自称怪物が往くインフィニット・ストラトス(withケロロ世界)   作:月神サチ

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日が空いたので初投稿です。


第二話 IS学園生活1日目後編

 

――Side 氷室直哉

 

スパァンと言ういい音と共に、一夏が頭を抱えて悶え苦しみだした。

 

現在IS基礎という授業の終わり頃。

 

担当の山田先生から不明点を聞かれ、一夏が全部と抜かしたせいで後方腕組み教師院してた千冬先生が制裁(出席簿アタック)を発動し、今に至る。

 

「――参考書に目を通してないのか?」

 

千冬先生の言葉に宇宙猫になる一夏。

 

「……参考……書……?? あ、もしかしてあの電話帳みたいな分厚いヤツ? ゴミかと思って捨て――痛い!」

 

捨て――の瞬間に再度制裁が発動し、被弾した一撃で悶える。

 

「――他に参考書捨てたアホは居ないな?」

 

教室を見渡す千冬先生の言葉に、なぜか山田先生まで持ってるから大丈夫と言わんばかりに首を横に振る。

 

「……氷室、貴様は?」

 

「持ってる。まあISの生みの親にその辺叩き込まれてるし、なんなら参考書の内容は全部頭に叩き込んである」

 

オレの言葉に生徒はざわめき、千冬先生はほぉ、とこぼす。

 

そして近くの参考書持ってる生徒から無言で借りると千冬先生は適当にページを開いて問いかけてきた。

 

「410ページ目、16行目から句点まで言ってみろ」

 

「――【とあるように、非固定ユニットの安易な増設は各種演算機能の低下と操縦者の思考負担軽減の演算にリソースを消耗するため、ミサイル砲など取回しの困難かつ自動追尾等が可能なユニットに限定することが望ましい】。……以上です」

 

「……なるほど。放課後生徒指導室で話さねばならぬ事ができたようだな」

 

「一夏と箒との約束がありますから、どうかお手柔らかに」

 

そう返答してるとチャイムが鳴る。

 

「山田先生、号令」

 

「あっ、はい! コレで授業終わります!」

 

うーん、千冬先生の目も一夏とそっくりだなぁ(現実逃避)

 

 

 

 

―Side 天上院のか夫*1

 

マズいな……決闘云々が起きないなら僕がクラス代表になる可能性が下がってしまう*2

 

たしかクラス代表云々は明日のあたりのハズ……華音に自薦で名乗らせつつ、適当な子に他薦されて僕が立ち、才能と実力の差を叩きつければいいか*3……?

 

取り敢えず妾候補とかに唾つけとくか*4

 

……あれ?そういえばあの獣畜生*5、ISの第一人者云々言ってたってことは、篠ノ之束に関わりがある*6

 

……まああの天才は僕と同じ*7で、気まぐれだからあの獣畜生に慈悲をかけたとかだろう。僕以下の存在なんだし、モルモット程度で、僕と違って人間として見られないなんて哀れだね*8

 

取り敢えず今夜辺りに愚妹に根回しして、僕の素晴らしい栄光の第一歩を踏み出す準備をしなきゃかな*9

 

 

 

 

――Side 氷室直哉

 

昼休みは人の居ないところでこっそりと食べ(自発的孤独のグルメ感)、なんやかんや普通の高校生っぽい授業受けてからの放課後。

 

「……さて、氷室直哉。単刀直入に聞こう。――お前、十六夜朧だろ?」

 

なぜか生徒指導室に一夏と箒も同席した上での尋問会が始まった。

 

「是であり、否だ」

 

「……? どういうことだ?」

 

箒が説明が足りないから分からないと首をかしげる。

 

「十六夜朧という情報を残して肉体が分解、別の情報とエネルギー等が追加され再構築された存在だからな。スワンプマンの思考実験………あるいはテセウスの船に近いものがある」

 

「……十六夜朧が基盤ではあるから是、連続性という観点では十六夜朧からの連続性が断続してる存在だから否……か」

 

幼少期にあった断片的知識から思考実験系の話をしてうんうん考えたりしたことを思い出しながら、一夏の言葉に頷く。

 

「なら【十六夜朧でもある】でいいんじゃないか?相変わらず言い回しが面倒くさいときはとことん面倒なのは変わらんな」

 

「すまないね、箒。オレはそういう性分なんだ」

 

「三つ子の魂百までとはよく言ったものだな。お前が朧だと私は保証する」

 

相変わらず強引な妹分だこと。

 

「にしても生きてるなら連絡の一つくらい……」

 

「それは無理。オレが消えて暫くテロリストたちがオレ生きてないか確認のためにお前らの周りうろついてたし、芋づる式に厄介な案件に巻き込みたくはなかったからな」

 

オレの言葉に複雑そうなかおをする。

 

「こっちのためなんて言われたら、言い返しにくいじゃん……」

 

「ずるい人間で済まない」

 

オレの言葉に頷く一夏。

 

取り敢えず納得したようなので良し!

