異世界迷宮と戦乱と   作:HMI

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032.高揚

 昼食を終えて、ターレ迷宮の探索を再開。

 中間部屋を出て、ボス部屋探しを優先する探索だ。

 

 オリビアはもう鼻歌でも歌い出しそうな上機嫌な状態。

 前回の虫てんこ盛り階層と相性が悪かったのに比べ、今回は大活躍だからな。

 

 オリビアの活躍とヴィルマ、イレーネの絶妙な連携もあり、サクサクと戦闘が進む。

 魔物部屋も見つけて、こちらは俺が殲滅した。

 

 戦闘は順調だが、広い階層では探索もそれなりに時間がかかる。

 それでも、ようやくボス部屋を発見。

 

 ボス戦の指揮はいつも通りにアミル任せだ。

 

「ボス戦の指揮は頼むぞ」

「はい。お任せ下さい。

 ボスはセンマイが二匹出現しますので、

 いつも通り、中央にオリビアさん、右にヴィルマさん、左にイレーネさんでお願いします。

 突進と後ろ足での攻撃は注意して下さい。

 ご主人様はいつもの雷魔法をお願いします。

 ボスも可能な限り転倒させて戦うようにしましょう」

「了解」

「了解」

「了解」

「了解」

 

 

「じゃあ、始めよう」

 四人がボス部屋の中央に走っていくのを見て、最後にゆっくりとボス部屋に入る。

 

 入ると同時に駆け出して、ボスの出現位置に辿り着く前にスピードダウン。

 

 

(サンダーストーム、サンダーストーム)

 

 麻痺は発生せず・・・・・・いや、右側が麻痺したか。これは幸先いいぞ。

 

 

(状態異常耐性ダウン)

 

 イレーネのボスに博徒のスキルをかける。

 

 迂回して左側のセンマイの側面についた。

 

 オリビアは槍二刀流で右側のセンマイを転倒させた。

 麻痺しているのだから転ばせるのは楽勝だ。

 

 麻痺して転倒したセンマイにヴィルマとアミルが襲いかかった。

 ヴィルマは鋭く速い斬撃を見舞い、アミルは力を込めて重い突きをドンドン放つ。

 立たせずに麻痺を継続させる戦術だな。

 

 オリビアは槍二本で左のボスの足を激しく突き・・・・・・転倒させた。

 二本の槍が激しく動いて、もはや何をしているのか横からでは分からなかった。

 ボスは起き上がろうとする度にオリビアに弄ばれるように転がされる。

 

 そして、イレーネの回転の速い刺突で石化した。

 三人で右側のボスに向かい、全員で取り囲んでタコ殴り・・・・・・間もなく煙に変わった。

 

 石化したセンマイも全員で囲んで・・・・・・煙に変えて・・・・・・戦闘終了。

 

 今回は初っ端に麻痺したので、ボス戦の難易度が著しく下がった。

 雷魔法はこれがあるから止められないのだよなぁ。

 

 残ったドロップ品は『ヒレ』。

 『ホルモン』の次は『ヒレ』?・・・・・・焼き鳥ではなく、焼肉の方が食べたくなった。

 でも、厨房の食糧庫行きだ。

 

 量が少ないから、食卓に出てくるのはいつになるか分からないが。

 稀少な食材などは数がある程度揃って、皆に振舞えるまでは料理しなくて良いと伝えてある。

 いくら当主とはいえ、自分だけ美味いものを食べるというのは日本人の感覚として合わない。

 

 この階層ではモンスターカードのドロップはなし。

 昨日、ドロップしたばかりだから仕方ないが。

 38階層に抜けて、小部屋で少し休憩。

 

 まだ午後の時間はたっぶりあるから、引き続き38階層の探索だ。

 オリビアも調子良さそうだし。

 なんとか中間部屋ぐらいまでにはたどり着きたい。

 

・・・・・・

 

 水分を取って休憩を終え、探索を再開。

 

 

