異世界迷宮と戦乱と   作:HMI

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093.迷宮探索再開

 朝、ヴィルマとイレーネの襲撃を受けた。

 気付かなかったけどアミルは既に居なくなった後だったので、事なきを得た。

 

「主ぃ、訓練の時間だ・・・・・・」

「御館様、今日は真面目に訓練を・・・・・・」

 お前ら、本当に俺を主人だと思ってるのだろうな。

 

 夏休みになって、朝から友達を遊びの誘いにくる子供のような感じだぞ。

 

 というか、はしゃぎ過ぎじゃないか?

 俺も少しワクワクしているから分からないでもないけど、朝のベッドに襲撃は止めてくれ。

 ほぼ、すっ裸なのだから。

 

 昨日、模擬戦で二連敗したので無駄な抵抗はせず、急いで着替えて修練場に向かった。

 いつもより人数が少ない気もするが気のせいだろうか。

 レドリックに確認すると、モニカとレイモンドはベイルの方に顔を出しているらしい。

 

 ピコ達の訓練を見守るようにエネドラから指示を受けたとのこと。

 今朝から始まるのかは分からないが、一応、朝練のお目付け役をするみたいだ。

 ゴッゼル家もアイリス家も誰も居なければ、そのまま二人が稽古をつけるらしい。

 モニカは剣士で、レイモンドは冒険者で槍も使うから初心者に教える程度は問題ないだろう。

 

 ヴィルマとイレーネから代わる代わる模擬戦を挑まれ、それぞれ1勝1敗。

 おまけで、マヤとヘルミーネの二人とも二対一で戦うことに。

 マヤが前衛で、ヘルミーネが後ろから中衛として突くようにして俺と模擬戦闘。

 

 ガチでやり過ぎるとマヤの盾をかいくぐって、当ててしまうので手加減しながら。

 マヤはそれほど体を左右に振らないので、こちらも当てやすいけど、後ろのヘルミーネも槍を突きやすそうだ。

 当てられると痛いから、回避させてもらうけど。

 

 マヤが終わるとミラが前で、後ろにラファが入って、再び二対一。

 ミラとマヤで動きが異なるので、意外に面白い戦いだ。

 もちろん負けたりはしないのだが、全力で剣を振り回す相手と戦うのが新鮮だ。

 

 二人とは奴隷商館で模擬戦をしなかったが、今見ると前衛は十分務まりそうに思える。

 これは良い人材だったかも。

 

 二対一が終わると、今度はマヤに双子が加わって三対一に。

 いつまで相手すれば良いのだよ・・・・・・。

 ちょっと前にヴィルマ込みで三対一をやった時に比べれば楽勝だけど、意外と忙しい。

 マヤが前面にドンドン出てきて、左右から双子がチョロチョロと出て剣を繰り出してくる。

 

 もちろん勝たせてもらったけど。

 

・・・・・・

 

 朝の訓練が終わり、朝食の時間。

 ベイルに行っていたレイモンドとモニカに様子を聞いてみた。

 

 案の定というか、塩爺が結構張り切っていて、モニカとレイモンドはそちらの対応に追われたようだ。

 守りの堅い騎士の動きが新鮮だったようで、モニカは結構楽しめたそうだ。

 騎士と剣匠の戦いは見てみたかったな。

 

 カラダンも裏庭に来ていて、ピコ達の監視役をやりながら、各人の顔合わせやら記録やらで結構忙しかったらしい。

 キャロルも今朝から来てくれたようで、ピコ達三人に熱心に教えていたとのこと。

 あちらはあちらで楽しめていると良いのだが。

 

 お互い日中は本業が控えているので、程々にしてほしいものだ。

 

・・・・・・

 

 食堂に迷宮組と護衛部隊が迷宮装備で集合している・・・・・・靴以外はガチ装備。

 靴だけは皮の靴なので、ちょっとだけ間抜けなのだが土足厳禁なので仕方ない。

 

 護衛部隊の方は、ヘルミーネ、ケリー、マリー、モニカ、フラウス、ラファの6人。

 迷宮組は俺、アミル、ヴィルマ、イレーネで久々の四人組だ。

 

「今日はそちらは16階層だよな。モンスターの最大出現数が増えるから、気をつけてな」

「はい。ユキムラ様もお気を付けて」

 ヘルミーネの顔には自信が見て取れる。

 

