似非気狂い   作:覚め

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意味も他意もないタイトルデース


濃霧注意報

「っは…っ…?」

 

「許可は得た。通らせてもらう」

 

美鈴を平伏せて進む先は館の中。まっっっっか。もうね。目が痛いね。こいつは大丈夫なのか。そろそろ寝て欲しいんだけど。…あれ、なんか動かない…いやちがう、これアレだ。俺に戻ってるわ。体動かせる。そして想像通りやってきた全身の痛み。悶えるしかないな。どうやら館の中はとうの昔に荒らされていたらしく、そこら中に妖精が寝転がっている。全員気絶してるんだろうな。じゃなきゃ俺は戻らないし…

 

「いった…どこ進めば…」

 

「あら、いつも美鈴と喋ってる男じゃない」

 

「…?」

 

「美鈴からはお喋りって聞いてるけど?喋らないの?」

 

「気持ちの悪い奴だ」

 

「…喧嘩売られたの?なら、買うわよ。このナイフで」

 

面倒なことになった。まさか、筋肉痛の時は体は俺のままなのか。つーか気持ち悪いってお前に言ったんじゃない。俺に言った。俺の体だけどな。だからケンカは売ってない。つーか、筋肉痛で売れない。走れないし飛べないし。どうやったんだよ俺は。畜生、マジで俺が何したらこんなことされなきゃならんのだ。心当たりはいくつかあるが、やはりなんと言っても俺じゃない方の俺が悪い。俺は悪くない。ハンセイのせいなんだ。

 

「反省?逃げながら?」

 

「いだっ…っと…」

 

「たどたどしい走り方。歩いても追いつけるわ」

 

「ちょっ…寝たいからこの館のベッド貸してくれない!?」

 

「…棺桶でよければ」

 

ダメっぽいな。しかし誰が筋肉痛だと俺の体が出て来ないんだ。いやまあ言い方的には出て来ないのが正しいんだがな?結局ハンセイとか言う別人格らしき何かだからな。あいつ出てこいよ、こう言う時だけ出て来ないのはどうかと思うぞ。全く酷い目にあってる。巫女も魔法使いも見えない。このまま出て行っても俺のまま逃げられるのではないだろうか?いや多分無理だな。時々見たようわからん獣に食い殺されそう。痛みが引いてきたのと同時に体も動かなくなる。あ!!俺の体取られた!

 

「我に何か用か」

 

「あら、美鈴の言ってた通りの口調になったわね。」それじゃあ」

 

「止まらぬ。」

 

「っ!?」

 

「時間はあってないようなもの。いや、ないな。無いものを止められても我は動く」

 

うお、すっげー。なんかよくわからんけど時間が止まってるらしい。こいつは何やってんだ?なんか、時間などは無い、だから動ける。とか言ってんだけど。こいつ…何考えてんだ?さては気狂いだな?ハンセイもそっち側だったか。そんでもってあの銀髪メイドは何者なんだ。時間止めるって…頭でもイカれてるのか?つーかハンセイは何をどうしたらそんなことができたの?疑問が尽きない。

 

「…嘘でしょ…?」

 

「お前も人間か。なら用はない。さて…」

 

「だからって通すと思う?貴方はお嬢様を傷つけかねない…遠慮なく行かせてもらうわ」

 

「邪魔だ」

 

人間って、蹴るだけであんなに飛ぶのか。銀髪メイドが飛んだ先には美鈴が。ほんと、ハンセイは俺の体を使っているのか謎だ。もしや逆か?俺がハンセイの体を使っているだけなのかもしれない。さて、ここまできて少し気分が上がったのか足取り軽くどこかへ一直線に走っている。迷いがない。と、何やら轟音が。おそらく目的地にたどり着いた時、そこには謎の幼女と巫女が弾幕ごっこをしていた。なるほどあの銀髪メイドは悪魔崇拝者だったわけか。

 

「ふむ…悪魔崇拝者(カス)の館だったか」

 

「…お前は何しにここに来たんだ?」

 

「何をしに来たわけでもない。我はここに居ただけだ。見合うものがあったのかなかったのか」

 

「ただの人間だろ」

 

「その通りだとも。貴殿は?」

 

「古っ!はぁ…私は異変解決しに来たんだよ。ここが全ての元凶だって思ってな」

 

「…嘘を言え。対抗心だろう」

 

「なっ…よーし…霊夢ー!あとはこいつが引き継ぐってよー!」

 

バカ何言ってんだこいつ!!しかし時すでに遅し。どうせなら時でもなんでも止めて殴りに行けよ!俺はもう面倒で面倒で、仕方ないんだぞ!ハンセイは聞いてんだろ!おら!対抗しろ!…反応がないな…と思ってたら、巫女と幼女が話し込んだ後でこちらに向けて弾幕を撃ってきた。俺は逃げ惑い、魔法使いも逃げ出した。いや、訂正しよう。何故か俺は弾幕の中を避けながら進んでいった。狙うのは幼女の方。え、何すんの?

 

「少し、寝具を借りる」

 

「…は?」

 

「あ?」

 

そこから急降下。地面に激突しようかと言う時にどう言う術を使ったのか方向転換。適当な扉を壊し、そのままベッドに入った。こいつ他人の布団で寝れるタチか。ちなみに、ハンセイが寝ると俺も寝る。あー、そろそろ寝そうだけどどうだろう。寝れるかな。起きたら全部終わってて、誰かに運ばれて何もなかったですねと言われるだけで良い。そうなってくれ。遂にはこの体質なのかわからん、ハンセイともお別れをしてくれ。

 

「…ぁ、起きました?」

 

「動き過ぎた。中華、事はどうなった?」

 

「お嬢様と博麗の巫女の弾幕なら博麗の巫女が勝ちましたよ。」

 

「他にあったのか?」

 

「いや…まあ、身内騒動なので、ね?」

 

「むぅ…」

 

俺もぬぅ、と唸ってみる。何もなかった、何がしたいんだろうか、このハンセイもできないハンセイは。が、どうにもハンセイは何知らぬ顔でベッドから出て行くらしい。美鈴に止められているが。なんだろう、出ると何かあるのかな。気にしていると、何やら変な音が。ハンセイはここから逃げようとしているのかな。まあ変な音が鳴ったら誰だって怖がる。ハンセイ、何も恥ずかしいことではないんだよ。

 

「莫迦を。我に恐れはない」

 

「あだだだ!と、扉で指を挟みました!」

 

「…待て、我は何日寝た?」

 

「み、3日ですよ!あの、だから扉閉めないでっ!?」




ハイスピードテンポでフランドール。
咲夜の「」」はミスではなく、「」で一区切り、そのあとは時を止めた後の会話文だと思ってください。
咲夜「時を止めてない」時を止めた」です。
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