似非気狂い   作:覚め

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所詮付喪神、消えなさい


面霊気

「巫女、里は?」

 

「紫にネタバレされてね。多分、すぐに終わる」

 

「…やはり付喪神か」

 

「知ってたの?」

 

「教えてしまっては意味がない」

 

どういうわけが知ってたらしい。俺は知らなかったよ。慧音を匿ってから2日。慧音はもう全快してはいるものの、里にいればどのような目に遭うかわからないということで我が家待機。妹紅は慧音の看護。だからもういらないんだけど、なんかずっといる。何故だろう。わかんない。巫女はここを拠点にしたらしく、たまにご飯を作ってくれる。質素。そしてハンセイはこいつらがいる限り出ていて、俺はこの二日間ほど何もできてない。なんでまだ解決してないの、おかしいでしょ

 

「何よ。私にウダウダ文句言われても困るのよね。だって私悪くないし」

 

「起きた異変を潰すのが巫女の役割だろ」

 

「博麗の巫女は幻想郷のバランスを保つために存在してるのよ。異変解決はバランスを保つ行為の一つ」

 

「永遠亭の異変では何かしてたか?」

 

「妹紅、そろそろやめろ」

 

「ええそうね。陰陽玉の下敷きですり潰されたくなければ言葉を止めなさい」

 

「巫女様、それはどうかご勘弁を」

 

「うわ、低姿勢慧音だ」

 

そうか、巫女は立場だけで言えば人里のどの奴らよりも基本上なのか。そう考えると…いや、まあ俺はガイライジンというものに当たるらしく、それを考えれば恐らくは関係ない…はずだ。多分。俺は異変の素早い解決を心の底ら辺から祈っておきます。こういうと嫌味に捉えられそうだな。まあいいや。とにかく、皆が言うにはその付喪神を倒せば原因がわかるとかなんとか。倒せば良いと言うわけではないらしい。面倒臭え…どーせあれだろ。なんか、気晴らしにやってんだろ。どーせそんなのだよ。多分。

 

「とか言っても、すぐに見つかるわけじゃないのよねぇ」

 

「…何故我まで」

 

「良いじゃない、暇なんでしょ?それに、同じ神だし。探知とかできるでしょ」

 

「神をなんだと思っている。上にいることしかわからん」

 

「それを教えなさいよ!」

 

「…ただ、あの聖徳王もいる気がしてならない」

 

「はぁ?それ大丈夫なの?」

 

「恐らく。」

 

空を駆け抜けた先には、数々のお面を浮かして遊ぶ穴開きスカートの少女と、かの聖徳王。今日はハンセイのまま出勤しているため、先日出てこなかった理由がマジでわからなくなる。ま、どうだって良いけど。問題は腐り切ったような雰囲気で中々にやばい環境の人里を直すことだな。それ以外にあんまり価値がないと思って良い。豆腐屋もないし大豆屋もないし、妹紅がいつ家を散らかし尽くすかもわからない。考えるんだ。嫌だろ?俺は今嫌になった。だから早く異変を解決させるんだ。

 

「…希望のお面無くしちゃって…」

 

「こころは仕方のない子だな、私が作ってやろう」

 

「希望のお面がないから人里中にそれが伝播しちゃってて…」

 

「で、異変になってると?良いわよ。今から全力でぶちのめしたあとで探すのを手伝ってあげる」

 

「おお!…おお?」

 

「じゃ、行くわよ。」

 

「ま、待ってくれないか?私が希望を作るから、その…」

 

「アンタが信用できないのよ」

 

博麗の巫女、渾身の大暴れである。そのまま暴れに身を任せ、巫女がその場を収めた。やっぱりこれ、あの、ハンセイはいらなかったんじゃ…あ、神子はさっさとお面作れ。面倒だから。そうして作られたお面により、人里には徐々に希望が戻り始めたのだとか。俺は知らねえ。ちなみに博麗の巫女は本当にここの方が居心地が良いらしく、たまにこちらに来ている。俺はその朝から体が動かせないので、本当に嫌な気分。早苗、追い出してくれ。お前はこっちに来なくてもいいから。

 

「だからと言ってここに来るのか…」

 

「仕方あるまい」

 

「まるで家を追い出されたお父さんみたいだな」

 

「意外だな。妹紅がそんな状況を知っているとは」

 

「今馬鹿にされた?」

 

「事実私も少し驚いた。」

 

「火の不始末に気を付けろよ」

 

立派な脅迫、天誅を下す。よって慧音の頭突きが有用である。結果として、妹紅は肩まで地面に浸かることとなった。これが糠漬けって奴?いやでも妹紅が使ってるんだからもこ漬け?んー…わかんなくなってきたな。まあ、命名するならもこ漬けだろうな。俺は勝手にそう思った。ま、妹紅が失言するたびにこうなるのでいつものことだ。もはや丁寧に漬けられていると言っても過言ではないのではないか?2人の出会った経緯とかは知らんが、まあ仲が良いのでそれなりに前だろう。仲良しの一環だ

 

「ハンセイ、火の番をしててくれるか?」

 

「了解した」

 

「今から里のみんなを見て回ってくる。もしかしたら、この異変に乗じて何かやった奴がいるかもしれないからな」

 

「はいはーい」

 

「妹紅はずっと埋まっていろ」

 

「ごめんなさい…」

 

「…妙だな」

 

「何がだよ」

 

「普通、慧音が関わることではないと思うが」

 

「あー…そういうことか。ま、慧音が怒ることで罰は与えたって形を取りたいだけだ。それでも治らんやつは博麗の巫女が処刑の看板立てにくる」

 

「極刑か」

 

「まあ大体そんなもんだな」

 

こんな時代に、そんな前時代的な…いやここそもそもが前時代のような風貌だった。これは…俺は悪くないと言い張れるか?少し厳しいかな…まあとにかくだ。異変が終われば里も安全、希望があれば人間みんな頑張る。良いことだ。問題があるとすれば…妖怪が出入りしていることくらいか。

 

「妖怪も一生命体か」

 

「…あれって人間の恐れが集まったやつじゃなかったか?」




スキマに恐怖する!→スキマ妖怪爆誕
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