我が輩は・・・龍だった?   作:wakawaka

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第2話

 

 私は病院へとおじさん達の手によって搬送された。

 

 まあ、病院といっても小さい病院なのだが、この島唯一の病院だ。この島の住民は全員ここにお世話になっている。

 

「岸先生!美琴は大丈夫でしょうか!?」

 

 女性の声がとても深刻そうに病院内に響いた。

 

 彼女は私の母であり私が溺れて搬送されたとおじさん達から聞かされて血相を変えてやってきたらしい。何度も大丈夫だと言ったのだが「黙ってなさい!」の一言で黙らされた。

 

 うん!めちゃくちゃ恐い。

 

 絶対帰ったらお説教コースだ!

 

 逃げられるだろうか・・・。

 

 

「えぇ。大丈夫ですよ。応急手当もしっかりされていたようです。さすが武君達ですね。行動が迅速で的確でした。」

 

「はぁ。良かったぁ・・・。」

 

「・・・だから言ったのに。」

 

「黙りなさい!バカ娘!」

 

「はーい。」

 

「美琴さん。お母さんの心配は最もですよ?肺に水が入ったりしたら大変でしたから。」

 

 でもなあ。あれは不可抗力だし・・・というかあれは一体・・・

 

「本当にいつもありがとうございます!岸先生!ほら!美琴も!」

 

「ありがとうございました!」

 

 お世話になったのは事実だ。しっかりお礼をしよう。

 

「後で魚届けますね!」

 

「ありがとうございます。美琴さんのお父さんが持ってきてくれる魚はいつも新鮮でおいしいから、今から楽しみですね。」

 

 本当に優しく、丁寧なこの先生は私にとっても大人の見本だ。

 

 私もいつかこうなりたいものだ。

 

 

 

「おねえちゃあああああああん!」

 

 家に帰るとまた妹が泣き出した。

 

 本当に・・・ずっと泣くなあこの妹は。

 

 でもまあ悪い気もしないのも事実だ。

 

「・・・!!」

 

 だから、私は思いっきり妹を抱きしめた。それはもう思いっきり自分が無事だと妹に伝えるように。

 

 本当にこう言う時は可愛いし守りたいという庇護欲が溢れてくる。あれ?もしかしてこれがシスコンという奴だろうか?イヤイヤ、姉妹なんてこんなものだろう。

 

「美琴。今日は三春と一緒に寝なさい。」

 

 そんな光景を見ていた母からそんな言葉を掛けられた。

 

「・・・はーい」

 

 まあ、泣き続ける妹を放っておくほど私は人でなしでは無いからね!

 

 ・・・でもこいつ寝相悪いんだよなー。

 

 

 

◆◆◆

(side 三春)

 

 

 私には3つ上の姉がいる。

 

 姉はいつも騒がしく、じっとしている方が珍しい人間だ。

 

 私はそんな姉を見て育ったためか物心ついた頃から姉とその友人達と一緒に遊んでいた。

 

 本当にいろんな事をした。

 

 虫取りから始まり、島中の皆にいたずらを仕掛けたこともあった。

 

 何もかもが楽しかった。

 

 本当に本当に楽しかった。

 

 だが、そんな姉たちもついに高校生となりこの島を出て行くことになる。

 

 シン兄は多分スポーツの強い高校。

 

 タケ兄は勉強が得意だから頭の良い高校へと行くのだろう。

 

 ミキ姉はもう1年いるけど多分、受験のために今までのようには遊んでくれなくなる。

 

 姉は・・・どこに行くんだろう。

 

 でも、みんなみんなバラバラになってしまうのだろう。

 

 ・・・寂しいなあ。

 

 だから、まあ、今年は精一杯姉たちに付きまとおう。

 

 後悔しないように。

 

 忘れないように。

 

 来年、笑って送れるように。

 

 

 

 

 そして、そんなある日、私は学校の休み時間にお姉ちゃんから水着を取ってくるよう頼まれました。

 

「三春お願い!」

 

「・・・何で私が。」

 

「お願い!ジュース買ってあげるから!今日は本当に調子が良いの、泳がせて!」

 

「はぁぁ。分かったよ。お姉ちゃん。」

 

「あ!美紀のもお願い!それじゃ!」

 

「あ!ちょ!お姉ちゃん!」

 

 ・・・はあ。

 

 全く妹使いの荒い姉です。

 

 でも、嬉しくなっている自分もいるのです。

 

 私には残念ながら同級生が一人も居ないですし、小学校は年下ばかりなので色々と大変なのです。

 

 姉たちと遊ぶことが私にとって最も楽しい一時なのです!jb。っj

 

 私は学校が終わると急いで家に帰り姉の水着と自分の水着を袋に詰め、ミキ姉の家にも向かい水着を預かりました。

 

 ついでにシン兄とタケ兄の家族にも海で遊ぶ伝言を頼み込んでおきました。

 

 ・・・皆いた方が楽しいのです。フフフ

 

 

 

 

 

  ・・・お姉ちゃんが溺れました。

 

 お姉ちゃんがお姉ちゃんがお姉ちゃんがお姉ちゃんがお姉ちゃんがお姉ちゃんがお姉ちゃんがお姉ちゃんがお姉ちゃんがお姉ちゃんがお姉ちゃんがお姉ちゃんがお姉ちゃんがお姉ちゃんがお姉ちゃんがお姉ちゃんがお姉ちゃんがお姉ちゃんがお姉ちゃんがお姉ちゃんがおね・・・・・・

 

 頭の中がぐちゃぐちゃになりました。

 

 そこからはもう記憶がありません。

 

 昔からそうなんです。

 

 私はパニックになりやすいんです。

 

 そうすると私は本当に何も出来ません。

 

 ・・・何も出来ませんでした。

 

 

 

 結局、タケ兄、シン兄、ミキ姉達がなんとかしてくれました。

 

 皆凄いです!

 

 それに比べて私はダメダメです。

 

 本当、私は泣き虫です。

 

 

 

 お姉ちゃんが帰ってきて抱きしめてくれました。

 

 何で!こう言う時!そんなこと!するんですか!

 

 大好きになっちゃうよおおおおお!

 

 

 

 

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