自分を英雄だと勘違いしている元男がダンジョンに潜るのは間違っている   作:札幌53位

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護衛に礼儀作法は必要ない

 

認めよう。俺は美少女だ。

確かに、ガサツだし、男らしい口調だ。それでも、俺の見た目はエルフに並ぶほどと言われてもおかしくはない。

 

「けどなぁ…」

 

目の前には、巨大な花束を差し出してくる、橙色の髪に月桂冠を載せた男神。まさしく、ギリシャ風の格好をした彼は、アポロンという神らしい。

 

「ちょっと荷物運んでやったぐらいで好きだなんだってのはおかしいだろ」

 

少し前、俺が暇つぶしに街を散策していたところに、ちょうどリンゴの山を運ぶアポロンを見かけたので、神が重労働するのも大変だろうと言う親切心から運んでやったのだ。

そしたら、どこからともなく薔薇の束を取り出して渡そうとしてくるのだ。

 

「いいやッ!おかしくはない!ベルきゅんの幼馴染だと聞いたよ、ベルきゅんは私のものになるのだから、なにもッ!……それにしても、男の子のように喋るんだねぇ…じゅるり」

 

「オーケー、分かった。お前変態だな?【ガネーシャ・ファミリア】に通報するからよ、ちょっと待ってろ」

 

「ふん…そのような凡俗どもに我が愛は止められない!」

 

「ねえキモい近寄ってこないで息を吹きかけてこないで顔を近づかないで太ももに頬擦りをするのをやめろッ!」

 

変態(アポロン)を引き剥がし、近くにいた男神に助けを求める。ジャージのような服を着た、中途半端に髪の長い神だ。

 

「助けてください!変態に追われてます!」

 

「あぁ…?ぶっ…!アポロンに追われてんのかよ!ウケる!ハハハハハ!」

 

「神ってのはどいつもこいつもクソばっかだなァオイ!」

 

「罰当たりなガキ、面白えから助けてやってもいいぜ。けどな、ひとつ貸しにしとくぜ?俺の名はイケロス、今後ともよろしく」

 

イケロスと名乗った神は、アポロンの首根っこを掴むとそのまま引きずっていった。なんだ、意外と良い神じゃん。

そう思って歩いていると、【ヘスティア・ファミリア】の拠点(ホーム)の方から二人の女の人が歩いてくる。

 

「……おい、ちょっと待て。お前ら、昨日火蜂亭にいた連中と同じ制服だろ。【ヘスティア・ファミリア】に何の用だ?」

 

彼女たちは太陽のエンブレムを付け、見目麗しい。

片や赤髪に短髪の剣士、片や黒髪ロングの魔法使いといった風貌だ。

 

「え、えっとその……」

 

「金髪に特徴的な真紅の瞳…カサンドラ、アポロン様の言ってたアエルテスってコイツだよ」

 

「ダフネちゃん、それじゃあ…」

 

「あんた、暁炎(エリュオ)だよね?うちの主神から預かり物あるから、渡しとく。言っとくけど、ここでドンパチやる気はないよ」

 

ダフネと呼ばれた女は俺に封筒を渡してくる。目の前で開けて一言一句読み上げてやろう。読んだか確認されにきても面倒だからな。

 

「…来る明後日、夜に私の主催するパーティーがある。高名な冒険者である暁炎(エリュオ)殿にもぜひ出席して頂きたいが、貴殿には正装着用の上、会場の護衛に回って頂きたい。報酬は………さっ、300万ヴァリス!?」

 

「はぁ…?!ちょ、ちょっとアンタ、それ見せて!」

 

ダフネが手紙をひったくり、内容を確認して唖然とする。カサンドラに関しては既に目を回している。

 

「どんだけ本気なのよあの主神…!アンタ、ついてないね…Lv.2で良かったと思うよ、ほんとに」

 

「いや本当にね。あんたらも大変そうで…悪いな、なんか。多分行かなかったらあんたらが困るんだろ?」

 

