自宅に戻り、エネドラに帰宅を告げて自室に戻った。
部隊編成のマップで見る限りはアミル達はまだクーラタルの22階層の攻略中のようだ。
魔物部屋からかなり離れたので、後はボス部屋に辿り着くのを確認すればよい。
ひとまずは安心か。実力的には何の問題もないはずなのに、どうしても不安に駆られる。
22階層でこんなに心配していると明日の23階層が思いやられるな。
着替えを終えて階下に降りて食堂でエネドラと合流。
二人でオネスタさんの店に向かうことにした。
・・・・・・
オネスタさんの店に着くと、奥の部屋に通された。
こんな部屋があったのだな。
普通の小売店だから応接室っぽい部屋はないと思っていたのだが。
「こちらが、あの辺りの簡単な地図ですが、タケダ様の家の周りは空いている土地が多いです。
郊外ですからね。
ただ、東側に川があるので隣接する土地をお求めですと北か南か西ですね。
今のタケダ様の家は北側に門がありますから、
南か西側に土地を購入するのが良いのではないでしょうか?」
「そうだな。確かに拡張するのなら南か西か・・・・・・
だが、今の敷地の家の位置を考えると西側にするのが一番良いと思うな」
エネドラの方に視線を向けると彼女も頷いている。
「それで仮に西に土地を購入するとして、幾らぐらいかかるものなのか?」
「それは、広さにもよりますね。どのぐらいの広さの土地をお求めなのでしょうか?」
今の家の大きさと敷地を考えると最低でも・・・・・・。
「そうだな。今、俺が所有している土地と同じ広さ。つまり倍の広さにしたいとしたら?」
「ば、倍?今お持ちの家も大小合わせて20部屋ぐらいありましたよね?
その敷地にも空いてる広場や畑となる場所もあったと思いますが、
それだけ余裕のある土地をお持ちなのに更にもう一つ分の倍の広さにするのですか?」
それぐらいの広さが必要なのだよな。
今、我が家の人員は23名。
迷宮に派遣可能なのは迷宮組と護衛部隊を合わせて15名。後方支援部隊が8名
カラダンとピコ達はベイルにいるとはいえ、クーラタルの邸宅の部屋に空きはあまりない。
部隊数で言うと15名は2.5部隊分。
可能なら6~8部隊には増やしたい。
となると部屋の数は3倍程度にはしなければならないということだ。
訓練のための敷地も今は広々と使っているが2、3倍にする必要はある。
同じ広さの土地を購入して、居住用の部屋数を3倍にして、風呂、トイレ、食堂、厨房を増やしたり広げたりする必要がある。
風呂、食堂、厨房は今の敷地のある部屋を広げることを考えている。南側方面に。
居住用の部屋は新しく購入した土地に二階建ての建物を建てて確保する。
二人部屋にして25部屋の50人分確保できれば、戦闘人員が33名、後方支援が17名程度。
戦闘部隊を8部隊ぐらいにするという要件は満たせるだろう。
人が増えれば、談話室や倉庫などの共用スペースも必要になる。
やっぱり敷地を倍にするのは必須だろうな。
8部隊になると、ヘルミーネやレドリックのような取りまとめ役が必要になって・・・・・・。
「あの、タケダ様、どうかなされましたか?やはり倍は広すぎるのでは?」
「いや、最低でも倍は必要だと思う。
それで足りるかどうかは、実際に新しい敷地に家を建ててくれる大工と相談してからだな」
オネスタさんの顔には『こいつ
「仮にだが、この西側に今と同じ広さの土地を購入するとしたら、いくらぐらいになるのだ?」
「そうですね。郊外ですから、5万ナールぐらいですね」
やっぱり、そんなに安いのか。
この世界だと都市部に近い土地でも安いと思っていたよ。
クーラタルは城壁に囲まれていない土地柄ってのもあるのだろうけど。
地上げや土地ころがしのような概念のない世界では、何も建てられてない街の中心部から離れた広い土地なんて安値で買えると予想していた。
村なんかの畑や何もない空地はただ同然の金額なのだろう。
問題は家を建てるのにかかる金額だろう。
「それで大工の方は紹介してもらえるのだろうか?」
「ご紹介するのは構いませんよ。今からでもよろしいでしょうか?」
「ああ、お願いする」
毒気を抜かれた彼女は店員に外出を告げ、俺達を連れて店を出た。
・・・・・・
「あんたが、俺が建てたあのデカい家を買ったんだってな。
それで、その隣にまたデカい家を建てたいのか?」
「隣に同じ広さの土地を購入して、今の家を増築する形で西側に部屋を増やしたいんだ。
それ以外にも今の家の食堂や厨房を広げたい。
門の近くにもう一つ接客用の部屋も増やしたいし、守衛用の小部屋も追加したいと思っている」
俺の言葉に目の前の大男は、胡散臭い者を見る目を向けている。
もう、この手の視線には慣れたよ。
(鑑定)
ヨルゲン(人間族 男 42才)
戦士Lv24
戦う大工なのか?