 ヘルミーネは探索者Lv44だし、ラファは魔法使いLv45だ。

 上位のジョブが射程圏内。探索者以外は本人には分かりにくいけど。

 

 まずは徒歩組のヘルミーネ達が先に出発。

 俺達も少し時間を置いて、玄関からワープでターレの冒険者ギルドに移動。

 

 最近は迷宮に直接だったので、アミル達三人は少し戸惑い気味。

 アリバイ作りに協力してくれよ。

 

・・・・・・

 

「おはようございます。本当に毎回違うメンバなのですね」

「まあ、うちのパーティはこんなものだな。

 それで昨日は7階層を突破して8階層まで上がったのだが・・・・・・」

「はいはい。案内をお願いしますね」

 毎回、2階層毎だと怪しまれるので、今日の報告は1階層のみだ。

 

 8階層に案内して既定の銀貨を受け取り、探索者は戻っていった。

 

「じゃあ、クーラタルの23階層に行くぞ。

 さすがに午前中では攻略できないだろうから、適当なところで切り上げて

 午後に続きをやることになるだろう」

「23階層からは手強くなるのだろう?とっても楽しみだ」

 うちの約2名の娘達が狂暴すぎて困るのだが。

 

 クーラタルの23階層の小部屋にワープで移動した。

 23階層になったので、少し通路の幅も広がった。

 全体の面積も多分、大きくなっているのだろう。

 どれぐらい大きくなったのかを確認することも今日の目的の一つだ。

 一番の目的はモンスターの強さの確認だが。

 

「クーラタルの23階層のグミスライムは物理耐性があるので、近接攻撃はあまり効果がない。

 だが、俺達の武器は状態異常を付与するスキル融合がしてあるので、

 攻撃の手数を多くして状態異常に追い込む。

 魔法は雷魔法のサンダーストームを使う」

 

「遭遇する最大のモンスターの数は5匹だ。

 そして、この階層からボス戦でのお供になるモンスターが2匹になるので注意してくれ」

 初戦のボスは俺が戦う。お供はヴィルマとイレーネに1匹ずつ受け持ってもらうつもりだ。

 

「この階層はグミスライム、クラムシェル、ケトルマーメイドの順に多く出現する。

 後はたまにラブシュラブやロートルトロールが出てくる程度だと思う。

 足の速いモンスターは居ないが、グミスライムが魔法攻撃を撃ってくる可能性があるので、

 全員で前に進みながら戦うことにしよう」

 三人には、四属性の魔法耐性防具を渡しているので、実はあまり心配はしていない。

 

 ボーナスポイントはセブンスジョブにボーナス武器、防具をいつも通りセット。

 自分のレベリングは優先しないので、必要経験値系は外して、獲得経験値系をセットした。

 

ボーナスポイント(249(初期値198+51(Lv上昇分))

・キャラクタ再設定(1)

・武器6(デュランダル)(63)

・防具5(アルフレイル)(31)(防御力2倍、魔法ダメージ削減、状態異常無効、レベル補正無視)

・鑑定(1)

・パーティジョブ設定(3)

・パーティ項目解除(1)

・索敵(5)

・拠点構築(5)

・獲得経験値二十倍(63)

・MP回復速度三倍(7)

・セブンスジョブ(63)

・詠唱省略(3)

・パーティライゼイション(1)

・ワープ(1)

余剰ポイント(1)

 

 セブンスジョブは、

 百鬼夜行Lv52 勇者Lv52 英雄Lv52 遊び人Lv52 魔道士Lv52 刺客Lv52 博徒Lv50

 をセット。

 遊び人には雷魔法と勇者の知力大上昇をセットした。

 博徒で俺とイレーネの刺客ジョブでの攻撃による状態異常を早める。

 

「何かアミルの方から疑問点や補足はないか?」

「ご主人様はいつもの突撃はしないで、我々とほぼ同じ場所にいるということでしょうか?」

「そうだな。あまりに距離が遠い場所でモンスターが孤立している場合は

 突っ込む可能性もあるが、多分ほとんどないと思う」

 

「グミスライムは取り込もうと覆いかぶさってくることがありますので、注意した方が良いです」

「そうだな。アミルの言う通りだ。適度な距離を保って戦おう」

 

「アミル、ヴィルマの麻痺とイレーネの石化は、どの程度の頻度で起きるかは分からないが、

 適度にスイッチを促して、ヴィルマの麻痺添加を生かしてくれ」

「了解しました」

 こんなところかな。さて、始めるか。

 