「ご明察。主神様は良くても、ヒュアキントスが許さないだろうね」

 

ううむ、どこの組織も下っ端は苦労するようだ。なんだか可哀想になってきたな。仕方ない、彼女たちのためにも出席するとしようか。

 

「分かった、出るよ。武器の持ち込みは?」

 

「アンタの正装に武器が含まれてるなら」

 

「ほなアカンかあ」

 

用件は済んだ、と別れようとした俺たちだったが、カサンドラが俺に駆け寄ってくる。ちょっとオドオドした様子…というよりは、だいぶ怖がってるな。

安心させるために笑顔を向けると、おずおずと話し始めた。

 

予知夢(ゆめ)を見たんです、【太陽のもとに烈日昇る時、塔に雷光が昇り、黄金は全ての炎を喰らいて塔に大火を放つだろう】って……えっと、つまり…」

 

「ちょっとカサンドラ!それやめてって言ったでしょ!?予言なんて全部嘘っぱち、『暁炎(エリュオ)』も困ってるじゃないの!」

 

「うう…」

 

なるほど、要するに俺が何かしらのキーパーソンを担っているという予言ということだな。

 

「良いセンスだ、参考にするよ。ありがとう、カサンドラ。それに…俺、そういうの好きだから。また教えてくれよな」

 

「は、はい…!また…えへへ……」

 

奇妙な二人と別れた俺は、そのまま踵を返して【ロキ・ファミリア】の拠点(ホーム)に帰る。何故ならば─────。

 

「パーティーに出る服の選び方がわからない?」

 

「助けてくれないか、ティオナ」

 

パーティーに着て行く用のドレスなど、持ち合わせていないからだ。そもそも、私服は村から持ってきた革鎧と村人特有の土気色の服だけだ。

 

「何、踊るの?それともまた別?」

 

「一応、護衛の方をやることになってんだけど…武器の携帯はダメっぽいんだよね」

 

すると、ティオネが扉から顔を出してきた。

どうやらファッションのことになると女性たちは地獄耳らしい。

 

「ドレスに暗器を仕込むのはどうかしら?小型のナイフなら持ち歩けるけど。」

 

「知ってる、太ももにベルト巻くやつでしょ?そんなの売ってんのか甚だ疑問だけど」

 

「売ってるとこ知ってるわよ?時間もあるし、ちょっと行きましょうか。」

 

「さんせーい!ほら行くよー!」

 

そうして連れて来られたのは、オラリオきっての婦人服店。煌びやかなドレスから、装飾を抑えた質素なものまで。ひとつ25万ヴァリスはくだらないほどの高級品だ。

 

「アエルテスの雰囲気からして〜、じゃーん!こんなのどうかな?」

 

赤色に金の差し色が入ったタイトなドレスを出してきたティオナ。試着してみると、まぁ似合う。元が良いからというのはある。

 

「それか、護衛ならこういうのはどう?」

 

黒のフレアスカートに、やや強めのゴシック。護衛らしくカッチリしたデザインのそれだ。気に入った、これにしよう。

オプションで脚に巻き付けるえっちベルトを購入し、ギルドから5000ヴァリスで借りれる短刀や、安物のナイフを装備する。

 

「これでよし」

 

あとはパーティーに出席するだけだ。

まあ、何かの陰謀に巻き込まれていたとしても、正面から叩き潰すのみだしな。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

アポロン主催の神の宴(パーティー)に招待されたベル・クラネルは、その豪華絢爛さに圧倒される。

さらには、慣れない燕尾服を着込んでいるというのもある。

 

「たまには気が効くじゃないかアポロンの奴!まさか自分のお気に入りの眷属と同伴だなんてさ!」

 

嬉しそうにしているヘスティアの背後から、二人の男女が近づいてくる。

 

「本当にすまないな、ヘスティア。服も馬車も、何もかも手配してもらって」

 

