「あんたも探してたんだね、通りで何処に行っても居ないわけだ」
呆れた様な顔でバーンの横へやってくる萃香
「お前も探していたのか……見つからぬ訳だ」
萃香へ微笑むバーンは急に身を強張らせた
「苦しいのかい?」
萃香が問う
「星熊勇儀は……わからなかった……が、お前は気付くか……」
「呪術に関しては勇儀より上だからね、それと酒もね」
ニコリと笑う萃香
萃香は呪いに気付いていた
「本当は宴会の時に気付いてたんだけどね……あんたの死を受け入れた顔を見て覚悟しているとわかった、だから合わせてやったのさ」
「そう……か……それは……すまぬ……な……」
痛みにスムーズに話せない、呪いの痛みは昨日より増していた
「……ほら、飲みなよ」
隣に座った萃香が小さい包みを手渡した
「これ……は……?薬……か?」
包みの中には数粒の薬らしき物があった
「私が作った薬さ、私ではその強過ぎる呪いは解呪出来ない……でも痛みくらいなら和らげれる……それを渡す為に探してたのさ」
萃香がバーンを探していた理由はこれだった、解けぬならせめて身を蝕む痛みくらいは取り除いてやりたい……
その思いで萃香は持てる呪術の限りを尽くして薬を作り、バーンに飲ませる為に奔走していた
「頂こう……」
バーンは薬を飲んだ
(……だろう……な……)
薬の効果を感じ心を奮い立たせた
「楽になった萃香……礼を言う」
薬のお陰で楽になったバーンが萃香へ礼を述べる
「……」
だが萃香はうつむき身を震わせていた
「……どうした?」
様子が変わった萃香へ問う
「……カ……」
小声で呟き
「バカ!!」
叫んだ
「……何だ?一体どうしたと言うのだ?」
怒る理由がわからないバーンに萃香は続けた
「効く訳ないだろ!!」
「……」
萃香の指摘にバーンは喋らない
「私程度の呪術で……!!痛みが和らげれる訳がないだろ!!」
「言えばいいじゃないか!効かないって……無駄だって……そう言ってくれる方が良かった……!!」
うつむく萃香から水滴が落ちる
「そうやって嘘をつかれる方が……気を使われる方が……堪らなく……」
「堪らなく辛い……」
顔を上げた萃香の目からは涙が流れていた
萃香は知っていた、自分の呪術の限りを尽くしても痛みすら和らげれないと、どうしようもないのだと
それを知っていたから萃香は軽い冗談、気休めのつもりで薬を渡した、気でも紛らわせれたらと思って、バーンなら効かぬと一笑してくれると思って渡した
だがバーンはそうしなかった、萃香の心遣いに気を使い嘘をついたのだ
鬼は嘘が嫌いだ、本来なら怒るべき事だがバーンの自分を気遣う優しい嘘が逆に萃香の心を痛めた
萃香はそれが堪らなく辛かったのだ
「……鬼は嘘が嫌いだったな」
最後まで黙って聞いていたバーンが口を開いた
「余は……お前に嘘はつかん、お前の薬は確かに効いた」
「……もういいよバーン」
まだ嘘をつくバーンに萃香は頭を振った、これ以上は聞きたくなかった
「何なら試してみるか?」
「もういいって言ってるだろ!!」
止めようとしないバーンに萃香が怒鳴った
「萃香」
バーンの瞳が怒りを抑えた
「お前の薬は確かに効いた、それが真実だ、それとも何か?余を疑るのか?」
「……」
諭す瞳に萃香は黙りバーンを見つめる
見つめ合う二人、少しの間を置いて萃香が溜め息を吐いた
「……わかった、あんたは嘘はついてない……全く、鬼の私にこうまで言わせるなんて……本当に呆れるわ……」
諦めた萃香がバーンへはにかんだ
「萃香……お前はこれから先、どうするつもりなのだ?」
「さぁね……先の事はわからないよ、ただ言えるのは私は私の思うままに生きるだけさ……」
夜空を見上げ、萃香は呟いた
「伊吹萃香として生き……伊吹萃香として死ぬ……それだけさ」
そしてバーンへ振り向き
「あんたと同じ様にね」
そう言った、他人に左右される事なくただ自分が自分らしく生き、自分らしく死ぬ
