クーラタルの自宅に戻り、エネドラと二人で大工の店に向かった。
今日は無理だとしても近日中に拡張工事の予算額を見極めたい。
ドアをノックすると見習い大工っぽい兄ちゃんが出てきたので、用向きと告げると奥さんが出てきて中に案内された。
打ち合わせ場所のような小さな部屋に通され、暫くすると親方を連れて奥さんがやってきた。
「これが見積もりになります」
「確認しよう」
エネドラと二人で奥さんから提示された書面に目を通した。
契約書っぽい書類の方には金額の箇所が空欄だった。
別の紙に金額を記載したメモがある。
価格交渉で金額が変わった時のために後から書き込めるようにしてるのか。
契約させる気満々ということなのかもな。
金額と工事期間は、
一期工事分:30万ナール(工事完了期日:着工日から40日)
二期工事分:60万ナール(工事完了期日:着工日から80日)
段階的に工事を依頼したので一期、二期と分けてくれたのは要求通りだ。
うーん、工事費用が高いのか安いかイマイチ分からない。
しかもかなりザックリとした金額だな。細かい見積もりはあるのだろうか。
今の邸宅が購入価格が土地代込みで90万ナールだったから、部屋数だけ考えればお得か。
ただ、比較的画一的な部屋を大量に作ることを考えれば、こんなものか。
一期工事分は今の邸宅から見て外側の方に部屋や共用設備を拡張する。
具体的には・・・・・・
・応接室、守衛室の新設
・西側に一階部分を8部屋増築
・風呂場とシャワー室(外から出入り可)を増築
★クーラタル増築計画(一階)
簡単に増築できそうな所からやってしまおうという魂胆だ。
風呂場とシャワー室は水を扱う作業室としか伝えていない。
仕切りがあって、排水設備があればとりあえずは問題ないはず。
二期工事分は一期工事分の延長で更に部屋や共用設備を拡張する。
・西側の一階の一部、二階部分に部屋を増築
・玄関部分の拡張
・食堂と厨房の拡張
・南側に拡張した建物に二階を作り作業部屋を作成
・二階部分の談話室の拡張
★クーラタル増築計画(二階)
拡張する玄関部分は今はケリーとマリーが使っている部屋がある。
一期工事で応接室を外部に作成するので、今の応接室の部屋にケリーとマリーが移動する。
手狭になってくるだろう作業室は、二階に大きな作業部屋を二つ作成する。
一つはチクルス、アミルといった生産系ジョブを持つ者のための部屋で、そこに各種素材の倉庫も設置予定。
エネドラもその部屋を使って、新商品の開発などを行う。
もう一つの部屋は貴族用の石鹸などを量産するための部屋で作業員が増えても対応できるように広めの部屋を用意。
どちらの部屋にも石鹸作りに必要なので、火を扱うための設備を作ってもらう。
今の作業部屋は隣の談話室と繋げて、広めの会議スペースにする。
人が増えると相談のできる場所を増やさないと拙いと思ったので。
その意味では、西側に拡張する部屋のエリアには談話室や共用スペースとしての倉庫も用意。
一階で拡張する食堂も談話室の役目も果たす。
そんなに簡単に人員が増えるのかというと難しいと思ってるのだが、徐々にでも増やしたい。
今の邸宅の購入を決めた時だって、こんなに早く埋まるとは思ってなかったのだよなぁ。
「40日で一期工事が終わると記載されているが、そんなに早く終わるものなのか?」
「ああ、今の家の部屋とほとんど同じ作りだから、材料さえあればひたすら作業するだけだ。
工事が早いからって手抜きはしないから安心しな」
と言われても40日で、元の世界なら個人宅一軒分を軽く超える部屋の建物ができるなんて。
重機もない世界なのに。迷宮ドロップ品は輸送が楽かもしれないけど、全部が全部ドロップ品でできている訳でもないだろうし。
別のメモを見ると、素材を提供した場合の割引額が記載されている。
(用意が必要な迷宮素材の最大数)
岩400、板600、コーラルゼラチン100 :左記素材に対する割引金額は30万ナール
結構、素材費用の占める金額が大きいのか?
