食堂で昼食をいただきながら、オリビアの事でレドリックと相談。
「午前中に我が家に迎え入れた竜人族のオリビアという娘を
迷宮組に入れようかどうか迷っているんだ。
竜人族だからタフなのは間違いないのだろうが、戦闘に向いてるかどうかは別問題だろう?」
「ソウデスネ・・・・・・」
「午前中に迷宮で一緒に戦ってみたのだけど、
両手剣の刃先ではなく側面で打突武器のように扱っていたようなのだ。
ちょっと戦闘センスに問題がないのか迷いがあってだな・・・・・・」
「ソウデスカ・・・・・・」
「レドリック、どうしたんだ?」
「いや、どうしたも何もその竜人族の娘って、ご主人様と手を繋いでる者ですよね?」
確かにオリビアは俺の席の横に陣取って、俺の右手を握っている。
腕が四本あるから、1本ぐらい手を握られても残りの腕で問題なく食事はできるのだが・・・・・・。
「本人を目の前にして、そんな相談をして問題ないのですか?」
「多分、気にしなくても大丈夫だ」
俺の予想では、彼女は18才未満の男子でなければ視界に入ってもいないと見なしているのではないかと思う。
現在のクーラタルの我が家で、その条件に該当するのは俺だけだ。
ベイルまで含めるとピコ達が条件に該当するのだが彼らがここに戻ってきたら、どうなるのだろうか?
少し危険な気がする。カラダンに夜の会議で注意喚起しておこう。
「オリビア、午後から家の広場で戦闘訓練・・・・・・模擬戦に参加してくれ。
やり過ぎには注意してくれよ。相手に怪我させないようにするのだぞ?」
「うん、任せて。ブチ殺すのではなく、プチ殺す程度にするから」
本当に大丈夫だろうか。
強気な発言とは裏腹に、戦闘音痴の疑惑もあるのだよなぁ。
「午後は私が迷宮に入ってしまうので、入れ替わりになるヘルミーネに伝えておきます。
あと、フラウスも午後は家の護衛なので、訓練と治療の両面で留意するように伝えます」
「そうか、頼んだ。後でヘルミーネの感想も確認してみようか」
ヘルミーネもフラウスも戦闘面では問題ないので、オリビアの適性を確認できるかもしれない。
二人とも槍使いというのが少し偏っているか。
意外に二人にコテンパンにやられたりすると、少しは改心したりするのだろうか。
暴れ出したら誰も止められないという懸念もあるが。
「今、私のこと考えてる?」
「いや、全然」
なんで、俺がこんなバカップルもどきの振る舞いに付き合わねばならないのだろうか。
この世界に転移してハーレム築いて、イチャコラに憧れなかった訳ではないが何かコレは違う気もするぞ。
・・・・・・
「あっ。エネドラ、申し訳ないが作業部屋のアミルに伝言してくれないだろうか。
俺はこれからペルマスクに行ってくるので」
しまった。瑪瑙のブレスレットの納品は今日までだった。急いで行ってこないと。
先日、既にブレスレットはおばちゃんの店で購入済なので、鏡の工房に納品するだけだ。
時間が惜しいのでエネドラにもカラダンにも遠慮してもらって、俺一人で行くことにした。
納品だけだし、忙しい二人を連れていくほどのものでもないだろう。
カラダンからは小箱に入れてもらっているので、自室に戻って2箱持ってペルマスクへ急いだ。
・・・・・・
いつもの案内人に連れられて、鏡工房の店舗の応接室で待つこと数分。
やがて女店主が入室してきた。今日は親方が一緒ではない。
挨拶もそこそこに女店主が本題を切り出してきた。
「それが贈り物用のブレスレットですか?」
「そうだ。中を開けて確かめてみてくれ。
この前、我が家の者が身に着けていたものはこれになる。
これと比べれば、豪華さが分かり易いだろう?」
彼女は真剣にブレスレットを確認し始めた。
アクセサリーの鑑定人ではないから、白い手袋をはめて確認・・・・・・などということはない。
手で直に持って確認している。そのまま購入してもらうのだから別に良いのだが。
「確かに、これなら気に入ってもらえることでしょう」
「では・・・・・・」
カラダンの方で値付けしてもらった金額を提示・・・・・・その後、若干だけ値引きして、それでも2個あるので3割アップの効果もあって、70万2000ナール。
原作では、琥珀のネックレス2つ売って63万ナールだったはず。
こちらは3割アップがあったので、もう少し金額アップが望めたかもれしれないが俺には原作ドワーフ娘のような交渉力はない。
70万ナールでも十分な一時所得なので、その金額で手を打つことにした。
これで手持ち資金は300万ナールを超えたな。
盗賊討伐の懸賞金やら宝飾品の販売やら、ほぼ一過性の金だが、集中するとスゴイな。
エネドラ達、家の者にも還元しないと。
「次回また、琥珀のネックレスでも仕入れるのは・・・・・・?」
「それは、今回のブレスレットの反応を見てからにしましょう。
ところで、この前いただいた石鹸はもう売り出されたのでしょうか?