 

「……話は変わるが束の所在知ってるのはなぜだ?」

 

千冬先生の言葉に少し言葉を考えてから答える。

 

「一服盛られて前後不覚からの逆レされておよそ十年。それから今日までの半分以上は同じ屋根の下だったし。海外とかにも連れ回されたね」

 

「「「まさかの同棲!?」」」

 

なんか女になった一夏含め3人が口を揃えたし、なんか嫉妬の表情浮かべてるんだけど……束さん愛されてるねぇ(現実逃避によるすっとぼけ)。

 

「……私がどれだけ苦労したか……!」

 

「箒は怒っていいと思う。被害者だし」

 

「直哉、束呼び出せるか? この十年間ちょくちょく会っていたクセにお前のことを伏せていたアホに一撃入れんと気が済まん」

 

箒が崩れ落ち、一夏が慰め、千冬先生が半ギレで問いかけてきた。

 

「……いや、今日1日、オレの拠点の同居人と共に背後霊して……逃げるな3人とも」

 

オレは逃げ出そうとしてたアホ(と出歯亀双子)を無意識の結界で封じ込める。

 

派手な衝突音が出入り口からしたとおもうと、近くの床が揺らぐ。

 

そこには遠坂凛っぽい娘とその金髪赤目日焼けバージョン、そして不思議の国のアリス風エプロンドレスに機械のうさみみつけた篠ノ之束が悶絶していた。

 

「!?」

 

「透明化してた……ってこと!?」

 

困惑する箒と一夏。

 

対して千冬先生は険しい顔で問いかけてきた。

 

「……あの2人は何だ?」

 

「ウチの同居人。あ、寮には今のところ住み着いてないけど……束と共に時間の問題かなぁ……」

 

「……やむを得んな。取り敢えず直哉は3人を拘束したら今日は寮に帰れ」

 

「何しでかすかわからない娘たち放置は怖いんだけど!?」

 

オレは本心100%で叫ぶ。

 

「こちらとしては、積もる話もある。このまま連れ回すのは見つかるリスクあるからな」

 

「……ってことだから束、ソルル、ルナナ。お話に付き合ってどうぞ」

 

「ちーちゃんに売り渡された!?」

 

「なんで私たちまで〜?」「後方腕組み保護者面兼愛人面してただけなのに〜」

 

ソルルナの言葉に3人が笑顔のままキレた音がしたが、オレは無視して3人を簀巻きにする。

 

そしてそのまま千冬先生たちに差しだし、そっと部屋を出る。

 

生徒指導室は防音のせいか、声は聞こえてこない。

 

あとは野となれ山となれ〜だな!

 

 

 

 

 

暫く図書館で面白い物語本とか無いか探したあと、目星だけつけて寮に戻ると――。

 

「お風呂にする? ご飯にする? それともわ・た・し?」

 

裸エプロン――に見せかけたヘタレ水着エプロンな娘が問いかけてきた。

 

「刀奈」

 

オレはドア締めて瞬間で背後とって抱きしめ。

 

「――!?」

 

彼女が驚きによる抵抗するけどこの身体は目以外耐久値バグってるしスーパーアーマーみたいな補正あるからのけぞりとかしないんよね(こなみかん)。

 

にしても、毎回色仕掛けしておいてハグ程度で機能停止するあたり、特性ノーガードかな?この人。

 

そう想いながら更識刀奈(表向きは何代目が忘れたけど更識楯無と名乗ってる)を見る。

 

借りてきた猫みたいになってる。

 

「……仕掛けておいて、相手が飛び込んできたら自爆する罠は罠じゃないと思うんだけど」

 

オレの言葉にぐぬぬとなったあと、ダム決壊するように泣き出す。

 

「……簪ちゃんが貴方に会えて無い上専用機の開発遅延と私がなんか怒らせたっぽくて口聞いてくれないから助けて〜。いつも通り私と虚ちゃんで性欲発散付き合うし、私と貴方の名前書いた婚姻届サインして提出してあげるし、更識家当主の継承させてあげるからお願い〜」

 

「性欲発散云々はそっちが勝手にエロい自撮り送りつけてるだけだし、婚姻届は束ブチギレ案件だし、更識家当主の座は化け物なオレに重すぎるので嫌です。それはそれとして今日は確認できなかったけど本音ちゃん1組にいるし、明日本音経由で確認して機嫌取れないか試すとするよ」

 

「あ、えっちぃとは思ってるんだ」

 

墓穴掘ったかな?