この数の素材を集めるのは、それほど難しくないな。
倉庫に確か、その程度はあったはずだ。
「ここに記載がある迷宮素材はこちらで用意することができる」
「本当か?かなりの量なのだが」
迷宮ドロップ品って、我が家ではほとんど売却してないからなぁ。
これも拠点構築スキルで設置できる倉庫がたくさんあるおかげだ。
合計で90万ナールだが、30万ナールは減額してもらえるのか。
「迷宮素材はいつ渡せば良いのだ?すぐにでも可能だが」
「今、渡されたって困る。工事が始まってからで大丈夫だ」
契約締結時に渡さなくても良いのか。
結構、アバウトだな。信用されているからなのだろうか。
違約金は工事完了日が延びると店側が支払うのか。
契約金額の2割と記載があるな。
日付が明確に記載されていないから、何日遅延しても2割なのか。
この40日とか、80日のうち、どのぐらいの日数が安全マージンになっているのだろうか。
1割、2割程度か?
「違約金の条項の記載に変更というか追加してもらいたい内容がある」
「なんでしょうか?結構、厳し目に設定してあるはずですけど」
俺の言葉に奥さんの目が鋭くなった。
「違約金の記載に文句がある訳ではなく、逆の項目を追加したいだけだ」
「逆・・・・・・とは?」
説明が難しいなぁ。
「つまりだな。早く工事が完了した場合に、金額を上乗せして支払っても良いという事だ。
例えば、40日の工事期間を10日短縮して完了させた場合、
2割上乗せして後から支払っても良いという感じだな」
「
こちらとしては、早く工事が完了してほしい。
そのためには2割増額しても別に問題ないのだ。
もちろん手抜き工事はノーサンキューだが。
「今まで、そんな契約を取り交わしたお客様はいないのですが、本当によろしいのですか?」
「ああ、構わない。40日に対して10日、80日に対して20日でそれぞれ2割でどうだ?
二期の工事開始日は一期工事完了日の翌日からにしてくれ。
ただし、一期工事完了前に二期工事を開始することは問題ないとしよう」
そうしておけば、工事期間の安全マージンを使う事なく期間短縮されるだろう。
最大で30日短くなれば120日の期間が90日になる。
「それで良ければ、今日にでも契約してしまおう。
土地はこの後、オネスタさんの店に行って購入してくる。
新しい土地を囲む柵は彼女の店に発注する予定だ」
「即断されるのですね。うちとしてはありがたいですが」
この増築の予算を早く確定させてしまいたいから。
エネドラに確認したが、特に異論はないようだ。これで決定かな。
「工事開始日はいつからにする?」
「明日からというのはさすがに無理なので、明後日からにしてください」
それだって、かなりの無茶振りだろう。ホントに人を集められるのか。
違約金を設定してあるのだから、自信があるのだろうけど。
「合計金額はいくらになる?今、ここで支払うぞ」
「では、この大規模な工事を依頼される勇気を称えまして、42万ナールでいかがでしょうか?」
「その金額で問題ない。正式な契約書類の準備を頼む」
100万ナールは覚悟していたのに半額以下に収まった。
迷宮素材と3割引のおかげだな。
ただ、工事期間を短縮してくるだろうから、2割アップになって結局は50万ナールを超えるが、受け渡し日が早くなるのだからWin-Winだ。
それにしても、この世界の迷宮以外に関する物価って安いと感じる。人件費が安いのだろうか。
上を見たらキリがないけど、食べ物やら家やら土地やらは元の世界の価値と比べると安過ぎる。
スキル融合武器や琥珀ネックレスを数個買う金額で家が建つということだな。
金銭感覚が狂いそうだ。
奥さんは部屋の外に出ていった。
直ぐに契約書を作成するのだろう。獲物は逃がさないと。
アイテムボックスを開いて、俺の方は金貨をテーブルに並べ始める。
「もし、工事に関してこちらで何か手伝えるようなことがあれば言ってくれ。
無理のない範囲で支援するから。
そうは言っても、こちらは大工の技術はないから、重いものを運ぶとかぐらいだろうが」
「まあ、全部こちらでやるつもりだけど、頼めることがあればな」
同じ敷地内で戦闘訓練もやってるから、大した事なければ手伝っても構わない。
あとは・・・・・・秘密基地の相談だが、工事が始まって親方と二人っきりになったら相談しよう。
きっと、余分に岩やら板やらを渡せば秘密裡にやってくれるだろう。
チャンスを窺おう。
やがて、正式書類を持って奥さんが戻ってきた。
エネドラと記載内容を確認し、問題なかったので署名した。
その傍らで奥さんが金貨の枚数を数えていた。
口角が少しだけ上がってるように見えたぞ・・・・・・怖っ。
あとは、親方達が頑張るだけなのだろうか。頑張れ、ヨルゲン親方!