使ってみたらなかなか良い商品のようなので、
確かに鏡と合わせて販売するのは良いかもしれません」
石鹸の販売はまだ準備ができてないのだよな。
木箱の試作品がどうなったのかも、カラダンに確認しておかなければ。
「石鹸の販売はまだだ。数を揃えるのが大変で・・・・・・」
「そうですか。次に鏡の仕入れのためにこちらに来る際には朗報を期待していますよ」
さて、どうだろうな。
そろそろ、2組目の孤児院の子供達の習熟期間が終わりに近づいている。
その次の期間で量産にどこまで持っていけるのか。
女店主に購入の礼を告げて、店を後にした。
ギルドでチェックを受けたが今回は鏡も持ってないので、ほぼスルーで出国できた。
迷宮組が待ってるから早く帰ろう。
ドブローを経由しながら、自宅にワープで戻った。
・・・・・・
着替えを終えて、玄関に迷宮組が集合。
今日はドライブドラゴンが相手なのでテンションが高めのようにも見える。
出発が少し遅くなったのでいきり立っているというのもあるかも。
「御館様、あのデカい女は何?」
「彼女はオリビアという名で竜騎士のジョブを持っている。この迷宮組に加わるかもしれない」
「へぇ・・・・・・」
イレーネの目つきが尋常でない気がする。
我が家に来たばかりの頃の無表情な彼女の顔に戻ったような。
田舎のレディースが転校生に喧嘩を売る漫画のシーンが思い出される。
古臭い漫画のテンプレだ。
「ご主人様、そろそろ出発しませんか?」
「そうだな。今日は難敵のはずだから気合を入れよう。
だが、その前にベイルの3階層でドライブドラゴンと戦う練習をしてみようか」
ベイルの3階層の中間部屋にゲートを繋げて、4人で移動した。
「まずは、コボルトに『肝』をぶつけてドライブドラゴンにして戦ってみよう」
「戦いたい、戦いたい・・・・・・」
落ち着け、ヴィルマ。
「じゃあ、ヴィルマからいくか?ぶつけるのは俺がやるから」
「主、ありがとう!」
「あたし、二番!」
はいはい、順番ね。
アミルを見ると苦笑いしている。俺も実は戦ってみたいのだけどね。
とりあえず二匹の集団を適当に見つけて近くにワープ。
コボルトが居た集団に向けて歩き出した。
コボルトが二匹か。
コボルトが近づいてきたので一匹をデュランダルで瞬殺し、もう一匹の足を刈って転ばした。
「ヴィルマ、準備しておけよ!」
「了解!」
彼女に声をかけると同時に、地面に転がったコボルトの背中に全力で『肝』を叩きつけた。
全力が必要だったか分からないが、煙が発生してドライブドラゴンが現れた。
鑑定すると確かにLv3だ。
「ヴィルマ、戦ってみろ。他の者は援護だ」
緑色の細長い蛇のようなドラゴンだ。
大きな爪と四本足で翼を持っていて、空中に浮かんでいる。
体が3mぐらいはあり、口を大きく開けて牙が見えるので結構な迫力だ。
ヴィルマが近寄って、開いた口に果敢に剣を二度三度と叩きこんだ。
「雷魔法は要るか?」
「主、もう少し魔法無しでやらせて!」
首をくねらせながら、その顎でヴィルマに噛みつこうとするのを上手く躱しながら、カウンターで斬撃を入れている。
博徒のスキルを使いたいが我慢だ。
Lv3だし、簡単に麻痺させるのは勿体ない気がした。
横から攻撃を仕掛けたいが、それも我慢。
牙の攻撃、爪の攻撃を巧みなステップで躱しながら、カウンターで斬撃を入れ続ける。
ドライブドラゴンと彼女がまるで息を合わせたダンスを踊っているようだ。