隣に奥さんらしき商人の女性も見える。
こちらは線の細い上品そうな人だ。
だが、目が怖い。獲物を狙う目で俺を見ている。
きっとこのヨルゲンという男は尻に敷かれているに違いない。
ベイルの世話人の店やペルマスクの鏡の工房等、夫婦の力関係はこの世界のテンプレなのだろうか。
それでも金額交渉するのが、この商人の女性ならカルク持ちなので3割引が使える。
「我が家は人が多い。今の家の部屋もほとんど埋まってしまって手狭になってしまったのだ」
「あのデカい家が手狭?」
ヨルゲンは苦笑している。
「そういう訳で、ここに簡単な図を描いてきたのだが、こんな感じで増築できるだろうか?」
「ふーん?」
こちらで描いてきた模式図を渡した。
世話人に言われるまでもなく、拡張する方向は西か南しかなくて、空地がある西が本命なのも事前に分かっていた。
だから西と南に拡張する方針で予め拡張案を用意してきたのだ。
「これって、何部屋増やすつもりなんだよ」
「西側には36部屋だな。全部居住用って訳じゃないけど。
それ以外に南に大き目の部屋を3部屋。食堂と厨房も今のものを拡張する感じだな。
門の傍に来客用の大き目の部屋を1つ追加して、守衛用の小部屋も隣接させる感じだ」
ヨルゲンは手元の紙と俺の顔を行ったり来たりしながら見て笑っている。
「全部で40部屋以上も増やすのですね。なかなかの大工事になりますね」
「そうだな」
商人である奥さんは、それほど動揺しているように見えない。
これは仕事として請けてくれそうな感じか。
「食堂や厨房は今も使っているので、工事でいきなり使えなくなるのは困る。
居住用の部屋が増えて、拡張が必要になってから工事するようにしたい。
食堂を広げたりするのも同様だが、厨房を広げるよりは面倒は少ないだろう。
門の近くに部屋を増やすのも同じだと予想している。
そういった段階的に増築させることも含めた見積もりが欲しい」
「お前、そう簡単に言ってもだなぁ・・・・・・」
「分かりました。見積もりはこちらで作りましょう。他に何か条件は?」
あとは建築資材関係か。
「増築するのに、何かこちらで用意すると建築費用が安くなるものはあるか?
俺は迷宮探索者を多く抱えているから、迷宮のドロップ品が多く手に入る。
岩とか板とか黄銅とか錫とかは結構たくさん手に入るぞ」
「岩と板は使えるな!黄銅と錫はどっちかというと、そっちの・・・・・・」
ヨルゲンはオネスタさんの方に視線を向けた。
「黄銅や錫なら、うちが取引の相談に乗りますよ」
「なるほど」
そういえば金物の調理器具を売っていたのだっけ?
