異世界迷宮と戦乱と   作:HMI

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095.魔法ダメージ

 朝起きると・・・・・・ん?なんか、おかしい・・・・・・スースーする・・・・・・下の方が。

 

(ガバッ)

 

 穴が空いている・・・・・・前も・・・・・・後ろも・・・・・・。

 犯人は・・・・・・既にベッドから逃走した後か。

 

 チ・ク・ル・スめぇ・・・・・・。

 俺は責められるより、責める方が好きなのだ。

 こういう機能性は要らない。前はともかく、特に・・・・・・後ろの方は。

 

 クッ・・・・・・前の方はリボン結びにしてやがる・・・・・・脱ぐのに余計な手間が。

 

・・・・・・

 

 こんな姿をヴィルマとイレーネに見られたら身の破滅なので、急いで着替えをする羽目に。

 幸い襲撃前に着替えて修練場に向かうことができたので、主の威厳は保たれた。

 

 いつかチクルスには倍返しで仕返しをしてやろうと思いつつ・・・・・・模擬戦に気合を入れた。

 今朝は負けなしで終了。気合の勝利だ。

 

・・・・・・

 

 朝食を終えたがチクルスは終始、俺の方に視線を向けようとしなかった。

 報復を恐れて・・・・・・はいないようだな。肩がずっと震えていたようだし。

 これは、いつか主の威厳を分からせてやらなければならないだろう。

 

 アミルに新型のマットでも注文するか?

 でも、使う場所とエネドラの許可がなぁ・・・・・・うーん。

 

 

・・・・・・

 

 エネドラと共にベイルの自宅に移動。

 カラダンも既に我々の到着を待っていた。

 今朝は朝一でアイリス家に装備品の納品だ。

 

 三人でアイリス家へと歩いて向かった。

 

・・・・・・

 

 ドアをノックすると、早速、キャロルが出てきた。

 

「タケダ様、朝早くからありがとうございます。こちらへどうぞ」

 

 彼女に促されて、食堂に。

 既にジーク様もロータス様もいらっしゃって、俺達の到着を待っていたようだ。

 

「お渡しするのは、ここでよろしいのでしょうか?」

「別室を用意したので、そちらでお願いします」

 ロータス様に案内されて、別の部屋に移動。

 

「キャロルは食堂で待っていてくれ」

 ジーク様からキャロルに注意喚起。

 

 まあ、男性の着替えに女性は入室厳禁?・・・・・・ではないよな。サプライズ用の工夫か。

 ジーク様、ロータス様、俺とカラダンの四人で別室に入った。

 

「こちらになります」

 ジーク様の耐毒の竜革靴、ロータス様の強権の鋼鉄槍を取り出した。

 

 他にも二人の竜革の鎧を二揃い取り出す。

 

「ここにアイリス家の家紋が入っております。ご確認をお願いします」

「ああ・・・・・・本当に我が家の家紋が入っているな。これなら問題ない。

 素晴らしい出来栄えだ。タケダ殿、ありがとうございます」

 喜んでもらえて何よりだ。

 

「装備品はご指定のものをタケダ家で責任を持って用意しております。

 ですが、ご自身で武器屋と防具屋に足を運んでいただきまして、

 鑑定して売値なども含め、ご確認していただくことをお薦めいたします」

「そうか、タケダ殿を信頼しているが、助言に従うようにしよう」

 鑑定できないのだから、確認しに行った方が良いと思うのだよね。

 今は時間がないから仕方ないのだろうけど。

 

「そして、こちらがキャロルの装備品一式となります。

 こちらもご確認をお願いします。全てにアイリス家の家紋を入れてあります」

 竜革のジャケット、竜革のグローブ、竜革の靴、ダマスカス鋼の額金を取り出した。

 

 サプライズだし、家紋を入れてしまっているから複数の中から一つ選べ方式は使えない。

 

「うん、問題ない。これならキャロルも喜んでもらえるだろう。では、食堂に行くか」

「お待ちください。我々が彼女にここへ来るよう呼んで参りますので。

 彼女に伝えましたら、我々はそのままお暇させていただきますので後はよしなに」

 

