三神   作:鈴幡 永輝

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お久しぶりです、鈴幡永輝です!
東方のやつと同時並行で政治ネタもやりたくなりまして、新たなシリーズ始めてみました!
流石にネット検索の限界がありまして、もしかしたら組織図とかが間違っているかもしれないです。。。あと一部実在しない組織も出てきます。(一般公開されていませんでした)
なかなかむずかしい内容となっていますので、ご了承ください。。。


第1話-休日のカフェ

ここは東京。

レンガ造りの駅舎が構える丸の内のカフェにて。

 

「やっぱり好きだわ、丸の内」

コーヒー片手に椅子の背もたれに腕を置き、黄昏れるこの男は、防衛省防衛政策局情報課戦略情報分析室室長補佐(防政局)である神田博臣だ。

 

「そうか? もう見慣れちまったな」

景色を一瞥することもなくクッキーを頬張るこの男は、夕陽新聞株式会社政治部記者・福沢陸翔という表の顔を持つ、警視庁公安部外事第二課(公安)の係長、野神慶彦である。

 

「そんなに本庁には行かないよね?」

野神にそう話しかけるのは、警察庁刑事局組織犯罪対策部組織犯罪対策第二課薬物銃器対策室(組対二課薬銃対策室)の職員、天宮正樹だ。

神田と野神と天宮は高校時代に出会い、常にテストのトップ争いをしていたことから“三神”と呼ばれていた。

 

神田と野神と天宮は国家公務員総合職試験(通称''国総'')を突破し、それぞれ防衛省、警視庁、警察庁へ配属された。しかし野神は本名を公開してはいけない職種のため、偽名を使っている。本来なら2人にも公開すべきではないが、親友かつ政治愛好家の彼らに偽装は通用せず、ついに素性がバレしてしまった。

 

「てか聞いた?今度の参院選に“農業党”が出馬するって」

「ああ」

表向きは農業振興を掲げるが、暴力団と関わり過激思想をもつという農業党は、野神が所属する公安がマークしている。SNSで人気を伸ばしているものの、未だ議席はゼロだ。

 

「まあノープロブレム。この間もガサ入れされてし」

「やめだやめ。もっと楽しい話をしようぜ」

 

普段から国内の秩序を守る重要ポストに就く三神にとって、この休日は頭をリラックスさせる貴重な時間だ。特に野神は表の顔である記者として参院選間近で多忙を極め、目にクマを作っていた。

 

「今度同窓会があるらしけどお前ら行く?」

神田が尋ねる。

「行ければいいけどなあ、参院選が終わらないと俺は遊べない」

野神が苦笑い。腕を組みながら天宮も笑う。

「俺はその日、休みもらえた」

「それじゃ行けるのは俺と天宮だけか」

 

大学卒業から10年が経つ今年の同窓会は、千代田区神田錦町にある神田スクエアホールで開かれる。大勢が参加を表明しており、ビュッフェ好きの野神にとっては天国のような企画だった。

彼らは日本屈指の大学をトップ成績で卒業し、同期でも有名人だが、その同期の中にひとりだけ“厄介な同期”がいる。

 

「川端には気をつけろよ」

敵ではないが非常に頭の切れる人物で、野神の就職先を疑問視する探偵だ。五十幡探偵事務所に所属し、公安警察を相手とする公安事件を担当している。そのため、警視庁公安部の刑事が川端に尾行されたと報告が上がっており、野神も警戒を怠らない。

 

「川端なんか忘れてあげるさ」

 

3人はカフェを出て行幸通りを歩き、ホワイトロードを抜け日比谷公園へ向かった。

 

「ここがホテルで結婚式をする文化が始まった場所だって言われてるんだ」

野神は目の前にある帝国ホテルを指さし、関東大震災後に寺社が焼失したあと“ホテル挙式”が始まったという逸話を語った。

 

そのとき、野神はホテルから出てきた数名に目を留めた。

 

「どうかしたのか?」

神田が訊ねると、

「あいつ、柳沢太郎だ。暴力団・君家組の幹部の一人だ」

 

柳沢は4人の人物とワゴン車に乗り、どこかへ去っていった。君家組は農業党と関係を持ち、銃火器所持や人身売買の噂もあるが、詳しい実態はまだつかめていない。

 

「尾行しなくていいん?」

「部下に任せてある。俺の出る幕じゃない」

 

 

ピロン。携帯の着信音が鳴った。

同窓会の参加可否を問う通知──いよいよ本格的に考えねばならない。

 

「ここ、たまに出向してる場所の近くだから、ついでに寄るのもありかな」

「だめに決まってるやろ」

即座に神田がツッコむ。時計は16時を回っていた。

 

「そろそろお開きかな。俺、明日朝イチで警察庁に行かなきゃ」

天宮が伸びをしつつ言い、二人もうなずいて「またな」と別れた。

 

――――――――――――――

 

家に帰り着いた野神は、ソファに寝転びスマホを手に取った。同窓会の参加リストに“川端”の名前を見つけ、眉をひそめる。探偵である川端に、公安の動きが知られれば、自分の捜査にも支障が出かねない。

 

公安は必ずしも法に則る調査ばかりではなく、時に違法捜査とも評される強硬手段も辞さない組織だ。記録の抹消も公安の一存で可能とされる。そんな“闇”が探偵の手に渡れば、大々的な騒動となりかねない。

 

大学時代、一番の推理力を誇った川端は、三神にとって要警戒人物なのだ。

 

野神はスマホから目を離し、棚に飾られた大学卒業時の3人の写真を見つめた。

 

「懐かしいな……もう10年か」

 

写真の前で、ただ静かに目を閉じる。




■ 神田 博臣
• 所属:防衛省防衛政策局情報課戦略情報分析室室長補佐
• 人物:防衛省キャリア官僚
  •  口調:普通
■ 野神 慶彦 • 所属:警視庁公安部外事第二課捜査官
• 表の顔:夕陽新聞 政治部記者(福沢 陸翔)※偽名
• 裏の顔:公安部外事第二課
    •    口調:荒い
■ 天宮 正樹
• 所属:警察庁刑事局組織犯罪対策部組織犯罪対策第二課薬物銃器対策室
• 人物:警察庁キャリア官僚
    •    口調:落ち着いている


全てオリキャラで分かりずらいと思うのでChatGPTに生成してもらったこの表を毎回貼ります!
次回も是非見ていただきたいです!!
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