我が輩は・・・龍だった?   作:wakawaka

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第1話

 割れる大地

 

 響く悲鳴

 

 肥沃の大地はとうの昔に失われ、守るべき土地は失われた

 

「■■■!早く逃げなさい!」

 

 

 私はすぐに理解した。

 

 これは夢だ。

 

 

 巨大な何かが守るように私の前に立った。

 

「あなたも早く!」

 

 もう一つの巨大な何かが私の手?のようなものを引いて逃げようとしていた。

 

「■■■が優先だ!先に行け!ここは俺が・・・」

 

 閃光、爆発、そこにはもう、その巨大な何かは存在しなかった。

 

「!!」

 

 手を引く何かは悲鳴を上げた。

 

 私の手をよりいっそう精一杯に引いた。

 

「お父さんは?」

 

 ?いや何だ?勝手に口が動いている?

 

 て言うか父?

 

「・・・大丈夫よ。大丈夫だから。」

 

 じゃあこの大きいのが・・・いや・・・これ・・・ドラゴン?

 

 それはアニメやゲームとかに出てくるドラゴンに酷似していた。

 

「必ずお母さんが守ってあげるから。」

 

 涙?を流す巨大なドラゴン。

 

 そしてお母さん?

 

 ん?私も目が・・・いや・・・私も泣いているのかな?

 

「きゃあああああああ!」

 

 直後、その巨大なドラゴンの背に何かが刺さった。

 

「お母さん!」

 

 私が喋る。

 

 だが、その声は空しくそのドラゴンは倒れた。

 

「■■■・・・あなたは・・・生きて。」

 

 ・・・止めて。

 

「でも!でもお!」

 

「・・・大丈夫よ。あの塔まで行けば・・・」

 

「おかああああさああああん!」

 

 その時また何かが母ドラゴンの背に何本も刺さった。

 

「ガハ!」

 

「・・・うあああ、うああああああ!」

 

 ・・・止めて!止めてよ!

 

 これは夢。

 

 だけど、胸が抉られる。

 

 悲しみが怒りが恐怖がどうしようもなく心を支配する。

 

「・・・おのれ・・・■■■■■め。・・・でも、この子だけは!」

 

 そう言ってドラゴンは立ち上がった。

 

 その姿は正に瀕死。正直言って生きてる方が不思議なほどだ。

 

「行きなさい!■■■!」

 

 それは正に親と子の最後の別れ。

 

 

 ・・・本当に悪い夢だ。父と母がドラゴン?

 

 地獄みたいな光景。

 

 そして私もドラゴン?

 

 けれど、悲しみが私を襲う、憎しみが私を襲う、どうしようもない無力感が私を襲う。

 

 この止まらない涙は、悔しさは・・・本当に夢?

 

 

 

 そして私は目を覚ます。

 

 

「・・・最悪。・・・て言うか夢見悪すぎ。」

 

 はあ。とため息と共にベッドから起きた。

 

 学校も行かなきゃだし、母親の手伝いもしなきゃ行けないのだ。

 

 何とも低血圧な自分にはこの朝がきついのだ。

 

 さっさとやろうとして気付いた。

 

「あれ?」

 

 何というか、いつもより調子が良い。

 

 夢見は悪かったのに体の調子はとてつもなく良いのだ。

 

 何というか体が作り直されたっていうぐらい良い。

 

「まあ、良いか!」

 

 そんな調子で私は階段を降りていく。

 

「美琴~。おはよう~。」

 

「あっ!お姉ちゃん!今日は珍しく早いね!」

 

 母と妹が下でもう準備をしていた。

 

「うん!まあね!今日は調子が良いの!」

 

 父の姿は無いが漁師である父は朝早いのが普通のため朝会うにはとてつもなく早く起きなくてはならないのだ。

 

 中学生最後の大会が控える私には無理な話だ。

 

 ・・・・弱小だけど。

 

「ほら、さっさと食べて行きなさい!」

 

