似非気狂い   作:覚め

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とある神「…死んだ後に復活?土着神でも別の神になるのに?無理無理」


遊び

「どうした妹紅」

 

「酒!」

 

「飲まないよ」

 

「お前、ハンセイと違って限界をよくわかってるな?」

 

「その酒、度数は?」

 

「42!」

 

黙れお前。そんでお前、そんな記号つけたらとんでもない数字になるからな。魔法で妹紅を浮かばせたり回したり揺らしたりと遊んでいると、何やら訪問者。戸を開けてみるとそこには神子がいた。なんだ、何もしてないし俺はお縄に付くようなこともしとらん。扉を閉めたが、目にも留まらな速さで俺の家に入っていた。妹紅に対して意識を割くことを辞めたため、妹紅がぐえっと声を出しながら落ちると同時に俺が奇声をあげ、神子が椅子に座っていた。そこは俺の特等席だ。俺だけの椅子だ。

 

「…何かな?」

 

「おい、謝罪は?」

 

「痛くないように背中向けてやっただろ。胸の方が硬かったか?」

 

「あ?」

 

「…無視?」

 

「あいつの方が硬そうだろ」

 

「今のは聞き捨てならないな。見たところ君は胸にコンプレックスを抱えているようだが、大和撫子にそんなものはいらないのさ」

 

「なんだこいつ煽りか?」

 

二人が騒ぎ、少し険悪な空気になっている間に椅子の埃を払う。ハンセイの死後で河童に作らせた俺の外の世界で長い間座っていた椅子を模した椅子だ。神子なんぞには座らせたくもない。ばあちゃんからのお下がりで、クソみたいな安楽椅子だ。が、四つ足を出すことで揺れないようにも出来る椅子だ。深く座る。窓から入る太陽光が心地よい。さて二人の喧嘩は収まらない。俺はどうもせず。つーか、ハンセイはバストとウエスト、ヒップが分かってたけどさ。あれ何?特技?気持ち悪いな。

 

「岩内!こんなやつと縁を切れ!」

 

「縁は簡単に切るものでないと思うけどね。」

 

「切っても勝手に繋げてくるから無理。」

 

慧音まで来たのでとうとう我が家は賑やかに。安楽椅子の四つ足をしまって、椅子を揺らす。もう俺知らねー。俺はハンセイじゃないから無理。お前らの間は嫌だからな。殺される。諏訪子神でも呼べば良いんだろうけど、俺としては呼びたくないし。さっさと帰れお前ら。いや、この場合俺が外に出た方がいいだろうな。バレずに外に出る。どこに行こうかな。あいつらに巻き込まれて何かされるよりは外で何かに巻き込まれる方が多少はマシだろう。

 

「岩内さん」

 

「っ…鈴仙か」

 

「モルモット」

 

「は?」

 

「二ヶ月間、身代わり」

 

「…あ!」

 

「約束、でしたよね?」

 

「悪いがハンセイだろ、それ。俺は知らない」

 

「はぁ?」

 

逃げる。飛び出す。飛び出していけ、何もかも。そうだな。ハンセイの時に交友があった場所に行けば良いのか。ハンセイは死んだこと、俺がハンセイの中の人だということを伝えてもう終わりにしようか。…いや、多分もう聖白蓮しかないな。大した交友もない…行き先を失った。それと同時に鈴仙が追いかけるのを辞めないことを認識する。まずいな、これ。逃げて逃げて、飛んで飛んで、湖に到着。レミリア総統閣下、そしてその妹たる悪魔がいた。フランドールだっけか。

 

「…あら」

 

「神様の方は死んじゃったんだっけ」

 

「そそ。困るんだよね、今みたいに勝手な約束で俺の安全が脅かされてるんだから」

 

「モルモット、身代わり、二ヶ月、ヤクソク」

 

「これはもうそういう呪いよね」

 

「ていっ!」

 

総統閣下の妹君が鈴仙を蹴飛ばした。雑だな、扱いが。だがこれで諦めるだろう。俺はさっさと帰って寝たかったのだが、恐らく無理だ。慧音は帰るだろう。神子ももしかしたら。妹紅は帰らない。絶対に。なんなら俺の安楽椅子に座ってそう。なんか嫌だな。総統閣下には神でなければ用はないと言われ、妹君には血を試し飲みさせろと言われた。そうか、こいつら吸血鬼だったな。とりあえずだが…やるわけないだろバカ。普通に考えたら血液を他人に食わせるのはおかしいからな。人外どもめ。

 

「こら!」

 

「やんっ」

 

「気持ち悪っ!」

 

「…それはそれとして。貴方、なんでここまで来たの?」

 

「魔法を教えてくださる大先生の出現位置を総統閣下の家しか知らなくてね」

 

「魔理沙以外のほとんどの魔女は内向的よ。その局地にいるのがウチの魔女達って考えてもかまわないわ」

 

「お姉様の抜け毛が一本」

 

「普通に抜いた!痛いでしょフラン!」

 

「私の悪口言うのが悪い」

 

聞けば妹君も魔女、と言うか魔法が使えるらしい。なにやってんだか。吸血鬼なんだろ、こう、血を使った攻撃とか、コウモリとか。全部魔力?あー、そう。なら良いわ。興味失せた。湖を覗き込みながら反射してくる俺の顔を見ながら、妹君に叩いて落とされる。水中にもちろんドボン。入水自殺のように勢いよく落ちた。魔法で上に向かおうと飛んでみるが、生憎、水の抵抗のせいか知らんが上に上がらない。全然落ちてる気がする。と、後ろに何か手を添えられ、そのまま爆速で水面を出た。霧の湖、更には水中。と、来れば。

 

「大丈夫?神様は?あの妖怪全然消えないのよ」

 

「ハンセイなら死んだ。その後にあいつに湖の管理任せてる」

 

「だからね!?湖の周りの木々が整えられてるのよ!」

 

「…良いじゃん」

 

「良いわけないでしょ!あいつらの威圧感で私は全然地上に出られないし、あの隣の金髪女はもっとヤバそうだし!」

 

「ちょっと。なにやってるのよ」

 

「うわっ聞かれてた!?殺さないで!」

 

「だって」

 

「今の貴方なら私たち二人じゃなくても倒せるけど、大丈夫?」

 

「神の器が殺される!?」

 

「帰りてぇ」




チルノに力の行き先が戻っていますが、少しだけわかさぎ姫にも入ってます。チルノに言ってる力の0.04%くらいの力が。
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