バーンが命令ではなく本心からくる生き方と同じなのだと言った
「そうか……やはりお前は心配要らんな、まぁ元より心配などお前にはしておらんが」
バーンは萃香への心配などしていなかった、強さなどではない、萃香の逞しい生き方に心配など大きな世話だからだ
「萃香……これを受け取れ」
異空間から取り出した物を萃香へ投げた
「私の瓢とそっくりだね……これは何の酒が出るんだい?」
渡されたのは瓢、萃香の持つ伊吹瓢の色違い
「名は知らぬ……余が飲んだ事のある中で一番美味い酒を再現した、お前の持つのと同じく尽きぬ酒だ……好きなだけ飲め」
「ふーん……そうかい……あんたから貰った酒だ、名付けるならやっぱり大魔王かねぇ」
瓢を眺めながら酒に名付けた萃香だが
「でも……」
瓢をバーンに差し出し
「要らないね、こんな酒」
不要と言った
「私より大事に想う奴等が居るだろう?私なんかが受け取ったらあいつらに嫉妬されちまう」
私より友を大事にしてやれ
そう軽口に含まれた萃香の気遣いだった
「貰ってくれねば困るのだがな……」
瓢を受け取ったバーンが呟いた
「お前には悪いがお前の言う通り余は友の方が大事だ……だが萃香、お前も大事な仲間……受け取ってくれんか?」
「……そこまで言うなら構わないけど……」
少し考えた萃香はバーンへ切り出した
「条件がある!おまけとしてなら貰ってやるよ!」
「おまけ……?お前はこれ以上何を望む?」
条件とは萃香の望みを叶えろとの事だった、叶える気のバーンは詳細を聞く
「繋がりだよ……そんな酒なんかじゃない、あんたが私と仲間だった証……繋がりの証が欲しい」
萃香の望みは繋がり、バーンとの仲間の証が欲しかった、友とまでは言わない、でも自分が満足するだけのバーンとの繋がりの証が欲しかった
「証か……」
望みを聞いたバーンは考え込む
様々な事を考え萃香との繋がりに相応しい事を探した
(……霧……か……)
「霧……ミストバーン……」
呟きながら思いを巡らせ褒美は決まった
「ミスト」
「ん……?」
告げた名に知らない萃香は続きを促す
「そう呼ばれる魔物が居た……余の最も信頼のおける配下だ」
「それがどうしたんだい?」
「魔符「闘魔滅砕砲」……これはミストにあやかり名付けた技だ……良い配下だった」
「そうみたいだね」
言葉から滲む信頼に萃香は真にそう思っていると感じる
「今思えば余にとってはある意味最初の仲間と言える……だからだ萃香……」
バーンの瞳がまっすぐ萃香を捉えた
「名をやろう」
「名を?二つ名って事かい?」
「そうだ、お前にはミストの名をやろう……霧の……これからは霧の萃香と……そう名乗れ」
「霧の……萃香……」
貰った名はバーン一番の忠臣の名、ミスト、バーンに絶対の忠誠を誓ったバーンが体を預ける程に信頼を置いた者の名
「まぁ何者でもない余から名を貰ったところで価値は無いが……」
自嘲気味に苦笑するバーンに萃香が寄った
「……バーン、それを寄越しな」
萃香が瓢を引ったくる
「霧の萃香……うん!気に入った!これ以上無い物を貰ったね!」
萃香はそれで満足だった、最も信頼を置いた者の名を貰えたのだ、それは自分をあくまで仲間の内で一番と言われた様な気がして嬉しかったから、勿論バーンに仲間の内で誰が一番かなど聞くつもりも無いし知りたくも無い
でも萃香にとってはそれが誰よりも上等な物だと感じたから受け取った、誰が認めるでは無い、バーンとの最高の繋がりだったから
そしてどこからか取り出した盃をバーンに渡すと瓢から大魔王を注ぐ
「別れの酒さね……あんたと私の……別れの……」
しんみりと酒を注ぎ終えるとバーンに飲む様に促した
「二度目の酒が別れの酒とはな……名残惜しい事よ……」
別れが飲むのを躊躇わせる、飲もうが飲まないが別れが来る事は変わりない、だがやはりわかっていても飲みたくなかった
