自称怪物が往くインフィニット・ストラトス(withケロロ世界) 作:月神サチ
第一話 IS学園生活1日目前編
――Side ???
オレは氷室直哉。
神様とやらの手違いで異世界に転生し、10歳のとある現場猫な実験事故により自我や記憶、技能等を取り戻した。
そして10年ほどの歳月でケロン人3人との同居生活することになったり、星野アイの死亡ルートへし折ったり、幼なじみな兼姉貴分なIS第一人者に逆レされるなど、色々なことが起きたりした。
それによりケロロ軍曹の世界線や推しの子の世界線に、インフィニット・ストラトスなる代物が存在する世界線が混在した世界だと判明。
まだ認識できてないが他の世界線も混在してる気がするが……判別する情報や知識を持ち合わせてないので放置している。
そんな中、女しか使えないとされるISを、とある男と特異体質の人物が起動した発表され、世界中で同様の事例が発生してないかと調査が発生。
面倒くさい予感しかしなかったため、ごまかそうとしたのだが、同じく検査を受けていた歩く現場猫な同居人のガバにより、偽装失敗。男ながらISを起動できることが露見してしまった……。
そんなこんなでめんどくさいことになりながら、最終学歴が書類上高卒な20歳のオレは、高校に相当するIS学園へ入学することになったのだった……。
前日から学園にある寮での生活(2人で1部屋だが、まだ相方が決まってないらしい)を開始。
在学生から好奇の視線が刺さりまくり、心折れかけたりもしたが、ちゃんと登校1日目に来てるから頑張った気がする(こなみ)
「家が……カミンコ博士の屋敷が恋しい……」
自分以外に2人……いや、3人いるおかげで分散されてるとは言え、朝から好奇の目に晒されているせいでストレスマッハかつホームシックである。
あと、好奇の目の中に4つほど若干ベクトルの異なる目線が混ざっており、1つは同情、1つは好意(理解しては行けない気がする)、残り2つは疑惑に近いものだった。
そんな中、緑髪のデカパイ眼鏡な先生がやってきて、黒板に山田真耶と書いてからこちらに振り返る。
「はじめまして、山田真耶と言います。この1年1組の副担任として、1年間よろしくお願いします」
「「「「…………」」」」
なぜか空気が重くて声が出せなかった。
そして反応が無いせいか、山田先生が涙目になる。
「……えっと、それでは出席番号順に、自己紹介を――」
涙目堪えながらそう告げる山田先生。
生徒たちは1人ずつ自己紹介を始める。
オレは話半分で自己紹介を聞き流していたが――
「――織斑一夏です」
その言葉で意識が切り替わる。
目線を向けると男の姿の織斑一夏がこちらを見ていた。
「――他の皆さんとは違う特殊な体質で――」
ポン、という音とともにスタイルの良い女(アイドルマスターだかの白瀬咲耶?)に姿を変える一夏。
「このようにその時その時で男だったり女だったりしますが、どちらの姿でもISの起動や操作できますし、記憶も感覚も連続してるので、1人の人間として扱ってもらえるとありがたいです」
再び音がすると元の男にもどる。
「趣味は家事全般で最近は編み物や服作りに手を出し始めてます。よろしくお願いします」
「では次――」
こっちじっと見てる一夏……十年会ってない上そんなにオレに『十六夜朧』の面影あるか……?