「黄銅や錫はともかく、岩や板はどれほど用意すれば良いのだ?」
「板はあれば、あるだけ・・・・・・痛っ・・・・・・」
奥さんに抓られてる。板だけに・・・・・・。
「それも見積もりをお見せする際にお話ししましょう。
これだけの規模の建物を作るのですから、必要な資材や人数、期間を考えてからでしょうから」
「確かにそうだな。
岩や板に限らず迷宮素材で使えそうなものがあるのなら、その時に教えてほしい」
頷いたのは奥さんの方。
計画は奥さんが立てるのだろうか。その方が安心・安全な気もする。
その後も、こちら側が提示した模式図について細かい確認を実施。
結局、その時に使えそうな迷宮素材の話も出てきた。
使えそうなのは、岩、板、ブランチ、コーラルゼラチンなど。
数が必要なのは主に岩と板。
ブランチやコーラルゼラチンは細かい仕上げの際に使うらしい。
イマイチ加工方法などは聞いていても分からなかったけど。
今回少し拘ったのは排水設備。
我が家の拠点は給湯・給水設備が拠点構築スキルで設置できるので、各部屋から排水溝などを経由して水が流れるようにしたかった。
今は近場のトイレに行って流しているのだけど、毎日の作業なので結構不便に思っている。
各部屋に排水設備があって、流して終わりにできるのなら便利だろうなと。
その分、掃除もちゃんとしないと詰まって大変になるのだけど。
説明に困るのは風呂場とシャワー室の件。
大々的に風呂場を作ってくれとは言えないし、たくさんのシャワー室のような小部屋も説明が難しい。
だが、どれも日々の生活や訓練後に体を清潔にすることを考えると外せない。
特にこれからは夏を迎えるのでシャワー室は必須だと思っている。
あとは、ここまで大がかりにやるのだから俺の夢・・・・・・というほどではないが、『秘密基地』的な部屋を作りたい。
何に使うかというと・・・・・・こればかりは女性陣のいる前では説明できない。
ヨルゲンの親方と二人っきりになった時に相談しよう。そうしよう。
説明が終わり、見積もりができたら伝言してもらうことを確認して、今日の商談は終了。
オネスタさんと三人で彼女の店の方に向かった。
道を歩きながら、部隊編成のスキルでアミル達の状況を確認。
既に22階層の攻略を終えて帰宅しているようでホッとした。
「うちは黄銅と錫ならたくさんあっても買い取りますよ。
ギルドより高い価格だと困りますけど、大量に必要としているので余っているのなら是非」
「お金よりは・・・・・・そうだ、店で販売している品物と交換というのは?
食器とか調理器具とかと交換してもらうのはどうだろうか」
俺の言葉にエネドラも頷いている。
これから部屋の数が増えるということは、その分だけ食器や調理器具、小物類も大量に必要になるということだ。
それらの我が家が必要とするものと素材を交換すれば、Win-Winになるのではないだろうか。
彼女の店に着くと、エネドラとオネスタさんは何やら商談っぽい話を始めた。
今まで購入した食器類や調理器具と交換できる素材の数の調整を真剣にやっている。
ここは彼女達に任せてしまおう。
もう時間も遅いし、ルークの所まで行く暇は無さそうだな。
何かおもしろそうなものが売ってないかと、店に陳列されている品を冷やかし半分で見て回る。
調理器具などは、面白そうなモノのがあるなぁ。
原作にもあったセイロっぽいものとか中華鍋っぽいものとか。
ただ、うちは作る量が半端じゃないからな。
手間をかけずに大量に美味しいものが作れないとならない。
何より俺は厨房に入れてもらえない。
『旦那様には他にやることがあるのでは?』と言われて、追い出されてしまった。
過去の記憶を思い起こしていると二人の商談が終わったようだ。
大枠の話はまとまったようで、後日具体的な取引を行うとのこと。
もう、そちらの方はエネドラに任せよう。
倉庫に死蔵されていたドロップ品なので、有効に使ってくれるのなら構わないだろう。
二人で店を出て、適当な木陰からワープで帰宅した。
・・・・・・
夕飯と風呂を終えて、参加者が集まったので会議を開催。
「明日の予定だが、再編成後の慣らしが終わったので23階層の攻略に移る。