理解していても……受け入れていても……
納得出来ないから……
生きたい……
言葉にこそ出さないが生きたい気持ちは消えない
それどころか仲間に会うたびに気持ちは強くなる
「……吐き出しても良いんじゃないか?私で良けりゃ聞いてやるよ」
萃香の微笑んだ優しい瞳が向けられる
「……いや」
クッっと酒を飲み干した
「それには及ばん……大丈夫だ萃香」
バーンは話さなかった
「そうかい……」
(やっぱり私じゃ無理……か……バーンの最後の壁を破れるのはやはりあいつらしか……)
自分ではバーンの心を全て開かせるのは無理だと知った萃香は瓢を差し出した
「今夜はとことん飲もうじゃないか!付き合って貰うよ!」
無理ならせめて楽しく、笑ったまま別れたかった
「よかろう、今日はお前が最後だった……付き合ってやろう」
名を捨てたバーンと名を貰った萃香
二人の別れの酒は朝まで続く
「なんで……」
バーンが萃香と別れの酒を飲み交わしていた頃
「神奈子の言う通り……ダメだって言うの……!?」
レミリアは打ち拉がれていた
「ここまで……ここまで来たのに……!!」
祭壇の上で震える
レミリアは辿り着いていた、目的の場所、地下150階に
「あっ……!?」
ふらついたレミリアはそのまま祭壇の上に倒れた
よく見ると体は全身血で濡れ尚も流れていた、魔力も使い果たし既に限界などとうに越えていた
「このままじゃ……このままじゃバーンが……バーンが……」
来れたのはバーンの為、バーンを救いたい想いがここまで限界の体を突き動かして来た
なのに目的は遂げられなかった
「お願い……お願い!!何でもする!後で死ねと言われれば喜んで死ぬ!!」
「助けたいの!どうしても救いたいの!彼を……バーンを!」
「私の……大事な人を!!」
祭壇と異形の死体しか無いその場所でレミリアは叫んだ
何としても……何としてもレミリアはバーンを救いたかった
自分の命すら顧みず願った
心の一番を占める者の運命を変える為に……
だが……何も、誰も応える事はなかった
「応えて……」
「助けてよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
慟哭が……響き渡る……
バーンの命、後1日……
「……」
昇る朝陽をバーンは見つめていた
(太陽……やはり素晴らしい力だ……)
かつて望んだそれの力を感じ手を伸ばした
(いくら余の魔力が強大でも……鬼眼王の力をもってしても太陽だけは作りだす事が出来ん)
どれだけ力が上がっても太陽は作れない、それはバーンはおろか創造神を気取ったムンドゥスにも不可能な事
魔界に太陽を与えようとしたバーン、数千年を懸けて手に入れようとしたそれを見る今のバーンは微笑んでいた
(あれほど欲した太陽だが、今は何も思わん……)
本物の太陽などどうでも良かった
(代わりの太陽を既に得ているからか……)
太陽に背を向けたバーンは歩きだした
「……行くのかい?」
背を向け寝ていた萃香が聞いた
「……達者でな」
立ち止まり萃香に返したバーンはまた歩きだす
「……」
萃香は何も言わなかった、言いたかったが言えなかった
行くなと……
そう言いたかったのを押し殺した萃香の顔の付近の土は濡れていた
「せっかくの酒が抜けちまったよ……」
誰に聞かれる事は無い愚痴を言った萃香は笑った
(じゃあねバーン……あんたから貰った名に恥じない様に生きるよ……)
自分の生にバーンとの繋がりを刻み、萃香はこれからも生きる
紅魔館・図書館
「ふんふんふ~ん♪」
大妖精は鼻唄を歌いながら何かを編んでいた
「ハイ!次はチルノちゃんの番だよ!」
編んでいる物をチルノに手渡す
「任せときなさい!あたいが最強に編んであげるわ!」
意気揚々と編み始めるチルノ
「おーいお母さーん!チルノ見といてくれよー滅茶苦茶になっちまうからさー」
