白黒の弟子   作:にゃおる

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本編の前に今作の主人公のについての情報を箇条書きでわかりやすく幾つか

・ハヤト・アールヴはハーフエルフである

・ハヤトの母親はエルフの王族である

・ハヤトの父親は極東の出身である

・ハヤトの両親とフレイヤは面識がある

・ハヤトの両親はもう亡くなっている


ひとまず今開示できる情報はここまででございますぅ


2頁目

 コンコンコン、と目の前の無駄に豪華で重厚な扉の前に立ちノックをするヘディンとハヤト

 

 返事はすぐに、「入りなさい」

 

「フレイヤ様失礼致します」「しまーす」

 

 俺は適当に挨拶しながら部屋に進んでいく

 

 すると部屋の主が

 

「遅かったわね2人とも、待ちくたびれちゃったわよ? せっかく美味しい紅茶を容れていたのに冷めちゃうじゃない」

 

 部屋の中央に位置する丸テーブルに座り頬をふくらませながら少し怒ったように言うが、

 

「え、紅茶飲むために呼んだの? あそこから? 嘘だろないわーこの女神うっざぁ」

 

 と、俺は不機嫌を隠さないままズカズカとテーブルに進んでいきフレイヤの正面にドカッと腰を降ろす。

 

「ハヤト様!! お辞め下さいませ!!」

 

 隣の席に着いたヘディンがブチ切れながら叱り付けてくるがしかし、

 

「良いのよヘディン、この子はこのままで良いの。ふふっ父親そっくりねハヤト。あの子も良くそう言いながら一緒にお茶したわ」

 

「ふぅん、あっそ興味無いね」

 

 まるで姉か母が思春期の息子に接するようにされ更に機嫌を傾かせるハヤト。

 

 そんなハヤトにフレイヤは言う。

 

「あら。良いのかしらそんな事言って、頑張ってるあなたにご褒美をあげようかなと思って呼んだのだけど」

 

 フレイヤはともすれば吸い込まれて仕舞いそうな程美しい微笑みで告げる

 

「あなたもそろそろダンジョンに行きたいんじゃない?」

 

「え、いいの! いくいく!! いつ行っていいんだ? 今かこの紅茶飲み終わったらか? うわ、冷めてるけど美味いなこの紅茶! ご馳走様! んじゃ行ってくr「お待ち下さいフレイヤ様!! ハヤト様にはまだ早すぎます!!」俺のハイテンションな声をかき消す程の大きな声がフレイヤの私室を震わせる。

 

「ハヤト様はまだまだ未熟です! そんな貧弱なステイタスでダンジョンに向かっては一体何があるか分かったものではありません!! せめてレベル5.いや6にはなって頂かなくては! 危なくてこの屋敷の外にもお出しできかねます!」

 

 フレイヤファミリア随一の頭脳と英智を誇るエルフが息を切らし眼鏡がズレるのも構わず叫ぶが、

 

「いや貴方レベル5って一体何年かけるつもりなのよ、全くあの子達が泣きついてくる筈だわ.」

 

 フレイヤは呆れを隠せず溜息をひとつ吐き出す。

 

「しかし何かあってからでは取り返しが.」

 

 眼鏡を直しながらつぶやくヘディンだが、ここではふと首を傾げて問う

 

「フレイヤ様、あの子達とは?」

 

「そうね、本人達から聞くのが1番良いかしら。入ってらっしゃい」

 

 その言葉と共に部屋に入室するのは2人の男女満たす煤者達(アンドフリームニル)の長、ヘイズ・ベルベットとヘディンと共に白黒の騎士と名高いダークエルフのヘグニ・ラグナールであった

 

「失礼致します。フレイヤ様、ヘグニ様、ハヤトくんも」「し、失礼しますぅ」

 

 共に、と言うよりかはヘグニはヘイズの背中に隠れて殆ど見えないが、しかしヘディンは2人を見るなり

 

「貴様らに口出しをされる言われはない、これは私とハヤト様の問題だ」

 

 冷たく言い放ち、それを聞いたヘイズが

 

「いいえ、それは違います。たしかに貴方がたは師弟ではありますがハヤト君も貴方もフレイヤ様の眷属で私達と同じファミリアの一員です。故に口出しをする権利はありますし、流石にこれ以上の理不尽は看過出来ないとフレイヤ様にお願いしました」

 

「理不尽だと? 一体なんのことだ?」

 

「この子ををなぜダンジョンに行かせないのですヘディン様、貴方との修行とやらでもうこの子はレベル3になってしまったのですよ? 貴方の修行だけで!! 貴方とヘグニ様以外の誰とも戦わずダンジョンにも一度も行かずに!!! それがどれだけの事かわかっているのですか!!!」

 

「.それはひつy「それはじゃないでしょう!!!」.」

 

「ヒィッ.」 「イイゾモットイエー」

 

 その余りの怒声と表情にヘディンは黙り込みヘグニは隣で意識を失いかける。

 

 なお、とうのハヤト自身はちょっとビビりながらも小声で野次を飛ばしていた。そんな事には気にもかけずヘイズは続ける

 

