東方大魔王伝   作:黒太陽

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第33話 余韻

謎の事務所

 

「……ここね」

 

スキマから出てきた紫が事務所の中を見回した

 

お世辞にも綺麗とは言えない内装、埃が溜まり物は乱雑に置かれている、化物を剣で突き刺したオブジェが飾られていたり事務所と言うよりは物置に近かった

 

(まさか香霖堂に手掛かりがあったなんて……灯台もと暗しとはまさにこの事ね……)

 

そんな事を考えながら事務所を歩き回り机の上にある食べかけのピザを見つける

 

(まだ温かい……奥にいるのね)

 

事務所の主が居る事を察知した紫は奥に続く部屋のドアノブに手を掛け開けた

 

 

「ヘイ!ストロベリーサンデーの宅配は頼んでないぜ?」

 

 

ドアを開けた瞬間に眉間に拳銃を突きつけられた

 

「……宅配に見えるかしら?」

 

拳銃を突きつける男を睨みながら返した、拳銃にも物怖じは全くせずに

 

「……見えないな、こんな美人が宅配員な訳が無い」

 

男はそう言うが銃を下ろさない

 

「人間でも無いけどな」

 

男は紫が人間では無いと見抜いていた

 

「……どうでも良いでしょうそんな事」

 

「いや、俺にとっちゃ重要な事さ、あんたが悪魔なら撃たなきゃならない……どんなに美人でもな!」

 

スチャ

 

男は着ている赤いコートのホルスターからもう一挺の銃を取りだし紫に突きつけた

 

「……」

 

「……」

 

その状態で睨み合う二人

 

「……フッ」

 

男が銃を下ろし微笑んだ

 

「冗談さ……あんたは変な力を持ってるが悪魔じゃあない、何か用か?トイレなら奥だ、急ぎな!」

 

机の椅子に座りピザを一切れ掴むと食べ始めた

 

「……」

 

紫は軽口を叩く男を凝視していた

 

(これが……?こんな軽薄な男がアレを……瀕死に?)

 

目の前の男を怪しみ始めた

 

「どうした?早くしないと事務所に大変が起きる!立て直さないといけない位のな!」

 

ハッっと紫を見ずに笑い、ピザをまた一口食べる

 

「……ねぇ貴方……」

 

紫が話し掛けた瞬間だった

 

「やめときな……その気なら美人だって容赦しないぜ?」

 

話を遮り男が話しだした

 

「……何の……」

 

 

ドウン!

 

 

紫の持つ傘が弾き飛ばされた

 

「なっ!?」

 

紫は驚愕していた、意識はしっかりと男に向けていたにも関わらず男の銃を持つ動作を察知出来ずに傘を撃ち抜かれたから

 

「……どうするんだ?」

 

男が構えた拳銃越しに問い、引き金に力を込める

 

(この男は全く本気を出していない!?これぐらいはさも当然の様に私を上回った……それによくよく感じれば内に秘めてる魔力が……計り知れない!?王に並ぶ程の……)

 

沈黙の後、紫は話し始めた

 

「ごめんなさい、争う気は無いの……これは消すから許して欲しい……」

 

謝った紫は男から見えない机の死角に設置した弾幕を持ち上げて消した

 

「試す真似をしてごめんなさい……お陰で確証が持てたわ……」

 

頭を下げた後、弾かれた傘を拾いながら紫は確信した

 

この男が長年探し続けていた者なのだと……

 

 

「どうやら訳ありみたいだな」

 

拳銃を納めた男が紫に呟いた、どうやら事情を聞いてくれるらしい

 

「貴方に化物の始末を頼みたいの、私達の世界で弱った状態で封印された……化物を……」

 

「……そいつはあんたと似たような種族か?」

 

「いえ……私は妖怪、でもアレは妖怪では無い……人間とは異なるって意味では同じでしょうけど」

 

「……帰んな」

 

紫の事情を聞いた男はそっぽを向いてまたピザを食べ始めた

 

「妖怪だかなんだか知らないがそれは俺の専門外だ、ただでさえこっちは自称神様を倒したばかりで疲れてるってのに……他を当たんな、俺の仕事は週休6日なんだ休日出勤はゴメンだし何より興味が無いんでね」

 

