「…なぜ連れてこられた」
「水の神に水質検査をさせようと思ってな」
「魔理沙が連れてくるのがアンタとはね」
「無礼な…」
「水質検査ならあそこ行けば?あの…ほら、月の異変の」
「永琳な。霊夢は忘れっぽいからなぁ」
何だか変なことに巻き込まれつつあるようだ。面倒である。至極面倒である。なので帰ろうぜハンセイ。水を永琳先生に持って行って、それで終わりにしよう。なんで水掬った?お前、確か湖の神だよな?な?じゃあ普通温泉の水質検査なんかしないよな?何飲んでるんだよ。体内で検査するとか言うなよ。おい、なんか言えよ。ダメだこりゃ。大人しく水質検査をすることになってる。おら、とっとと検査終われ。ただの湧き水だろこんなの。何にも使えねえって。
「…どうだ?」
「温泉として使える湧き水だ」
「だってよ!」
「商売チャンス…今すぐ河童と鬼シバいて装飾とシステムを…」
「鬼畜か?」
「話は最後まで聞け。神託だ」
「はぁ?だから?私が誰でも神託を聞くかどうかは私が選ぶわ」
「…これは恐らく地底からの湧き水だ。怨霊らしきものも出現している。明確な異変だと捉えるが?」
「喧嘩売ってるのね?良いわ、アンタが今回の一面ボスだから。ほら、飛んで二回出て来なさい」
「いちめんぼす…?」
外の世界の単語が急に出て来たため少し面食らう。が、それは俺だけで。霧雨氏は何言ってるんだと言う目で巫女さんを見ていた。とりあえずこれで帰れる。帰って寝て起きてまた寝る生活するぞ。デブまっしぐらだ。俺の意思を汲んだのかハンセイはさっさと帰ろうとした。巫女さんに掴まれる。振り解きたいが、なぜか妙に力が強いのか振り解けない。場が固まる。まさか、嘘だろ。俺の体について話した機会ないけど、気遣ってくれよ。神様だぜ?神託だぜ?な?やめよう?
「異変。解決しましょ?」
「うわ…」
「何その反応」
「考えたな巫女め」
「じゃあ行きましょう」
「だが。我は断らせてもらう。我が操る水がそこにあることを忘れたのか?」
さ、流石ハンセイ!!とはならない。それならさっさと水使えよ。いや水使う方法がなかなかエグいな。お前それ窒息狙ってない?あの、ここの神様にウダウダ言われない?やめろ、やめよ!さっさと帰るぞ!よし振り解けた!全速力で帰る!空を飛んで一直線に竹林へ。あそこまで行けば流石に巫女といえど追っては来ないだろう。つーか異変解決にさっさと動け。そう思うよなハンセイ。あいつ仕事しろとか考えちゃうもんな、ハンセイ。…あの巫女さん、いま考えると服装巫女なのかな…?
「ハンセイ」
「氷精か。どうした?」
「調子乗って家凍らせちゃった…」
「…何?」
「も、妹紅!妹紅に溶かしてもらうから!」
「家が分かるのか」
「分かんない!」
「はぁ…」
溜め息。こっちが妹紅を呼ぶか…というか調子に乗ったって、何で乗るんだ。なんかあったのか?妖怪とか?まあまずは妹紅か。とりあえず妹紅を呼び寄せ、炎で氷を溶かしてもらう。全力で燃やすと竹が燃えてしまい、また収入が消え、最悪妹紅人肉パーティーが始まるやもしれないと言う話が湧き出る。怖すぎる。以前の花の異変では貯蓄が尽きるかと思われた時にその話が出て本当に怖かった。ちなみにハンセイも衰弱し始めていた為、一瞬首を縦に振りかけた話は別だ。流石に不味いでしょ、妹紅の肉は。
「ったく…あ」
「えっ」
「…」
「すまん、内側。崩れちゃっ…た…」
「は、ハンセイ!次作るの、あたいも手伝うから!」
「い、いや流石に私も手伝うし、使えるツテは全部使って前より快適な家を作ってやるから!な!」
「…う゛っ゛」
吐いた。えーと、前壊れた時ってどんなふうに壊れたんだっけ。確か…あーダメだ、全然思い出せない。鬼がやったんじゃない?えーと、あ、ダメだ思い出したくない。ちなみに吐き気は多分俺由来。んで、吐いてるのは俺じゃなくてハンセイ。だからつまり、今ハンセイが吐いても俺は全然吐き気が取れず、何度も吐く。出るものが胃液なのか唾液なのかもわからんくらい吐いてようやく俺の吐き気が治った。妹紅は少し離れて吐いてた。氷精は吐かずに俺の吐瀉物を凍らせていた。
「ゔ…」
「ち、チルノ!人里に行って…慧音ってわかるか?」
「分かんない!」
「あーくそ…と、とりあえず永遠亭か…?」
そのまま永遠亭へ。急患かもしれないとすぐに検査へ回された。と言うかここ患者いるのか?人里で結構不信感抱かれてるだろここ。そんでもって、俺の意識はっきりなままで検査に回さないでほしい。うわ、少し見ないようにしよ。もう嫌だよぉ…何でこんなことになってんだよぉ〜。次起きたら諏訪子神に甘えてやる。早苗はちょっと…そもそも年下に甘えるのって恥ずかしいことだから…。異変から逃げて家の東海から逃げて、かなり疲れ切った。今日はもう寝るだけにしたいよ。
「検査の結果…ストレスですね。何があったの?」
「…あの、私が家を倒壊させて…」
「莫大なストレスね」
「やーいもこたん解凍下手〜」
「それで、多分腹の中を全部吐き出して…」
「なるほど…お腹空いてない?」
「…特に。」
「なるほどね…まあでも、あと少ししたら脱水か空腹が出てくるでしょうから、えーと…家もないのよね。ウチで泊まって行きなさい。別に妹紅の家でも良いけど」
「いや、私は別に」
「ストレスの原因と一緒に寝るのは、家の倒壊を思い出して吐く危険性があるからあまりお勧めは出来ないわね。」
妹紅「やってしまった」
チルノ「やっちゃった…」