「心遣い痛み入ります。繰り返しになりますが、アイリス家への様々な助力に感謝します」

「恐れ入ります。今後ともよろしくお願いいたします」

 部屋を出て、食堂に二人で向かう。

 

「キャロル、アイリス家への装備品の納品は無事に終了した。

 ジーク様とロータス様もお喜びのようだったが、君の方でも確認してみてくれ。

 お二方が別件で相談があるようで、君を呼んできてくれと言われた。

 俺達はここで待機しているので、行ってきてくれないか」

「そうですか、ありがとうございます。では、お二人の所に行ってきますね」

 キャロルは二人の待つ別室へと向かった。

 

 ドアが閉まる音を確認しながらエネドラを促して、俺達三人は急いでアイリス家を後にした。

 土足オッケーの家だと抜け出すのが楽だ。掃除は大変だと思うけど。

 

 あとはアイリス家の中でよろしくやってくれれば良い。

 家紋が入った装備品を二人に贈れると知った時の彼女の反応を思えば、間違いなく喜んではもらえると思うけど。

 

 ベイルの自宅に戻り、カラダンは子供達の所に、我々はクーラタルの自宅に戻った。

 

・・・・・・

 

 三人と合流して、ターレの迷宮入口へ。

 いつもの探索者を9階層に案内しながら雑談。

 

「このターレの迷宮に来るのって、俺達くらいなのかな?」

「まあ、あなた方が一番来てますね。たまに他のパーティも来てますけど」

 俺達以外のパーティにまだ会ったことないけど。

 

「公爵様から入るように言われて、この迷宮を選んだのだけど、

 最近出現した迷宮、ボーデとハルバーの街の近くだっけ?

 そちらの迷宮の探索は進んでいるのか?」

「うーん、どうなのでしょう。進んでるのではないですかね。

 その二つの迷宮は騎士団のいくつかのパーティが挑んでいますから」

 二つの迷宮に注力しているって、ギルドにも情報流れていたっけ。

 

「公都のボーデ、その次がハルバー、最後にターレって順番で迷宮攻略する予定なのかも。

 上の人の考えている事なので、ただの私の想像ですがそのうち分かるかもしれません」

「まあ、いいや。こっちはこっちで適当に探索を進める予定だから」

 日によって探索したりしなかったり・・・・・・最近はしてないから本当に適当だ。

 

「では、これが規定の金額となります」

 銀貨を9枚渡すと探索者は迷宮の外に戻っていった。

 

「じゃあ、俺達も探索の続きをするか、クーラタルの25階層からだ」

「はい。頑張りましょう、ご主人様」

 

「アミルは、昨日、久しぶりに迷宮でモンスターと戦ったのだよな」

「そうですね。それ以外ではずっと鍛冶師の仕事と訓練ばかりだったので、

 本当に久しぶりでしたね。もう慣れたから大丈夫ですよ」

 ミラも入ったし、アミルの鍛冶師の仕事も分散できると良いのだけど。

 

 クーラタルの25階層の中間部屋にワープした。

 

 25階層は階層突破を優先することにしている。

 蛙と亀のモンスターが多く、ドロップ品もあまり魅力的には思えなかったからだ。

 23階層の後に27階層といきなり四階層も上げるのは少し危ないかなと思ったので刻んだ。

 27階層はシザーリザードがメインのモンスターで革を落とすことがあるので、魔物部屋の位置は確認しておこうと思っている。

 今は倉庫に革が潤沢にあるがダマスカス鋼が大量に入庫すれば、きっとまた減ってしまうだろうと予想しているから。

 

 ブラックフロッグとタルタートルをひたすら雷魔法と状態異常に落とし込みながら、探索を進めた。

 グミスライムほどではないが、適度に堅くて手強いモンスターなので、ヴィルマもイレーネも満足気だ。

 サンダーストームの麻痺が早く発動してしまうと、若干、不機嫌に感じるぐらいだ。

 

