ゴ・ガドル・バと名乗る存在から告げられた事実。
その事実から理解した事として、現状、未確認生命体、いわゆるグロンギという集団がこれから行おうとしている事は理解出来た。
「ゲゲル、その意味も結局分からないまま」
そう、呟くしかなかった。
グロンギが、どのような奴らなのか。
その目的も分からない。
だが、あの時戦ったグロンギの様子から、理解できた事が一つだけ分かる。
「あいつらは、人を殺す事に何の躊躇もない。だからこそ」
五代さんと共に、新たな決意をする。だが、内心ではまだ迷いが晴れない。人間を守るために人間を害した存在を討つ。矛盾した行為を正当化できる理由はどこにあるのだろうか。
そんな葛藤を抱えながらも俺たちは日常に引き戻されていった。
テレビからは未確認生命体に関するニュースが延々と流れる。
『未確認生命体による被害者がまた一名確認されました。今回は……』
俺は目を逸らす。自分が救えなかった命が画面の中に映し出されているようで堪えられない。
「宮崎くん」
五代さんの声に顔を上げる。
「その大丈夫かい?」
「俺は大丈夫です。それよりも少し前の戦い、すぐに駆けつけられなくてすいません」
「気にしないで、未確認も何時現れるか分からないからね。それよりも、宮崎君が言っていたゲゲルってのは、やっぱり」
「・・・奴らは、何かの儀式みたいなものを行うつもりだと思います。それに人を利用しようとしている」
「利用?でも、それじゃ」
「そうなんです。ゲゲルに関して、未だに分かりませんけど、人を殺す事で何かあるかもしれません。けれど」
「・・・何か起きるかもしれないだよね」
「はい」
「・・・だったら、一条さんにも話をしよう」
「一条さんって、確か、刑事の」
「あぁ、実は連絡先を貰っていてね。それで話し合おうと思って」
「そうだね、俺達だけじゃ、分からない事もあるから」
そうして俺と五代さんは、一条さんと共に今後の未確認こと、グロンギの事についてを話し合う事にした。
けれど、未だに俺達はグロンギの事を知らない事が多すぎた。
同時に、彼らの悪意も迫っている事に気づかず。
『どうやら、少しずつだけど成長しているようだね』
『クウガと似た成長を見せている。これはまだ知らない力だね』
『まだまだ弱いからね、ゆっくりと育てていかないと』
『まぁ、その為にまだ生かしているからね。楽しみの為にも準備をしないと』
俺を付け狙う悪意が、どのように刈り取ろうか企むその声に。