「では、明後日から頼むぞ。こちらはこれから土地を購入してくるので」
「はい。今後ともよろしくお願いします。
また、増築したくなったら、是非うちにご用命を!」
いやいや、今契約したばかりなのだから次の増築なんてかなり先だよ!
先だよね?
それはともかく、増築の予算という一番警戒していた買物の金額が確定したので、後の予算が決め易くなった。
次の大物は奴隷商館かな。あちらはまだ出店そのものが決まったわけでもないが。
親方と奥さんにそれぞれ握手をして、店を後にした。
次はオネスタさんの店か。
・・・・・・
「では、この土地を購入される勇気を称えまして、3万6400ナールでいかがでしょうか?」
「その金額で問題ない。正式な契約書類を頼む」
今日は勇気を称えられてばかりだ。勇者のジョブをセットしているせいだろうか。
値引き交渉のボーナススキルのおかげだよな。
オネスタさんの店で柵を設置する作業を引き受けてもらった。3割引対策のためなのだけど。
柵の方は明日からやってもらえるそうだ。
取り急ぎ新しい土地を取り囲む柵ができたら、従来の土地との境界の柵を取り払う感じだ。
金貨と銀貨をアイテムボックスから必死に取り出している間、オネスタさんは契約書の準備をするため部屋から出ていった。
戻ってきたオネスタさんから契約書を提示され、二人で問題ないことを確認して署名。
土地だけだから別に確認のしようもないのだが。
しかし、騎士様の所に行って、インテリジェンスカードの確認するのは初回だけなのだろうか。
ホント、セキュリティが甘いよな。
書類を確認し終わっても、オネスタさんは積み上げられた金貨というか銀貨の山を確認中。
双方問題ないことが確認できたので、契約は無事締結された。
そのまま、帰ろうかなと思ったら、何やらエネドラと二人で商談が始まった。
黄銅や錫と食器や調理器具の交換の商談かと思ったら、家具類の方まで話題が広がっている。
オネスタさんの知り合いの家具屋に家具を格安で提供させる代わりに、黄銅や錫を大量に我が家から得ようという魂胆らしい。
こういうのも三角貿易と言うのだろうか。
エネドラもオネスタさんも商魂たくましいな。
というか、ペルマスクの鏡工房の女店主もさっきの大工の奥さんもベイルの世話人も皆同じか。
つくづく実感するのだが、この世の中は彼女達の力で回っているのではないだろうか。
俺は迷宮でひっそりとモンスターを狩っていよう。
ひとしきり商談がまとまったのか、笑顔でエネドラが戻ってきた。
「旦那様、お待たせしました」
「いや、何かイロイロ決まったようだな。後で聞かせてくれ」
「はい。では、戻りましょうか」
商談が満喫できて良かったのではないだろうか。
部隊編成のマップでアミル達の迷宮探索状況を確認できたので、待たされても問題ない。
アミル達の方は俺抜きの編成でも、迷宮探索を問題なくこなせている。
この先33階層まで行けば、最期の難関のドライブドラゴンだ。
こちらも満喫してもらえれば良いのだが、迷宮の方は命のやり取りなので誰一人怪我なく戻ってきてほしい。
オネスタさんに礼を述べて、店を出て自宅に戻った。
・・・・・・
夕食と風呂を終えて、会議を開催。
「まず、明日の予定だが、ターレの迷宮攻略は休みとする。
再開は明後日からになるので、明日は訓練などを実施するようにしてほしい」
「承知しました。皆に伝えます」
今日・明日は迷宮以外の仕事をして、明後日から迷宮ライフだ。
「午前中はドブローに行って、スキル融合品の納品をしてくる。
契約期間は30日だが、途中で一部を納品する予定だ。
その後は、ダマスカス鋼工房に顔を出してみる。
時間があれば、ペルマスクで琥珀のネックレスを納品してくる。
ペルマスクに行く時間が予測できないので、俺一人で行ってくる予定だ。
午後からはカラダンとエネドラとピコの四人でザビルの奴隷商館に行ってくる。
奴隷商館に在籍している奴隷達と面談を行う予定だ」
「旦那様、本日、マルク様がおっしゃっていた在籍する奴隷の人数ですが、
私が事前に客として訪問した際に面談した人数よりも多いです」
ということは隠し玉がいる?