 ・・・・・いきなさい。

 

 自然と涙が落ちた。

 

 それに妹が気付いた。

 

「お姉ちゃん!?どうしたの?そんなに泣くほど美味しかったの!?」

 

「・・・何でだろう?」

 

 分からないけど多分、夢のせいだ。

 

 そうに違いない。

 

「お母さん!もう行くね!」

 

「ちょっと!それで足りるの!美琴!」

 

 母親の声が響くが無視して家を出る。

 

 どうにも今日は可笑しい日だ。

 

 

 

 私の家は龍巳島にある。場所は四国地方の下にある小さな島だ。住んでいるのもほとんどが年寄りで、子どもは数える程しかいない。

 

「美琴!おはよう!」

 

「・・・なんだ慎治か。」

 

 その内の一人でたった二人しかいない同級生でもある。

 

 慎治はスポーツ万能のスポーツマンだ。体格もでかく身長はは180cmを超えている。

 

 ちなみに悲しいかな同級生女子は私だけだ。

 

「なんだとはなんだ!美琴!」

 

 馬鹿にはこれぐらいが丁度良い。

 

「美琴先ぱ~い!」

 

 この声は!

 

 後ろを振り向くと可愛い後輩が走ってやってきていた。

 

「あ!美紀!おはよう~!」

 

 彼女は私の一個下の可愛い妹分だ。

 

 と言うか、妹より可愛い。

 

「俺を無視するな!美紀!武はどうした!?」

 

 あと一人に同級生にして美紀の兄。慎治と正反対に勉強においては全国的にもトップクラスの同級生。品行方正、頼れる委員長、それが龍ケ崎武だ。

 

「・・・声がでかいですよ、シン兄。兄貴はもう学校にいますよ。」

 

「相変わらず早ええなあ。さすが優等生!」

 

「慎治も勉強しなよ。」

 

「はん!俺に勉学できると思うか?」

 

 胸を張ってこの男は答えるのだ。

 

 もはやどうしようもない。

 

「良いんですか?美琴先輩とも武兄とも違う高校になっちゃいますよ?」

 

「・・・それは・・・まあ・・・嫌だが・・・。」

 

 一気にシュンとなる慎治。

 

 私達の住む島には高校が存在しない。よって私達中学3年生組は進学するなら四国地方の高校に進学することになるのだ。

 

 だが、ここで問題がある。

 

 そう!

 

 私達はいつも龍ケ崎武という超ハイスペックな友人にお世話になっているということである!

 

 武はあのバカな慎治を赤点回避させられる程の辛抱強さと指導力をもっている。かく言う私もテストの度にお世話になっている。

 

 つまり、私達は武というハイスペ友人のおかげで現在の成績なのだ!

 

 もし、武と違う高校に行けばもうその恩恵を受けることは難しくなる。そう、もうあの綺麗で分かり安いノートがなくなるのだ・・・。

 

 そんなんで私達はやっていけるのか・・・いいやできない!かくなる上は私達も同じ高校を目指すしかない!さあ、やるぞ!というのが私達の結論だった。

 

 ・・・まあ、だからと言ってすぐに行動できるなら私達はこんな体たらくになっていないし、まして武が受ける所なんてねえ、クッ!何故!こんなにも頭の差が!

 

「慎治、頑張ろう・・・。」

 

「なんだ?その暖かい目。」

 

 何って?諦めの目だよ。

 

 ちなみに、私達の上の世代は既に自立していてこの島から出ていってしまった。

 

 兄貴分、姉貴分が出て行くことは寂しかったがみんな各自の夢を追うために出て行ったことを知っているから素直に応援することが出来た。しかし、いざ自分達が夢を追う番と思うと中々感慨深い気分になる。

 

 

「私も頑張らなきゃなあー。」

 

「手伝いますよ♪先輩!」

 

「ありがとう!」

 

 嬉しくなってついつい抱きしめてしまう。そう、私達はやるしかないのだ。武によって武無しでは生きていくことが出来なくなってしまった私達には勉強するしか道がないのだ・・・。(無念)

 

「はああ。頑張るか・・・・。」

 

 それに、下手すると武自ら行く高校のレベルを下げかねない。私達はそんなことを友達にさせるわけにはいかないのだ!