ピザを食べ終わった男は横にあるトマトジュースの瓶を掴み飲もうとしたが空だった

 

「……チッ」

 

立ち上がり様に瓶を瓶ケースに投げる、空中で回転しながら瓶は見事にケースに納まる

 

そして男は奥にある冷蔵庫から新たなトマトジュースを取りに行くため紫に背を向けた

 

 

 

 

「ムンドゥス」

 

 

 

 

ピタッ

 

 

 

男の足が止まった

 

 

「……ムンドゥス……だと?」

 

 

男は振り向き紫を見た、紫の目は真っ直ぐな目をしておりそれが罠や利用の類いでは無いと男に悟らせた

 

「そうムンドゥス……封印された者の名よ、悪魔の……帝王……」

 

「奴は俺が魔界に送り返した筈だ……何故あんたの世界に?」

 

「おそらく送り返す際の力が次元に干渉して壁を破り私達の世界に来たのね、時を越えて数百年前の幻想郷に……」

 

「……迷惑掛けちまったようだな」

 

「そうね……貴方のせいではないけど幻想郷は滅びの危機だったわ」

 

「……チッ」

 

男はまた舌打ちをした、だが今度の舌打ちは怒りと憎しみが籠っている

 

「貴方もアレに……?」

 

「ああ……母と兄貴を殺されてる」

 

「そう……それで引き受けて貰えるなら報酬は……」

 

「引き受けてやるよ、報酬は無しで良い」

 

紫の提示の前に男は答えた

 

「奴は仇なんでね、それにあんた達にも迷惑を掛けた……サービスしといてやるよ」

 

怒りと憎しみを抑えて先程までの調子に戻って男は紫に微笑む

 

「ありがたいわ……早速行きましょう、でもその前に……」

 

スキマが開くと中から剣が現れる

 

「アラストル!」

 

男が剣を見て叫んだ

 

「やはり貴方のだったのね、私達の世界に来てたのよこの剣は、ずっと貴方を探してたみたい、刃にこびりついたムンドゥスの魔力でこの剣がムンドゥスを弱らせた者の持っていた剣だと知ってようやく貴方に会えたの」

 

紫が男のもとに来れたのはアラストルのお陰だった、主人を探すアラストルを手掛かりに紫は探し当てたのだ、長年探し求めていた者を

 

(それに気付いたのはバーンだけどね……私がもう少し早くバーンの前に現れていたらあそこまでの事態にはならなかったかもしれない……)

 

アラストルが男の持ち物だと気付いたのはバーンだった、以前アラストルに呼ばれたバーンは刃に付いたムンドゥスの魔力を知りアラストルが探す主こそムンドゥスを打倒し弱らせた者なのだと知った

 

その事をムンドゥスを封印した後に紫はバーンに知らされて紫は遂に念願の探し人を見つけたのだ

 

「諦めてたんだがね……こいつは親父の形見とは違う最初の魔具で愛着があったんだ、心臓を貫かれた仲でね」

 

アラストルを華麗に振り回し背に携えた

 

「案内してくれ、奴の居るその幻想郷って所にさ、台詞を決め直さなきゃならない」

 

「台詞?」

 

「俺の決め台詞さ……さっ行こうぜ」

 

「わかったわ」

 

紫はスキマを開くと男と共に入っていった

 

 

 

 

 

封印の地

 

「ここよ……」

 

スキマから出てきた紫が男に話す

 

「ここが幻想郷だって?魔界の間違いだろ?」

 

次いで出てきた男が周囲の光景を見て聞いた

 

「幻想郷で合ってるわ、ここは幻想郷の魔界よ」

 

「へぇ……異世界にも魔界があるのか」

 

興味深気に幻想郷の魔界を見回した男は戦闘の跡に気付き視線を巡らしていく

 

「……居たな、間違いない……ムンドゥスだ」

 

時が止まり、大地に落ちオブジェの様に佇むムンドゥスを見つけた

 

「ハッ……相変わらず醜い野郎だ」

 

ドウン!

