SCP?俺が?ただの整備兵ですよ?   作:お寿司のネタのサーモン

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実験1 とってもシャイなヒトと話す

本編

 

「準備はOKかね?」

 

「い、一応。」

バリバリの日本語で話しかけてくる中年男性は白衣を着ていて如何にも研究者の様な感じだった。

 

今、俺の目の前には、めちゃくちゃ頑丈そうな鉄?の扉がある。というか、もうこういう扉を四つ通ってきた。これで最後らしい。

え?その前に俺のことを教えろって?長くなるから名前だけ・・・ジェイソン・リキード、まあ俺日本人だけどね!

 

俺の事は今はどうでもいい、気になっているのは今俺がいる場所だ。

 

この博士っぽい人の言う通りであればこの扉の向こうにとんでもない程シャイなヒトがいるらしいけど・・・如何やら顔を見ると殺そうとして来るらしいよ?

 

・・・俺が何をしたって言うんだよ!!ただ戦車の整備してただけです!帰らせてください!!

 

その旨を博士っぽい人に訴えを伝えてきたが・・・

 

「私は準備が出来たかどうかを聞いている、それ以外については権限を持っていない。」

って言って話にならない・・・でも整備してておかしいと思う事は何回かあった。

 

通常の戦車戦で発生することがない何か巨大な爪で引っかかれたような傷を持つ装甲板。

エンジンを切っているはずなのにいつの間にか傍にある戦車。

真っ正面から血しぶきを食らった様な汚れ。

たまに朝起きたら戦車の中とかざらにある。

 

今思えば俺がいるからだったんだろうか・・・でもそれを知るためにはこの扉の先に居る奴に会わなければならないという・・・あー・・・ヤクパン修理して~

 

「そうか。では、頼んだぞ。幸運を祈る」

 

そう言って、通ってきた扉を戻る学者。その後すぐに扉は閉まり、俺の退路は、絶たれた。

深く深呼吸をする、整備しかしてないが俺は兵士だ、上官からの命令はやるしかない。

 

「行くぞ!!!」

 

最後の扉が開かれた瞬間。

 

黒色の塗装をした戦車が俺の後ろ(・・)から出て来た。

 

「どういうことでしょうか?」

 

俺は目の前のヒトに気付かずに戦車に視線を釘付けにしていた。

 

砲塔側面の楔装甲の横から耳を生やし、後ろのエンジンルームから尻尾を生やし、楔装甲の上に目があった、それも丸い目ではなく絵で書くかの様な横に長い目をしたレオパルド2A7がいた。

 

レオパルド2A7『ヾ(≧▽≦*)o』

レオパルド2A7は昇降機で左右に揺れながら尻尾を振っていた・・・いやどういう事?

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

突然だが、きっと意味不明であろう現状について説明しようと思う。

俺は、本当にいろいろあってSCP財団という、簡単に言えば異常性を持つ物、生き物、場所の確保、収容、保護、を目的とした人類を守る活動をしている財団に所属している。

そして如何やら他にもSCP財団みたいな事をしている組織があるらしいがそいつらが襲ってくるんだとさ。

そういうヤバい奴らに対抗するためにSCP財団は戦車部隊も持っていて俺はそこで戦車の整備を任されている。

まあ・・・俺が所属していた戦車部隊では大破した戦車なんて見たこと無いけどね。

まあそれでも損傷はあったので何時ものように修理していると

 

兵士「済まないが聞いていいか?」

 

ジェイソン「何ですか?」

 

兵士「いや、ここに戦車あったっけなと思ってな。」

 

ジェイソン「確かに・・・でもエンジン音は聴いてませんよ?」

 

兵士「そうか、なら・・・・・は?」

 

ジェイソン「どうされたんです?」

 

兵士「・・・いや、何でもない、それよりもオイル交換は順調そうか?」

 

ジェイソン「あ、忘れてた。」

如何やらその時に俺の異常性が発覚したらしい。

 

 

 

兵士視点

やあ皆、俺は名も無き兵士、機動部隊アルファ-9に所属している。

何気に凄いとか言うな、あいつにバレたくはないんだよ。

さて今現在俺の目の前にはあいつがいて戦車を何時ものように整備していた。

だけどあいつの周りに3両ぐらいないか戦車・・・どこのどいつだこんな事をしたのは・・・全く知らせよう。

兵士「済まないが聞いていいか?」

 