 

「それじゃあ!今日も頑張りますか!」

 

「「おおおおーーーー」」

 

 私達の仲は永遠なのだ!

 

 

 

 

「武、おはよう!」

 

「おはよう。」

 

 こいつ!本から目を離さずに挨拶してきやがった!

 

 相変わらず口数が少ない。だが、頼れる男なのが武なのだ。

 

「よう!武!」

 

「・・・相変わらずギリギリだな。どうしてお前は直せないのだ。」

 

「あれえ?俺だけ辛辣じゃね?」

 

 そうして慎治を慰めの目で眺めていると先生が入ってきた。

 

「ナオちゃん!おはよう!」

 

「直美先生よ!慎治君。」

 

 私達の担任にして慎治を下せる唯一の方がこの人だ。

 

 この人、勉強もできてスポーツもできる武以上のハイスペックな先生なのだが、何故かこんな島で私達の先生をしてくれている。何で縁もゆかりもないここに飛ばされて来たのかマジで分からん。

 

 でもまあ、とても良い先生なので全然気にならない。

 

「じゃあ!ホームルームを始めるわ!」

 

「「「はい!」」」

 

 これが私達の中学校最後の年だと思うと少し寂しいなあ。

 

 

 

 

 放課後

 

 私は一人、校庭を走っていた。

 

「はあっはあ・・・」

 

 そしてタイマーが押される。

 

「タイムは!」

 

「やったじゃない!美琴ちゃん!新記録よ!」

 

「本当ですか!?」

 

 私は陸上部に所属している。と言っても私と美紀の二人しかいないのだが。

 

 私は100mの選手であり、美紀はハードル走の選手だ。

 

 正直言ってまあ、上の大会を目指せる方ではなかったのだが、今日私は自己ベストを大幅に更新した。

 

「・・・このタイム。・・・先輩もしかしたら上の大会行けますよ!」

 

「・・・本当?」

 

 3年間真面目にやってきたことが今突然開花したのだろうか?

 

 何しても嬉しいことだ。

 

「美紀も一緒に頑張ろう!」

 

「はい!」

 

「本当に今日は調子が良いわ!」

 

 今日は何にしても調子が良い。何故だか勉強も理解力が上がった気がするし、何より体が軽い。まるで生まれ変わったみたいだ。

 

 でも、まあ、明日には反動で調子が悪くなっているかもしれないのが恐いけど。

 

 

 

 部活も終われば私達は帰宅する。

 

 私は勿論、美紀と一緒だ!

 

「美紀!海に出よう!」

 

「どうしたんですか?先輩?」

 

 突然だと思うだろうが、これには意味がある。

 

 今日は何と言っても私史上一番調子が良いのだ。

 

 こんな日は龍巳島の一島民として海を泳がなくては勿体ない!

 

「でも先輩水着は?」

 

「ふふーん!そのために休み時間に妹に頼んでおいたのよ!勿論。あなたのもあるわ!」

 

「本当ですか!?」

 

 妹は今小学6年生なため、私よりずっと早く下校している。

 

 そうして二人で走ると夕方の海に妹の姿があった。

 

「遅いよ!お姉ちゃん!」

 

 妹が袋を3つ持って立っていた。

 

「ありがとうーー!三春!」

 

「あとこれ!美紀姉の!」

 

「ありがとう。美春ちゃん!」

 

「でも珍しいね。お姉ちゃんが海に行くなんて。しかも部活帰りに。」

 

「今日は調子が良いからね!」

 

「ふ~ん。」

 

「そう言えば三春も泳ぐの?」

 

「勿論!だってシン兄もタケ兄もいるもん!」

 

「ゲ!」

 

 まさか、あいつらも体調が良いのか?