 

男は瞬時に拳銃を構えムンドゥスを撃った

 

キンッ

 

乾いた音を出し銃弾は弾かれた

 

「……ヘーイ、これじゃあいくら俺でも始末は無理だぜ?見たとこ時を止められてんだろこいつだけ……どうするんだよ?飾っとくか?魔除けにはなるだろ!なんせ魔帝だからな!ハハッ!」

 

拳銃を持つ手を上げてお手上げのポーズをしながら男は笑いながら紫に軽口を叩く

 

「安心して、ちゃんと手はあるわ」

 

そう言うと紫はスキマから掌程の球体を取り出した

 

「これは時を止める秘法を解除する魔力の鍵、ムンドゥスを追い詰めた者から託された物よ」

 

「ムンドゥスを追い詰めた?あんた達がやったんじゃないのか?」

 

「馬鹿言わないで……私達が束になってもムンドゥスに敵うわけ無い、最後こそ協力したものの追い詰めた大半はバーンの功績よ」

 

「バーン?何者だそいつ?こいつを1人でここまで追い詰めれるのは俺や親父位だと思ってたんだが」

 

男はムンドゥスを追い詰めたバーンと言う者に興味を持った、魔帝と畏れられ自分でも追い返すに留まったムンドゥスと少なくとも互角に渡り合った者が気になった

 

「バーン……大魔王バーン、魔族の王よ」

 

「魔族……?」

 

男の顔が緩んだ

 

「ハハハッ!なんだ!共食いしてたのか!王様同士で!王冠の取り合いか?お似合いだぜ……ハハッ!」

 

男は笑った、どうも魔族同士の争いが面白かったらしい

 

 

 

 

 

 

「笑うな!!」

 

 

 

 

 

 

紫の怒声が男に浴びせられた

 

「……」

 

笑いを止めた男は顔を真剣に戻し紫を見つめる

 

「彼を……バーンをムンドゥスと同じにしないで!バーンはそんな物に興味は無い!ただ友の為に……ムンドゥスと戦ったのよ!彼の侮辱は許さないわ!!」

 

感情を露に男を睨む

 

形はどうあれ愛する幻想郷を救ってくれたバーンに紫は深い感謝と恩、それに尊敬に近い思いを持っていた、だから冗談とわかっているのにバーンを貶す軽口が我慢ならなかった

 

「……悪かった、軽口が過ぎたな……バーンってのをバカにするつもりはなかった……許してくれ」

 

男は素直に謝った、自分の心にも無い軽口が冷静そうに見える紫を激昂させたのだ、彼女達にとって大事な存在なのだと認識し非礼を詫びた

 

「……ごめんなさい、私の方こそ頼む立場なのに……」

 

紫も頼む立場故に怒ったのが恥ずべき行為だったと反省し謝る

 

「いや、今のは俺が悪い……やってくれ」

 

再度非礼を詫びた男は秘法の解除を促した

 

「わかったわ……お願い」

 

頷いた紫は球体をムンドゥスに向けかざし、バーンから託された呪文を唱えた

 

 

 

 

シュゥゥゥゥ……

 

 

 

 

球体が凍れるムンドゥスに取り込まれると氷を溶かす様な音と共に秘法の解除は進む

 

 

 

 

 

キィィィィィ……キンッ!!

 

 

 

 

 

「……ハハハハ!!」

 

 

 

 

 

時が動き出したムンドゥスは止められた際の高笑いを続けていた

 

「御機嫌だなムンドゥス!息子によろしく言っといたのにまた俺と出くわすなんて運の悪い奴だ!」

 

「ダン……!?ナゼココニィィ!!?」

 

掛けられた声に気付いたムンドゥスが驚愕し叫んだ

 

 

スッ……

 

 

男は二挺の拳銃を構える

 

「「!?」」

 

構えられた拳銃を見たムンドゥスとハッと気付いた紫

 

「……決め台詞は?」

 

 

 

 

 

 

「Jackpot!!」

 

 

 

 

 

 

「オオッ!?オオオオオオオオオオッ!?」

 

 

 

 

 

撃たれた銃弾がムンドゥスに炸裂すると込められた魔力が解放され肉体を崩壊させていく

 

 

「オノレェ……スパーダノ血族メェェェェ!オノレェ……!!」

 

 

 

 

 

「バァァァァァァァァァァァァァン!!!」

 

 

 

 

 

 