だが、それも終わりを告げた。
ヴィルマの一撃で麻痺したからだ。
「ああぁ・・・・・・もう!」
思っていたよりも早く麻痺させてしまったのか、お冠だった。
後は怒涛の連撃を開始。数回に一度のタイミングでビーストスラッシュも炸裂。
二度目のビーストスラッシュで煙に変わった。
「どうだ、楽しめたか?」
「うーん、微妙・・・・・・33階層に行きたい」
麻痺が少し早かったかな。でも博徒のスキルは使ってないから止む無し。
「次はあたし、あたし・・・・・・」
「はいはい。ちょっと待ってね。適当な相手を探すから」
索敵で次の獲物を探そう。
・・・・・・
一回目と同じ手順でイレーネにもドライブドラゴンLv3を受け渡した。
彼女も嬉々として、ドライブドラゴン相手に攻撃を躱しながらのカウンターを入れ、隙をついて刺突の連撃・・・・・・だけどそれだと・・・・・・石になったか。
「むぅ~」
いやいや、あれだけ刺突をかましたら、博徒のスキル無しでも石になるって。
あっという間に終わったので、イレーネも不完全燃焼のようだ。
「アミルもやるか?」
「いえ、私は別に・・・・・・」
まあ、無理にやらなくても良いか。アミルは直接バチバチ戦うスタイルでもないし。
でも、俺もちょっと戦ってみたいんだよなぁ。
「悪いけど俺も戦いたいので、一回やらせて?」
・・・・・・
自分でコボルトを見つけて、スっ転ばして、『肝』を叩きつけてドライブドラゴンを生み出す簡単なお仕事です・・・・・・。
目の前で大口を開けるドライブドラゴンに素早く距離を詰める。
雷魔法も博徒のスキルも超速スキルも封印。
「ガアァ!・・・・・・」
ひと際、大きな叫び声を上げて、ドライブドラゴンに連撃を開始。
デュランダル、激情のダマスカス鋼剣、硬直のエストックでひたすら叩きまくる。
ドライブドラゴンの爪も牙も完全無視して叩き続けて・・・・・・終わったか。
1、2発は攻撃を受けたが、それ以上の攻撃力とHP吸収で相殺して力押しで打倒。
「こんなものか・・・・・・Lv3だしな」
なんか最後は二人と同じ感想を持ってしまったな。
竜皮を3つ取得したけど、もういいか。
「では、33階層に行くぞ」
33階層の小部屋にワープで移動。
「ここからが本番だな。
先程も戦ったドライブドラゴンが強力になって多数出現する階層だ。
ドライブドラゴン、ロックバード、ノンレムゴーレムの順に多い。
空を飛んでくるモンスターが多いので、急接近に注意だ。
ロックバードは昨日経験したが、岩を発射してくるので注意してくれ。
ボスはランドドラゴンで陸上を歩くタイプのドラゴンらしい。
先程はドロップしなかったが、ドライブドラゴンのレアドロップは竜革だ。
ランドドラゴンのドロップは竜肉。
今度は雷魔法も初めから使うので意識しておいてほしい。
アミルから何か補足はあるか?」
「いえ、ありません」
「じゃあ、強敵だから油断するな」
「了解」
「了解」
「了解」
初戦の相手は、ドライブドラゴン4匹にノンレムゴーレム1匹か。
「前にドライブドラゴン2、ノンレムゴーレム1、後ろにドライブドラゴン2。3番だ。
ドライブドラゴン4匹が突っ込んでくるぞ。注意しろ!」
「了解」
「了解」
「了解」
(サンダーストーム、サンダーストーム)
雷魔法二連発を放ちながら、全力で駆け出した。
少しスピードを緩めると、ドライブドラゴン3匹が急速に近づいてくるのが見えた。
1匹は麻痺したか?