俺の部隊はターレの23階層、アミルの部隊はクーラタルの23階層の攻略を行う。
23階層のグミスライムは一度は攻略しているが俺抜きで戦うのは初めてだ。
物理攻撃があまり効かないので慎重に頼むぞ、アミル」
「はい。お任せ下さい」
明日の朝イチも23階層の魔物部屋の殲滅をしておくかな。
「護衛部隊の方は23階層からドライブドラゴンが出現する。
難敵だが、攻略の糸口はあるので乗り越えられると思っている。
今日の夕方の訓練で何か共有しておくことがあるか?レドリック」
「やはり私とモニカはエストック二本で臨みたいと思います」
「そうか。では、この後アミルとも相談して武器のスキル融合について考えよう。
アミルはこの会議の後、残ってくれるか?」
「はい。大丈夫です、ご主人様」
「午後は午前と同じく23階層で迷宮攻略の続きだ。
23階層から一段階モンスターの強さが上がるので注意していこう。
俺の方は23階層の攻略を終えたら、ルークの所に行ってカードの取引をしてくる。
エネドラはどうする?」
「同行させてください」
「分かった。では一緒に行くか。
ルークとの商談の際に伝える附帯契約の装備品は保留にしようと思う。
明日は融合には成功したが手元に取っておきたいので、
また別の装備品の融合に成功したら通知するとだけ伝えようかと思っている。
附帯契約には期限があり、期限内に通知すれば良いので、
少し時間をおいてからルークに伝える予定だ。
その際にルークに渡すスキル融合の装備品は一つにしたいと思っている」
「一つにするのは何故でしょうか?」
「融合に成功したものを全て取引にまわすのは不自然だからな。
自分達の戦力を強化するためにカードを集めていると伝えているので、
それに沿った行動を取るためでもある。
それと通知を保留にしたり、一つだけ提示するのにはもう一つ理由がある。
そうした方がルークからのオークションの落札頻度が上がるからという目論見だ。
等価交換の取引を持ち掛けてる間はオークションの落札通知が下がってるからな。
今回は少しルークとの等価交換のペースを落とそうと思っている」
「分かりました」
その後は、俺とエネドラが午後に行なったクーラタル拠点の増築の話を共有した。
拠点の敷地を2倍、居住スペースを3倍にする話をすると、参加者から驚きの声が上がったが、我が家の力を増やすためには仕方がないのだ。
報告が一区切りついた時点で、会議は終了し解散とした。
そのあとはスキル融合武器の相談だ。
参加者は俺、アミル、レドリックの三人のみ。
「護衛部隊の武器の強化の件だが、まずは状況を整理しよう。
強化したいのは、主に前衛となる者の武器だ。前衛というのは・・・・・・」
(前衛)
レドリック(剣聖Lv6)、モニカ(剣匠Lv45)、ケリー(獣戦士Lv35)、マリー(獣戦士Lv35)
ミラ(鍛冶師Lv45)、マヤ(剣匠Lv40)
「このうち、ミラは槍を使いたいという希望があるようだ」
「ご主人様、ミラちゃんに確認したら、やはり槍に凄く興味を持っているので、
ミラちゃんの武器を強化するのは槍で通用するかどうか
確認してからの方が良いかもしれません」
「そうだな。ミラの武器の強化は保留にしよう」
ミラは訓練等で槍の扱いの有効性などを確かめてからの方が良いだろう。
「となると候補は五人だ。
その中でマヤは防御主体となるので、他の四人よりは優先度が落ちる。
マヤは武器の強化よりも盾の強化を考えても良いかもしれない。
まずは今使っている鋼鉄の盾をダマスカス鋼の盾に代えるかだな。
そして、激情のレイピアを使っているがエストックに変更するかどうかという点だ」
「明日の訓練の際にマヤに確認してみましょう。
後で倉庫から盾とエストックを貸してもらえますか?」
レドリックの言葉にアミルが頷いた。
「そうなると、残り四人。そしてレドリックとモニカが二刀流なので合計6本分だ。
レドリックも当面片手剣の二刀流を使うのなら、装備させたいのは
エストックが4、5本、ダマスカス鋼の剣が1、2本というところか」
「そうですね。今、ケリーは両手剣、マリーは片手剣を使ってますから」