 通路に出て、適当に歩を進める。

 初戦は、三匹・・・・・・グミスライム二匹とクラムシェル一匹か。

 

「グミスライム2、クラムシェル1。3番だ」

「了解」

「了解」

「了解」

 

 全員で前方に走って、モンスターへの距離と詰める。

 

(サンダーストーム、サンダーストーム)

 

 俺も雷魔法を2発放ち、負けじと駆ける。

 

 グミスライムよりもクラムシェルの方が移動が速く、初めに接敵した。

 

 ヴィルマが剣を横薙ぎし、イレーネが連続で鋭い刺突。

 俺もデュランダルと激情のダマスカス鋼剣の連撃を二振りさせて、ほぼ瞬殺。

 

 再び走り出して、グミスライムに迫る。

 

(サンダーストーム、サンダーストーム)

 

 二度目の雷魔法を二発放った。

 さすがにまだ煙には変わらないが・・・・・・一匹動きを止めた。麻痺になったのだろう。

 原作でも状態異常は有効だとあったが、その通りになったな。

 

 残りの一匹がゆっくりと近づいてきた。

 ゲル状のモンスターで、見た目が気持ち悪いというのも原作通りか。

 

(状態異常耐性ダウン)

 

 博徒のスキルを手前のグミスライムにかけた。

 

 ヴィルマは激情のダマスカス鋼剣を横薙ぎで斬り払う・・・・・・が弾力に阻まれてダメージは通ったように見えない。

 だが、ヴィルマは気にせず、距離を取りながら連続でひたすら斬りつける。

 俺も手前のグミスライムにデュランダルと硬直のエストックでひたすら斬り刻む。

 

 イレーネは麻痺で動きを止めた方のグミスライムへ駆けて、硬直のエストックで滅多突きする。

 アミルも遅れて駆けつけて、強権のダマスカス鋼槍で重い突きをひたすら繰り返す。

 

 俺とヴィルマが相対しているグミスライムも動かなくなり、直ぐに煙と変わった。

 

 視線をイレーネとアミルが戦うグミスライムに向けると既に石化していた。

 後は、ヴィルマと俺でMPの糧とするため、ひたすら剣を打ちつける。

 最後のグミスライムも煙と変わり、23階層の初戦が終了した。

 

 ドロップ品は二個のスライムスターチとシェルパウダーが一つ。

 食材か。スライムスターチだらけになりそうな予感がするな。

 

「クラムシェルは今まで通りの強さで、グミスライムは少し面倒な相手だけど、

 戦えない程ではないよな?」

「はい。やはり状態異常にしてしまえば、こちらが一方的に攻撃できるので、

 あまり危険は感じられませんでした」

 

 魔法は2セットしか使わなかったけど、次は3セットか4セットくらい使うか。

 

 その次は、グミスライム三匹とケトルマーメイド一匹。

 先行してこちらに辿り着いたケトルマーメイドを三人で瞬殺するのは変わらず。

 

 雷魔法を4セット放ったので、麻痺になるのが多少早くなった。

 アミルの指示でヴィルマが麻痺にした相手をイレーネとスイッチさせて連携の確認もできた。

 グミスライム三匹を難なく石化させて、相手を無力化。

 石化させたモンスターをヴィルマと俺でガンガンと刻む。

 ほいっと、これで終了。

 

 魔法を増やすと少しだけ早く終わる程度か。

 モンスターの数が多い時だけ使ってもよいかなといったところか。

 

「グミスライムは動きがトロいから、油断さえしなければ俺達には怖い相手じゃないな」

「そうだな、主。攻撃は通らないけど、動きを止めてしまえば終わりだし」

 うちの娘達はグミスライムでは満足感がなさそうな顔をしている。

 

 それでも、久しぶりに剣を全力で叩き込める相手なので、嬉しそうではあるか。

 

 その後も、グミスライムを状態異常にさせる戦闘をひたすら繰り返し、午前の探索を終了した。

 やはり23階層の広くなったエリアは午前中だけで走破することはできなかった。

 途中、魔物部屋を殲滅したが全滅したパーティは特になし。

 

・・・・・・

 

 昼休みを挟んで、23階層の探索を継続。

 

 この階層は不人気階層なのか、俺達以外のパーティはほとんど見かけない。

 おかげで探索は捗るので好都合なのだが。

 