怨念の籠る絶叫、この結果を作ったのはバーン、バーンさえ居なければ弱った状態で怨敵に出くわす事は無かった、怨敵は勿論憎いが今はそれ以上にバーンがこの上なく憎かった

 

 

 

「オアガァァァァァァァァァァァァ…………」

 

 

 

「無念の内に散っていった民の魂の安らぎの為に……往ね!ムンドゥス!!」

 

 

 

バシュ……

 

 

 

肉片の欠片さえ残さず

 

ムンドゥスは消えた、命ごと……

 

完全に……

 

 

 

「フゥ……依頼はこなしたぜ?これで良いかい妖怪さん?」

 

男が硝煙の出る拳銃を肩に乗せながら紫に聞いた

 

「……ッ!」

 

「……どうした?」

 

男が紫の様子に内心驚きながら問い掛けた

 

「ようやく……ようやく幻想郷に……平穏が……」

 

紫は涙を流していた

 

 

数百年

 

 

紫は悩まされ続けていたのだ、幻想郷の黎明期に現れたムンドゥスを封印してからずっと……

 

宛の無い探し人を諦めずにずっと……ずっと……

 

幻想郷を愛するが故に苦悩し続けていたのだ、幻想郷で起きる異変に関与している時も頭から離れる事は無かった不安が……

 

それが今、ようやく報われたのだ、安堵と歓喜が混ざり合い涙が溢れ、止まらなかった

 

 

「ヘイ……そのバーンって奴はどんな奴だ?」

 

湿っぽい雰囲気が苦手な男が聞いた、彼にとってもムンドゥスを追い詰めた者は興味があったから

 

「……威厳があって、誇り高く、何より強い……人よ」

 

人、紫は敢えてそう言った

 

「そして……友達想いな人ね」

 

涙を拭きながらバーンを語る

 

「……俺なら勝てると思うかい?」

 

「どうでしょうね……普通にやれば貴方が勝つかもしれないわね……けれど今の彼の本気は友人を守る時、その状態なら勝てないと思うわ、ムンドゥスすら気迫で押していたもの」

 

「守る強さ……悪魔にはない心の力か……一度会ってみたいね、そのバーンって人間にさ」

 

「……人間とはかけ離れてるけどね」

 

「人間さ……心が……魂がな、あんたも同じさ」

 

「私も?」

 

「あぁ……悪魔は泣かないもんだ、泣く事の出来るあんたは人間なのさ、魂がな」

 

「……彼は泣かないと思うわ」

 

「そうかもしれない、でも友人の為に体を張る心は間違いなく人間のそれさ」

 

「そうね……もう彼は大魔王では無いもの……今はただのバーンとして……」

 

紫は目を閉じてバーンを想う

 

「さて……俺は帰らせてもらう、そろそろ神様を倒した報酬が来る時間なんでね」

 

「わかったわ」

 

男の住む事務所へ繋がるスキマを開く

 

「ありがとう」

 

スキマへ入ろうとした男に礼を告げる

 

「俺は後始末しただけさ、大した事はしてない、礼を言うならバーンって奴にしな」

 

スキマへ足を踏み出す

 

「貴方の名前……教えて貰えるかしら?」

 

「トニー・レッドグレイブ」

 

足を止めた男が答えた

 

「……そう、さよならトニー」

 

紫の別れの挨拶に背を向けたまま指で返事をした男はスキマへ消えていった

 

「もう会わないからって偽名を名乗るなんて……失礼な男ね」

 

スキマを閉じた紫は男の名乗った名前が偽名であると知っていた

 

(ムンドゥスが彼を見て言ったのはダン……一文字も合ってないじゃないまったく……)

 

(ダン……何かしら……神曲の作者の名が確か……)

 

(ダンテ……)

 

答えのでない予想をする紫は溜め息をつく

 

(まぁ良いわ、不安の種は消えた……後は……)

 

紫の表情が悲しみに染まっていく

 

(バーン……ね)

 

スキマを開き中へ消えた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ここは?」

 

気付くと周囲は真っ暗な闇に覆われていた

 

「……」

 

周囲を見回し一呼吸置く

 

(そうか……)

 

「余は死んだか……」

 

バーンは自らの死を悟った

 

(……ここは魂の牢獄、ヴェルザーの様に復活出来ぬ魔族の魂を転生させないように閉じ込める神の作りし魔族の墓場……)