(状態異常耐性ダウン)
一番近いドライブドラゴンに博徒のスキルをかける。こいつは三人に任せよう。
(オーバーホエルミング)
超速スキルをかけて、残り二匹のドライブドラゴンに近づき、三本の剣で滅多切りにする。
右側のドライブドラゴンはデュランダルで左側のドライブドラゴンは激情のダマスカス鋼剣と硬直のエストックで連打する。
右側が煙に変わると同時にオーバーホエルミングが切れた。
左側は石化したか。
ノンレムゴーレムは遥か遠くにいる。
ヴィルマ達の所まで戻ると、三人でドライブドラゴンを取り囲んで戦っている。
「手助けが必要か?」
「主、大丈夫だ!」
なら、残りを倒すか。前方に駆けてノンレムゴーレムへと迫る。
(オーバードライブ)
超速スキルをかけてノンレムゴーレムに三本の剣で滅多切りにして煙に変える。
再び、ヴィルマ達の所に戻った・・・・・・が、既に石化させたか。
自分で石化させたドライブドラゴンを刻み、イレーネとヴィルマも刻んで煙に変えた。
「やはり少し手強いな。いつもより多く斬らないと倒せないようだ」
「これぐらい硬い方が良い感じだ!」
ヴィルマ、言葉、言葉遣いが・・・・・・気にし過ぎか?
イレーネも同意しているのだが。
「さあ、どんどん倒していくぞ」
「おう!」
「・・・・・・」
「頑張ります、ご主人様」
ドライブドラゴンは確かに難敵だ。
数が多い時には注意が必要だが、数が多ければ雷魔法で麻痺しやすいのは他のモンスターと同じだった。
全属性に魔法耐性があるのだが、雷魔法には耐性がない。
そのはずなのだが、これまでのモンスターよりはしぶとく生き残っている気がする。
雷魔法にも若干の耐性がついているのか、そもそものHPが多いからなのかは分からないがタフな相手だ。
逆にその分は思いっ切り剣が振るえるからなのか、ヴィルマもイレーネもご満悦だ。
ある程度強さの底が見えたので、イレーネとアミルで一匹、ヴィルマで一匹という形でドライブドラゴンの相手もさせてみたが大きな事故もなく倒すことはできた。
イレーネで一匹、ヴィルマとアミルで一匹などバリエーションも変えてみたが問題なし。
一匹ずつ任せてみると、それはそれで歯ごたえがあるのか二人ともかなりご機嫌な感じだ。
だが、逆に二匹だと厳しいということになるのだろう。
ヴィルマ、イレーネ、アミルにそれぞれ一匹ずつというのも試してみた。
アミルの方はドライブドラゴン相手だと相性が悪いのか、膠着させている間にヴィルマとイレーネのどちらかが早く倒して駆けつけるという形で対応した。
やっぱり、ここに竜騎士を一人入れて戦うのが理想的なのだろうか。
まだ、オリビアの戦闘センスに疑念が拭いきれないのだが。
魔物部屋も発見したので出入りしながら魔法で削るのだが、これもいつもより時間がかかる。
焦れてきて、魔法を打ちながら超速スキルで削ることもやりながら殲滅させた。
MP消費が激しそうだったから、MP回復のためにはやむを得ない。
だが、ここで竜のモンスターカードがドロップした。竜のカードは2枚目か。
キャロルからもらったカードの中にあったな。
かなり時間がかかってしまったが、ようやく待機部屋も発見。
オリビアを通常部隊に入れたまま、ボス部屋に侵入。
「ボスのランドドラゴンは俺が相手をする。お供をそれぞれ頼むぞ」
「了解」
「了解」
「了解」
各自がフォーメーションに着いたので、オリビアを小荷駄隊に移動させてボス戦開始。
お供はドライブドラゴンが2匹だ。
(サンダーストーム、サンダーストーム)
(状態異常耐性ダウン)
雷魔法二連発を放ち、イレーネの前のドライブドラゴンに博徒のスキルをかける。
(オーバーホエルミング)
ランドドラゴンに向かって三本の剣で滅多打ち・・・・・・石化したか。
ボスで出てくるだけあって硬かったが、石にしてしまえば同じだ。
倒すのは後回しにして、ヴィルマ達の戦況を確認。
イレーネは淡々とドライブドラゴンの顎を躱しながら、刺突を入れていく。
これは時間の問題か。
ヴィルマの方も首の動きに上手く合わせながら、カウンターを決めている。
先にヴィルマの方が麻痺させたようだ・・・・・・そこからはモーション小さい鋭い斬撃をひたすら入れていく。
麻痺から回復することなくドライブドラゴンは煙に変わった。
イレーネも石化させたので、作業のように刻み始めた。
俺の方も倒さないとな・・・・・・石になったランドドラゴンの所に戻って刻み始める。
やがて三匹とも煙に変えて、戦闘終了。
ドロップ品は竜肉か。
「ドライブドラゴンは強い相手だったが、この33階層での戦いは問題ない感じだったよな?」
「そうだな、主。強いのは強いけど、どうしようもない相手ではないと思う」
「もう少し戦ってみたい。特にボス」
「ドライブドラゴン相手にこんなに戦えるとは思ってませんでした」
明日は次の階層に行くか、もう少しこの階層に留まって戦うか。
時間があれば、二人にもボス戦をやらせてみるところだが、もう夕飯の時間だ。
34階層に抜けて今日の探索は終了とした。
ゲートを壁から玄関に繋げて帰宅。
・・・・・・
夕食を終えて、男だけの風呂タイム。
「レドリック、オリビアの戦闘訓練はどうだったか聞いたか?」
「ヘルミーネの話では、なんというか物凄い極端な感じだったそうです」
どう極端だったのだろうか?