「38階層の新規モンスターはパーンだ。

 人型の俊敏なモンスターで格闘戦をしかけてくる。ドロップ品はヤギの肉だ。

 ボスはアルパインというパーンより一回り大きい人型モンスターらしい。

 この階ではパーン、ハチノス、スパイススパイダー、ハントアントの順に多い。

 格闘攻撃や突進などの近接攻撃が多いので注意していこう。

 戦い方はいつも通りで状態異常に追い込むが、相手は素早いので苦戦するかもしれない。

 魔法はいつも通り雷魔法だ。アミルの方から何か補足があるか?」

「パーンは火魔法も使ってきます。詠唱中断の武器でキャンセルが必要です。

 それとハチノスと同様に後方に蹴りをしかけてくるかもしれませんので注意して下さい」

「そうだな。パーンはハチノスよりは小回りがきくので側面に回っても蹴りがあるかもしれない。

 注意していこう」

 パーンは低階層のボスで出現した時も少し手強いと感じたことがあった。

 

 33階層も上がれば、そのレベル分だけ更に強敵になっているはずだ。

 

 小部屋を出て右側に歩き始めた。

 

 初戦の相手は、パーン四匹、ハチノス一匹。牛の周りを四人の人が囲んでいるようだ。

 だが全員いかつい顔をしていて、全く牧歌的な風情ではない。

 

「前がパーン2、ハチノス1、後ろがパーン2だ。1番だ」

「了解」

「了解」

「了解」

「了解」

 

 ゆっくりと前進しながら相手の出方を窺う。

 ハチノスが疾走を始めて・・・・・・突撃してきた。

 オリビアが中央のハチノスの相手で、その左右へヴィルマとイレーネが陣取った。

 

 パーンよりも速く突進してきたハチノスに槍二本を突き出して、轟音とともにオリビアが地面にめり込ませた。

 

 

(サンダーストーム、サンダーストーム)

 

 

 置いてけぼりになったパーンが走ってきて、ヴィルマ達が対峙。

 麻痺した奴は・・・・・・後方のパーンか。足がもつれたように俯せで転倒したようだ。

 

 

(状態異常耐性・・・・・・ダウン)

 

 

 ちょこまかと動くイレーネの前のパーンになんとか博徒のスキルをかけた。

 激しく動かれるとなんだか狙いがつけにくい。

 

 相手が格闘戦主体なので、剣を持つヴィルマとイレーネが被弾することはほとんどない。

 だが、こちらの攻撃も俊敏なパーンには当てにくいようだ。

 いつもは鈍重で回避をあまりしないモンスターと戦っているからギャップがあるな。

 

 

(グッ・・・・・・)

 

 

 後方の麻痺していないパーンが全体火魔法を放ってきた。

 ハチノスが前を塞ぎ、後方のパーンが見えなかったので魔法陣が見えなかった。

 ワープで後方に回れば良かったか。

 

(全体手当)

 

 最近はもっと痛い全体火魔法を受けていたから大したことなく感じる。

 

 イレーネが目の前のパーンを石にした。

 オリビアがハチノスに激しい突きを連続で決めて後退させる。

 

 右翼のヴィルマが下がり、オリビアの空いたスペースに俺が入って右のパーンを牽制。

 こちらは当てる気がほとんどない斬撃だが、ヴィルマの攻撃を支援するためだ。

 左翼のイレーネは前にでて、残りのパーンと対峙した。

 

 隙のできたパーンをヴィルマが麻痺に追い込み・・・・・・パーンはうずくまった。

 人型だとなんだか痛々しい光景にも見えるな。同情はできないけど。

 無防備になったパーンを俺とヴィルマで滅多打ちにして・・・・・・煙に変えた。

 

 ヴィルマはハチノスの後ろを回って、後方から左翼のパーンへ襲い掛かった。

 

 遅ればせながら、

 

 

(状態異常耐性・・・・・・ダウン)

 

 

 イレーネの前のパーンに博徒のスキルをかける。

 

 オリビアがいなしているハチノスに横からデュランダルと激情のダマスカス鋼で滅多打ち・・・・・・にして煙に変えた。

 

 最後のイレーネの前のパーンも・・・・・・石化したか。これで終わりだな。

 石化したパーン二匹を皆で刻んで煙に変えて戦闘終了。

 

 ドロップ品はヤギの肉が4つ、皮が1つ。

 

 

「さて、次へ向かうか」

 ドロップ品を拾って、次の獲物を探す。

 