ジェイソン「何ですか?」

 

兵士「いや、ここに戦車あったっけなと思ってな。」

 

ジェイソン「確かに・・・でもエンジン音は聴いてませんよ?」

 

兵士「そうか、なら・・・・・は?」

そこで俺は異常な光景を目にする。

 

ジェイソン「どうされたんです?」

 

何とジェイソンの周りに置いてある戦車の一台が耳と尻尾を生やしこっちを見ていたのだ。

然も目を見るだけでわかる、こいつは今この事をジェイソンに言う事は、俺の死が確定する。

なので・・・俺は奥義を使う事にした。

 

兵士「・・・いや、何でもない、それよりもオイル交換は順調そうか?」

奥義!『話題のすり替え!』

さあ、後ろを見るなよ・・・お願いだからな・・・

ジェイソン「あ、忘れてた。」

そう言って作業に戻るジェイソン。

・・・ふう、ひとまず安心だ。

取り敢えず、ジェイソンを調べてみよう、なぜか持ってたヒューム値(簡単に言えば現実の割合、これが低くなるとさあ大変、何でもできちゃう。)を計測できるこれで・・・・・10000?え?初めて見たよ?

うわっ!計器オーバーヒートした!熱っ!

・・・すまないジェイソン、次に会うときは輸送機の中だ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

てなことがあったらしい・・・いやこの子何してんの?

レオパルド2A7『?』

 

ジェイソン「あ、気にしないで。」

 

レオパルド2A7が不思議そうにこちらを見ていたので安心させた。

それよりも目の前のバケモノに目を向けてみる。

普通にうずくまってる。

 

ジェイソン「顔を見たら殺そうとしてくるって本当かな・・・」

 

レオパルド2A7『・・・!』

 

その時唯一俺に持たされている携帯電話が着信を知らせる音を流す。

 

ジェイソン「メール?こんな時に誰からだろ?」

 

え~とメールの内容は何かな・・・え?

『ご主人様!どうも!レオパルドです!戸惑いますよね、でもようやくお話出来るので沢山お喋りしましょう!』

 

そのメールの内容の意味を超速理解した俺はまるで錆び付いたブリキのおもちゃのように首を回し

ジェイソン「こ、このメールは君かな?」

 

レオパルド2A7『~\(≧▽≦)/~』

 

ジェイソン「マジですか・・・」

 

それからというものしばらくレオパルド2A7とメールで会話をしてわかったことが何個かある。

1.目の前にいるこいつの名前はシャイガイというらしい。

2.こいつの異常性は自分の顔を映した映像、写真、動画または直接見た者を異常な方法で探知すること。

ちなみに捕まえて殺害するまで追いかけてくるのだとさ。

以上がこの“シャイガイ”の能力らしい。

・・・どうやって見つけてるんだか。

まぁ、そう言うのが分からないからSCPって言う物なんだろうけどさ。

 

さてここで俺の異常性について説明しよう。

俺の異常性は現在判明している中では一つだけ、強力な現実改変能力で周囲の無機物に命を与える・・・らしい。

そもそも現実改変能力が分からないけどとりあえず隣にいるこのレオパルド2A7が証拠なので信じるしかない。

 

 

ただ言われても気付いたが何でも命を吹き込める訳ではなさそう、そう直感的に分かる命を吹き込むにはそれ相応の時間が必要だと。

 

かわいそうだが・・・殺るしかない。

ジェイソン「レオパルド・・・初弾装填。」

 

レオパルド2A7『(⁠・⁠o⁠・⁠;⁠)・・・/(⁠≧⁠▽⁠≦⁠)!』

 

施設が壊れてしまったら大変だ、後で直してやろう、我慢してくれよ。

 

ジェイソン「目標設定SCP-096シャイガイ!撃て!」

 

レオパルド2A7『←⁠(⁠>⁠▽⁠<⁠)⁠ノ』

 

その後凄まじい光が部屋を覆い、それと同時に起きた爆発で俺は意識を失った。

 

 

 

数時間後

俺は硬くて白い床の上では無くふわふわで黒い床で目覚めた。

ジェイソン「・・・あ!シャイガイは!?」

 

レオパルド2A7『\(⁠≧⁠▽⁠≦⁠)/』

 

ジェイソン「レオパルド、ありがとう心配してくれて。」

 

俺の横からレオパルドが顔(?)を出した。

あれ?レオパルドじゃないならこのふわふわは一体何?

