早苗の幻想列車旅   作:hironeco33

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スランプで完全に放置してました....
みなさま、新年おめでとうございます。喪中の人いたらごめんなさい。
私は昨秋インフルエンザにかかりましたが元気です。読者の皆さんは体調管理にお気をつけを....
では今回もよろしくお願いします。


風の記者と縁結び

早苗は昼食を済ませて店を後にする、3種類の蕎麦にデザート付きで1500円は安い。

 

「ただ夏場におしるこは熱かったですね.....この砂どうしましょうか」

 

蕎麦セットに付いてきた砂が入ったプチ袋を眺めながら大社の方に歩いていく。

すぐ近くにはお土産屋も沢山あるようで、かなり賑わっている。

 

「あ!狐のお面!あれ小さい時欲しかったやつ...帰りに買っちゃおうかな」

 

 

観光もそこそこに大社への道中、とても大きい日本の国旗が掲げられていた。横20mくらいはあるんだろうか?とにかく巨大という言葉がちょうどいい大きさの国旗があった。

 

『この旗は全国の国旗で一番大きいものなんです!』

 

どこかの旅行団体のガイドさんが興奮気味に解説していた。こういうこぼれ話に耳を傾けるのも安く観光地を楽しむコツだ。

しかし、そこまで予定を詰め込んでいるわけではないものの、本日の気温は 40℃という炎天下なので、ちょっと早めに駅へ戻りたいと考えている。

 

「先を急ぐのって、罰当たりだったりするんですかね……」

 

そこまで出雲の神様は厳しくない――はずだ、と思う。

 

そんな他愛もないことを考えているうちに、神社の敷地が見えてきた。

「出雲大社」と大きく刻まれた石柱が目に入る。

 

「外から見るだけでもかなり広そうだけど、どのくらい大きいんだろう」

 

早苗がスマホで写真を撮っていると、すぐ後ろの店から聞き覚えのある声がした。

 

咄嗟に振り返ると、カメラを首から下げた女性が店から出てくるところだった。

向こうもこちらに気づいたらしく、一瞬考えたあと、思い出したように驚いた表情を浮かべる。

 

「ご馳走様でした〜。……ん? もしかして、あなたさっき駅にいた人ですよね?」

 

「え? ……あ! 切符を見つけてくれた方ですね! さっきはありがとうございました!」

 

「いえいえ、お役に立てて良かったです。あなたも出雲大社へ?」

 

「そうです! ノリと勢いで来たので、特に目的もなくて……」

 

苦笑する早苗を見ながら、女性は何か考え込む。

 

(こうしてみると、さっき駅で見た時は少女のようにはしゃいでいたので勘違いしましたけど普通に立派な大人の女性ですね….)

 

早苗が失礼なことを考えていると、何か閃いたように目を輝かせながら顔を上げた。

 

「なかなか楽しい旅行をされていますね……。そうだ! もしよかったら、私が書く新聞記事のネタになってくれませんか!?」

 

あまりにも突拍子のないお願いに、早苗は思わず面食らう。

少女は慌てて自己紹介をした。

 

「申し遅れました! 私、射命丸文と申します! 新聞記者をしていまして、ちょうど取材のネタに困っていたところなんです……。もしよければ、旅行のお話を記事にさせていただけないでしょうか?」

 

突然の展開に早苗は少し迷ったが、切符の件もあって快く引き受けることにした。

 

「いいですよ! 私も自己紹介してませんでしたね。東風谷早苗と言います! 私の話ではあまり面白い記事にならないかもしれませんけど……」

 

「ありがとうございます! その辺りはうまく書いておきますので、お気になさらず! では、歩きながらお話ししましょうか」

 

境内を歩きながら話を聞くと、少女――文は、見かけは早苗と同じくらいに見えるがなんと早苗より三つ年上の新人記者らしい。

取材旅行に来たものの、主役である旧大社駅が工事中で、途方に暮れていたそうだ。

 

「あややや……早苗さんが協力してくれて助かりますよ……」

 