魔理沙が母親に言った、同時に大妖精がクスクスと笑う
「誰がお母さんよ……」
お母さん、もといパチュリーが呆れながらやってくる、だがすぐにチルノに向かう辺り満更でもないらしい
「お姉様はどうするの?」
フランが聞いた
「レミリアは今日集まった後に最後を編んで貰おうか」
妹紅が答える
「さぁ皆さん時間が無いですよ!急ぎましょう!」
大妖精の指揮の元、6人は和気藹々とプレゼントの製作に励む
博麗神社
「あらバーンじゃない、どうしたの?」
庭掃除をしていた霊夢が現れたバーンを見つけた
「傷はもう良い様だな博麗の巫女よ」
「……その呼び方は止めて、私は霊夢って名前があるのよ大魔王さん?」
少し不機嫌気味に言った
死線を共に越えた霊夢にとってのバーンはただの顔見知りではない、魔理沙等に感じる感情と同じになっていた、だから名ではなく通称で呼ばれるのが嫌だった
「大魔王は止めろ……霊夢」
バーンも今は大魔王と呼ばれるのがあまり良く思っていなかった、名を捨てたバーンは今はただのバーン、それ以上でもそれ以下でもない
だから嫌味に大魔王と呼ばれたバーンは霊夢の気持ちを察し、仲間の名を言った
「それで?どうしたのよ?」
名前を呼んでくれた事に満足した霊夢が目的を問うた
「博麗大結界を見せて貰えるか?」
「……無理、結界は極一部しか近寄れない決まりなの、いくら幻想郷を救ったあんたでも例外じゃないわ」
掃除を止めた霊夢が睨んだ
博麗大結界とは幻想郷の要、最も大事な部分、結界の要所に入れるのは博麗の巫女や八雲紫の様な限られた者しか入れない、如何に功績を作っても結界に関しては別の話だった
「フム……そうだろうとは思っていた……」
「ちなみに目的は?」
予想がついていたとばかりに含んだ笑いをするバーンに霊夢は詳細を尋ねる
「ならば無理にでも通らせて貰おう」
「……はぁ!?」
返事は力ずくの正面突破だった、一瞬理解が遅れた霊夢を他所にバーンは神社の中に向かい歩きだした
バチッ
バーンの歩みは結界に阻まれた
「何が目的か知らないけど通さないわよ!」
結界の前に飛び出した霊夢が立ちはだかる
「……退け」
「退くわけないでしょ」
バーンの冷たい瞳を受けても霊夢は引き下がらない
「時間が無い……」
「時間……?何の話よ!?」
バーンの意味深な言葉に霊夢は考えるが通すつもりは無い
「それを話す暇があれば話してやろう……今は退け」
「……嫌だと言ったら?」
「寝てもらう」
「ッ!!」
退くつもりの無いバーンの宣言に霊夢は飛び退き霊力を高めた
「夢符「夢想封印」!!」
放たれた弾幕がバーンに炸裂し結界と相まり更に強力な封印結界を作り出した
「嘘……」
結界を作り終えた霊夢が唖然とした
「……」
バーンは歩いていたからだ、動きを抑える事など出来ず、結界など何処吹く風と言わんばかりに涼しげに進むバーンに霊夢は顔を苦くする
(ムンドゥス並みとはわかってたけど1秒も足止め出来ないなんて……これじゃ私が遊んでるみたいじゃない……)
止められるとは思ってなかったがそれでも足止め程度なら可能と思っていた霊夢は改めてバーンの強さを再確認し止めるのは不可能と悟った
「……行かさない!」
目前に迫ったバーンを睨み付ける霊夢、止められないとわかっていても行かせる訳にはいかない、体を張っても止めるつもりだ
「……許せ」
指を突き出すと霊夢は急にふらつき瞼が下がる
「くっ……!?バー……ン……」
崩れ落ちる霊夢
掛けられたのはラリホーマ、鬼眼王の強大な魔力により耐性を無視して霊夢を眠らせたのだ
「……」
倒れる霊夢を受け止めたバーンはそのまま抱き抱え縁側に寝かせ、神社内へ入る
(さて……見てみなければわからん、仕込みが出来れば良いが……)
神社から要所に繋がる隠し部屋を探り当て一瞬で開いたバーンは部屋の中へ消えて行った
とある王国
「連れて来たぜ先生」