 

「既に3人いるのでこれ以上はオレが平等に愛せないので無理です」

 

「そういうところ生真面目よね……ハーレム願望ないのかしら?」

 

「あるにはあるけど不誠実だろ」

 

「そんなんだからあちこちで脳焼かれた娘が擦り寄ってくるのよ?」

 

オレの手からするりと抜ける楯無。

 

ここまでだいたい(他に人居ないときの)挨拶がわりのじゃれ合いみたいなものだ。

 

なにしろ彼女は保護者のカミンコ博士(本名が更識良房)のパトロンであり、カミンコ博士の弟の孫にあたり、現在本家の当主。ついでにカミンコ博士のお願いを聞いて氷室直哉の戸籍用意してくれた前更識家当主の長女だからである。

 

それなりに交流もしている。

 

ちなみに連絡云々だが、ここ数ヶ月は束の暴走で日本にいなかったし、携帯は1月ほど前から修理にだしてて手元にない。

 

だから連絡もへったくれも無い問いかけのが真実だったりする()。

 

「取り敢えず貴方の部屋は私が同室。先生たちには貴方の護衛ってことにしてあるわ」

 

「……ほかの部屋は?」

 

「路藤原さんは入学してる別クラスで白井黒子っていう姪っ子さんと一緒に放り込んであって、天上院には宮守キアラっていうウチの息がかかったコを充てがってあるわ。一夏ちゃんのところは同室が箒ちゃん、近くに虚ちゃんの部屋があるから大丈夫かなって」

 

現場猫のヨシッ!が幻聴で聞こえた気がしたけど……まあいいか。

 

「取り敢えず明日本音ちゃんに確認取ってから簪ちゃん様子見するわ」

 

「ええ、お願い。本音なら肉道具にしていいから」

 

「従者の布仏姉妹をなんだと思ってるんだ……」

 

そんなこんなで会話しつつ明日の支度を整えたり、食事をつまんだりした。

 

なお刀奈が水着で風呂に入ってこようとしたので絞め落としをしたがオレは悪くない……よな?

 

 

*1
with邪神コメント

*2
今のところワンチャン有るからなぁ。人間性判明したらゼロになるだろうけど

*3
うーん、この自己中。彼の踏み台ルートを自分で舗装してる

*4
うーん、ゴミ!

*5
君のほうが畜生定期。手を出してヤリ捨てた上、謝罪もなしに父親に揉み消し押し付けてる時点で責任とってないし

*6
気がつくのが遅い!(天狗お面つけながら)

*7
自分勝手なところしか同じところなくない?

*8
妄想で9割補った推理じゃん頭ハッピーセットかよ

*9
第一歩を盛大に踏み外しそう(こなみ)




氷室直哉コソコソ小話
どこぞの英雄王と同じ宝物庫が使えるのだが、その性質と異世界転移帰り者等を組み合わせると、異世界のアイテムや動植物の遺伝子等を取り出す事が出来るらしい。
この世界には異世界帰りしてる娘がいるので彼女と出会い、それに気がつけば……?


天上院アレコレその2
のか夫は七つの大罪の化身さながらな欲の奴隷だったりする。しかし傲慢と怠惰によりそこそこの割合で『行動しない』ことがあるため、一見マトモな人間の挙動になっているというバグがある。転生させた邪神がやべーやつ認定してるあたりお察しだろう。


以下次回予告
暫く振りの再会を果たす簪と直哉。
匂いフェチの禁断症状に苦しんでたけど直哉のおかげで解決できたらしい。
あと姉が泥棒猫に見えて仕方ないと愚痴ったり、直哉が4人目の受付しないか聞いてきたりで直哉の胃はボロボロになったりする。
そんな中、クラス代表の話が持ち上がり、天上院のか夫の演技にボロが出始めて――?

次回 自称怪物が往くインフィニット・ストラトス(withケロロ世界)
第三話『IS学園生活2日目前編』
※予告内容及びタイトルは変更される場合もあります。
次回もお楽しみに!
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