「そうか。では、申し訳ないが、事前に面談した者の情報をメモでも良いのでくれないか。
明日、マルクが提示してくるメモと突き合わせてみる。
カラダンの話では、目ぼしい奴隷は一人か二人程度だったのだよな?」
「はい。その通りです。
マルク様のお話では22名ということでしたが、面談したのは、16名でした。
メモの方は、面談時に作成したものがあるので、明日、お渡しします」
まあ、売らない奴隷は面談に出さないということもありえるのだろうけど。
「次に迷宮組の方は明日は28階層の攻略だったな」
「はい、ご主人様。
ラファさんが魔道士になってから攻略がかなりスムーズになってきました。
このまま33階層まで頑張ってみたいと思います」
「そうか、33階層はドライブドラゴンだ。まだ先の話だが、油断しないようにな」
アミルはしっかりと俺の視線を受け止めて頷いた。自信があるけど油断もしないと。
「その他に何かあるか?」
「ユキムラ様、薬師ギルドに本日納品を実施しました。滋養丸300個と強壮丸300個です。
かなりの量を納品したので、ギルドの方から喜んでいただきました。
代金はベイルとクーラタルの資金の方に半額ずつ入れました」
「そうか。チクルス、ありがとう。ミモザの方も頑張ってくれているみたいだな」
「ミモザさんはベイルの方に行くかもしれないですが、
そちらでも生薬生成をしたいとおっしゃってましたけど問題ないでしょうか?」
「ミモザがベイルに行くかどうかは決定していないが、
拠点リーダの効果を考えて、石鹸の品質向上と生薬生産の効果を使い分ける必要がある。
それが上手く調整できれば、ベイルで生薬を生成しても良いだろう」
「なるほど、ミモザさんにも相談してみます」
ザビルの出店計画次第なのだよなぁ。
「旦那様、ベイルで子供達の方が作成している石鹸の量産はひとまず順調です。
今の見込みですと、10日で250個くらいは作れそうです。
本日時点で、100個作成済です」
「そうか、セット単位だと10日で50セットか」
今日、ペルマスクで取引したが、他にも本格的に売り出すルートを設定するか。
カシア様の評判は良いのだが、イマイチ貴族様達の評価が分からないのだよな。
「旦那様、本日のオネスタさんとの商談の話をしても良いでしょうか?」
「ああ、構わない」
内容は俺も聞いてないから確認しておきたい。
「クーラタルの世話人オネスタさんと迷宮ドロップ品の錫と黄銅の取引について相談しました。
ドロップ品の対価に食器や調理器具と交換を実施しますが、
定期的に一定数を納品して、オネスタさんの店だけではなく家具屋の家具類との交換も
オネスタさんに仲介していただけるそうです。
今後はこの邸宅も部屋数が増えますので、
食器、調理器具、家具を追加で調達する必要があり、それらに充当できればと思っています。
まだ決まっていませんが、ザビルに出店して家を借りる場合に
そこで必要なものもオネスタさんや家具屋から調達して、
拠点間物資輸送のスキルで輸送することも可能かと思います」
「なるほど、それは良いアイディアかもしれないな。引き続き、調整をしてみてくれ」
エネドラが生き生きとしているな。この手の調整はカラダンよりも向いてるかもしれない。
ただ、浴槽はベイルの方で頼むのが良いだろうな。
アレは特注品だから仕方ない。
あのデカいタライばかり大量に頼むのは不審がられそうだが。
そんなに壊しているのか?・・・・・・と。そんな訳ないけど、言い訳が思いつかない。
勢いで押し切ろう。
「では、これで会議を終了とする。遅くまでありがとう。ゆっくり休んでくれ」
皆とお休みの挨拶をして、解散とした。
自室に戻って、今日のまとめ。
■情報▶
■人材育成/採用(ユキムラ)▶
■軍事(ユキムラ/レドリック)▶
■商業/取引(ユキムラ/エネドラ/カラダン)▼
①ビー玉(ビッカー):8個52000ナール(在庫:24個)
⇒8個単位で30日周期で取引中。次回は27日後、ビッカーに納品