となると、次に整理すべきは武器の現状把握か。
「今、護衛部隊に配備している武器と倉庫に在庫のある武器の現状は・・・・・・」
(護衛部隊の装備)
激情のダマスカス鋼剣(攻撃力2倍、MP吸収、空2)
激情のエストック(攻撃力2倍、MP吸収、空2)
(倉庫にある在庫)※空きスロット3個以上
ダマスカス鋼の剣(空4)2、ダマスカス鋼の剣(空3)2
エストック(空4)1、エストック(空3)3
「倉庫に空きスロットが3つ以上のダマスカス鋼の剣やエストックが増えていたのは?」
「ああ、ミラちゃんと手分けして作りました。今回、ミラちゃんは頑張りましたよ」
鍛冶師二人体制になった効果か。ミラは午後は迷宮探索は休みだったし。
それでも空きスロット4つの武器を生成するのには30個弱の武器生成をしなければならない。
ミラは本当に頑張ったのだな。強壮丸を飲みながら生成していたのだろうか。
「そうか。ミラも槍に適性があると分かったら、良い槍装備を用意してやりたいな」
「はい。自分で作ったダマスカス鋼の槍を使ってみたいって言ってたので。
槍を上手く使いこなせると良いのですけど」
やる気があれば、きっと上手くいくような気がするな。槍だけに。
「それで必要に応じて、俺が今使ってる武器を流用しても良いと思っている。
俺が今、使っている装備というのは・・・・・・」
(ユキムラの装備)
硬直のエストック(石化添加、空3)
激情のダマスカス鋼剣(攻撃力2倍、MP吸収、空2)
「これらの空きスロットが3つ以上ある武器に対して、
状態異常の付与、攻撃力2倍、MP吸収、必要に応じてHP吸収を付与しよう。
HP吸収を付与できるのは空きスロットが4つある武器となる」
「空きスロットが4つとなると限られますね」
そうだな。倉庫に3つ、護衛部隊に2つ、俺の手元に2つか。
「まず、ケリーが今使っている激情のダマスカス鋼剣に麻痺添加とHP吸収を付与しよう。
マリーが使ってる激情のエストックにも麻痺添加とHP吸収を付与する。
これで双子の武器は決まりで良いのではないか?」
「そうですね。それで良いかもしれません」
決められる武器から決めてしまおう。
「で、レドリックとモニカのエストックだが、二本とも石化添加で良いと思う。
更に攻撃力2倍、HP吸収を付与して、余裕があればMP吸収を付与するということで」
そうなると倉庫にあるものと俺の手元にあるものをスキル融合して強化すると、
エストック(空4)
⇒硬直のエストック(石化添加、攻撃力2倍、HP吸収、MP吸収)
エストック(空3)
⇒硬直のエストック(石化添加、攻撃力2倍、HP吸収)
エストック(空3)
⇒硬直のエストック(石化添加、攻撃力2倍、HP吸収)
硬直のエストック(石化添加、空3)
⇒硬直のエストック(石化添加、攻撃力2倍、HP吸収、MP吸収)
硬直のエストックを2本使って、レドリックとモニカの二刀流で石化の発生頻度を上げる。
確か原作でも似たような考察をしていたよな。
まあ、試してみれば良い。
俺の手元に状態異常を付与する武器が無くなってしまうから、倉庫にあった空きスロット4つのダマスカス鋼の剣に石化添加を融合してもらうか。
ダマスカス鋼の剣(空4)
⇒硬直のダマスカス鋼剣(石化添加、空3)
俺の手元にはデュランダルがあるから状態異常付与だけで事足りるだろう。
となると必要なモンスターカードは合計すると、
コボルト18、サンゴ4、灌木2、サイクロプス4、つぼ式食虫植物6、はさみ式食虫植物、2
今、倉庫にはサンゴが7、灌木が7、サイクロプスが6、つぼ式食虫植物が6、はさみ式食虫植物が7あるから足りるのは足りるか。
つぼ式食虫植物の在庫がなくなってしまったが仕方ないか。
今、話し合ったメモをアミルに渡したが・・・・・・全部で18回のスキル融合だ。ハハ。
「アミル、全部一度にやらなくても良いからな。少しずつで良いから」
「あ、全然大丈夫ですよ。明日の迷宮探索までにはほとんど終わらせてしまうと思うので」
なんか息を吸うように、自然にスキル融合している気がするな。
初めてスキル融合を成功させた時のビビりながら融合していた初々しいアミルはもういない。
俺のせい?