 

(良かったのだこれでな……余が生きればあやつらを殺す事になる、どのみち去るつもりだったのだ……それに仮に歩めたとしても……)

 

闇を見つめながら1人物思いに耽る

 

(……静かだ)

 

ここには何もない、図書館も魔導書も……

 

ここには誰も居ない、住んでいた館の主も友も……

 

あるのは闇と静寂しかなかった

 

(後はこの魂が朽ちるのを待つだけ……)

 

そう考えたバーンは考えるのを止めようと目を閉じる

 

 

「!?」

 

 

バーンの体が光を放ち始めた

 

(これは魔力……これだけの量を……それにこの魔力を余は知っている……これは……)

 

(パチュリー……魔理沙……)

 

感じた魔力は二人の友の物

 

(まだ……行くなと……そう言うのか……)

 

バーンの体が引っ張られる様に浮かび上がり始める

 

 

 

(まだ……生きろと……)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……余の眠りを妨げるのは貴様等か……フッ……」

 

目覚めると見知る赤い天井、すぐに察した紅魔館の自室だと

 

「まだ行くには早いぜ?バーン……」

 

冗談を言える友が居る事を

 

「余を目覚めさせる為に魔力を送っていたのは知っている、だがあれだけの量の魔力をどうやった?」

 

「幻想郷の皆に協力して貰ったのよ、唯一貴方が受け付けたのは私と魔理沙の魔力、だから皆の魔力や妖力を私達の魔力に変換して貴方に送ったの」

 

「そうか……」

 

目覚めれたのは絆の成し得た信頼、そして……

 

「神奈子も協力してくれたのよ?魔力を貴方に届ける為の隙間を開けてくれたの、諏訪子と早苗と協力して守矢神社で……嫌な顔1つせずにね」

 

レミリアが神奈子の協力を知らせる

 

「バーン!!」「バーンさん!!」

 

目を向けた瞬間抱きつかれた、チルノとフランと大妖精に

 

「……この体はお前達が?」

 

3人を撫でながら聞いた、体が人の姿に戻っていたから

 

「それは永琳さ、1週間もつきっきりであの状態から治してくれたんだ」

 

体の事は妹紅が答えた

 

「なるほどな……」

 

(気を利かせてくれたか……)

 

体の調子を感じながら永琳の気遣いを感じ取った

 

「さて!悪魔の残党の処理も死者の鎮魂も済んでる、バーンも起きた事だし始めるとしましょう!」

 

意気揚々にレミリアが始まりを宣言した

 

「何をだ?」

 

不意の開始宣言にバーンは何をするかを聞いた

 

「そうか、バーンは異変解決は初めてだったな」

 

「幻想郷で異変が解決された時にする事は決まってるんだぜ!」

 

妹紅と魔理沙が答える

 

「宴会だよ!!」

 

フランが元気良く跳び跳ねた

 

「異変の前に貴方の記念パーティーも計画してたから祝勝会も兼ねて行うのよ、場所はここ紅魔館、皆集まってるわ……主役の登場といきましょう!」

 

そう言うとレミリアはバーンに向かう様に促す

 

「バーンさん早く早く!」

 

「そう急くな……主役は優雅に場に出るものだ」

 

3人に引っ張られながら歩き出したバーンの表情は明るく微笑んでいた

 

 

今また8人は揃い、歩み始めた

 

 

幻想の郷を……

 

 

 

 

 

 

 

 

 




思いの外後始末が長くなったのでここで切ります。

次回は宴会編と新章開始になります。

ムンドゥスの始末をデビルハンターに任せたのは紫の苦労が報われる様にしたかったからです、一番苦労して苦悩したのは紫なので始末は紫に託しました。

どうでも良い小話ですがアサルトは1の時点ではブレイドと呼称されてます、何故アサルトなのかと言うとデビルハンターの今の時系列が4だと言うどうでも良い暗喩です、特に意味はありません。

それと以前、ある方に封印されし者の候補、異魔神とガノンドロフの外伝を見たいと感想であって、やろうかな?と思ってたんですが別物になるので外伝はやめようと思います、一応おおまかな設定は考えてたんで次回の後書きに書こうと思います、期待に添えずにすいません。
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