②鏡(ルーク):2枚39万ナール(在庫:6枚)
③モンスターカード取引:ルークにオークション依頼中
⇒3日前に、カード受領。継続依頼中。
④スキル融合装備品(ルーク) :等価交換取引継続中
⇒複数スキル融合武器(催眠の鋼鉄槍(催眠、詠唱中断))の取引を7日前に実施
⇒附帯契約の等価交換取引締結(最低1つ ※可能なら2つ以上だが1つにする予定)
⇒防毒の鋼鉄盾の提示を打診。素材とカードの等価交換も実施済。次回取引未定
⑤スキル融合武器(エネドラ知人):初回取引完了。継続取引中
⇒スキル融合装備の取引希望有(2件)
(1)希望装備品(前回商会):耐毒の鋼鉄鎧で取引実施済
(2)希望装備品(新規商会):強権の鋼鉄槍で取引実施済
⑥鏡(ペルマスク製)取引(ハルツ公爵領):初回納品済。次回取引の予約有
⇒ペルマスクで購入し、15枚納品済。次回は6日後に15枚納品予定
⇒工房と1年間(30日毎に20枚)の鏡購入契約締結。初回取引は6日後
⑦取扱商品の拡充:長期契約実施中
⇒瑪瑙については1年間の長期契約を実施し30日毎に20個納品
⑧石鹸の販売:取引ルートの検討から
⇒貴族向け、一般富裕層向けなど商品毎の商流と初回ターゲットを確定させる
⇒ハルツ公領内に向けては鏡同様に30日毎に15セット(石鹸5個で1セット)納品予定
⇒一般富裕層向けはオークション出品、ペルマスクへの委託販売の検討を行う
⇒ペルマスクの工房に平民富裕層向け石鹸を20セット納品済
⇒貴族用石鹸1セットも試供品として提供し、反応確認中
⑨スキル融合装備品(ドブロー:ワーレン) :等価交換取引長期契約調整中
⇒ドブローでスキル融合装備品の納品契約を締結
⇒初回納品期日は22日後。明日、中途納品実施予定
⑩迷宮ドロップ品(黄銅、錫)の取引 :オネスタさんとエネドラが調整中
⇒食器、調理器具との交換を予定
⇒オネスタさん仲介で家具屋の商品とも交換の調整中
■開発(エネドラ/カラダン)▼
①石鹸試作(貴族向け):完了。量産中
600個/30日 程度、量産中(在庫:280個)
②石鹸試作(一般向け):量産中
⇒子供達の習熟期間完了。1組目が量産作業を実施中
750個/30日 程度、量産中(在庫:100個)
③新商品開発(エネドラの負担見合いで検討):保留中
■生産(チクルス/アミル/ミモザ)▼
①強壮丸(72個/日)【約64800ナール/月】(チクルス/ミモザ)
万能丸は10個/日(麻黄5個)で生産中
②ダマスカス鋼の額金(量産中)
③装備品作業受託(ドブロー:アミル/ミラ)
⇒期日までにミラが中心となって竜革の防具を生成する
■その他/クエスト▼
①カードハンターとの取引(ベイル)
⇒コボルトハンター経由で依頼中(次回3日後、訪問予定)
②ダマスカス鋼工房の対応(ドブロー)
⇒頑強のダマスカス鋼鎧を5日前に納品済(次回、候補未定:需要はあるとのこと)
⇒明日、納品希望有無を確認予定
③ゴッゼル士爵への対応(ベイル)
(1)ゴッゼル士爵家支援対応
⇒士爵家へ支援策(装備、住居、生薬)の契約を締結
⇒ドロップ品、モンスターカード等を逐次引取り中(記録簿管理)
(2)アイリス家支援対応
⇒三人の装備品を納品済。個別取引は随時実施中
④剣術指南所の対応(ターヘラ)
(1)ケリー&マリーの奴隷契約対応
⇒ターヘラの商店との食料移送契約は締結済(4日後に延長契約)
(2)業務提携
⇒子供達の習熟作業完了。正式作業開始
⑤ベイル旧宅の商店開業準備
(1)カラダンの商人ギルド加入(ザビルの商人ギルドの予定)
(2)従業員育成
⇒ピコ、ビンス、リックは冒険者ジョブ取得済
⇒ピコは防具商人ジョブを取得済
(3)石鹸販売店舗の検討(保留中)
⑥ハルツ公爵領迷宮探索依頼(ボーデ、ハルバー、ターレの迷宮のいずれか)
⇒ターレの迷宮探索中(18階層まで到達報告。28階層まで攻略済、次は29階層から)
⑦鏡工房の装飾品注文対応(ペルマスク)(対応中)