「なあに、ナァーザ君のためさ!タケミカヅチたちももう着いてるころだろう!早く会場に入ろうじゃないか」

 

会釈する犬人(シアンスロープ)。そのドレスは真紅のものであった。

そこに、一つの馬車が現れる。御者が扉を開き、恭しく手を引いて、一人の麗人が軽やかに地面に降り立つ。

 

「あ、あれって…」

 

夜にあっても黄金に輝く長髪を風に靡かせ、冷たい真紅の瞳は煌びやかに照明の光を反射する。幼さの抜けない顔には薄く化粧が乗り、多少のアンバランスさが逆にマッチしている。

だが、よく見れば────その頬は、引き攣っていた。

 

「アエルテス…?」

 

慣れないながらも、見事な英国式カーテシーを披露する少女。だが。

 

「俺……じゃない、私はアエルテス…です。今日この夜、貴殿らとの出会いに、か、感謝…ぁ」

 

明らかにボロが出始めていた。目はピクつき、笑顔は硬い。見るからに無理やり仕込まれたものである。

 

「何があったの…?」

 

「お、乙女の…秘密………ですわ」

 

それは、前日までに遡る──────。

 

 

・・・

・・

 

 

「アエルテス。パーティーに出ると聞いたが…まさか、そんなガサツな歩き方で入場するつもりか?」

 

【ロキ・ファミリア】の拠点(ホーム)、『黄昏の館』を歩いていたアエルテスを見つけたリヴェリアは、きょとんと呆けているアエルテスを捕まえた。

 

「え、っと…ダメなんすか?」

 

「良いわけないだろう。無論、お前は一般招待客として参列するわけだからファミリアとは関係ない。それでも、我が友人として不様を晒すのは許さん」

 

「友人だなんてそんな、でへへ…」

 

おどけた様子のアエルテスに、リヴェリアはどこからともなく鞭を持ち出し、伊達眼鏡を掛ける。

 

「歩き方から指導してやる。」

 

「ま、待ってくれリヴェリアさん!俺は…ぎゃんっ!」

 

鞭の一撃がアエルテスを打ち据える。痛みはないが、衝撃はしっかりと感じるため、ビックリしたように女教師スタイルのリヴェリアを見る。

 

「まずは俺、というのをやめろ。パーティー中は『私』で統一しろ。そんなでは踊る相手など見つかるはずもないだろう」

 

「いや違うんすよ、お…私は護衛でしてね。多少は強そうな方が、ね?」

 

「護衛ならば尚更、品格を重視しろ。スタッフの質が悪ければ、その主催者の品格も疑われるというもの。お前がどこのパーティーに出るのかは知らないが、きちんとしておけ」

 

おやつを取り上げられた犬のような顔でアエルテスは眉を顰める。

 

「それとも何か、男らしい口調には意味があるのか?」

 

「強いていうなら、自己同一性の危機…?」

 

なんだそれは、と言いつつ、リヴェリアは微笑む。

これまで、時折『黄昏の館』にボロボロの姿で現れては、ステイタスの更新ばかりしていた少女が、今や自分や、ファミリアの面々を頼っているのが少しだけ嬉しかったのだ。

 

「なんだろう。一人称の変更ってさ、ほら、闇堕ちとか覚醒とかした時に取っておきたいじゃんですか」

 

「闇堕ち?悪くなってしまうのか、アエルテス」

 

「その予定はないけど、まぁ何があるか分かんないし!」

 

「フフ…さ、続けるぞ。」

 

訓練は、その日中続いた。リヴェリアの知人だという男たちを呼び寄せ、御者役兼マナー講師としてアエルテスをしばき回し──────

 

 

そして、今に至る。

 

長年染みついた癖はそう簡単にやめることはできず、立ち振る舞いは完璧に近いが、言葉だけは矯正されずに残ったのだ。

 

「さ、会場まで案内して…くださる?」

 