 戦闘の合間にミラの様子をアミルに確認。

 

「鍛冶師に憧れていただけあって、ミラちゃんの集中力は凄いです」

「そ、そうか・・・・・・」

 いつの間にか、『ちゃん』付けになっている。

 

 ミラの方が一つ年下なのだが、身長はミラの方がかなり高くて、遠くから見ると親子にすら見えそうな気もする。

 どちらが親かについてはノーコメントだが。

 

「なにか言いたそうですね、ご主人様」

「ソンナコトナイヨー」

 アミルのジト目は久しぶりな気がする。

 

「い、今はどの装備品を生成しているのだ?」

「皮が終わったので、革に移りました」

 日本語だと同じ発音の『カワ』なのだが、ブラヒム語にすると別の発音のように聞こえて別の意味として正確に理解できるから不思議だ。

 

「革の次は鉄かな?」

「そうですね。銅の素材は我が家に在庫がないので、鉄ですね」

 銅は28階層のサイクロプスが落とすのだったよな。

 

 28階層の攻略はどうしようかな。銅だけに。

 正直、銅の素材なんて、どうでもよいと思ってしまう。

 27階層の後は28階層を飛ばして29階層かな。

 

 29階層は、肉祭りの階層だから。

 ドブローの硬革工房のオヤジに肉三種盛りを納品するので、29階層は飛ばせないし。

 ザビルの迷宮は25階層の比較的低い階層でモノクタウルスと戦えるのだけど、あそこの迷宮は探索者が配置されていないから案内してもらえない。

 ベイルの迷宮だとモノクタウルスは31階層だから、クーラタルの29階層を探索するしかないのだよなぁ。

 

 戦闘の合間に雑談を挟みながら、ボス部屋手前の待機部屋に辿り着いた。

 他のパーティが戦闘中ではないようで、扉は開いている。

 

 いつも通りの手順で、ピコを通常部隊に入れてボス部屋に侵入。

 四人が配置に着いたところで、ピコを小荷駄隊に移動。

 

 煙が出て、ボスのフロックフロッグとお供のブラックフロッグとタルタートルが現れた。

 

「ヴィルマはブラックフロッグ、イレーネはタルタートル、

 アミルは遊撃でヴィルマのフォローだ」

「了解」

「了解」

「了解」

 

(サンダーストーム、サンダーストーム)

 

(状態異常耐性ダウン)

 

 雷魔法を2発放って、イレーネが対峙するタルタートルに博徒のスキルを発動。

 

(オーバーホエルミング)

 

 麻痺に陥ったかの確認もせず、超速スキルをかけフロックフロッグにデュランダルと硬直のエストックのエストックの連撃をかける。

 石化の確認をしようと思ったが、先にボスが煙に変わってしまった。

 

 残った二匹のお供と二人の戦いを見学。

 

 ブラックフロッグが飛び掛かろうとするタイミングで、ヴィルマは上手く脚に攻撃を入れてバランスを崩させる。

 大雑把に見えて、戦闘の際には意外に細かい小技も使うのだよな。

 センスがあるというのか。

 

 バランスを崩したところで、滅多打ちして・・・・・・麻痺か。

 その後はビーストスラッシュに繋げる彼女の勝ちパターンに移行。

 

 

 イレーネの方は、動きの遅いタルタートルに硬直のエストックの刺突を次々に入れて石化完了。

 彼女と亀では、相性が良過ぎる組み合わせだ。

 博徒のスキル効果もあるのだろうけど。

 

(状態異常耐性ダウン)

 

 ヴィルマの方にも念のため博徒のスキルをかけて、俺はボス、イレーネの方はタルタートルを刻みにかかる。

 もう後処理モードだ。

 

 やがて、それぞれが煙に変わって、ボス戦が終了した。

 

 フロックフロッグのドロップ品は止血剤か。

 これも鑑定で確認できた名前からすると、一般治療薬なのかな。

 産婆さんにあげると喜んだりするのだろうか、チクルスと相談だな。

 この階層の攻略で得た軟膏も大量にあるし。

 

