似非気狂い   作:覚め

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つまりただの鳥


非不死鳥

ハンセイが死んだことを妹紅に伝え、妹紅が家を出る。さて、これからどうやって生きるべきか。生き方を模索するにはかなり中途半端な歳だから、流石に安定した生き方をしなければ。魔法で遊びながら考え事を…そうだ、魔法。魔法があれば食べ物を作ることもできるんじゃないか?例えば…成長を早める魔法とか、大地を肥えさせる魔法とか。ま、それをするには紅魔館に行かなくてはならないか。道中は危険だろう。竹林ならいざ知らず、だが。俺が迷わない保証もない。

 

「だとしても、行くしかないよなぁ」

 

「道中の安全は私に任せて」

 

「ぅわっ!?」

 

「ようやく岩内の中に巣食う神が消えたからさ、遠慮なく憑けるよ」

 

「憑かれた!?」

 

「さ、早く行きたい場所に行こうね」

 

そう言われたので、空を飛びながら紅魔館へ。なんかこう、楽な魔法があればいいんだけど。結構スピードを出しながら移動しても時間はかかった。大体30分くらい。ハンセイはこの距離を5分くらいで行き来すると言えば、俺の未熟さがわかるだろう。分かれ。早苗は10分程度だとか。あの荒れた運転で10分も…?やはりハンセイは凄かったんだな…と関心に浸る前に。顔を叩いて集中を戻す。目の前には寝坊助で有名な門番。寝坊助なところをあまり見た覚えないが、噂やら何やらはそう言うものだろう。

 

「ん…おお、ハンセイさんじゃ…違いますね?」

 

「正解」

 

「ま、私が憑いてるからね」

 

「…本日はどのようなご用件で?私の知る限りでは、あなたの訪問はないはずですが」

 

「この本返しにきた」

 

「はい?」

 

見せるのはマミゾウさんからもらった魔導書。ほら、著者がここにいるでしょ?本返しに来ただけなんだよね。通れる?通って良し?じゃあ入らせてもらうね。一歩踏み入れる。すると、違和感。こんな感じの館だったか?と少し入るのを躊躇うが、まあここまで来たなら入るべきだろう。諏訪子神もそう言っている。本を大事に抱えながらウロウロし回る。…もしかして、十六夜が迎えてくれたりしたのかな。それだったらちょっと悪いことしたかな。うーん…でもあいつも俺のことナイフで刺しに来たしイーブンってやつだろ。

 

「あら、ここにいた」

 

「わっ」

 

「あなたは…一度顔を合わせたわね。ほんの短い間だけど」

 

「ナイフで殺しに来たもんね」

 

「殺すことはしないわ。非常食兼常食にするだけよ」

 

「…結局悪魔崇拝者だな」

 

「なんとでも。図書館まで送れば良いんでしょ?はい、着いた」

 

「おー、ありがと」

 

「…止まった時を認識できなくなったのね」

 

「あれはハンセイの力だから」

 

図書館の扉を開ける。デカっ、重っ…体当たりを繰り返してようやく開いた。中は以前見たことがあったか忘れるくらいには本がいっぱいで。これくらいの図書館、都会にならあるのかな。歩みを進め、とりあえず著者を探す。面識があった覚えがないのだが、まあそれはそれとして。…そういや、著者ってどんな人なんだ?気軽に探すとか言ってるけど、一体どうやって探す気で俺はいたんだ?諏訪子神、そこらへんどう思う?…どうも思わない?あー、そう。ま、そんなもんだよね。

 

「みんな優しかったなぁ」

 

「守矢はもっと優しいよ?仕事はしてもらうけどさ」

 

「ここまで来たら死ぬまで働いてやるもんですか」

 

「なんて親不孝者…あ、あの魔女は見たことあるけど」

 

「あれは霧雨氏。」

 

「その隣とか」

 

見つけたかもしれない。霧雨氏の隣で静かに本を読んでいる金髪の魔法使いらしき人に話しかける。無視。まあ、これは想定済み。以前、守矢神社で暇を潰していた霧雨氏から聞いていたのだ。魔法使いや魔女には人見知りが多いと。何なら初対面相手に黙ってる奴が多すぎると。なるほどこれは、確かに。本を差し出して、これは貴女の本では?と聞いてみる。少しの時間を取って、一言。

 

「私の本ではないです。」

 

「ありゃま」

 

「…私の知ってる奴と全然違う口調だな」

 

「そりゃあ、お前らが知ってるハンセイは死んだからね。」

 

「ハンセイ…ああ。レミィがフランドールを連れてまで倒しに行った神ね。ボコボコにされたらしいけど」

 

「あの二人が?信じられないわね。」

 

「…となれば、そちらの紫が…」

 

「パチュリー・ノーレッジ。その本は私が自分の知識を書き出すためだけに用意した本。好きに扱ってもらって構わないわ」

 

「あ、そっすか」

 

「お前、使えるのか?」

 

「あんま舐めんなよ?空飛ぶくらいしかできないけど」

 

実を言えば、ヘカーティアという神に放ってやった口からビームを永遠亭で出そうと何度か試行錯誤していたのだが、全く出なかった。切羽詰まってようやく魔法が放たれるようである。俺はどんだけ面倒な体してんだろうな?体質かもしれないけど。どうやらこの場にいる三人…霧雨氏、アリス、パチュリー・ノーレッジは魔女らしく。魔女会議をしていたのだとか。会話一切なかっただろ、ウソつくな。言いたい気持ちを抑え、たかったが諏訪子神が言っちゃった。俺しらね。

 

「そもそも魔女は研究成果を共有しないのよ」

 

「雑談、それも嗜んでる紅茶を飲んだりするくらいね」

 

「私が話さないとこいつら絶対黙ってるんだよなぁ〜」

 

「いいね、気楽そうで」

 

「貴方みたいな部外者がいなければ、同感よ」

 

「えっと、名前は?」

 

「…今は岩内」

 

「え、偽名?」

 

「さっきからお前の後ろにいる諏訪子はなんなんだ?」

 

「俺の先祖」

 

「じゃあお前も東風谷だ」

 

「違うけどね」

 

「魔理沙…」

 

「いやこれは仕方ないだろアリス。なあ、パチュリー」

 

「…話、聞いてなかったわ」




社交度ランキング 魔女
一位 魔理沙
二位 聖白蓮
三位 アリス
四位 パチュリー
今出てきてる魔女どもの社交度ランキング。
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