⇒13日前に瑪瑙のブレスレット2点を納品(70万2000ナール)
⇒琥珀のネックレス3点は明日午前中に納品予定
⑧ハインツ討伐対応(完了)
⇒ターレの迷宮12階層でハインツ一味10名を討伐
⇒ハルツ侯爵に討伐報告とインテリジェンスカード提出済
⇒決意の指輪を提出して、公爵側で防具鑑定実施済(対価はオリハルコンの剣2点)
⇒セルマー伯への謁見対応完了。石鹸20セットの納品も完了
⑨クーラタル拠点増築対応(敷地2倍、居住スペースを3倍に拡大)
⇒本日、土地を購入。合わせて柵の作成もオネスタさんに依頼済
⇒大工店(親方:ヨルゲン)と増築工事の契約締結済
⇒工事は明後日から開始予定(工事期間:一期(40日)、二期(80日)
⑩ザビル出店計画(メイン:奴隷商館/サブ:防具屋)
⇒カラダンから防具屋と奴隷商館併設での出店提案あり
⇒防具屋については、既存店(破産寸前)の状況を見据え、新規出店も視野に入れる
⇒奴隷商館については、状況把握の打ち合わせを本日実施。明日、奴隷面談予定
この邸宅の増築計画と予算が確定したのは大きい。
これで、次の大きな投資にとりかかれる。
今のところはザビルの出店計画だが、まだまだ不透明なことが多い。
奴隷商館の全貌が分からないからな。
在籍している奴隷や引き継げる人材が多ければ、この先の展開が楽なのだが。
ただ、カラダンをOJTに出すから一時的には我が家は戦力ダウンになるかもしれない。
ミモザにベイルを任せるにしても、誰かフォローが必要だよな。
となると、エネドラが一番に候補に挙がるのだが、いつもいつも頼りっきりだな。
今日はエネドラ中心の商談があったので、ご機嫌のようだったが。
(コン、コン・・・・・・)
・・・・・・
いつもと違い、エネドラにのしかかられて口の中を舌で蹂躙されている。
普段は少女のような振る舞いをすることが多いのに、今晩は少し情熱的。
昼間の商談で、気が高ぶってるのかもしれない。
でも、こちらの世界の女性全般に言えることなのは性に未熟というか・・・・・・俺が元の世界でネットの情報で汚れているだけという話もあるけど。
年齢に関わらず皆、いつまでも初々しいとも言えるから自分はこちらの方が好みだけど。
だからなのか、上に乗って唇を合わせていても、先に根負けするのはエネドラの方だ。
体力の差もあるし、経験の差もあるのだけど。
頬を桜色に染めた彼女が息切れしたように胸に頭を乗せてくる。
彼女の好きにさせようかと思っていたのだが、バトンを渡されたのだから期待に応えよう。
静かに彼女に侵入する。
「や、やっ・・・・・・むぅ・・・・・・」
胸にしがみつくように声を漏らす彼女。
四本の腕を駆使して、上体を起こして下椀で腰を優しく掴み、彼女の右手を右上椀で取って胸の先端を左上椀で弄びながらゆっくりと揺らす。
「う、く・・・・・・くうっ・・・・・・」
彼女の反応が可愛らしくて、ついつい腰に回した両腕で揺らしてしまう。
怒ったような泣き出しそうな顔を見て、更に興奮が高まってしまう。
時間をかけて味わいたいので、揺らしては止めて、止めては揺らしてを長く長く続ける。
彼女が目を閉じて快楽に集中しようとするのが伝わる。
今日は焦らず、もっと時間を費やそう。
それでも限界は近づきつつあるのが分かる。
彼女の体がぴくっ、ぴくっと小さく震えるのが分かると終わりの近さが感じ取れた。
最後だけは激しくいこう。
腰を掴んでいた両腕を徐々に激しい動きに移行させる。
やがて低い唸り声を絞り出すように、怪鳥のように鳴き始めた。
最後は声を押し殺すように悶え狂わせて、彼女は背中を反らしながら頂に登ったようだ。
痙攣する彼女を下から眺め、自分も欲望を解き放った。
・・・・・・
お読みいただき、ありがとうございます。
三日分の経過を端折ったので、報告系の記載が少し多くなりまして申し訳ないです。
ちなみに、初めに借りた時のクーラタルの物件は以下の感じでした。
【挿絵表示】
タケダ家の人員が増えるピッチが早過ぎですね。