「剣を使わせると全くダメで、力強い振りなのですが、ただそれだけって感じだそうです。
逆に槍を使わせるとヘルミーネとフラウス二人がかりでも敵わなかったそうです」
「確かにそれは極端だな。槍なら才能があるのか」
そういえば、槍を使うのが好きだって言っていたな。
パワーレベリングしたから、模擬戦の時はLv20は超えていたので、それも影響しているか。
「槍だと二本振り回して、全然二人が近づけなかったそうです」
「そうか竜騎士は二刀流の特性だったか。でも剣ではなく槍でも良いのか」
原作だと両手剣を二本振り回していたけど、両手武器の槍でも一応は二刀流なのだろうか?
「槍二本振り回してたら近づけないだろうけど、迷宮でのフォーメーションも難しいよな?
味方に当てないように戦うのだから」
「そうですね。前衛よりは中衛に位置するのか、もう一歩前に出て前衛をやるのか
いずれにしても味方との連携が重要になるのではないでしょうか?」
連携が重要か・・・・・・あのオリビアの性格で周りと合わせられるのか・・・・・・とっても不安だ。
「分かった。ありがとう。それで護衛部隊の方の21階層は問題なかったか?」
「はい。問題ないですね。明日は22階層に挑みたいと思います」
そうか、22階層もクリアできたら、次はどうするかな。
今の装備品の状態だと23階層のグミスライムとは相性が悪いよな。
装備が整うまでは、22階層で暫く戦わせるか。
ベイルの23階層はハーフハーブだったか。
ドロップ品も悪くないからそちらで試すのもありだろうか。
・・・・・・
風呂を終えて、参加者が揃ったところで会議を開催。
今日はピコも参加している。
会議の後の対応でピコが必要なのでカラダンと一緒に来て参加している。
場違いなせいか、ちょっと緊張していて初々しい。
「明日の午前中はシェルとメリルの二人を帝都の冒険者ギルドに送ってくる。
それが無事終わったら、迷宮組は34階層の攻略に入る予定だ。
34階層から探索する階層の面積が広くなるだろうから、
どの程度の時間で走破できるのかは分からない。
まずはそれを確認することから始めたい。
34階層の相手はコボルトケンプファーなので、
モンスターとしては強くないから調査するには丁度良いかもしれない」
明日一日かければ、34階層は走破できるのではないだろうか?そう願いたいが。
「それと、ドブローでミラが鍛冶師試験に合格したので正式に鍛冶師となった。
ドブローで装備品生成の作業受託をしたので、
これからアミルと共に暫くはそちらの作業も実施してもらおうと思っている。
今、ミラはどの装備品まで生成が終わってるのだろうか?」
「ミラちゃんは、皮、革、銅、鉄までは終わっていますので
硬革と鋼鉄を明日、明後日で終えてもらおうと思っています」
2日あれば、ミラの鍛冶師はLv40までには達するか。今Lv37だったよな。あと少しだ。
「では、ミラの指導を引き続き頼むな。無理のない範囲で大丈夫だ。
委託作業も30日間あるので、余裕があるはずだ」
「はい。分かりました」
納品はレイモンドを付けてやれば俺抜きでも大丈夫だよな。
ああ、でも次の作業受託をしなければならないから、結局俺が必要なのか。
署名が必要だしな。ミラの署名でも大丈夫なのか確認が必要か。
鍛冶師が普通に受けている作業だから問題ない気もするけど。
スキル融合装備品の長期契約の件でドブローに行くから、その時に確認するか。
「他に特になければ、会議はこれで終了とする。カラダンはこの後、残ってもらえるか?」
各自が自室に戻って・・・・・・くれない。