 二時間弱ほどかけて、ようやくボス部屋以外のエリアをクリアした。

 22階層までと比べると、エリア面積は1.5倍程度だろうか。

 広くなったと言えば広くなった。

 だけど、一日あれば楽勝でクリアにはできるか。

 

 待機部屋には誰もおらず、ボス部屋の扉は開いている。

 ピコを通常部隊に入れて、ボス部屋に侵入。扉は開いたままだ。

 

 四人が配置に着いたところで、ピコを小荷駄隊に移動。

 ボス出現のエフェクトが発生して、ゼリースライムがお供のグミスライムとクラムシェルを連れて現れた。

 事前の取り決め通り、ボスは俺が相手をして、お供はヴィルマとイレーネ。アミルは遊撃だ。

 

「ヴィルマはクラムシェル、イレーネはグミスライムだ」

「了解」

「了解」

 

(状態異常耐性ダウン)

 

 イレーネのグミスライムに博徒のスキルをかけた。

 

 俺の相手のゼリースライムはグミスライムを一回りか二回り大きくした相手だ。

 グミとゼリーの質感の違いは俺には分からない。

 

(オーバーホエルミング)

 

 超速スキルをかけて、目の前のゼリースライムをデュランダルと硬直のエストックと激情のダマスカス鋼剣で滅多打ちにする。

 ゼリースライムが石化したので、二人の援護に入る・・・・・・のは暫く待って、様子を見るか。

 

 ヴィルマは攻撃を躱しながら、激情のダマスカス鋼剣の重い一振りを入れている。

 数回、打撃が入ったところで麻痺が発生。

 動きを止めたクラムシェルにビーストスラッシュを次々と決め始めた。

 

 イレーネもグミスライムの攻撃を受けることなく、刺突の手数を増やして、瞬く間に石化。

 ヴィルマの援護に向かおうとして・・・・・・ヴィルマの相手に麻痺が発生していると見るや踵を返して、石になったグミスライムを切り刻み始めた。

 

 俺もヴィルマの戦闘を横目に、石にしたゼリースライムをデュランダルと激情のダマスカス鋼剣で刻み始めた。

 アミルはヴィルマの戦闘が終わるまで油断なく待機の状態。

 

 やがて、それぞれの相手が煙と変わり、23階層のボス戦が終了した。

 ボスドロップは、スライムゼラチン・・・・・・これ食えるのかな。

 

 お供の落としたスライムスターチとシェルパウダーも含めてアイテムボックスに放り込んだ。

 これで、23階層の攻略は終わりか。

 

 モンスターカードのドロップもなく終了。

 スライムスターチが数十個手に入ったな。後でエネドラに報告しておこう。

 

 24階層に抜けて、三人と相談。

 

「時間がまだあるから、次の階層・・・・・・25階層にしようと思うのだけど、探索してみるか?

 ボスまでは辿り着けずに途中で終わると思うけど」

「主、やろう」

 イレーネもコクコクと頷いている。

 

 アミルも異論は無さそうだ。まあ、2時間程度、小手調べしよう。

 25階層は遭遇するほとんどが23階層以降のモンスターなので実力を確認するのに丁度良い。

 

 迷宮の入口に戻り、騎士団員に頼んで、25階層に案内してもらった。

 

「四人なのだから、油断せずに・・・・・・十分、気を付けろよ」

「ああ、分かった。ありがとう」

 俺達のパーティが六人に満たないので心配してくれたようだ。

 

 

「25階層の攻略を始める前に、

 パーティに入れるメンバを変更したいのでクーラタルの自宅に一度戻る。

 三人には悪いが、少しだけ休憩して待っていてくれ」

 ヴィルマとイレーネは怪訝そうな顔をしているが、育成を効率的に行うために仕方ないのだ。

 

 自宅にゲートを繋げて玄関で三人に休憩して待ってもらう。

 

 修練場に向かうと、ミラとマヤとヘルミーネ達か。

 マヤは・・・・・・あれっ、剣士がLv30になっているのに剣匠のジョブが取れていない。何故だ?