「――次、天上院華音さん」
「はい。天上院華音と申します。――兄の付属品のようなものですが、どうかよろしくお願いします」
「……あ、終わりなんですね!では次。天上院のか夫さん!」
その言葉で見た目は良いが、どうも魂が腐ってるような匂いがする男が立ち上がった。
「――はじめまして、天上院のか夫です。曽祖父から続く歴代総理大臣として日本をよくするため勉学に励んでいましたが、思わぬ奇跡でこの学校に入学することとなりました。自分は一度高校卒業した20と年上ですが、ISについては皆さんと同じ……いえ、おそらく数段遅れたスタートになります。ほかの勉強を教えられる範囲で教えますので、ISについて、手取り足取り教えていただけたらなと思います。どうかよろしくお願いします」
うーん、見た目だけなら間違いなくイケメンなんだが……。
「――次は……氷室直哉君。お願いします」
「はい」
オレは立ち上がる。
……目線が集まりすぎて正直人酔いしそうだった。
「――氷室直哉です。趣味兼特技は音楽関連で耳コピとか演奏は割と自信あります。自覚してる欠点は字が汚いことと、服のセンスがダメってところでしょうか。一応速記じゃなければ読めるし、服も無地ならそれなりなものを選べるんですがね……。おっと、オレにとって地雷なので生みの親については聞かないで下さい。誰にでも触れられたくないことがあるということで1つ。……以上です」
「はい、ありがとうございます。ではお次――」
オレは着席して一息つく。
……なんか疑惑の目線が確信の目線に変わった気がする。
なんでや! 得意不得意が同じ見た目色違いっぽいよく似た人間なんて世の中にはそれなりにいるやろがい!(実際ほぼ同一人物)
「最後、
「はぁい♡」
野太い声と共に立ち上がるのは筋骨隆々のスキンヘッドだが――やたらと綺麗な目とティーンの生徒に負けない肌艶をしたオカマ……漢女である。
「紹介に預かった路藤原薫よ。西澤家の分家なんて恐れてる人いるけど、血がつながっただけの一般人よ。今年で31だからほとんどの人の倍くらいの年齢だけれど、心は何時までも青春真っ盛りな乙女のつもり」
なぜか天上院のか夫にウインクかまし、かまされた本人は顔色青くしてる。
「まあオカマというマイナーな生き方してるって自覚あるし、見た目から不気味で怖いとか思われても仕方ないと理解してるわ。ただ、私も1人の人間。化け物だとか変態とか言われるとさすがに傷つくし、限度超えれば怒るから、そのあたりよろしくねん。性別云々を溝に捨てて1人の人間として会話してくれるとお互い平和に過ごせると思うわ。趣味は筋トレと園芸、あとはコスプレ衣装作りね。コレでも人生経験それなりにあるし、バーのマスターしてたから、色んな相談事をされたことあるわ。……だからもし何か悩んだら相談してくれていいわよ。もちろん山田先生もね。以上よ」
「あはは……ありがとうございます」
「ふむ……クセの強い人間が集められたようだな……」
教室の戸を開けて入ってくるのはブリュンヒルデの二つ名を持つIS世界競技の初代チャンピオン、織斑千冬だ。
黄色い悲鳴が上が理想だったので反射的に耳を押さえる。
そしてある程度したら先生方がいなくなったので――オレは耳を押さえる手を外して一息。
「――なあ」
声のほうを向くと織斑一夏と篠ノ之箒が立っていた。
「……なんだ?」
「――十六夜朧って名前に聞き覚えは?」
「ソイツは死んだよ。少なくとも書類上はな」
「……!?」
「それはどういうことだ!」
「こんなところで話すことじゃない」
2人が詰め寄るが、オレは受け流す。
「――直哉さん、お久しぶりですわね」
満面の笑みの金髪の娘……セシリアがそう言いながらやってきた。
「今こっちが話してるんだけど……」
「全くだな」
「……織斑、篠ノ之、2人の聞きたいことは放課後に話す。ここで話すようなものじゃァないしな。その確約でこの場は引いてもらえないか?」
「……ちゃんと話してもらうからな」
「約束を違えぬと信じているぞ」
そう言って箒ちゃんは一夏を連れて別の場所に。
……あれ、休み時間足りる?