 25階層では魔物部屋も攻略しなかったし、全エリアをクリアにした訳でもない。

 それでも昨日の攻略時間と合わせると4時間ぐらいはかけて突破したことになるか。

 ボス部屋の位置の当たりはずれもあるだろうが、23階層から33階層は攻略速度を優先する場合、うまくいけば一日2階層は攻略可能かもしれないな。

 それもこれも、索敵によるオートマッピングとワープによる任意の場所に移動できるスキルによるものだが、便利に使わせてもらおう。

 

 原作では、ヒロインが1日一階層突破をするのを主人公が押しとどめようとしていた。

 こちらは、1階層飛ばしで1日3階層上がろうとする無茶振りを俺自身が推進している。

 それでも、スキル装備品の準備や高品質の素材を使った装備の準備を十分している。

 

 原作主人公達が辿った勝ち筋や迷宮攻略情報が今の俺達の戦略を支えている。

 迷宮探索については、原作主人公とヒロイン達の残してくれた情報にいくら感謝してもし足りないぐらいだ。

 

 

 26階層に抜けて、一度迷宮の入口に出た。

 入口の騎士団員に27階層の案内を頼んだ。

 

「四人なのだから、油断しないように・・・・・・気を付けてな。危なくなったら逃げるように」

「分かった。ありがとう」

 昨日と同じような注意を受けた。

 

 騎士団員の間で注意喚起の内容がマニュアル化されているのだろうか・・・・・・そんな訳ないか。

 注意する内容なんて決まっているから、皆、先輩の言うことを聞いて覚えるのだろうな。

 

 一通り、注意を促すと騎士団員は戻っていった。

 

 

「27階層の新規モンスターはシザーリザードだ。

 トカゲのデカいモンスターで火魔法を放ってくる。

 全体魔法を放ってくることもあるので注意してくれ。

 26階層は飛ばしたが、ケープカープという鯉のデカいモンスターだ。

 この階層はシザーリザード、ケープカープ、ブラックフロッグの順に多く出現する。

 恐らくケープカープがいれば、そいつが突出してくるだろう。

 戦い方は今まで通りで前進して戦い、早めに状態異常に追い込む。

 魔法は雷魔法のサンダーストームを使う」

 シザーリザードは原作では火魔法で全体魔法も放ってきたはずだ。

 

 サンダーストームを放つ頻度を上げるか。

 

 この階層のモンスターの魔法耐性は火と水が半々ぐらいだろう。

 こちらは雷魔法を基本戦略にしているので、耐性は気にせず麻痺の状態異常発動重視だ。

 

 アミルから他の注意事項もなく、探索に移った。

 

 初戦は4匹、シザーリザード3匹、ケープカープ1匹か。

 

 

「シザーリザード3、ケープカープ1。3番だ」

「了解」

「了解」

「了解」

 

 全員で前方に走って、モンスターへの距離と詰める。

 

(サンダーストーム、サンダーストーム)

 

 俺も雷魔法を2発放ち、遅れないように懸命に走る。

 足の速さでは獣人系の二人に付いていくのがやっとだ。

 

 そして、ケープカープの方がやはり早く、こちらに接近してきた。

 ヴィルマの激情のダマスカス鋼剣が横薙ぎし、イレーネの刺突が激しく繰り出され、俺のデュランダルと硬直のエストックも負けじと連撃を繰り返す・・・・・・瞬く間に煙と変わった。

 

 一番奥のシザーリザードの足元に魔法陣が浮かんでいる・・・・・・が、これは詠唱中断が間に合わないな。

 

「突っ込むぞ」

 

 俺の返事を待たずに二人も駆け出した。

 

(状態異常耐性ダウン)

 

 イレーネの前のシザーリザードに博徒のスキルをかける。

 

(オーバー・・・・・・)

 

 英雄のスキルを使っている最中に、シザーリザードの全体火魔法が放たれた。

 直後に体全体に熱を感じる・・・・・・が、耐えられないほどではないな。

 

