似非気狂い   作:覚め

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つまり花映塚。花映塚というだけで、誰も本編に絡むとは言っていない。こういう精神で行きます




「…これで良し。」

 

「終わったか?」

 

「終わりだ。漸く屋根の下で眠れる」

 

「私の知る限りでは数えるくらいしか知らないが、どこで寝てたんだ?」

 

寺子屋とか、湖で家に入ることを許された氷精宅とか。あとは…どこだろう。星空の下とかだな。家ができて夜を過ごし、空を眺める。…うん?目に映った景色にはどうも現実には起こり得ないものがあった。竹の花。それも、目の前にかなり多くの。一体何事か。かなりの量の花が咲いており、俺は今、こいつら全員同い年なのかと感心している。竹の花って、確かすんごい期間に一度しか咲かないんだろ。俺はその感動を噛み締めながら起こしにきた妹紅のせいで体が動かないため表すことができない。

 

「…不吉だな」

 

「そうか?…まあ、私としては…筍の収穫を一旦止めなきゃなぁ」

 

「えっ」

 

「これだけの数が枯れるとなったらそりゃあ辞めだろ。」

「…豆腐は…」

 

「暫くは買えないから我慢しろ。」

 

「ぐぬぅ」

 

蓄え自体はある。ただ、蓄えがあるだけだ。ハンセイは死んだな。俺に体返しても良いんだよ。しかし何やら考え始めた後に、寺子屋に足を運んだ。竹の花をひとつもぎって慧音に手渡し。これは異変かどうかを知りたいらしい。慧音自身少し困ってるぞ。ただ、慧音自身の記憶ではこういった花の一斉開花はないらしい。妹紅も珍しいから呼んだみたいな感じだった。だよな、隣にいる妹紅。ハンセイはそれを聞いて妹紅にも聞いて。時期がこんなに重なることは殆どないよと言われて走り出す。

 

「どこ行くんだハンセイ」

 

「湖」

 

「は、湖?何すんだよ?」

 

「妖精が気になる。花が咲く異変ならば、それは自然に影響を与える。自然に影響が加わるならば、妖精にも加わる。」

 

「…つまりお前は、今から妖精の様子を見るってことか?」

 

「そうだが?」

 

「…複雑な気分だよ」

 

たぶんだけどハンセイ自身驚いてるよ。だって一人で行くつもりが二人なんだもん。おかしいよね。驚くよね。しかもこいつよくよく考えろ。燃えるって…氷精の天敵だぞ。連れて行くのか?…何もしないところを見るに、連れて行くらしい。まあ実際、妖精に影響が出てるならば、抑えるために天敵が欲しくはあるか。たぶん無視してるだけだろうな。湖に着いた途端、その予想は大きく外れた。氷精は強く逞しくいるわけではなく、ずっと湖に足を浸していた。なんだこいつ。

 

「…あー、来た」

 

「どうした」

 

「こいつがハンセイの言ってた妖精?まあ確かに、周りの妖精よりはかなり安定してそうだけど」

 

「影響は受けてないか。よかっ…」

 

「どうした?」

 

「…おい、こっちに寄れ。戻してやる」

 

「うわ、なんだよ」

 

「ハンセイ、どうなってるんだ?」

 

霧が奥側から復活してきている。妹紅も霧に紛れて見えなくなった。どうやら霧は払えてなかったらしい。というかこれ本当に霧なのかな。霧だよな?こう…氷精の能力によって大気が冷え、その結果霧が発生している的な、つまりは今ここの環境を支配してるのはこの…またハンセイがまた負けてんぞ。今度はこの氷精に負けてんだぞ。わかってんのか。するとハンセイが動くまでもなく、水を操る力で霧を晴らした。え、水ってそういうことできるんだ。驚きなんだけど。ちなみに霧が晴れたとき妹紅は自分を燃やしていた。バカの子だ。

 

「…まったく心配が終わらんぞ」

 

「どうすんだ?」

 

「異変を終わらせる…とは言わん。というよりも異変なのかも怪しい。事態が収まるまではここにいる」

 

「…ちなみに妖精はどんな状態だった?」

 

「発熱だ。みろ、こんなに顔が赤く」

 

「なってねえよ…変わんねえだろ」

 

「ぬぅ…そうか?」

 

「ったく…で、どうなんだ?体温は?」

 

「ぼーっとする!」

 

「…こいつの平均体温ってどれくらいだ?低体温症を疑いたい」

 

ちなみに俺の見た感じで言わせてもらうと、先生やっててこの顔の子が来たら間違いなく心配するし、早退するかどうかを聞く。早退しないって言われたら毎時間始めに体調聞く。それくらい顔色悪い。あとまじでぼーっとしてる。ハンセイの力か何かで戻してはいるものの、たぶん戻してるのは氷精が発生させていた霧関係の何かだろう。そうじゃなければハンセイがこんなに取り乱すことはない。他人の体調で…そうだぞ他人の体調だぞ!?おいこいつも異変の影響受けてないか!?他人を心配するなんて、こいつイカれたぞ!

 

「あら、妖精の介抱?優しいのね」

 

「メイド…」

 

「お、前あったな。えっと…咲夜だっけ?」

 

「はい。貴方達は?」

 

「ハンセイ。見ての通りだ」

 

「藤原妹紅。不老不死だ」

 

「…生きた血液パック…」

 

「ハンセイ、さっさと妖精連れて帰るぞ」

 

「おー!」

 

「…」

 

氷精が同意したためか、竹林まで連れて行く。その後ろを咲夜がついてくる。なんで。なんか今日、移動したら人が増えていく。家に着いた。増築された家だ。が。やはり四人は入らない。妹紅の家を借りることにしよう。ハンセイ、こら、入るな。石の中だから涼しいとかないぞ。どっちみち今春だから。分かってんの?そもそもお前、発熱だったら頭冷やすとかそういうものだろ。なんで体ごと…氷精は冷えた場所の方が体に良いのか…?こう、あれだよ…避暑地とかそういう場所。そうでもないのかな。

 

「…なんであんなに肩入れしてるの?」

 

「わからん…私が風邪患った時は死んだら良いだろとか言ってくるのに」

 

「まあ…まさかロリコ」

 

「断じて違う」

 

「…ローリーコンシューマーではないのですね?」

 

「なんだそれ」

 

「我も知らんぞ」




ローリーコンシューマー:咲夜が考えた謎単語。
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