初めての作品なので至らぬ点が多いと思いますが、お手柔らかにお願いします。
可能な限り実際の記録を元に構成していますが、間違い等ありましたらご指導いただければ幸いです。
「はぁ.....最近どこに行っても人が多いなぁ.....どこ行ってもお年寄りか外国人しかいないし...」
学校の授業が終わり、図書室で旅行雑誌を眺めながら早苗は一人机に突っ伏しながら呟く。
「最近、若者の旅行離れとか言われてるけど、人が多すぎるのとそもそも移動費が馬鹿にならないのよ!学校行けばお金が貰えるようになればいいのに」
愚痴を言いながら、雑誌を枕代わりにしてスマホを開く。SNSの通知欄にはフォローしている旅行系インフルエンサーから滝のような勢いで海外の観光地の写真が流れてくる。
「申し訳ないけど海外は興味ないんだよな~...まずは国内を回りきらないと」
次の旅行先を探してスマホを触り始めてから何分経っただろうか――熱中していると、後ろから声がかかった。
「やっほー早苗ちゃん!相変わらず旅行に憑りつかれてるねぇ、調べ事も良いけどもうそろそろ17時だよ?帰らないの?」
この子は同級生の宇佐見、同じく旅行好きでよく一緒に旅に出たり情報交換したり仲がいい。
家族が旅行代理店の人で、時々家に招かれた際には観光地について教えてもらったりしていて帰ってきたらお土産を持っていくのが恒例になっている。
「もうそんな時間ですか!そろそろ帰ります~...宇佐見ちゃーん、次どこ行くか案をくださーい....この前は山梨まで行ってほったらかし温泉に入ってきたし、再来週は里帰りだから、長野以外でお願いしま~す。」
「また適当なこと言って...そんな決め方でいいの?お金は大事にしないとだよ?」
こんなこと言ってるが、宇佐見もなかなかぶっ飛んでいる。
この前なんか、どこぞの旅番組を見たのかダーツで行先を決めて北海道の山奥まで行ったり、長距離対策で3泊分の予定を明けたのに途中で温泉に魅入られて日程を6泊まで伸ばして単位を落としたり....
私が言えたことじゃないけど正直どうかしてるんじゃないか?この子...
「大丈夫大丈夫~...祖父の遺産もたっぷりありますし遺言状にも『このお金で旅を沢山して見識を深めなさい』って書いてありましたから!約束を守って、私は旅が出来る!win-winですよ~」
「はぁ....こやつは全く.....それなら出雲市の方なんかどう?出雲大社とかお蕎麦とか有名だし、お金に余裕があるなら寝台列車のサンライズとか乗って行ったらかなり楽しめるんじゃない?」
「サンライズですか!一度乗ってみたかったんですよね~!それなら善は急げ!えき〇っとで予約します!早速明日の夜出発で!!」
予約するためにアプリを開くと宇佐美が止める
「いや、ネット予約ならサンライズはJR東〇本のえ〇ねっとじゃなくてJ〇おでかけネットっていうJR西〇本のサービスじゃないと個室寝台の予約ができないんだ。というかそもそも取れるかな、夏休みが近いし取りにくいかも....ギリギリまでキャンセル待ちをするしかないか...?」
鉄道旅の先輩である宇佐見は、いつもこんな感じでいろんな知識をくれる。
助かってはいるがあまりにも知識が専門的すぎてドン引きしてしまうこともある。
「ほうほう.....こっちのサイトですか....こういうサイトの登録はややこしくて苦手です....」
「早くしてくれー...早く帰りたいぞー!」
横から教わりながらなんとか登録を終わらせてようやく予約ページへ進めるようになった。
しかし既に時間は18時になっており、残っていた職員から学校を追い出された。
学校の最寄り駅まで出雲の土地について色々教えてもらいながら歩いていたらあっという間に時間が過ぎた。ここで宇佐美は各駅停車に、私は急行に乗るからお別れだ。
「はぁ.....こんな時間までやってるからだよ!いつもの事とはいえあんまり続くと図書室使えなくなるよ?」
(耳が痛いなぁ....でもなんだかんだ付き合ってくれるんだから優しい子だよ本当に....)
「あはは、申し訳ないです。でもこれで予約できるようになりました!これ以上は申し訳ないですし残りは家でなんとかします!」
「お礼は出雲そばがいいかな~、そういえば私は東北の方に旅に行ってくるよ。そっちの分のお土産も買ってくるからあとでメッセージで何が欲しいか送ってよ。まぁなんにせよ帰りだけでもサンライズが取れることを祈っておくよ。」
「わかりました!お任せください閣下!これでも運は良い方ですしなんとかなると思います!」
「なんだそれ閣下って...まぁ頑張って、それじゃまたね~」
手を振りながら満員電車に消えていく宇佐見を見送ってベンチに座る。
(急行電車まではまだ時間がある、丁度良いし予約の続きをやろうかな。)
IDとパスワードを入れて予約を始める。えき〇っとなら使えるしそこまで難しくはなさそうだ。
空いていて欲しいけど今はシーズン中、ダメだったら新幹線か普通列車を乗り継ぐか....
今の時代、西へ向かう特急が無くなってしまった分新幹線以外の優等列車の移動手段が無くなってしまったことを考えると惜しいと思う。
時間が巻き戻れば良いのにな.........
「よし....お願い!空いていて!」
予約サイトに空き状況が表示された。
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7月×日 東京→出雲市 大人1名
サンライズ号空き状況
ノビノビ座席 ×
シングルデラックス ×
シングルツイン ×
シングル △
ソロ ×
サンライズツイン ×
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「お!空いてるじゃないですかー!しかも残り1室....危ない危ない.....」
早速予約完了し決済完了まで進む、クレジットカードはもちろん旅行に相性のいい会社の物を使っている。最近はポイントが貯まりまくってついに5万ポイントを突破した。
(ポイントが貯まるってことはその分お金を使ってるんですよね~、余裕があるとはいえちょっと怖いなぁ...)
メールボックスを開き予約が確定したのを確認したと同時に、急行電車の到着アナウンスが鳴る。
予約に集中していて気付かなかったが、既に帰宅ラッシュでホーム上は混雑している。10両編成の電車でもこれだけいれば満員電車は当然だろう。
(今日も満員電車……正直、制服姿で乗りたくないんだけど、仕方ない。乗ろう……)
無事に電車を降りて、家に帰ってきたころには21時を過ぎていた。
身辺整理をしてひと段落したところで宇佐美に連絡を入れる。
(今更だけど宇佐見の
コチーヤ『前略、サンライズ取れたぜ!(*`・∀・´*)』
ウサ『略さないで頂いて、本当?さっき見たときは予約一杯だったのに....奇跡ねぇ』
コチーヤ『え、そうなの!ラッキ~!これは先が楽しみです!』
ウサ『弾丸はいいけど準備はしっかりね、楽しんで来なさいな!』
コチーヤ『はーい!』
やり取りが落ち着いたところで今回は1泊4日の予定だから出雲で泊まる宿を探しながら眠りにつく、宿にこだわりは無いのが救いだったのか7000円未満で取れるところもちらほら見られる。
適当な宿の決済を終えたところで意識が途絶えた。
ここまで読んで下さりありがとうございました。
次回は早めに投稿するようにします。
サンライズってえきねっとじゃノビノビ座席しか予約できないんですよね....
しかも当然ですが直前だとなかなか取れないのが難しいですね、私は出雲市で取れなくて余計に1泊することになりました。381系が居ない今、空きがある岡山まで降りる理由も無いですし...
いやはや、旅行は楽しいですね。