その問いに答えるかのように施設のスピーカーから声が聞こえてきた。

 

『目を覚ましましたか、ご主人様?』

 

ジェイソン「え?」

 

レオパルド2A7『\(⁠≧⁠▽⁠≦⁠)/』

 

ジェイソン「もしかして・・・俺、この施設まで・・・命与えちゃった?」

 

施設『はい、ご主人様が命をくださりました。』

 

ジェイソン「え?でも相応の時間が必要だと思ってたけど・・・どうなの?」

 

施設『実のところご主人様の能力は先程おっしゃった時よりも強力になっています。』

 

ジェイソン「・・・ど、どのくらい?」

 

施設『命を与えるまでに必要な時間が短縮されました。』

 

ジェイソン「俺ここに来てからまだ2日しか経って無いと思うけど・・・そんなに短縮しちゃうのね。」

 

その時スピーカーからではなくインカムから声が聞こえてきた。

 

『君の現実改変能力は成長するのか!?凄まじいな!』

 

ジェイソン「凄いって言ったって何に使えるんです?俺は現実改変能力?でしたっけ?の使い方は知りませんよ?」

 

『そこはこれからの実験で分かっていけばいい、それよりもSCPー096はどうなった?』

 

レオパルド2A7『ヾ(•ω•`)o』

 

ジェイソン「ん?・・・もしかしてこの子?」

 

そこには全裸で顔を隠している女の子がいた。

 

ジェイソン「こ、こんなことしてる場合じゃない、君、これでも着なさい。」

そこで俺は上着を脱ぎその子に着ることを促した。

 

シャイガイ?「・・・見ないで

 

そのシャイガイ思われる子は消え入りそうな声で述べたが身体中に傷があるようで血が垂れていた。

 

ジェイソン「ごめんね・・・でも傷があるから治すよ。」

 

シャイガイ?「いや・・・いや・・!」

 

ジェイソン「本当にごめんね。腕を見せて。」

 

シャイガイ?「?」

 

ジェイソン(凄い火傷の痕だ、これは衛生兵じゃなくても分かる、今の医術では完治は難しい・・・なら俺の現実改変能力で!)

 

ジェイソン「お願いだから言う事を聞けよな・・・小さい子の命が掛かってるんだ。」

その思いに応えるようにジェイソンの右腕から暖かい光が漏れ、部屋を埋め尽くした。

 

その光が収まると・・・

 

ジェイソン「・・・良かった、治ったようだね。」

 

シャイガイ?「・・・腕が・・治ってる・・・」

 

シャイガイ?「鏡・・ください。」

 

レオパルド2A7『ヽ( ̄︶ ̄*\))』

 

ジェイソン「おい、今どこから出した?」

 

シャイガイ?「顔・・・治ってる・・・!」

 

ジェイソン「秘密?・・・何時か聞きだしてやる。『ボフッ』おっと!」

 

ジェイソンがレオパルドと話していると突然シャイガイ?と思わしき子供がジェイソンの胸の中に飛び込んでいった。

それでよろけたジェイソンの後ろにもふもふが現れ二人のクッションになった。

 

シャイガイ?「お兄ちゃん・・・ありがとう!!!」

子供は大粒の涙を浮かべながら言った。

 

ジェイソン「・・・良い笑顔だ、良かったね。」

 

ジェイソン「今は難しい事は考えずに喜びなさい、君の顔はもう誰にも気味悪がられることは無い、可愛い女の子の顔だ。」

 

シャイガイ?「うん!うん!」

 

子供が泣き疲れて寝るまでジェイソンはその子の背中をさすっていた。




SCP_foundationはクリエイティブ・コモンズ表示-継承3.0ライセンス作品です(CC-BY-SA3.0)

http://scp-jp.wikidot.com/scp-096

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