「……で、お久しぶりを言うだけじゃ、ないんだろうけど……何しに来たんだ? 代表候補生になったのは去年の手紙とかで聞いてるけど」
「【元】代表候補生として……オルコット家、そしてブランケット姉妹の恩人である氷室直哉さんに忠告をと」
「……うん? 元?」
「はい。――直哉さんを籠絡してイギリスに取り込めという政府からの通達に反発して、代表候補生の序列を下げられてしまい、それに応じてブルーティアーズを剥奪されてしまいまして。……書類上では代表候補生の肩書を喪失してしまいましたわ」
ガタッと音がしたが、オレたちはそのまま会話を続ける。
「……そっちお得意の二枚舌とかでのらりくらりすればよかったのに」
「……私の遺産騒動の解決や不治の病に侵されたエクシア……メイドにして姉のように慕うチェルシーの妹の治療。返しきれない恩がある身としては直哉さんを縛る鎖になることは出来ませんから」
そう言ってから咳払いするセシリア。
「忠告として国の息がかかってる人は一番後ろ盾がないと思ってる直哉さんを狙っています。……私が後ろ盾としていると喧伝しますが……あまり期待しないでくださいませ」
一夏は姉にブリュンヒルデがいるし(実績ある人間の血縁者という後ろ盾)、天上院は3代総理をしてる政治家一族の本家当主(権力者の本家という後ろ盾)、路藤原はアレで世界経済の51%牛耳る西澤ピーチグループの一族西澤家の分家(世界規模の経済力を持つやべぇ怪物の血縁者)。
対してオレには表向きの後ろ盾が皆無(セシリアも喧伝してるから対イギリスには効果だしてるが……血縁者とかではないので)だから手に入れやすいと思われてるのかもしれない。
「いや。セシリアがそう言ってくれるだけで助かる。いや本当に」
「ふふっ、私としては一蓮托生になれればうれしいのですが」
「同じようなことを他の女からも言われてるクソ野郎なのでやめたほうが良いかなって」
隠し事多いし、申し訳なさが先立つオレ的にセシリアは他の人と結ばれたほうが幸せだと思うんです(名推理)
「まあ、それはモテていらっしゃるのですね。……私は事実婚でも構いませんのよ?」
「英国貴族相手にそれやれるの、一般人じゃないからね??」
「振られてしまいました。でも恩返しという縁がありますから、気長になっていきますわ」
「ダメだこの人、諦めることを知らない……」
なんて会話してたら、チャイムがなった。
取り敢えず会話が中断され、俺は胸を撫で下ろした――。
――Side 天上院のか夫*1
僕は天上院のか夫。
前世では正義の体現者*2にして不労所得*3で生活してた上級国民様*4だったんだけど、濡れ衣*5で死んでしまい*6、神様によって異世界に転生することになった。
そして神様に取引*7してインフィニット・ストラトスの世界にチートと親ガチャUR*8で転生できた。
曽祖父から父まで総理大臣という家系で、上の兄2人は伝手*9を使い事故に見せかけて始末したから今の僕が嫡男という素晴らしい環境だ*10。
ちなみにもらったチートは【ISを使える能力】*11に魅力カンストにひとたらし*12、あとはイケメンかつ金持ちの権力者の家庭に生まれる因果律と記憶力と勉強に大幅な補正っていうケチ臭い*13シロモノだったけど、無いよりマシだからよしかな。
愚妹*14を政略結婚させて僕の立場をより盤石なモノにするつもりだったんだが……何を思ったのかIS学園に入学させようと父親が動いたのが想定外だった。
まあおかげでISに触れて起動出来たから塞翁が馬*15と言うやつだろう。
そんなところで学園に入学して1日目から、この作品の登場人物にして踏み台予定*16が女にもなる不思議体質だったり、変なオカマ*17に目をつけられたり、挙句僕の妾候補*18のセシリアがどこの馬の骨ともわからん奴*19に尻尾振っているというとんでもない事実*20が発覚した。正義の体現者*21として、ヤツに正義の鉄槌を下し、セシリアの目を覚まさせてあげないと*22。
ヤツのような獣畜生*23が、僕の国*24で大きなツラ出来ないようにしつけなきゃ*25。
氷室直哉コソコソ小話
直哉は性欲過多で絶倫なわりに束とソルルナ姉妹以上は抱え込まないと考えているが、3人からは他に◯姉妹増やしたいと懇願されてたりする。
天上院アレコレその1
天上院のか夫の兄は2人いた。
どっちも同年齢時ののか夫に全体的で見ればは劣るが、才能ある人と言われていた。
そして人格者で手もかからないから、普通の使用人的にはのか夫よりこの2人が生きてて欲しかったと思われている。
次回予告
参考書を捨てて怒られる一夏。
放課後に篠ノ之箒と一夏、そして千冬先生に真実を告げる直哉。
積もる話をするために寮の自室を開くとそこには裸?エプロンの痴女!
直哉の部屋の運命は如何に!
次回
第二話『IS学園生活1日目後編』
※予告内容及びタイトルは変更される場合もあります。
次回もお楽しみに!