先程までの状況。
だが、未だに変わらない。
数の有利は未だに向こうの方が上である事は変わらない。
それでも、なぜだろうか。
「戦える」
呟きと同時に、構える。
それを見ていたグロンギの一体であるイカのグロンギがその口から再びこちらに墨を吐く。
「マズイっ、あれは」
そう、俺が考えた時、既に五代さんが前に出ていた。
それは、自らが盾になるように。
「っ」
すると、五代さんの姿が変わる。
それは、まさしく紫のクウガ。
身体が要塞を思わせる姿へと一変すると、グロンギからの攻撃を正面から受け止めた。
あの時のダメージの苦しさを知っていたからこそ、俺は戸惑った。
しかし。
「これは」
五代さんは驚いていた。
「大丈夫なんですか」
「・・・あぁ、なんだか分からないけど、痛くない」
それは、五代さん自身、ダメージを受けていないのか。
まさしく、防御重視の姿か。
そうしていると、五代さんはトライアクセラーを手に取る。
同時に、その形は、巨大な剣へと変わる。
「これだったら」
そう、呟いた五代さんは、呟きと共に歩き始める。
ゆっくりと歩いたその先には、あのイカのグロンギへ。
だが、それ以外の奴らはそれを見逃さない。
「このまま、やらせるかよ」
俺もまた、覚悟を決めたように。
「超変身!」
それと共に、俺もまた姿が変わった。
それを確認するよりも早く、その本能に従うように俺が手に取ったは、壊れたタイヤ。
タイヤを手に取った瞬間、その形が変わった。
五代さんがの持つ剣と似ていた。
鋭い刃は円形で、その武器は見ればチャクラムだろう。
「なっ」
変わった事に驚きながらも、タツノオトシゴのグロンギはこちらに攻撃を仕掛けた。
けれど、それよりも早く、俺はチャクラムを投げる。
投げられたチャクラムは、そのまま回転させながら、次々とそのムチのような腕を切り裂く。
「なっなんだよ、あれは」
そんな刑事さんの驚きの声。
それは、俺の腕だろう。
「これは」
俺の腕、それはかなり柔らかい。
異様に柔軟な身体は、おそらくは目の前にいる五代さんの姿に対抗する為。
けれど。
「引っ張ります!」
「っ」
その言葉の意味を理解する。
同時に俺は五代さんの後ろから腕を伸ばす。
腕は、そのまま近くの樹を掴む。
それに驚くイカのグロンギとは反対に、俺はそのまま五代さんの背中に接近する。
そして、五代さんも構えた。
「はぁ!」
同時に脚を浮かせると。
そのまま五代さんは俺によって吹き飛んだ。
それは、まるでパチンコのように。
そして、五代さんは、真っ直ぐとイカのグロンギを剣に貫く。
貫かれた一撃。
同時に、グロンギは、その身体に刻印が刻み込まれる。
そして、爆散すると共に。
「「はぁはぁはぁ」」
戦いは未だに終わっていない。
そうして、俺達が見つめた先には、既にサイのグロンギの姿はなかった。