「私にできる範囲のことならお手伝いしたかったので、良かったです!」

 

「帰りの電車の中で、ゆっくりお話を聞かせていただきますね。お帰りは今日のサンライズですか?」

 

「そうです! ただ、まだ切符を買ってないんですけど……。射命丸さんも今日帰るんですか?」

 

「そうですね〜。正直なところ、もう何泊かしてもいいんですが 明日から台風が来るそうですし、そろそろ東京方面に戻ろうかと。私もまだ切符を買えていないんですが…そうだ!もし早苗さんさえ良ければ東京まで一緒に行動しませんか?」

 

「え、突然過ぎませんか?良いですけど…..文さん、かなりナンパ下手ですね?」

 

「いやせっかくならサンライズツインという選択肢をと思いまして….後何より最後の一言火力が…..」

 

二人で楽しく会話していたせいか、時間はあっという間に過ぎていく。

境内を散策しながら雑談を続けていると、気づけば時刻は14時30分を回っていた。

 

「うーん.....やっぱり取れないですね...繁忙期なのもあって全席満席ですね」

 

「ここまで取れないとは....行きがけ直前予約で切符が取れたのはかなり運が良かったみたいですね…」

 

 

時間が経つごとに焦燥感が二人の中で増してくる。今の時刻は午後1時台に入っている

直前になれば キャンセルが出て切符が取れる可能性が上がるのは確かだが、その反面列車に乗れないと確実にわかるまで予定を立てれないという欠点がある。

 

 

「明日の天気が完全に影響してますね〜これ」

 

「一旦出雲大社駅に戻りましょう!少し時間を空ければ枠が出ることもありますし!」

 

 

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文と早苗の二人は出雲大社駅内で開放されている保存車両の中であれやこれやと意見を出しながら計画を練る。扇風機もないし今日は無風なので暑くて仕方ないがそんなのはお構いなし。

もちろんサンライズの予約サイトの確認も欠かさない。

もし知らない人がこの様子を見たら鉄道会社か旅行会社の人と勘違いされそうである。

 

「あやや……いっそ岡山に宿取って明日の朝新幹線で帰るという手も….」

 

「それだと東京着くの8時9時とかになっちゃいますよ…!」

 

「む…」

 

ふと文が視線を落とすと掠れた紙切れが落ちている。

 

「うん?これなんですかね…..大きさ形的に切符に見えます…か?」

 

「みたいですね….あ!ここにも!えーとなになに…【出雲大社前→***】うーん、文字が掠れて読めませんね」

 

「こっちもそうですね〜、はて?鋏も入っていないようですし使ってない切符のようですよ?紙の状態から見て50年は経ってそうですね….」

 

「そんなものが今どうして見つかるんですかね、だって毎日のように清掃してる人がいるはずでは…?」

 

「あやや……….はっ!この射命丸、天才的な推理を完成させてしまいました…!」

 

「え!何かあったんですか?!なんなんですかこれは一体!」

 

 

 

「前の人の忘れ物でしょう」

 

 

 

その瞬間早苗は人生で初めて人を殴った。




※射命丸に羽はありません。

本当に遅くなってしまい申し訳ないです。
秋ごろから書いてはいたんですがなかなか筆が進まなくて...
元々文章を書くのが苦手だったり物語を作るのも初めてなので「話の前後が噛み合ってない」「日本語がおかしい」「話数を重ねるごとに迷走」「前回と言ってることと今回やってることが違う!」「登場人物が喋ってる順番がわかりにくい」等あるかと存じます。
その際は遠慮なく感想に書いていただければ後学のためにも大変ありがたく思う次第です。何卒よろしくお願いします。
ちなみに今日は長良川鉄道の中で執筆しています。食品サンプル列車ってすごいですね.....クオリティ本物以上じゃないですか?
無理して旅をしているせいで来月のカードの請求とア⚪︎ムの請求がえらいことに....
良い子の皆さんは計画的に旅をして計画的にお金を使いましょうね!

ではまた次回、よろしくお願いします。
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