ありふれない選択肢は世界最悪   作:作刀

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もう脳コメの小説ばっか書いてんな。でも脳コメ小説って少ないから誰かが書くしかないのだよ……


1話、月曜から選択肢

 

月曜日、それは一週間の内で最も憂鬱な始まりの日。きっと大多数の人がこれからの一週間にため息を吐き、前日までの天国を思ってしまう

 

 

とかどうでもいいんだよ。そんな事考えてる余裕ないんですよ、だって俺の目の前には……

 

 

 

『ナンパしながら学校まで行く』

 

『弱そうなやつを見つけてカツアゲする』

 

 

 

はぁ……(呆れ)こいつだよ。この文字が浮かび上がってる瞬間は時が止まるんだよ。そこはいいんだよ、でもこれを選ばなきゃ時間は動かねえし酷い頭痛に襲われる。最悪だよマジ。まあこういう事が頻繁に起こるから俺は余裕を持って家を出てるんだけどな。さて、カツアゲとか論外だからナンパするしかねぇ……

 

 

 

 

「ああクソ!ナンパしてやらぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

 

 

俺はすれ違う女性全員に片っ端からナンパをしていった。結果はお察し。成功なんぞするわけもなく……というか俺ってこの街で噂になってんだよな。不良100人をボコしたこともあるし、たまにこうやってナンパさせられることもあるから悪い意味で有名なんだよな……

 

 

 

 

「はあ……遅刻ギリギリか」

 

 

 

とりあえず遅刻ギリギリにはなったがなんとか間に合った

 

 

 

「おい、また遅刻ギリギリか、一選(いっせん)

 

「はい、また遅刻ギリギリです」

 

「またナンパやら不良との喧嘩をしていたわけじゃないだろうな?」

 

「チ、チガイマスヨー」

 

「よし、反省文5枚だ」

 

「げぇっ!?」

 

 

 

 

生徒指導の先生に反省文5枚の罰を言い渡された。なぜバレた!?クソ、これも全部選択肢のせいだ、自重しろよ!これまで何回反省文を書いたと思ってんだ!ふざけやがって!

 

 

『ふざけんじゃねえぞこのゴリラ!』

 

『目の前のゴリラをボコボコにする』

 

 

うおおおい!?ボコボコにするだって!?素手でコンクリぶち抜けるぐらいまで筋トレしまくったから勝てるけどやらねえよ!?とは言っても上を選んだら反省文増えるしなぁ……まあ下は選べないから消去法で上になるんだが

 

 

 

 

「ふざけんじゃねえぞこのゴリラ!」

 

「よし、反省文2倍だ」

 

「ああああああああ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

─────────────────────

 

 

 

 

 

 

 

くっそー、あのゴリラめ。ちょっとぐらい大目に見てくれてもいいじゃんか。もう反省文何回書いたと思ってんだ。この学校の歴史の中でもここまで反省文書いたやついないだろ。また10枚追加されたし……月曜から鬱だ……お、あれは

 

 

 

 

『目の前の男子生徒にチャラ男風に挨拶する』

 

『無視して素通りする』

 

 

 

ダル絡みか無視かだと!?俺の前にいるのは幼馴染で親友なんだぞ!?無視はしたくないがこういうノリあんま好きじゃなさそうだしなぁ……まあ上か

 

 

 

 

「ウェーイ!ハジメー!調子はどうだ?俺はアゲアゲ絶好調だぜ☆」

 

「あ、択斗君おはよう」

 

「温度差で風邪引くわ」

 

「今日も独特な挨拶だね……」

 

「こんなテンションじゃなきゃやってらんないっスわ(大嘘)」

 

 

まあこんなテンションなのは選択肢のせいなんだがなッ!にしてもハジメのやつ……あ、ハジメっていうのは目の前にいる普通って感じの青年だ。本名は南雲ハジメ、ちな俺の幼なじみで親友な

 

 

「ハジメー、まぁた徹夜でゲームしてたな〜?」

 

「うっ、それは……」

 

「ま、いいけど。お、教室の前に来たみたいだ」

 

 

 

さて、今週も張り切って頑張るか……

 

 

 

『扉を破壊する勢いです開く』

 

『ここはあえて窓から入る(スタイリッシュに)』

 

 

 

普通に入らせろよ!!ていうかさっきからお前出てきすぎなんだよ!自重しろ!!……まあ言っても仕方ねぇ。上はダメだ破壊する勢いとか言ってるけどマジで壊すからな。何回親呼ばれたと思ってんだ。てことで窓から入ることにしよう。まあそうすればクラスメイトからの視線は痛ってえけど

 

 

 

「ふっ!」スッ!

 

「択斗君!?」

 

 

 

俺は教室の窓を開けてスタイリッシュに教室に飛び込んだ。するとやはりと言うべきか。周囲からは変な奴をみるような視線が送られてきた。うっ(瀕死)

 

 

「どうだ俺の登場は」

 

「お、おう。いつもながら変な入り方してくるなお前は……」

 

「やあやあ坂上くん。今日もいい筋肉だ仕上がってるぞ?」

 

「よせ、択斗ほどじゃない」

 

「ふっ、謙遜を……」

 

 

 

俺の目の前にいるでかい男は坂上龍太郎。180弱あるはずの俺でも見上げるぐらいのデカさだ。190はあるんじゃねえか?まあこいつは俺の事を自分と同類と思ってるらしくてこうして気軽に接してきている。かく言う俺も脳筋なところはあるため、何かと仲良くやっている。ん?