「ではこれで打ち合わせは終わりにしよう。
二人とも遅くまでありがとう。
アミルは本当に無理しないでくれよ。
明日に備えて、ゆっくり休んでくれ」
お休みの挨拶をして、二人とも自室に戻っていった。アミルは作業室には・・・・・・行ってないな。
俺も自室に戻って、今日のまとめ。
■情報▶
■人材育成/採用(ユキムラ)▼
①人材育成 ※新規加入メンバ中心にパワーレベリング。迷宮での習熟訓練を行う
<軍事系>
ユキムラ(百鬼夜行Lv65/英雄Lv65/勇者Lv65/遊び人Lv65/魔道士Lv65/刺客Lv65/博徒Lv65)
アミル(鍛冶師Lv63/冒険者Lv40)、ヴィルマ(百獣王Lv49)、イレーネ(刺客Lv50)
※アミル:隻眼のジョブ取得条件は不明のまま。装備品のスキル融合数を増やす
オリビア(竜騎士Lv46)
レドリック(剣聖Lv6)、モニカ(剣匠Lv45⇒剣聖)、レイモンド(冒険者Lv25)
ケリー(獣戦士Lv35⇒百獣王)、マリー(獣戦士Lv35⇒百獣王)、フラウス(巫女Lv46)
ラファ(巫女Lv42/魔法使いLv48)、ヘルミーネ(冒険者Lv31)
ミラ(鍛冶師Lv45)、マヤ(剣匠Lv40⇒剣聖) ※マヤの最終ジョブは要検討
<後方支援>★:育成保留中
エネドラ★(武器商人Lv47)、チクルス★(薬師Lv34)、ポーラ(僧侶Lv33)
カラダン★(奴隷商人Lv15)、ミモザ★(薬草採取士Lv45⇒薬師)
ピコ★(冒険者Lv8/防具商人Lv7)、ビンス★(冒険者Lv8)、リック★(冒険者Lv8)
■軍事(ユキムラ/レドリック)▶
■商業/取引(ユキムラ/エネドラ/カラダン)▶
■開発(エネドラ/カラダン)▶
■生産(チクルス/アミル)▶
■その他/クエスト▼
①カードハンターとの取引(ベイル)
⇒コボルトハンター経由で依頼中(次回8日後、訪問予定)
②ダマスカス鋼工房の対応(ドブロー)
⇒頑強のダマスカス鋼鎧を4日前に納品済(次回、候補未定:需要はあるとのこと)
③ゴッゼル士爵への対応(ベイル)
(1)ゴッゼル士爵家支援対応
⇒士爵家へ支援策(装備、住居、生薬)の契約を締結
⇒ドロップ品、モンスターカード等を逐次引取り中(記録簿管理)
(2)アイリス家支援対応
⇒三人の装備品を納品済。個別取引は随時実施中
④剣術指南所の対応(ターヘラ)
(1)ケリー&マリーの奴隷契約対応
⇒ターヘラの商店との食料移送契約は締結済(9日後に延長契約)
(2)業務提携
⇒子供達の習熟作業完了。正式作業開始
⑤ベイル旧宅の商店開業準備
(1)カラダンの商人ギルド加入(ザビルの商人ギルドの予定)
(2)従業員育成
⇒ピコ、ビンス、リックは冒険者ジョブ取得済
⇒ピコは防具商人ジョブを取得済
⑥ハルツ公爵領迷宮探索依頼(ボーデ、ハルバー、ターレの迷宮のいずれか)
⇒ターレの迷宮探索中(15階層まで到達報告。22階層まで攻略済、次は23階層から)
⑦鏡工房の装飾品注文対応(ペルマスク)(対応中)
⇒8日前に瑪瑙のブレスレット2点を納品(70万2000ナール)
⇒琥珀のネックレスはブレスレットの反応を見て注文される予定
⑧ハインツ討伐対応
⇒ターレの迷宮12階層でハインツ一味10名を討伐
⇒ハルツ侯爵に討伐報告とインテリジェンスカード提出済
⇒決意の指輪のみ昨日提出。公爵側で防具鑑定を行なってもらう(報奨は未定)
⇒2日後の朝一でセルマー伯への謁見対応でボーデの城に行くこと(石鹸20セット持参)