ヴィルマとイレーネは戻ったが、他のメンバは残ったままだ。
「えーと、会議は終わったので、みんな自室に戻っても良いのだけど・・・・・・」
「旦那様、何か企んでいますよね?何故、カラダンとピコは残っているのでしょうか?」
うーん、どう説明したものか・・・・・・どうせバレるから今のうちに説明するか。
カラダンにお願いしようと思っていた件について俺の計画を説明した・・・・・・。
・・・・・・
「旦那様、そのような重要なことは我々にも事前に説明をお願いします」
「そうだな、悪かった。
ちょっと上手くいくか分からないから実験してからにしようと思っていて・・・・・・」
子供のようなしどろもどろの説明。
「計画の時点で説明した方が良いかと・・・・・・」
「ソウデスネ・・・・・・」
真っ当な指摘に反論の余地なし。
「では、実験も上手くいったみたいなので、これを実施するということで」
「承知しました。皆さん、この事を頭に入れて行動するように」
もはや、指揮権は俺からエネドラに移ったのではないだろうか。
前線の指揮官は俺なのだが。
相手があることだから、上手くいくかは出たとこ勝負だ。
全ては臨機応変に。
「では、これで本当に解散だ。遅くまでお疲れ様。ゆっくり休んでくれ」
自室に皆が戻っていったので、これで終了だ。
やっぱり秘密裡に進めるのは良くなかったか・・・・・・反省。
自室に戻って、今日のまとめを。
【拠点名】クーラタルの邸宅<本城>(2/4)▶
【拠点名】ベイルの屋敷<支城>(1/4)▶
■人材育成/採用(ユキムラ)▼
①人材育成 ※新規加入メンバ中心にパワーレベリング。迷宮での習熟訓練を行う
<軍事系>
ユキムラ(百鬼夜行Lv63/英雄Lv63/勇者Lv63/遊び人Lv63/魔道士Lv63/刺客Lv63/博徒Lv63)
アミル(鍛冶師Lv63/冒険者Lv35)、ヴィルマ(百獣王Lv45)、イレーネ(刺客Lv46)
オリビア(竜騎士Lv27)
レドリック(剣匠Lv35⇒剣聖)、モニカ(剣匠Lv35⇒剣聖)、レイモンド(冒険者Lv22)
ケリー(獣戦士Lv32⇒百獣王)、マリー(獣戦士Lv32⇒百獣王)、フラウス(巫女Lv32)
ラファ(巫女Lv28/魔法使いLv48)、ヘルミーネ(冒険者Lv17)
ミラ(鍛冶師Lv37)、マヤ(剣匠Lv31⇒剣聖) ※マヤの最終ジョブは要検討
<後方支援>
ピコ(冒険者Lv8/武器商人Lv7)、ビンス(冒険者Lv8)、リック(冒険者Lv8)
【育成保留中】エネドラ(武器商人Lv47)、チクルス(薬師Lv34)、ポーラ(僧侶Lv29)
カラダン(奴隷商人Lv15)、ミモザ(薬草採取士Lv45⇒薬師:保留中)
※アミル:隻眼のジョブ取得条件は不明のまま。装備品のスキル融合数を増やす
②採用
後方支援メンバ、護衛メンバ、迷宮探索メンバを拡充(逐次奴隷商館巡りをする)
⇒迷宮探索メンバ、護衛メンバの拡充を図る
⇒帝都の奴隷商館でオリビアの契約に成功。今後も竜人族、魔法使い入荷時に連絡を依頼
■軍事(ユキムラ/レドリック)▶
■商業/取引(ユキムラ/エネドラ/カラダン)▶
■開発(エネドラ/カラダン)▶
■生産(チクルス/アミル)▶
■その他/クエスト▶
ベッドに横たわって、今後の育成計画に思いを馳せる。
ピコも武器商人のジョブが取得できてLv7まで上げたので、暫くは育成は保留だな。
ピコ達三人は冒険者をもう少しレベリングしたいが、他に育成を優先したい者がいる。
一番はオリビアの竜騎士か。あとはミラの鍛冶師をLv40台に。
ラファも魔法使いをLv50にして、魔道士にするか・・・・・・巫女の方もレベル上げたい。
