似非気狂い   作:覚め

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それは全部殺した後で芽生える命。
オーキオキ。


春夏

「大体、こがぁなところに入ってくんでねえ!」

 

「お前訛りが適当だな!」

 

「ナタ!ナタ!」

 

「取ろうとするんでない!お前も親ならちゃぁんと躾しぃ!」

 

「…親じゃねえよ」

 

ナタを持ったまま暴れ始めたかと思えば、何やら弾幕ごっこに。道中に何があったかな、思い出せない。しかしあれだな。ナタを持ってるとなれば近づけない。そんでもって適当な訛りから感じられる雑さ。こいつ…まさか、まさかな。面倒なのでさっさと帰りたいが、いつのまにか異空間らしき何かよくわからない場所に来ていたため、帰らずにいた。進むしかないと言うことか。許せねえ。口からビームを出してみる。出ない。仕方なくトランプを飛ばし、氷精にとどめを願う。その白髪ハゲにしてやるぜ

 

「わっ…か、髪は女の命だぞ!?」

 

「らしいぞ、髪の毛全身に巻いていけ」

 

「嫌だ!」

 

「こ、こんの…!もう許さねえべ!その舌切り落として人里に入荷してやる!」

 

「やべえぞこれ」

 

こいつ、訛りが進めば進むほど酷く雑になって行く。さっさと倒さねば、最終的にこいつの言ってることは恐らく関西弁やら九州弁やら薩摩弁やらウンタラカンタラが混ざり混ざって、本当に聞き取れなくなる。トランプを投げまくり、そのまま誘導し、魔法でさらに切れ味を強化。横腹を斬らせてもらう。ちなみにこの間氷精は生意気にも自身の身を守っている。お前には当てないから大丈夫だ。氷精がトドメをさしてくれないと、マジでやめ時がわからない。どうやれば終わるの?

 

「こ、降参!降参!」

 

「何やってんだこの妖怪」

 

「あたい最強!あたい最強!」

 

「やってることがガキなんだよ。ほらさっさと行くぞ。」

 

「んぁ?お前らどこか行くんけ?」

 

「うん」

 

「異変解決!」

 

「異変…?そんなことしてねえで、飯でも食ってけ」

 

「態度が変わりすぎだな…」

 

「食われる!?」

 

子供特有の勘違いで走り出す。走り出した先はよくわからんが、まあとりあえず…全員蹴散らせばいいんだろ。そうなんだよな、氷精。え、違うの?巫女はそんなことしてるらしいけど。アレは勘?バケモンかよ…なんて思いながら、道中すれ違った春の妖精を名乗ったようわからん妖精を撃退した。この勢いで行けたのならどれほど良かったか。進んでいたら目の前に石像がズシン!と大きな音を響かせながら落ちてくる。狛犬か何かかな?とか思ってたら人間になった。化け物か?

 

「うがー!もーう!霊夢さんが全然来ない〜!!」

 

「俺が巫女だとしたらどうする?」

 

「霊夢さん、待ってましたよ。異変の首謀者は分かりませんが、私が導いてあげます!」

 

「俺が巫女じゃなければ?」

 

「用はないです」

 

「けっ」

 

「あたい!あたいがやる!」

 

「なんで?」

 

「あたい、今回参加したのにほとんど何もしてない!」

 

要するに悔しいってわけね。それじゃあ行ってよし。俺は知らん。でもさ…言うほど何もしてないってことはないだろ、お前。結構頑張ってたよ?あの訛りのひどいナタ持った奴以外は。つまり最初のアゲハね。今は氷精が少し有利な感じか。俺はポッケにトランプを入れ、弾幕ごっこが終わるのを待つ。ちなみにだが、氷精の弾幕は色々と見づらい。日が照っているところならば、氷精の羽だかなんだかわからん氷でかなり見づらいだろう。角度にもよるが、的確にこちらの目を潰してくる反射をしている。

 

「俺は何もしなくていいから楽だな」

 

「きぃー!このっ…絶対零度!」

 

「!?」

 

「あ、え!?ちょっ…がっ…」

 

「ふー…どうよ!このあたいの実力!」

 

「お前、絶対零度使えるのか!?」

 

「すごいっしょ」

 

「わふぅ!…し、死ぬかと思いましたよ!」

 

「あれ、違う」

 

「一瞬で相手を冷え切らせて凍らせる絶対零度!あたいの奥義に相応しい!」

 

「奥義っつーかそれ、多分規模的に言えば奥義にしかなれないと思うぞ」

 

「末恐ろしい妖精です」

 

「あ!まだ生きてる!絶対零度!」

 

巻き込まれたくないので氷精を抱き抱えて次の場所へ進む。狛犬曰く、導けるのは方向までらしい。方向を教えてもらい、猛ダッシュ。こっちは確か、森だったな。賢者の石のおかげで飛ばせば一瞬で辿り着ける速さを手に入れてしまった。うむ、素晴らしい成長だな。そんなこんなで抱えていた氷精を放し、降り立つ。この違反のおかげか、ここは少し寒い。氷精と一緒にいるからかもしれないな。環境の破壊はともかく、氷精まで出て来ているのならば恐らくは湖にまで影響が出ているのだろう。ハンセイの代わりにお仕置きよ。

 

「うっ…」

 

「なんかここ臭い」

 

「確かここに魔法使いがいただろ…まずはその家を探しに行くぞ」

 

「魔理沙のこと?」

 

「あいつはもう出払ってるだろ。いなかったか?ほら…あ、アリスとか言う奴」

 

霧雨工務店を見て少し息を整える。長い間ここの空気を吸ってたら頭おかしくなるぞ。氷精はそこらへん関係なしに進めるらしいが。霧雨工務店の周りには俺が見てもわかるような結界があった。多分これがこの森のクソみたいな空気をどうにかしていると踏んだが、当たりだったらしい。俺もその魔法欲しいな。アリスなら多分快く教えてくれるだろう。最も、俺の賢者の石について何も言われなければ、だが。ヘカーティアが渡してくれた石が魔法使い達にとってどんなものに見えるかは全然わからないからな。

 

「少し吸い込みすぎたな」

 

「岩内弱い」

 

「確かにハンセイならどうにでもなったろうがな、俺はハンセイじゃねえんだわ。あーきっつ」

 

「あたい探してくる!」

 

「ちゃんと戻ってこいよ」

 

「じゃあ来い!」

 

「無理なんだよなそれ。後それやるならお前抱えて探したほうが早い」




アリスさんは賢者の石を欲しがらないと思うんですね。魔理沙も。パチュリーは自分で作るほうが良いだろうからなぁ。
聖は欲しがらない。これは断言する。
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