⑨クーラタル拠点増築対応(敷地2倍、居住スペースを3倍に拡大)
⇒本日、土地の購入及び増築の検討の打ち合わせを実施
⇒土地は現在と同じ広さを購入するのに5万ナール必要
⇒増築については大工店(親方:ヨルゲン)に見積もり依頼中
この拠点の増築をする時には、せっかくだから隠れ家・・・・・・とは言わないまでも、秘密基地的な場所を確保したいな。
パーティ効果で位置がバレバレとはいえ。
新しく増築する部屋には作れないから、今のこの部屋と隣の書斎のどちらかをこっそりと改造。
今日会った親方も男だから、きっと俺の気持ちに共感してくれるだろう。
秘密基地って男のロマンだよな。言い方が爺臭いけど。
女性陣には理解されないだろうから秘密裡に進めて、完成したら既成事実化してしまえば良い。
うん、そうしよう。
そのために必要なものを今から考えなければ。
まずは必要なもの・・・・・・排水設備・・・・・・いや待てよ。
(コン、コン・・・・・・)
ドアを開けるとオリビアが立っていた。
顔がとっても赤い。
真っ赤な顔から視線を落とすと・・・・・・。
(!)
「チクルスがこの恰好、ユキムラ君が大好きだって・・・・・・」
チクルスは呼び捨てなのか・・・・・・まあ、同い年だものな。
それにしても、その恰好は・・・・・・穴あきパンツLv2・・・・・・いや、Lv3か。
鑑定スキルがなくても、レベルが判別できてしまう。
「やっぱり、こんなデカい女だと・・・・・・こんな恰好してもダメ?」
ダメな訳がないだろう!
「きゃっ」
彼女をお姫様抱っこして、ベッドにGo!
ルパンダイブ並みの早脱ぎを終えて、彼女の大海原に乗り出した。
・・・・・・
息も絶え絶えになるほど激しくしてしまった。
ダウンしたオリビアの山脈の中に顔を埋めている。
大小に貴賤はないはずなのに・・・・・・この心地良さには抗えない。
「やっぱり、あの恰好が好きなのね?」
オリビアが再起動・・・・・・はい、否定できません。あれも男のロマンだと思う。
肯定するのもアレだから、顔を起こして彼女の顔に頬ずりをしながら髪を撫でる。
「ユキムラ君は、この髪の色が気持ち悪くはない?」
「綺麗な髪だと思うけど」
髪の色のことは不用意に触れないようにしていたのだが。
「村ではみんなから不気味だって。緑色の髪は私だけだったから・・・・・・」
「そんなことを言う奴等は見る目がないな・・・・・・気にするな」
彼女の腕が俺の頭を抱いて、胸の中に引き込まれて・・・・・・息が・・・・・・。
大小に貴賤はないけど、破壊力は違うな。
いろんな意味で天国に近づいた気がした。
髪の色の話はここまでにしよう。徐々に理解できれば良いや。
「迷宮で戦う仲間とは上手くやってるのか?」
「うん、全然問題ない。
アミルは小さいけど、いい奴。私に気を使ってくれている」
彼女は気配りがよくできているからな。
だけど、小さい呼ばわりは止めた方が良いと思うぞ。
オリビアは村では孤立していたのだろうか。
その分、こちらでは皆と打ち解けて仲良くなってくれると良いのだが。
初めは喋り方がアレだったので、アチコチで衝突を引き起こすと思ったのだが杞憂だったか。
でも、イレーネとは要注意か。
ある意味イレーネと仲良くなれたら大丈夫な気がするけど、彼女もアレでなかなか気難しいところがあるからな。
「これも好きでしょ~?」
再び、山脈に全力で押し付けられた。
好きなので否定も抵抗もできません・・・・・・。
・・・・・・