レベリングはどこまでやってもキリがないのだが、我が家の人員も次々に増えているので、新しく入るとどうしてもレベルを上げたくなってしまう。
ゲーマーの性か。
(コン、コン・・・・・・)
ドアを開けると、オリビアが立っている。エネドラ、いきなり試練を与えたな。
早めに仲良くなれってことなのだろうか。
「ユキムラ君、入っても良いかな?」
「ああ、大丈夫だ」
午前中は勝手に俺の部屋に入っていたのに、なんだかしおらしい。
「あの、エネドラさんに言われて・・・・・・」
「・・・・・・」
この娘は帝都の奴隷商人の話では、初年度奴隷の生娘って話だったよな。
「とりあえずは、こっちにおいで・・・・・・」
ベッドに横たわって、空いてるスペースの所をポンポンと叩いて彼女を呼び寄せる。
「年上に向かって、生意気な・・・・・・」
顔を真っ赤にさせて、最後の方の声は消え入るような小声。
この娘、全然、この手のことが奥手なのではないだろうか。
午前中に『続きはまた後でね』とか余裕かましてたのも、ただマウントを取りたかっただけ?
「どうした?来ないのか?」
「・・・・・・」
無言で、俺のそばに横たわったが顔をこちらに向けようとしない。
さて、どうしようか。
頭を抱き寄せて、俺の胸に埋めさせて撫でてやる。
「頭を撫でるとか、生意気・・・・・・」
腕力で振り解こうと思えばできるのだろうが、さしたる抵抗はなし。
パーティ効果の腕力補正が怖いからオリビアはパーティから外してある。
今は腕力なら俺の方が上だろう。それでどうこうする気は・・・・・・どうしようかな。
オリビアの着衣に手をかけながら、口を塞ぐ。昼間の仕返しだ。
「ううぅ・・・・・・ユキムラ君・・・・・・」
なんだろう、弟プレイを強要されているような気分だ。とりあえず口はずっと塞いでおこう。
四本の腕でスルスルと全てを脱がす。
そして、上から見下ろすと圧巻の山脈・・・・・・やっぱ、竜人族ってすげぇや。
桜色に染まった頬を見ながら、胸の先端を弄ぶ。
「うっ・・・・・・うぅ・・・・・・」
声を出すのを抑えきれないのが悔しいのか、涙目で眉間にしわを寄せている。
年が一つくらい上でも、全然可愛いじゃないか。
真ん中の先端は・・・・・・初めからは可哀想なので自粛。
しばらくは撫で、唇で啄みながら彼女の反応を観察。
動きが緩慢になり、時々震えるように体がビクッとなる・・・・・・もう、大丈夫かな。
ゆっくりと揉み上げながら、両脚を割って侵入。
「!・・・・・・」
(手当、手当、手当・・・・・・)
彼女が落ち着くまでしばしスローダウン。
涙が零れ落ちているので、頭を撫でる。
「生意気、生意気・・・・・・」
口を再び塞ぎながら、少し荒めに蹂躙。
反応が弱くなったところで、動き始める。
生まれて初めての経験に戸惑っているのが分かる。
一種のパニックに陥っているのだろうけど、今日はこのまま頂きまで上げてしまおう。
反抗の声は聞こえなくなり、可愛い鳴き声だけが聞こえてくる。
時々、両腕で背中を引き寄せてくるので胸の感触が楽しめる。竜人族って本当に凄い。
やがて彼女の方が先に限界に達したようだ。
「・・・・・・!」
喉を無防備に反らして、痙攣しながら達したようだ。
こちらはまだ解放までの余裕がある。
頭を撫でながら、もう一度抱きしめた。
「生意気、生意気・・・・・・」
今までで一番小さくか弱い声だ。
髪の色のこととか聞いてみたいことは幾つかあるが、もう少しコミュニケーションを深めてからの方が良いだろうな。
明日から、この娘は少し大人しくなるとかあるのだろうか・・・・・・?
・・・・・・