似非気狂い   作:覚め

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正しい意味で使ってるかって?知らねえな


奉還

「…いない、か?」

 

「大体特徴を言ってくださる?特徴もわからない妖精は…ああ、知らなかったか」

 

「中途半端な敬語は失礼にあたるぞ、ついでに我の怒りにも。さらにそのついでで死ぬがいい」

 

「喋り方が悪役っぽくなってるわよ。それで…あ、あれじゃない?ここら辺で強い妖精って言ったらあれよ」

 

「あれは…」

 

目の先にはなんだか溌溂そうな女児。妖精ってあんなのなんだ。俺知らなかったなぁ。そしてあれで正解らしい。全体的に青い子だ。名をチルノというらしい。と、ハンセイが容赦なしのパンチ。その衝撃音たるやいなや。少し首を傾げながらも何やらおかしいと喚く。おい、女児一人殺しといて何してんだ。いやまて、妖精ってまず死ぬのか?…わからん。とにかく妖精を消したはずなのに力が戻らないと言う。あれじゃない?長く住まわれてたから居住権移ったんじゃない?

 

「どこの阿呆だ。我が消えてないことから湖との繋がりは途絶えてない。」

 

「じゃあこの妖精は?」

 

「力の大半を近いと言う理由で取られていただけだ。それも正さねばな」

 

「不便ねぇ、野良の神は」

 

「そういうものだ。それに面倒なことがもう一つ」

 

「?」

 

「力が戻らん。まずは所有者から正さねばならん」

 

「…面倒ねぇ」

 

と言うわけで始まった、湖のそばでの謎の舞。おい、俺の体でやりすぎるなよ。体痛めるから。というか何の舞だこれ。お前何を踊ってるんだ。…なんか、踊りじゃなくね?舞でもないな?お前何をやってんの?わからん…しかしどうやら上手くいっているらしい。紫さんが何やら驚いてる。それだけでもかなり信頼に足りるものなのではないだろうか。とにかく、これでハンセイが神様であることが確定したので。早く帰るぞ。帰って豆腐でも食ってろ。面倒なことするな。

 

「…終わったぞ」

 

「あら、距離の問題も終わったの?」

 

「終わった。人からの信仰以外は元通りだ」

 

「なるほどね。ま、戻ったのなら良いわ。私としては不穏分子を無くしたかっただけだもの」

 

「…まだ話があったはずだが?」

 

「あら、まだあったかしら?あったとしても、寛大な神様なら許してくれると信じてるわ」

 

「信ずるものは掬われるからな」

 

「その分だと中の人間も貴方を信じてないわね」

 

「お前は信じなくても掬ってやる」

 

「じゃ、私はこれで」

 

「死ね」

 

こうして始ま…らず。何か手から光線出して終わった。紫さんは避けたのか消えたのかわからないけど、とにかく何処かにいった。ハンセイは恐らく麻酔が抜けきっていない体で竹林へと帰った。あの、すんません、よく分かってないんですけど。俺、どうなったんですか?何で人に見られてないはずの今でさえ変わらないの?帰り道だから?そうだよな?力が戻ったから変わらなくなったとかないもんな?…ねえ、ないよね?謎のまま家に帰って寝転がる。何とびっくり、変わったら何故か体が動かず。

 

「んぐっ…かっ、だめかぁ」

 

「…あの、どうしました?」

 

「お、優曇華だ」

 

「あの、波長が変だから見に来たんですけど…ど、どうしたんですか?」

 

「分からん…けど、無理したのかな…って」

 

「んー…無理というより、…とにかく。かなり変ですよ。早く戻しますね」

 

「戻しますねって、治せるの?優曇華って医者だっけ」

 

「いいえ、医者志望です。はい、私の目を見てくださいねー」

 

「…目潰し」

 

「あぶなぁっ!?」

 

目を見ると感覚が狂って来たので自衛として目潰しをしようと。もちろん防がれたが。大人しく目を見ることとする。優曇華の目ってこんなに赤いんだ。へー、変な目。しばらくしてやはり感覚が少し狂って来て、それもまた治った時に処置は終了ですと言われた。しかしまた、何故ここに来たのか。聞いてみようかな、いや面倒だな。まあ人里への通り道…にあるのか?俺毎回妹紅と合流しないと人里に行かないからよくわかんないな。あれ、なんか優曇華居座り始めたんだけど。…な、何やってんの、君?

 

「家出です」

 

「…お前さ。来るところ間違えてない?普通妹紅の小屋でしょ」

 

「行ったら断られて」

 

「火遊びが何で断るんだよ」

 

「お礼として素晴らしい体験をさせようと思ったら断られました」

 

「…それってどんなの?」

 

「波長を弄って快感を感じる時の波長にします」

 

「え、何それ気持ち悪い」

 

「ハンセイさんまで!?」

 

「だってやってることただの薬物漬けと同じじゃん。怖いよ」

 

「…実はお師匠にも同じことを言われました」

 

どうやら患者にも同じことをしようとしてお叱りを受け、家出して来たらしい。ばーか。お前ばーか。ハンセイからも何か言ってやれよ。…あ、今俺か。しかし優曇華の治療が終わろうとも俺の体はあまり動かない。喋ることなどは流暢にできる。すごい!が、首から下はどうだろうか。結局ほとんど動かないのだ。あー何これ。歩くこともままならない。もしこれで動くことができたのならば、俺は確かに素晴らしい人間だろう。しかし俺は素晴らしい人間ではなかったようで。世界って辛辣。

 

「はーあ。何処かに馬鹿みたいな奴いないかな」

 

「私の目の前にいますね。そろそろ膝から退いてもらえます?」

 

「…だって動かねえし」

 

「え?そんなはずは…あれ、波長が戻ってる…?」

 

「これどーしよ」

 

「となると私ではもう…え、誰なら治せるのかな」

 

「永琳先生」

 

「家出してすぐ患者持ってくる家出少女が何処にいますか?」

 

「…ハンセイに戻れたら多分歩けるんだけどな。」




この作品におけるチルノの強さは、そこら辺のクソ雑魚妖怪を蹴散らせる大妖怪とそこら辺の妖怪の間くらいの実力。力の流れが戻った後は原作より少し弱めくらい。
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