 

「ひどいよ。お姉ちゃん。」

 

「まあ、兄貴達は海大好きですから。」

 

「はああ。まあいっか。」

 

 そうして海に行けば案の定二人の男がはしゃいでいた。

 

「武くらえええええええ!」

 

「まだまだああああああ!」

 

 そこで男達は熱いビーチバレエをやっていた。

 

「「うおおおおおおおおおおおお!」」

 

「相変わらずねえ。」

 

「そうですね。さっさと着替えましょう。」

 

「うん。」

 

 さすがに太陽が完全に落ちれば危険だ。

 

 その前に遊べるだけ遊ばなければ。

 

 ちなみに特別着替える所はないので岩陰で着替えるしかない。

 

 まあ、小さい頃は一緒にお風呂にも入っていたし、一緒に居すぎて裸を見られてもまああまり気にしないのだが、TPOはわきまえなくてはならない。まあ、恥ずかしいしね。

 

「じゃあ!私達も行こうか!」

 

「「はい!」」

 

 そう言って私達3人はさっさと着替えて海に出て行った。

 

「あれ、美琴と美紀じゃないか?」

 

「お前達もやるのか?」

 

 そう言ってビーチボールを器用に指の上で回す武達。

 

「やりません!」

 

「私達は泳ぎに来たんです!」

 

「あ!三春は参加します!」

 

 そう言って三春はさっそうと男達の所に行った。

 

 あの娘大丈夫かしら?

 

 まあ、あの二人だから大丈夫だろうけど。

 

「先輩じゃあ、競争しましょう。」

 

「どこまで?」

 

「その岩まで!」

 

「ふ~ん。勝ったら?」

 

「そうですねえ・・・ジュース奢ってください。」

 

「乗った!」

 

 そうして私達は海に飛び込み泳ぐのだ。

 

 これぞ私達の日常である。

 

 

 

 だが、日常とは簡単に覆る。

 

 

 

 海に入ったその瞬間、速水美琴は凄まじい情報の圧を受けた。

 

 もとから感じていたモノを正しく受け取れるようになったのだ。

 

 速見美琴はつい昨日まで間違い無く人間だった。

 

 そう、昨日まで。

 

 今朝の段階で少女は変わっていた。

 

 いや、本来の彼女に戻っていた。

 

 それこそ彼女達が行った儀式の成果。

 

 輪廻回帰。

 

 避けられない滅びから脱するための苦肉の策。

 

 成功率はごく僅か。力あるモノであれ魂への負荷が余りにも大きいこの儀式は危険を伴う、龍の王である一族であれば大丈夫だろうが、それ以外のものは運と言っても良いだろう。

 

 そして彼女は成功した。王族でも貴族にも属さない龍の一族の末端。

 

 しかし、世界の管理者であり調停者。その力を持つモノであることには変りは無い。

 

 例え、戦いに負けようとも、その力に嘘はなく、その役割に偽りはない。

 

 彼らは世界の管理者であり調停者。

 

 森羅万象を守り循環させるモノ。

 

 彼らはただ世界の存続のためにその力を振るうことを是とする者達。

 

 彼らは自然であり、生命体であり、精神体。

 

 それこそが龍。

 

 人が幻想生物としてモノ達の正体である。

 

 故に

 

 汚い。

 

 汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い汚い!

 

 汚すな、穢すな、触れるな!ここは、ここは!

 

 この世界は!■■■■■■■■!

 

 暗転

 

 そして覚醒

 

 ここに古き支配者は目を覚ました。

 

 

 

「ー輩!先輩!起きてください!」

 

「美琴!おい!しっかりしろ!」

 

「お姉ちゃん!ねえ!お姉ちゃん!」

 

 叫ぶ声が聞こえる。

 

 美琴・・・美琴は私だ。

 

「・・・そうだ。」

 

「起きたぞ!美琴が起きた!」

 

「おねえちゃあああああああん!」

 

 ・・・ええっと?

