいなものがありそう。物を装備できたりできなかったり、他の人たちが魔法を使えたり…コタマ先輩は軽く流してたけど、「セーブクリスタル」なんてあるし…

科学じゃなくて魔法が発展してるのかな?

 

 

最後に、文字。文字が日本語とは全く違うのに、読める。頭に文字が浮かぶ感じで。

 

…やっぱりさっき話し合った通り、ここはゲームの世界なのかな。

 

 

そうして、コタマたちがミゲロの店へ着いた。

 

 

 

スリの少年「パンネロ姉ちゃん!」

 

 

スリの少年がそう呼びかけると、カウンターの奥から、金髪の少女が出てきた。

 

金髪の少女がコタマ達に向き直り、出迎えた。

 

パンネロ「いらっしゃいませ。お探し物ですか?」

 

 

少年「違うんだ、パンネロ姉ちゃん。オレ、この人たちからスリを…」

 

 

パンネロはひどく驚いた顔で、カウンターを乗り越えてきた。

 

 

パンネロ「この度は、私の知り合いがすみませんでした!!」

 

 

コタマ「いえいえ、お金はもう返してもらいましたから…」

 

 

コタマ「それよりも、気になることがあって…」

 

 

パンネロ「何でしょうか?」

 

 

コタマ「その子、両親が戦争で…って聞いて。私たちは人里離れた場所の出身だったもので…。」

 

 

パンネロ「そう、だったんですね。」

 

 

パンネロ「あまりお話できることはありませんけど、立ち話もなんですから、こちらに。」

 

 

パンネロはコタマたちを店の奥へ招き、椅子に座らせた。

 

 

パンネロ「…まず、私たちは、ラバナスタで育ってきました。」

 

パンネロ「みんなが幸せで、いつも楽しかったのを覚えてます。」

 

 

パンネロ「でも、帝国が攻めてきて、ラバナスタは、ダルマスカは戦争に負けてしまったんです。」

 

パンネロ「そこで、みんなも私も、両親や兄弟を失って…」

 

 

パンネロ「地上の街には帝国の人が増えて、みんな、地下のダウンタウンに住むことになりました。」

 

 

パンネロ「でも、こうやって、みんなで支え合って、大人に面倒を見てもらって、生きています。」

 

 

コタマ「…話していただいて、ありがとうございます。」

 

 

ミドリ「…。」

 

ユズ「…。」

 

 

ハレ「私も、私たちも、みんなで支え合って、先生(大人)に面倒を見てもらって、頑張ってます。」

 

 

ハレ「今回のことも、多分、あの子が自分なりに頑張った、そういう行動だって、わかって。」

 

 

パンネロ「…。」

 

 

パンネロ「私たち、仲間…ですね。」

 

 

ハレ「…はい。」

 

 

会話の終わりにできた静寂を切り裂くように、カイツが店に入ってきた。

 

 

カイツ「パンネロ姉ちゃん!お客さん連れてきた!」

 

 

マキ「お邪魔しま〜す…!?」

 

 

アリス「ユズたちがいます!」

 

 

チヒロ「あんたたちもここに?」

 

 

コタマ「はい。成り行きで来ました。」

 

 

チヒロ「成り行き…」

 

──────────────────────────────

 

アリス「カイツが仲間になりました!」

 

 

カイツ「俺も仲間だね!」

 

 

モモイ「いつの間にか仲良くなってる…」

 

 

コタマ「…。(さりげなく盗聴器を仕掛ける)」

 

 

パンネロ「あの調子なら、この辺りの子たちともすぐに仲良くなれますよ。」

 

 

チヒロ「後輩に友達が増えるって、嬉しいですね。」

 

 

パンネロ「私も、幼馴染(ヴァン)が帰ってきたら、『みんなと私の友達が増えた』って伝えるの、楽しみです。」

 

 

チヒロ「ふふ。あ、これお願いします。」

 

 

パンネロ「はい。えーっと、合計で520ギルです。」

 

 

チヒロ「(ポケットマネー全部飛ぶわ…)」

 

 

パンネロ「ありがとうございました。」

 

──────────────────────────────

 

マキ「ねえねえ先輩、何買ったの?」

 

 

チヒロ「中身を見た方が早いんじゃない?」

 

 

マキ「ポーション、やまびこ草、目薬、毒消し…オニオンバレット?何これ?」

 

 

チヒロ「弾薬らしいわ。説明が無かったから…詳しく分からないわ。でも持って帰って調べるし。」

 

 

ハレ「もう夕方なんだね。そろそろ帰るの?」

 

 

チヒロ「ええ。色々分かったし。」

 

 

コタマ「また来ましょう。色々気になる物がいっぱいあるので。」

 

 

ユズ「えへへ…これだけこっそり買っちゃった。」

 

 

ミドリ「何これ?『回復魔法① ケアル』?」

 

 

ユズ「これが使えれば、ポーションと同じことができるんだって。」

 

 

ミドリ「すごいね!?」

 

 

モモイ「そういうミドリも、何か持ってなかった?」

 

 

ミドリ「ああ、私は…」

 

ミドリは、上着の内ポケットからダガーを取り出した。

 

 

モモイ「武器じゃん!買ったの?」

 

 

ミドリ「ハレ先輩が買ってくれた。」

 

 

モモイ「先輩もいいとこあるねー!!」

 

 

アリス「アリスたちの冒険はこれからです!」

 

 

モモイ「打ち切り漫画みたいなこと言わないでよー!!」

 

──────────────────────────────

 

一行はギーザ草原のアーチを超えて、廃墟に帰ってきた。

 

 

ハレ「…もう夜かあ。」

 

 

チヒロ「みんな。特にゲーム開発部4人。怒られないうちに帰るわよ。」

 

 

 

 

全員、少しだけ楽しそうな表情で帰路に着いた。

 

…チヒロは熟考している、なんとも難しい表情になっていった。

 

 

 

 

 

 

 




【補足】
パンネロは太陽石作りの後、ヴァンと解散してから店番をしている所です。


カイツも、ヴァンの手伝いをして、寄り道していたらチヒロたちを見つけて連れてきた感じです。


あと設定として、生徒はモンスターを倒すことについて、「一回戻ってみると生き返ってるし、これゲーム世界なんだな」と割り切れているものとします。
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