アエルテスは御者に告げ、お淑やかに会場入りする。

ベルたちもそれに続くが、その先には…気まずそうにしているアエルテスと、驚くロキ、ベルを見つけて小さく手を振ってくるアイズがいた。

 

みんな綺麗だなあ、と思いつつ、ベルは着飾った自分の幼馴染がいないことに気がつく。

周りを見回せば、どうやら壁の花に徹するようで、周りを睥睨しながら寄りかかっている。だが、話しかけに行こうにもベルはヘスティアのお守りでいなければならなかった。

 

一方、壁の花(アエルテス)は。

 

(ここにある装飾全部盗んだらなんぼになるかな…)

 

などと、益体もないことを考えていた。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

パーティーというのはどうも慣れない。

踊りを誘ってくる相手もいないので、適当に散策をするとしよう。

 

「あれ、オッタル師匠じゃないですか。お久しぶりで……あっ、申し訳ありません。お邪魔しました」

 

暇そうにしている知っている顔を見かけ、つい話しかけてしまったが、すぐに彼のパートナーであるフレイヤ様が戻ってきた。

あわてて跪いて身を引くと、フレイヤ様は「いいのよ」と良い、俺の手をとって立ち上がらせる。

 

「あれから元気にしていたかしら。Lv.2になったんですってね。おめでとう。オッタルは強かったかしら?」

 

「それはもう、最強でした。アイズ先輩やベルと違って、そもそも攻撃を避けなくても良いほど硬いんですよね」

 

今思い返しても、ミノタウロスとの特訓はハードだった。オッタル師匠という壁を前に、あの時だけは人と魔に垣根はなかったと思う。

 

「ですって、オッタル。また遊んであげなさい」

 

「御意のままに。」

 

やっぱ口数少なくて強くてデカい男ってカッコいいな。俺も無口系キャラ目指してみようかな。ダークなマントを羽織って、困ってる人々の窮地に駆けつける†闇夜の英雄†とか。

実にカッコいい。こんどやってみよう。

 

「ありがとうございます。それならいつ……フレイヤ様?」

 

フレイヤ様の笑顔がいつになく怖い。その視線の先では、ベルがアイズと踊っている。

 

「オッタル。ここにミノタウロスの群れを連れて来れるかしら?」

 

「不可能です。フレイヤ様」

 

なるほどな。フレイヤ様もベルのことが好きなのか。あいつ、ますます色に囲まれてないか?英雄色を好むと言うが、好みすぎではなかろうか。

そろそろ相手を一人に絞ったほうがいいと思う。でなければ、彼女たちが報われない。

 

「英雄も難儀なものよな…」

 

一人くらい分けてくれてもいいじゃん?とは思う。俺だって可愛い女の子とイチャイチャしてえよ、だって男の子だもん。

 

「それじゃ行くわね、また会いましょう?」

 

「お時間を割いていただきありがとうございました。またどこかで。」

 

その後も、ぼけーっとパーティーの様子を眺めていると、ベルとアイズ先輩のダンスが終わったタイミングで聞き覚えのある声が聞こえてくる。

 

「皆、よく集まってくれた!如何だろうか、普段可愛がっている眷属を連れ、宴会を楽しむという催しは!」

 

歓声が上がる。ヘルメスの名を讃える声が響き渡り、一部の神以外は熱狂している。随分と楽しそうでなによりだ。

 

「だが──────」

 

バン、と照明が落ち、ベルとアイズ先輩にスポットライトが当てられる。暗闇に乗じて誰かが何かをしないように、すでに暗器は抜剣済み。いつでもカバーに行ける。

 

「ベル君、君は本当に愛らしい。」

 

アポロンがベルの貞操を狙っている。やっぱ好きなんすねぇ……まぁ良い。ゲストたちを護るのが俺の務めだ。

 

「ベル君に近づくなアポロン!」

 

ぐぬぬ、と唸るヘスティア。それをよそに、俺はこっそりとヴァリスを何人かの眷属に握らせている何者かを見逃さない。

照明に映らないように跳躍し、音を抑えて着地する。

 

