似非気狂い   作:覚め

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要は似非狂人ってことです。
あとタグを考えなしに付けるのってどうやるの。


日の下

「今日も今日とて、よく動きますよね」

 

「ム、中華は今日とて不動だな」

 

「それが門番ですので…ていうか名前言いましたよね?紅美鈴って言うんですけど?」

 

「故に腹囲が0.5、体重も3キロ増えているのだ」

 

「ぶち殺しますよ」

 

死にたくはないな。死にたくはないが口は止まらない。どうも勘違いされやすい…というかまあ、アレだ。俺は今喋ってない。こう考えてる間も身体は意思通りに動かないし、勝手に喋られて勝手に動かれる。もう一人いるんじゃないのかという動きを身体が勝手にする。しかも偽名を名乗る。誰も見ていない状況であればこの現象も止みはする。が、一つ問題がある。この身体。勝手に俺の限界を超えて動くため自分の意思で動けても痛いし眠いしで何もできない。

 

「大体本当になんなんです?貴方人間なんですか?」

 

「人間だ。それも純度の高い」

 

「…外の世界から来ました?」

 

「ぬぅ、我はここ生まれだ」

 

ほら嘘ついた。つーか一人称我なんだよなこいつ。気分が上がればもっと変なこと言い出すくせに、こう言う落ち着いた場面ではいつも通りの尊大な話し方を自重しやがって。おかしいだろう。責任を持って一生変な喋り方をするべきだ。というか身体返せ。強奪しやがって。元々力もないのにどうやってその美鈴って人を担いで運べるんだよ。なんで担いでんだよ。本体と会話もせずに…

 

「私、貴方が寝ているところを見たことないんですよね。」

 

「当然だ。人の目の前で寝るほど低く生きてない」

 

「私を起こしに来た咲夜さんも寝てるところ見てないってなると、不眠ですよね?」

 

「我は寝ていない」

 

「…言い方的に別で寝てる人がいるように聞こえますが?」

 

「いるぞ。名もある」

 

とか言ってたら空が赤く染まった。人の顔以外が赤く染まることがあるのか。驚いていると、僕の名前を聞かれたはずなのにその話が流れた。ちなみに僕の体を奪ってるやつの名前はハンセイと呼ぶらしい。字は知らんが、ハンセイという名前なら反省しろ。猛省もな。名前に恥じぬ人となれ。あ、やばいあいつの口調移ってきてる。名は体を表す、だぞ。先人の知恵無駄にさせんな。

 

「…おお、アレは巫女か」

 

「げ、早いなぁ」

 

「迎撃するのだな?」

 

「ええ、そうです」

 

「精々待てば…喜べ、あの巫女より中華の方がスタイルが良いぞ」

 

「黙れ」

 

後ろから巫女に叩かれた。あいたっ。その後ろからなんと魔法使いも来た。なんでこんな…こんなことになってんだ…?俺の体は強いのか弱いのか知らないが、妖怪よりは劣るだろ?そこの巫女は妖怪しばき回す鬼巫女だぞ。逃げようぜ、な?悪いことは言わない、俺の体はすぐに逃げて次に備えて眠るべきだと思うな。うん。だからほら、横向いて走ってな?…あーダメだこいつ逃げる気ないっぽいわ。

 

「あの、セイさん。貴方は弾幕ごっことかできるんですか?」

 

「…?」

 

「知らないんですか!?」

 

「…じゃあ、素手喧嘩(ステゴロ)?」

 

「霊夢、流石にそういうのはやめろよ…」

 

教えてもらう。なるほど、全部避ければ勝ちなのか。んでスペルカードも。へぇ?…ごめんだけど俺はわからん。俺の体はどうかな。分かる?…わかんない?俺と同じ程度の理解なら笑ってやるよ?ほれ、言ってみ?避けるだけだな簡単だって。言ってみ?そんでルールを聞いて一つ気付く。これ、空飛べる前提じゃん。俺の身体は飛べないよな。…飛べない、よな?だってそうだもんな。魔力も霊力も何もない奴が飛ぶわけ。

 

「いや、いやいやいや!飛べるんですか!?」

 

「我に出来ぬことはない。事実だ」

 

「…なんだかムカつくわね」

 

「霊夢の代名詞みたいなものだもんな。昇竜みたいな?」

 

「初っ端から飛ばしていくわよ」

 

「ああいう輩は力押しが一番だ」

 

なんだかまずそう。やっぱ逃げない?空飛べるんでしょ?じゃあ逃げよ?いつまでもここにいないで、さっさと逃げ出して、そのまま寝ようよ。あ、お前やっぱやる気?目の前の赤い巫女と魔法使い相手にどうすんの?美鈴に任せて逃げない?…いやそもそもこいつに僕の声は届いているのか?届いていないならこれは無駄だし、届いているならそれこそ無駄だろう。

 

「届いているぞ。聞いてないだけだが」

 

「何言ってんのよ」

 

「いやそれよりも私達って何分粘られてるんだ?」

 

「知らないわよ。なんであの門番は倒れたのにこいつだけ倒れないのよ」

 

「何せこの館とは無関係だ。理由などないのでは?」

 

「はぁ?…はぁ!?」

 

「いつの間に後ろに!?」

 

俺が説明してやろう。なんかよくわからん弾幕の間をすり抜けて後ろにふわっと着地してた。ん?実を言うと俺もよくわかってないんだよね。え、なんでこいつがこんなことできるの?こんなことした日には俺絶対体痛めるし寝れないよね。え、ダメじゃん。ちょっと、え、ねえ、助けて?やめよ?本体の負担とか、考えよ?やっぱほら、ね?き、筋肉痛とか嫌だなぁ〜…てあれ、なんか巫女と魔法使いどっか行った。なんで?

 

「須く。人体に有害なものは人間として取り除くべきだ。」

 

「…なんか、今日は独り言多いですね」

 

「否。独り言ではない…我もここに入らせてもらうぞ」

 

「ああ、もう、どうぞ…なんて言うと思います?私門番ですよ?」

 

「…確かに痩せるには少し運動が」

 

「黙ってください!!とにかく、私は貴方を通しません!!良いですね!?というか体重の増減どうしてわかったんですか!?」

 

「我に出来ぬことはない」

 

「気を遣えや!」




幻想郷であんまり関わりたくない奴堂々の3位に入れた種族、その衝撃の比率
人間:妖怪:妖精:神=2:3:6:-1
神からは「相手してると楽しい。むしろ存分に関わりたい」が二名。「次会ったら殺す」が五名
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