 

 

 

俺は声の聞こえてきた方向に顔を向ける。するとそこにはハジメに絡んでいるいかにも三下っぽいヤツらがいた。名前?どうでもいい奴の名前なんざ覚えてない。でもなぁ、なんで懲りねえかなぁこいつらは。この前壁ぶん殴ってヒビ入れて脅してやったのにまだハジメに絡むのかよ。度胸あんなぁ

 

 

『今度こそこの拳を三下どもの顔面にぶち込む』

 

『暴力は良くない。ここはまた脅しておこう』

 

 

 

脅します(固い意志)俺が殴ったら絶対顔面が原型わからなくなるぐらいぐちゃぐちゃになるし。んじゃあさっさとハジメを救いますか!

 

 

 

「おい三下ども」

 

「あ?……げっ、一選!?」

 

「おいおい、俺のいる所でハジメに絡むたぁいい度胸じゃねえか。この前言わなかったか?次やったらボコボコにしてやるって。それでもまだハジメに絡むってことは……そういうことなんだな?」

 

「い、いやぁ、これはあれだよ!南雲のやつが1人で寂しそーにしてっから話してやってたんだよ!!」

 

「そ、そうだぞ!俺たちは優しいからな!」

 

「そうなのか?ハジメ」

 

「そ、それは……」

 

「……」ギロッ

 

 

 

ああ〜、こいつハジメのこと睨んでんな。どうせ自分たちに会わせなきゃどうなるか分かってんだろうな?的なやつだろうな。さりげなくフォローしとこう

 

 

「まあいい。今回は見逃す、だが次はねえ。次ハジメに絡んでんの見たら……病院行きは覚悟しとくんだな」

 

「ひ、ひぃ!?」

 

 

三下どもは情けない声を出しながら自分の席に戻っていった。そしてそれと入れ替わるように1人の少女がこちらに向かってきた。その少女の名は白崎香織。この学校で2大女神とも言われるほどの美少女だ

 

 

「おはよう、南雲くん!今日もギリギリだね、もっと早く来ようよ」

 

「うーん、俺にも刺さる言葉だぁ」

 

「あ、一選くんもおはよう」

 

「ついでね。うん、分かってたことさ。だが涙が止まらねえ……」

 

「え?あ、悪い事しちゃったかな。ごめんね?」

 

「ああいや、これは勝手に俺が泣いてるだけさ。あとはハジメと話しているといい……」

 

「ちょっ、択斗くん!?」

 

 

 

ふっ、ハジメ、俺は応援してるぞ……俺はハジメを置いて自分の席に向かう、しかし席に着く前に俺に挨拶をしてくる少女がいた

 

 

 

「おはよう一選くん。相変わらず遅刻ギリギリみたいね」

 

「そうだね──────」

 

 

 

『なら君に会うために明日からは早く登校しよう。キリッ』

 

『誰だテメェ話しかけてくんな』

 

 

 

アアアアアア!!!ふざけんじゃねえよ!何がキリッだよ!いちいちセリフがキモいんだよ!下はそもそも論外だし……!俺が美少女のこと忘れるわけねえだろうが!

 

 

 

「なら君に会うために明日からは早く登校しよう」キリッ

 

「もう、またそうやって思ってもないこと言うんだから」

 

「満更でもなさそうだけどな」

 

「あなたは黙ってて」

 

「酷え」

 

 

 

坂上お前いつの間に来たんだよ。あ、ちなみに俺の目の前にいる少女は白崎と同じく2大女神と呼ばれている八重樫雫だ。白崎の親友らしい。ていうかさっきから周囲の女子からの黄色い悲鳴が凄い。ま、俺も顔はいい方だから?まあそういう悲鳴が上がるのは必然……的な?ナルシスト極まりすぎてんな、やめよ。あ、なんかハジメと白崎のところに男がいんな。げ、イケメン野郎……

 

 

 

「天之河のやつまーたハジメにいちゃもんつけてんのかよ……まあ白崎いるしいいか。お前らも早く席座れよ。先生来るぞ」

 

「ええ」

 

「おう、じゃあまた後でな」

 

 

 

 

 

──────────────────

 

 

 

 

 

朝礼から数時間後、俺たちは昼飯を食べている。まあハジメは栄養ゼリー食ってるけど。足りんのかよ……それはさすがに駄目だと思って無理やり口に俺の弁当のおかずを突っ込もうとしたけど、そこに白崎が来て、その後に天之河も来て、めんどくさくなった俺は教室の隅っこで弁当を食うことにした。まあそこに八重樫と坂上が来たけど

 

 

「なんでそんなに端っこで弁当を食べてるの」

 

「めんどくさくなりそうだったから」

 

「そうなの」

 

「1人なら俺達と食おうぜ?」

 

 

俺が端的かつわかりやすい説明に八重樫は納得してくれたようだ。そして坂上は俺を誘ってくれた。もちろんその誘いに乗ろうと立ち上がった時、この教室になんか変な文様みたいなのが出現した。そのせいでクラスメイトたちは慌てふためいている。ふ、ここは俺の出番……

 

 

『教室から飛び降りて逃げる』

 

『めちゃくちゃキョドる』

 

 

キョドらせんな!俺は皆を落ち着かせたいんだよ!そして1人だけ逃げようとすんな!確かに飛び降りれるけども!それは違うだろ!てことで下ァ!

 

 

 

「お、おおお、落ち着け!」

 

「貴方が落ち着きなさい!?」

 

「キョドりすぎだろ」

 

「うおおおおお!!なんじゃこりゃ────」

 

 

 

俺が叫んだ瞬間、教室に出現した魔法陣的なものが光りだして、俺たちの目の前は真っ白になった

 

 

 

 

 




選択肢さんはどこの世界でも健在
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