 アルフレイルのスキル『魔法ダメージ削減』が効果を及ぼしているようだ。

 だが、英雄のスキルは中断してしまったので仕切り直しだ。

 

(オーバーホエルミング)

 

 再度、超速スキルをかけて二匹のシザーリザードの隙間を通って、最後方のシザーリザードに辿り着く。

 そのまま、デュランダルと硬直のエストックで滅多打ちにして・・・・・・煙に変わった。

 

(サンダーストーム、サンダーストーム)

 

 二度目の雷魔法二発を放ち、二人の所に戻る。

 

 イレーネのシザーリザードの後ろに立ち、戦況を見つめた。

 相変わらず、隙を見逃さずに刺突を的確に増やして・・・・・・石化した。

 

 もう一方のシザーリザードは、アミルが魔法を放たせないように槍を繰り出して牽制している。

 ハサミと槍の戦いはなんだか迫力あるな。リーチは槍の方に分があるけど。

 だが、横に回ったヴィルマに滅多打ちされて・・・・・・麻痺になった。

 

 もう、こうなると一方的な攻撃になってしまう。

 ヴィルマとアミルが交互に重い攻撃を入れる。

 ビーストスラッシュを使わずに手数を増やして麻痺を継続させるつもりだろうか。

 

 イレーネの方も二人を視野に入れながら、目の前の石となったシザーリザードに刺突を繰り返している。

 やがて、二匹とも煙に変わった。

 ドロップ品は皮か。レアドロップが革で通常ドロップが皮なのかな。

 

 そして、ケープカープのドロップは肝か。

 こいつをモンスターに投げつけるとドライブドラゴンに変化することがあるのだっけか。

 今はやらないけど。

 

「魔法攻撃の方はどうだった?」

「思っていたよりもダメージがなかったと思います、ご主人様」

「うーん、ちょっと鬱陶しいぐらいかな」

「このぐらい問題ない」

 魔法属性の耐性を付与した防具はそれなりに有効のようだ。

 

 俺のボーナス防具と比べてどうなのかは分からないが、これなら33階層までの魔法攻撃には耐えられるか。

 34階層以降はまた魔法攻撃力が上がるかもしれないので要注意だろう。

 

 原作主人公やヒロインと比べれば魔法ダメージに対する備えは上のはずだ。

 一方でモンスターの攻撃を無力化する能力はトントンぐらいだろうか。

 こちらには原作ヒロインのような超絶避けタンクはいない。

 物理ダメージを喰らう時は喰らってしまう。

 その分をデュランダルであったり、HP吸収を付与した武器で相殺している。

 そして状態異常付与を行う武器を配備して、無力化する速度を上げている訳だ。

 

 我が家の護衛部隊には、まだ状態異常耐性や魔法耐性の防具を配備できていない。

 過保護と思われようと、今の時点では23階層以降の攻略をさせたいとは思わない。

 殲滅速度やモンスターを無力化する時間も比べるまでもないレベルだし。

 

 それでも迷宮攻略に挑むのが普通の迷宮探索者であったり、貴族であるのだろう。

 だが我が家がそれに追従する必要はないと思っている。

 時間をかければ揃えられる装備だし、そもそも迷宮探索を始めて間もない者も多いのだから。

 

 それに比べて、ゴッゼル家やアイリス家は・・・・・・迷宮攻略の現実は厳しいな。

 

 その後も時々シザーリザードの魔法攻撃を受けながらも、大きなダメージは感じられなかった。

 迷宮探索で、ここまで魔法ダメージを多く受けたのは初めてかもしれない。

 やはり魔法ダメージを軽減させる耐性装備は必要だと改めて実感した。

 

 おかげで怯むことなく迷宮探索が進められ、この階層の探索は順調に進んだ。

 とはいえ、昼食前に階層突破をする程ではないので、途中で切り上げるしかない。

 

「いったん、昼食のために引き揚げるぞ」

 

 ゲートを自宅玄関に繋げて四人で戻った。

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