 

 レドリックとモニカは・・・・・・迷宮か。仕方ない、後で確認してみるか。

 マヤを外して、ミラを小荷駄隊に入れた。

 

 玄関で三人と合流して25階層の小部屋にワープで移動。

 

「クーラタルの25階層の新規モンスターはブラックフロッグだ。蛙のデカい奴だな。

 体の表面に滑りがあって、剣はしっかりと打撃を入れないとダメージが入らないらしい。

 24階層は飛ばしたが、タルタートルという亀をデカくしたモンスターだ。

 この階層はブラックフロッグ、タルタートル、グミスライムの順に多く出現する。

 戦い方は基本的には23階層の時と変わらない。

 攻撃の手数を多くして状態異常に追い込む。

 魔法は雷魔法のサンダーストームを使う」

 グミスライムとの戦いで23階層以降のモンスターとの戦闘に自信がついたので、暫くは同じ戦術で押していこう。

 

「アミルの方から何か補足はあるか?」

「特に何もありません。大丈夫だと思います」

 アミルのお墨付きをもらった。

 

 図書館で結構、モンスターの事とか調べてもらってるのだよな。

 まあ、実戦とは感覚が異なることがあるだろうから、答え合わせをしていこう。

 

「25階層は、攻略速度を優先するので、全てのエリアをクリアにはしない。

 ボス部屋をなるべく早く見つけて走破することを目的にする」

 

 三人が頷いたのを確認して、探索を開始した。

 

 初戦はブラックフロッグ二匹、タルタートル一匹、グミスライム一匹だ。

 

 巨大な黒い滑りを帯びた蛙がピョンピョン跳ねながら近づいてくる。

 全く可愛くなくて不気味だ。

 少し遅れてタルタートルがのっしのっしと歩き、グミスライムは更に遅れてついてくる。

 

 バラバラになったので各個撃破し易いが、魔法攻撃を詠唱中断で止めにくいな。

 

(サンダーストーム、サンダーストーム)

 

 雷魔法を2発放って駆けだした。

 巨大な黒い蛙が近づいてきたが、一匹が着地に失敗した・・・・・・麻痺か。

 

 着地に失敗した蛙をイレーネに任せて、俺とヴィルマで残りの一匹を相手にする。

 

(状態異常耐性ダウン)

 

 ヴィルマと二人で蛙を滅多打ちにしていると・・・・・・石化した。

 イレーネの方に視線を向けるとこちらも石化している。

 麻痺していると、ノーリスクでひたすら刺突を繰り出せるからな。

 

 タルタートルが近づいてきた。

 

(状態異常耐性ダウン)

 

 三人で取り囲んで、ひらすらボコる・・・・・・あっという間に石化した。

 

 グミスライムが近づいて・・・・・・こないな。麻痺しているのか。

 三人で急いで取り囲んで一斉にボコったので、こちらも難なく石化。

 

 石像が四体できあがってしまった。

 後はひたすら、刻んでMPの足しにする単純作業。

 ある程度ダメージを与えていたので、さほど時間をかけずに殲滅完了。

 

 ブラックフロッグのドロップ品は『軟膏』、タルタートルの方は『解熱剤』。

 両方とも、一般的な治療薬のようだ。

 これは剣術指南所のナナイの所にあげたら喜ぶかな。子供がたくさん居るから。

 ポーラの世話をしてくれている産婆さんの所でも良いかも。

 

「この階層でも、23階層の戦い方がそのまま使えそうだな」

「はい。魔法と近接攻撃で状態異常に持ち込めるので、

 短時間で相手を無力化できるのは凄いですね」

「ああ、アミルが頑張って武器に状態異常を付与するスキルを融合してくれたおかげだ」

 アミルが少し照れていて、可愛い。

 

「主、次行こう、次」

「ああ、とにかく多く戦って確認していこう」

 ヴィルマとイレーネはまだまだ戦い足りないようだな。

 

 その後も、雷魔法と近接攻撃での状態異常戦法で25階層も問題なく探索を進められた。

 それでも、広くなったエリアのせいで、中間部屋に辿りつくのがやっとだった。

 今日はコボルトハンター達の所にも行きたいので、これで本日の探索を終了とした。

 

 アミルは鍛冶師Lv53、冒険者Lv28、ヴィルマは百獣王Lv28、イレーネは刺客Lv30まで上昇。

 ミラは鍛冶師Lv23まで上がった。

 マヤが剣士Lv30まで上がったのに剣匠のジョブが取得できなかったのが不可解だ。

 

 レドリックが探索から戻ったら訊いてみるか。何か知っているかもしれない。

 ワープゲートを繋げて、クーラタルの自宅に四人で帰宅した。

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