「怪しげな商売か?俺も混ぜてくれよ」

 

「……っ!?テメェは…」

 

捕まえたのは、メガネの男。性格の悪そうな顔をしている。それに、力のアビリティは俺の方が優っているようだ。

 

「立ち話もなんだ、話は詰所で聞かせてもらうぞ」

 

「チッ……興醒めだ。もういい、帰る。追ってくるんじゃないぞ守衛殿…」

 

嫌味ったらしくメガネは吐き捨てると、そのまま会場から出て行く。

その間に話は進んでいたようで、突然照明が全て付く。眩しい。

 

「この私アポロンは、【ヘスティア・ファミリア】に戦争遊戯(ウォーゲーム)を申し込む!」

 

再び神々が熱狂する。それとは真反対に、その眷属たちはどよめいている。神ってのは楽しければなんでも良いのか?

 

「こちらが勝てば────ベル・クラネルを貰おう!」

 

なんか大変そうだ。だが、俺は【ロキ・ファミリア】。ここで首を突っ込んで皆に迷惑をかけるわけにはいかない。

 

「そして、もう一人!ベル君、君の幼馴染も頂こう。大丈夫、優しくするからね」

 

「えっ俺ェ!?」

 

驚いて大声を出してしまい、焦って口を塞ぐ。そうだ、淑女、淑女だ俺は。仰け反っていた体勢から元に戻り、一つ咳払いをして完璧なお嬢様スタイルに戻る。

 

「ふふ…男勝りだけど女の子らしく振る舞おうとするその立ち姿も実に可愛らしいねところで君たちはどれぐらい仲良くなったんだいまさかとは思うがキスはしてないだろうねまさかねあり得ない幼馴染の関係性は離れずとも近づかないからこそ価値があるものだそれを理解しているのだ私はどうだすごいだろうちなみに私の目測だがアエルテスちゃんの胸はCカップだいや勿論見たわけではないよ勿論目測だベルきゅんの好みはそれぐらいなのかなでも大丈夫私がキミを染め上げてあげるからね二人とも一緒に私と仲良しをしようじゃないかいやまったく出逢いに感謝といったところか」

 

「1ターンが長えし気持ち悪ぃよ」

 

「お褒めに預かり光栄だ。さあ、どうだね【ヘスティア・ファミリア】。受けるか、受けないか選びたまえ」

 

自信満々に選択を迫ってくるアポロン。

ああ、なるほど。コイツもしかして──────

 

「アポロン、なんか勘違いしとるみたいやけど…アエたんはウチの子やで?」

 

「え?」

 

やはりか……確かに、最近まで【ヘスティア・ファミリア】に入り浸っていたからか、所属ファミリアを間違われていたらしい。

なんか噛み合わねえと思った。ヒュアキントスが【ロキ・ファミリア】に手を出して来ないのに、アポロンは手を出してこようとしたことからも、はっきり分かるだろう。

 

「………っぐ、だが」

 

「そこで食い下がるんやね、正味お前んとこの勢力全員、アイズたん一人で十分やと思うねんけど。どう思う?」

 

「………ええい!分かった。ならばアエルテスちゃんは泣く泣く諦めよう…だが!ベルきゅんは必ず貰う!」

 

「それは好きにせぇよ。くだらんことにウチらを巻き込むんやないで」

 

行くで二人とも、と言い、ロキが俺とアイズ先輩を連れて退館する。その帰りに、助けてあげたことを理由にセクハラを受けたが、まあ美人とイチャイチャできるならなんでも良いか。

超弩級の変態(アポロン)と触れ合ったあとだと、ロキのこういうムーブでも受け入れられる。

 

「アエルテス。こういう時はね」

 

突然、アイズ先輩がロキの顔を凹ませた。

 

「ま、前が見えへん…」

 

拳で対処するんだよ、と告げてくるアイズ先輩。

そんな罰当たりな。

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