 

 ・・・これは?

 

 

 その時、誰かの声が響いた

 

 

 ・・・せ

 

「そうだ。」

 

 ・・・探せ

 

「やらなきゃ。」

 

 王を探せ!!

 

「王を探さなきゃ!」

 

「フぎゃ!」

 

 起きた瞬間、妹と頭がぶつかってしまった。

 

「「痛ったああい・・・」」

 

 私も妹もお互いに頭を押さえている。

 

 そしてすかさず後輩が抱きついてきた。

 

「良かったですううう。せんぱあああい!」

 

「はあああああ。心配したぜ!美琴!」

 

「本当にだぞ!美琴!」

 

「・・・・うん。その、ごめん。」

 

「にしてもよお。何だよww。『王を探さなきゃ!』ってぷはははは!お前15歳になってもまだそんな夢を見てるのかよ!面白えええええ!ぷはははははあっ!ぐえええ!」

 

「先輩を笑うな!脳筋バカ!」

 

 見事なまでのハイキックが体格差を覆す。かまして見せた後輩はフシューと息を吐きながらその目は敵を討った般若そのものだ。

 

 それにしてもさすが島一の脚力の持ち主、足の鍛え方が違う。

 

 私?ただの中学生ですよ。(昨日まで)

 

 この際だから思いっきり後輩を可愛がろう!

 

 

「美琴!おい!」

 

「あ!おじさん達が来たみたいだよ!」

 

「おおおおい!こっちです!こっち!」

 

 武が率先して誘導係を引き受けている。

 

 ん?そういえば何でこんなことになったんだっけ?

 

「そう言えば、美紀?」

 

「なんです?先輩?」

 

 未だに涙の後が残る愛しい後輩にどうなって今になったかを聞かなくてはならなかった。なにせ、記憶が戻った拍子に意識が消失している。

 

 私は後輩と競泳しようとして・・・そうだ。

 

 声を聞いた。

 

 確か・・・

 

 『汚い』

 

 そうだ。

 

 それは、怒り、蔑み、憎悪、悲しみ。

 

 負の感情の連鎖。

 

 ・・・一体何が?

 

「ねえ美紀?私はどうしたの?」

 

「・・・先輩、凄い勢いで海面に突っ込んだんです。」

 

 ん?

 

「すみません・・・。先輩。先輩が・・・」 

 

 んんん?

 

「プハハハ!あれは傑作だったな!」

 

「・・・笑ってやるな。慎治・・・ぷふ。」

 

「ああん?てめえだって笑ってるじゃねえか武う!」

 

 一体全体私の身に何が?

 

「まあ、今は大人しく病院行きだな。」

 

「まあな。溺れてたのは本気だからな。」

 

「・・・・。」

 

「安心しろ。俺は医者じゃないが、溺れたにしては全く異常がなかったからなあ」

 

「美紀に感謝しろよ。お前が浮かんでこなくなって速攻で助けたのは美紀なんだからよ。」

 

「・・・ありがとね!美紀。そして三春そろそろ離れて。」

 

「・・・おねえちゃあああああああん!」

 

 うん。これはもうダメだな。

 

 三春は昔から一度泣き出すともうそこから動かない。だからまあ、誰かがおんぶやら抱っこやらして毎度毎度運んでいたがさすがに小学6年生にもなると簡単じゃない。

 

「慎治、三春をお願い。」

 

「おう!任せろ!」

 

 慎治が慣れた手つきで三春を引き剥がし抱っこした。

 

「じゃあ、私は病院に行くよ。」

 

 

 

 その後、おじさん達によって病院に連れて行ってもらった。

 

 え?そこら辺のおじさんで良いのかって?

 

 安心してください。島の住民は全員顔見知りです!

 

 

 

 

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