 

 

「大体なんですか! この子が入ってからの貴方はロクに仕事もせずダンジョンにも潜らず朝から晩までハヤト様ハヤト様と寝ても覚めても付きまとい追いかけ回してやれ修行だ授業だと!! 確かに初めはこの子はハイエルフの血を持つハーフで周りの者からすれば異端に思い命を狙われるかも知れないから鍛えるという方針に賛同はしましたがいくらなんでもやりすぎでしょう!!! わかっていますか貴方もうハヤトくんが入って2年ですよ2年!! 2年も経っているのに一度もダンジョンは愚かオラリオの街すらロクに出歩いた事が無いんですよ!! 有り得ないでしょう何を考えているんですか!!」

 

「.(白目)」「すっげぇ一息で言い切ったぜヘイズさん」

 

 薄紅色の髪を振り回し烈火のごとき怒りと本拠地中に響き渡る程の怒鳴り声を発するヘイズに耐えられず遂に白目を向いて気絶したヘグニと素直に関心をするハヤト。この修羅場の問題そのものであるであると言うのに呑気な事だ。

 

 そんな事を考えながら黙ってに聞いていた主神フレイヤが口を開く

 

「少し落ち着きなさいヘイズ、ほらお茶を飲んで深呼吸なさい」

 

 差し出された紅茶を1口飲み深く息を吐いたヘイズ

 

「も、申し訳ありませんフレイヤ様、御身の前でこの様な醜態を.」

 

「大丈夫よ、ちょっと声が大きくてびっくりしたくらいよ。それでヘディン? 何か言いたいことはあるかしら?」

 

 ヘイズに微笑みかけ落ち着いたのを確認し、同じく沈黙のまま聴いていたヘディンんに問う

 

「.ハヤト様には窮屈な思いをさせてしまっているとは思う、それは真実申し訳無いとも思っている 」

 

「だったらもういいんじゃないのかしらハヤトもレベル3になった事だしそうそう簡単に遅れをとる事もないわ」

 

 それに、とフレイヤは言葉を重ねる

 

「貴方が不安に思ってるのはダンジョンよりも人に対して、でしょ? ハーフのハイエルフなんてモノを許さない他派閥のエルフ達」

 

「はい.故にハヤト様には対モンスターより対人の戦闘技術に重きを置いて指導しておりました」

 

 怖いのはダンジョンよりも人であると認めたヘディンに対してヘイズが

 

「それは余り問題じゃないんじゃない? フレイヤファミリアの団員だと分かった上で襲ってくる奴らなんてそうそう居ないと思うんですけど? それにフレイヤ様が言った通りもうレベル3なのよはやとくんは」

 

 

 

 都市最大派閥(フレイヤファミリア)に喧嘩を吹っ掛ける馬鹿は居ないと先程とは代わり落ち着いた様子で説得を重ねる

 

 そこに復活したヘグニが

 

「そ、そもそも、お、俺かヘディンがご、護衛としてい、一緒に行けばいいんじゃ.」

 

 その呟きを聞いて一同は黙り込み、ヘイズとヘディン、フレイヤまでもが同時に

 

「「「あ」」」とつぶやく

 

 これに反応するのは勿論

 

「あ、じゃねぇーよ!!! 巫山戯てんのかてめぇら!!」

 

 ハヤトである。当然である。もっともな怒りである。

 

「お前らなんだ今のあ、っておいヘ~ディ~ン、まさか2人とも気づいてなかったんですかねぇ? 全く過保護が行き過ぎて気が付かなかったってかオイコラつーかヘグニももっと早く言えやてめぇこら巫山戯んなよボケボケエルフ共が何が白黒の騎士じゃこの耄碌エルフどもがよォ!!!!!!」

 

 と怒りで顔を真っ赤にして怒鳴りつけハヤトはそのまま扉を蹴破らん勢いで部屋を飛び出して行き。

 

「あ、ちょ、待って、待ちなさいハヤトくん!! 落ち着いて! フレイヤ様!! 私追いかけて来ます!」

 

 あとを追いかけ部屋から出ていくヘイズ

 

 

 

 後に残ったのは

 

 

 

「わ、私はハヤト様になんということをしてしまったのだ、こんな、こんな事にも気が付かないとは、

 

 あぁ、あぁ申し訳ありませんハヤト様.

 

「死ねって、死ねって言われた.ハヤト様に.」

 

 ハヤトの言葉を受けショックで膝を付きブツブツと申し訳ありませんと呟く人形と化した白黒の騎士

 

「どうしたらいいのかしらこの状況.」

 

 その惨状を見てなんとも言えない表情をしているフレイヤである




ここまでご覧頂き誠にありがとうございます!
いやはや全くヘグニさんの厨二っぽい喋りが分からな過ぎたので今回はただの人見知りモードで行かせて頂きました♡
ヘディンやフレイヤと話す時は割と厨二抜けてるイメージがあるのでちょうどいいかなとも少しだけ思っています。

さて前話のあとがきでいった
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