転生者はセキレイへ   作:マルラ

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これ以降更新が不定期になります。ぶっちゃけほとんど考えてないので。


※誤字修正


第三話

 

 

「ところでうずめちゃん。ちょっと聞きたいんだが」

 

病院からの帰り、うずめちゃんと一緒に出雲荘に向かって歩いている。男たるもの、女性を一人で帰らせるわけにはいかないってね。……道知らないから案内してもらってるんだけど。

 

もちろん、ようやく出雲荘に行ける嬉しさもある。自力で行くんじゃないかって? 知らんな。

 

 

というか、もう原作始まったし、割と焦ってるんだよ。色々考えてたことも全部出来なくなると困る。最低限、千穂とうずめちゃんには幸せになってもらいたいし。

 

「んー? どしたの翔ちゃん?」

 

「出雲荘って、どんなとこ?」

 

原作と同じメンバーが揃ってるのか、それとも何かしらのイレギュラーでもあるのか、くらいは知っておきたい。だから出雲荘に案内してもらってるんだけど。

 

「うーん……こわーい般若がいるところ、かな?」

 

「…………えっ」

 

少なくとも美哉さんは変わらず、かな。良かった……のか?

 

「あははっ、冗談冗談。いいトコだよ。ちょっとボロいけどねー」

 

 

 

 

「たっだいまー」

 

「おかえりうずめちゃーん。……およ? その人、誰かな……はっ! もしかして、うずめちゃんの彼氏!?」

 

「あー、違う違う。翔ちゃんはただの知り合いだってば」

 

……えっ、誰?

 

出雲荘に着いてすぐ、出てきた子は見知らぬ美少女だった。

 

ボーイッシュな黒髪ショートの美少女。部屋着だからなのか、随分と露出の多い服なので、ついつい肌色に視線が行ってしまう。お腹とか、脚とか。あと胸。いや、流石に胸は露出してないけど。

 

誰かの葦牙か、それともセキレイか。少なくとも何かしらの関係ではあるよな。出雲荘だし。

 

 

「ふーん……でも、中々かっこいいね……ありゃ?」

 

「どしたの冬華?」

 

その子は、何を思ったのか首を傾げながら、ゆっくりと俺に近づいてきた。

 

「んー……ねえキミ、名前は?」

 

「日高翔。そう言う君の名前は?」

 

って、何か近いんだけど。別に嫌じゃないけど、近いよ!? 別に嫌じゃないけど!!

 

「ボクは冬華(トウカ)。セキレイNo49、鋼のセキレイ"冬華"。これからヨロシクね、ボクの葦牙クン」

 

「えっ、ちょ!?」

 

何事かと考える間もなく、近づいてきた彼女の唇が俺と重なる。

 

唇を重ねた途端、銀に煌めく綺麗な翼が彼女の背中から咲いた。

 

 

ーーセキレイ、なのか。

 

 

 

 

 

 

 

 

「冬華さーん。出雲荘は不純異性交遊禁止ですよ」

 

「っ!? あ、ゴメンね美哉ちゃん。つい」

 

 

……キス、しちゃった。まだちょっと身体が火照ってるよ。

 

さっきは身体がすっごく熱くなって、思わず羽化しちゃったけど。まさかこのボクにも葦牙クンが出来るなんて思わなかったなぁ。

 

……今はいっか。ボクにも無事葦牙クンが出来たことを喜ぼう。

 

 

ところで、その葦牙クン……翔はどうしてるかな。いきなりキスしちゃったし、変に思われてないと良いんだけど。

 

「おーい、翔ちゃーん。戻ってこーい」

 

「…………」

 

「あー、こりゃだめだねー。唇なんてなぞっちゃって。乙女か!」

 

ありゃ、初心な反応。……そんなに喜んでくれてると、ボクも嬉しいな。

 

もっと話したいし……うん。

 

「とりあえず、ボクの部屋に運ぼっか。良いよね美哉ちゃん。うずめちゃんも」

 

「そだねー。用事とかはなさそうだったし、大丈夫っしょ」

 

「冬華さんのせいで固まってしまいましたからね。お詫びにお夕飯をご馳走しませんと」

 

「あはは……ごめんってば」

 

相変わらず怖いなあ美哉ちゃん。キスくらい許してくれても良いのに。

 

……やっぱり、自分には出来ないから「冬華さん」

 

「は、はいぃっ!」

 

怖い、怖いよ美哉ちゃん! 確かにさっきのはボクが悪かったけど!

 

「……はぁ。早く運んであげてください。お夕飯は用意しておきますから」

 

「はーい」

 

「じゃ、翔ちゃんのことは冬華に任せるよー。ごはんごはんっと」

 

さてっと。折角だし、お姫様抱っこでもしてみよっかな。

 

「ええっと……冬華さん、だっけ」

 

「冬華で良いってば。ボクも翔って呼ぶからさ」

 

起きちゃったか、残念。次の機会までお預けだね。

 

「じゃあ、冬華。何でさっき……」

 

「あ、ちょっと待って」

 

うーん……セキレイのことは後でいっか。どうせ社長が説明するから、その時で。

 

 

それよりも今は、一緒にごはん食べながら楽しくお話したいしね。

 

「色々聞きたいことはあるだろうけど、まずはこれだけは聞いてね、葦牙クン」

 

真剣な顔して聞いてくれる翔。じっと見てると、ますますカッコいいなあ。

 

それはともかく。大事なことだから気合入れていこう。

 

 

……ん、よし!

 

 

 

『幾久しく』

 

 

 




セキレイNo49"冬華"(トウカ)

鋼のセキレイ。戦闘系のセキレイで、攻撃手段は剣。空中から剣を射出したり、遠隔操作したり出来る。近接戦闘も得意。ボクっ娘。黒髪ショートで、他のセキレイ同様胸はでかい。月海以上結以下くらい。作者的にはリリなのstsのスバルをイメージ。
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