似非気狂い   作:覚め

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妹紅→輝夜は殺すぞ!
輝夜→妹紅は楽しい!
だと思っていて、
輝夜→慧音は妹紅の横によくいる人
慧音→輝夜は妹紅を傷つける奴
だと言う認識だとおもっている。


嫉妬

「…なんだ。二人は何をしている。」

 

「喧嘩だ。迷惑だ」

 

「まさか、地上に蓬莱の薬を飲んだ人間がいるなんてね。」

 

「不死の薬か。全く…全く、あってはならぬ物だ」

 

「よく分かってるわね。輝夜に頼まれなかったら作らなかったわよ」

 

どうやらあの二人はガチの不死者だったらしい。確かに…確かに妹紅の腕が何かで切れた時、どこからともなく腕が復元されたような…え、違う?そう言うものじゃない?永琳先生の言う通りでは、どこからともなく体が復元されるのではなく切れた一部が戻ってきてくっ付くことで再生するらしい。今現在目の前で行われた。永琳先生自身で見せられたが、すごいな。血液すら戻ってる。ちなみに慧音はそれを見てその場で吐いた。慧音はこれでも妖怪に食い散らされた人間を見てきたらしい。小学生みたいな自慢やめろ。

 

「…体があるのは良いことだな」

 

「ええ。死んで初めて実感するわ」

 

「よ、よく二人は平気で居られるな…」

 

「…薬を作った時点で既に体は傷だらけだったもの。姫様に実証もできてない薬を渡すわけにはいかないもの」

 

「ハンセイ!お前も手伝え!」

 

「ハンセイ直伝!西洋花札遊び!!」

 

「…あれ貴方が教えたの?やめてくれる?」

 

「心外な。勝手に学んだだけだ」

 

そういうと鼻でふーんと返された。ちなみに優曇華がさっきから二人を止めようと奮闘している。輝夜には邪魔扱い、妹紅には俺たちと一緒に眺めてろと言われやはり邪魔扱い。そのうち優曇華がこちらにやってきてしょぼくれていた。何を血迷ったのか永琳先生の名前を告げながらハンセイに抱きつく始末。アホだ、こいつ。その後顔を見てハッとして隣に。馬鹿、そっちは慧音だ。さらにその横に行こうとして永琳はおらず。…もしかしてこいつ、ポンコツ?

 

「優曇華、薬を調合するから材料の準備をお願い」

 

「あ、はい。何の薬ですか?」

 

「三時間下半身の筋肉を攣る薬。だから…何、その顔。私とその二人を間違えた時点で拒否権ないわよ」

 

「三時間か…きついな」

 

「我は女に間違われたことが屈辱だ。それを踏まえ痛みを逃さぬように背筋も攣らせるべきだ」

 

「ふむ…こんな尊大なやつに間違われたのは私も屈辱ね。足しておくわ」

 

「終わった」

 

「流石にやりすぎでは?」

 

「当然だ。躾とは過剰にやらねば効果が出ない」

 

らしい。ので、優曇華を見送る。その後で妹紅と輝夜の喧嘩をやめさせた。ハンセイではなく慧音が。慧音の怒号により妹紅が帰るようになったのだ。…これが躾になるなら、過剰にやるべきだろうね。うん。でも俺はそれを踏まえた上でハンセイにさっさと寝て欲しく思ってるよ。さっさと変われ。俺にそろそろ体を動かさせろ。俺もそろそろ動きたいんだぞ。怪我治ったんならさっさと帰せ。家に帰ってからで良いよ。何立ち止まってんの。早く帰れよ。

 

「…我儘坊が…理解させるか」

 

「ん、どうしたハンセイ。妹紅は男勝りではあるが女だぞ?」

 

「え、今の私に?…聞き捨てならないけど、どうする?」

 

こいつ。やりやがった。この場で変わるとか有り?有りか。身体に疲れが来ることはなかった。その代わりに俺は激痛でもなんでもない、全身の痺れを喰らった。え、何これ。は?…は?動けないんですけど。いや、実際には動けると思うんだけど、なんか、バランスの悪いジェンガみたいで一歩先が常にグラグラする。体幹が弱いわけではないんだけど、おかしいな。ハンセイ、ごめんだけど戻ってきてもらえる?もう倒れた後だけど、良い?…よかったらしい。よかったぁ。

 

「あの医者の麻酔が抜けていないだけだ。どうということはない」

 

「…医療ミスと言うやつでは?」

 

「ところで我儘坊って誰のことだ?お?言ってみ?今ならやけどで済ましてやるから」

 

「少なくとも妹紅ではない。妹紅なら我儘箱入り娘と言う」

 

「なっ…!」

 

「妹紅は所々世間知らずだからな。言われても仕方ないと思うぞ、我儘箱入り娘」

 

「慧音まで?」

 

「ではな。我の家はここだ。我儘箱入り娘、慧音。」

 

「…昼飯はいいのか?」

 

「良い。今昼飯は食う気分ではない」

 

「ん、そうか。ではまた後日な」

 

「お前本当家ごと…いや骨組み燃やすぞ。お?一酸化炭素中毒で全身麻酔なしで眠らせるぞ」

 

それはやめて欲しい。家の中に入って体が切り替わる。うん、やっぱり動けない。一歩先に進もうとしたら膝ついた。そのままの勢いで頭打った。誰だこの石器時代みたいな家作ったの。そうだよ俺だよ。くそが。畜生誰がこんなことを。そうだな、俺だな。落ち着け、麻酔が抜け切ってないってことは逆に言えば俺は今筋肉自体は動いていたわけだ。医療ミスめ…。四つん這いなら行けるか。というかさっきまでハンセイはどうやって立ってたんだ?は?おかしいだろ?…出来ないことはないってか。くそが。

 

「ぬっ…」

 

「あら、無様な姿ね」

 

「!?」

 

「異変振りね」

 

「そう、だな」

 

「少しだけ神社に来てくれる?厄介な妖怪がいて、その妖怪を追っ払うのにアンタの力が欲しいのよ」

 

「戯言を…」

 

「…まあ、その妖怪がアンタと話したいだけ。神社の場所はわかるでしょ。じゃ、私は伝えたから。来なくても妖怪を送りつけるから」

 

「巫女としてどうなのだ、それは」

 

「あら、案外すんなり立つのね」

 

さて問題。とんでもない問題。俺今ね。体動かしてる。ハンセイみたいな口調で喋って見てる。すんなり立ったけど後ろにすとんと倒れる。今俺の口調出してもそのあとの説明をする体力があるのかと言えば多分ない。だから真似してる。でも全然きつい。四つん這いが限界だね。なんでこう言う時にハンセイが出てこないんだよ…おかしいだろ、こん畜生。

 

「…もしかして動けない?」

 

「奇しくも言葉が当たるな、巫女」

 

「いや、四つん這いのまま動かなかったらそう思う以外ないでしょ。」




ちなみに三時間ほど手術に時間を使ったため、妹紅と慧音は昼飯を一緒に食べるつもりだった。
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