謁見の間に青年が入ってきた、側には二人の女性と
「……」
レミリアが居た、虚ろな瞳で青年に抱き抱えられている
「その魔物……いえ彼女が破邪の洞窟の侵入者ですか」
王座に座る先生と呼ばれる者がレミリアを見つめた
「凄いなんてもんじゃないですよ先生……こいつは破邪の洞窟を3日で150階に辿り着いてたんですよ、魔物をほぼ全滅させながら……そんな事おれだって無理なのに」
青年が話した後、傍らの肉体派の女性が続けた
「そうなんですよ先生、お陰で私達は死体の道標を辿るだけでしたのですぐ追い付けました」
「……道中の宝箱はどうなってましたか?」
先生の質問にもう一人の僧侶風の女性が答えた
「どれも開けられた形跡はありませんでした、それに宝箱に入っていないアイテムや魔物の落とし物も手付かずでした」
(物盗りではないようですね……)
「……彼女は150階で何を?」
「祭壇の前で倒れてたよ先生、150階と言やぁ確か先生が……」
青年が何か心当たりを思いだした
「ええ……150階は破邪の秘法がある場所です」
先生が答えた
破邪の秘法
邪悪な力に対抗する為に神々が残した遺産、他の呪文の効果を大幅に増幅させる秘術
「やっぱりそうか、こいつには契約出来なかったみたいだけどさ」
青年は納得した様にレミリアを見た
「それで彼女はどうしますか?」
「危険だし放っちゃ置けないよなぁ……」
女性の質問と青年の言葉に先生はレミリアを暫く見つめた
「そうですね……」
立ち上がった先生はレミリアへ近付いて行く
「まずは彼女の話を聞いてみましょう、後の事はそれからでも遅くはないでしょう」
そう語った先生は青年にレミリアを床に寝かせる様に指示するとベホイミを唱えた
「……まさか人間に助けられるなんてね、末代までの恥を掻いたわ」
「なんだぁ?えらく生意気な奴だな、見た目は可愛いのにさ」
話せるまで回復したレミリアの悪態に青年が顔を歪めた
「フン……お前に私の魅力がわかるものか、黙っていろ三下」
「三……!?んだとコノヤロー!!」
レミリアのキツイ物言いにキレた青年だが二人の女性と先生に抑えられる
「貴方は何者ですか?何の為に破邪の洞窟へ行ったのですか?」
「貴方はそっちの三下より話せそうね……私の名はレミリア・スカーレット、吸血鬼よ、何の為かは……」
先生の問いに答えるレミリアは目的を話す瞬間に止まった、そして震えだした、思いだしたからだ、ダメだった事を……
「バーンを……助ける為……」
皆が見守るなか搾る様に呟かれたそれは名と目的
「バーンだって……!?」
名を聞いた3人が動揺した
(いや……偶然一緒の名前なだけさ、生きてる訳が無い……そんな訳あるかよ!)
青年には聞き覚えのある名だった、他の者も同様、だがそれは無いと考え口には出さなかったが先生だけは聞いた
「そのバーンとはまさか大魔王バーンですか?」
知る者の名を、かつて地上の存亡を賭けて戦った大いなる魔の王の名を
「ああ……ここがバーンの居た世界だったのね、そう……」
先生の問いに納得した様子のレミリアは先生に告げた
「そうよ、バーンは大魔王……」
「大魔王バーンよ……」
異界の地はバーンの居た世界だった
運命を受け入れたバーンと運命を変えようとするレミリア
両者の想いは擦れ違いながら未だ時は進む
物語は最後の時を迎えようとしていた
仕事と風邪のダブルパンチ……仕事は年度末だから仕方ないけど残業ばかりは辛いね、休みも無いし
バーンの仲間巡り、最後は萃香と霊夢になりました、萃香の贈り物は思った瞬間これしか無い!と自分の中で会心でした、霊夢は……悩んでます。
遂にレミリア主軸の話!今までしなかったのはこの為と言っても過言ではありません。
そして書いていて思ったのが大妖精主軸の話をしていない……ゴメンね大ちゃん……外伝で大の大冒険でもするしかないのか……
次回も頑張ります!