 パーンとの戦闘は今までよりも面白い。

 人型の相手で、武器は持ってないが一応回避行動を取ろうとする。

 そんな相手を実剣で遠慮なく叩き斬れるから。

 対人での真剣勝負とまではいかないが、滅多にない機会に思える。

 

 デュランダルを使い過ぎるとあっという間に終わってしまうが、俺には他にも剣がある。

 硬直のエストックと激情のダマスカス鋼剣・・・・・・この二本ならバチバチと叩き合いができる。

 

「ちょっと、この階層は俺も前に出て良いか?」

「・・・・・・」

 訝し気な顔をするヴィルマとイレーネの返事を待たずに先頭を歩き始めた。

 

 

 次の相手はパーンが三匹。

 

 

「前にパーン3。3番だ」

「了解」

「了解」

「了解」

「了解」

 

「俺が中央と右をもらう。左はイレーネに任せるぞ」

 皆の返事を待たずに駆け出した。

 

 前方のパーン三匹もこちらに向かって急速に接近してきた。

 

(サンダーストーム、サンダーストーム)

 

 

 よしよし上手い具合に三匹とも麻痺しなかった。

 

 中央のパーンに蹴りをかまして、右のパーンにダマスカス鋼剣を下からカチ上げる。

 左のパーンはイレーネが刺突で足止めしたようだ。

 

 

(状態異常耐性ダウン)

 

 

 イレーネの前のパーンに博徒のスキル付与。

 

 

 こちらは二匹のパーンを相手にエストックとダマスカス鋼剣で斬撃の回転を上げながら前へ前へと押し上げていく。

 ステップを踏みながら、躱そうとするパーンの足にローキックをかましてバランスを崩させ、ダマスカス鋼剣を振り下ろして激しく地面に叩きつける。

 

 パーンは一見強敵に思えるけど、プロレスで言えばジュニアヘビーだな。

 軽いから重心の乗った攻撃で簡単にバランスを崩せる。

 もう一匹のパーンの腹をエストックの刺突の連打で頭を下げさせ、ダマスカス鋼剣で同じく地面に叩きつけた。

 あっ、石になっちまった。

 残ったパーンを壁際に追い詰めて、二本の剣の連撃をひたすら打ち込む・・・・・・煙になったか。

 

 イレーネの方を見ると、既に石化したパーンを刻んでいた。

 残った石化させたパーンをデュランダルで刻んで煙に変えた。

 イレーネも・・・・・・終わっていたか。

 ドロップ品のヤギの肉を3つ拾った。

 

「主、一人で二匹もズルいぞ」

「ああ、スマン。次は俺は手を出さないから」

 ちょっと数的不利での対人戦練習をしたかっただけなのだから、そんなに怒らないでほしい。

 

 その後も、パーンやハチノスといった直接攻撃主体の敵を相手に俺、イレーネ、ヴィルマ、オリビアが順繰りにパターンを変えて戦った。

 たまに魔法が飛んでくるが、全体手当でフォローするに留めた。

 アミルは・・・・・・あまり興味がないのか、いつも通り槍で淡々と牽制を続けている。

 

 体をそれなり動かしながら探索を進め、夕方もかなり遅い時間になったので、ようやく中間部屋を発見。

 

「これで今日の探索は終了にしよう」

 

 それなりに体を動かせたせいなのか特に異論も出ず。

 ワープゲートを自宅の玄関に繋げて、五人で帰宅した。

 

・・・・・・

 

 夕食時にエネドラから商人ギルドで収集してきた情報の報告があった。

 増築工事が軌道に乗ったので、少しぐらいであれば彼女も外出できるようになってきた。

 

「旦那様が決闘で倒したバラダム家に

 貴重なアイテムやスキル融合装備を強請り取られた商家から接触がありました。

 スキル融合武器の取引に応じてほしいというのが主なものです。

 金銭での取引を望む商家が多いようですが、いかがいたしましょうか?」

「正直、金銭にはあまり興味がないな。優先順位をつけるか。

 ダマスカス鋼や竜革の素材、カード、金銭の順で取引し、組み合わせでも受け付けよう。

 ただし、取引対象は装備品だけにしよう。

 あとで取引に出しても問題ない装備品のリストを作って、エネドラに渡そう」

 こちらが不要なものをこちらが必要なものに交換したい。

 

「分かりました。

 取引をしたい商家の連絡先を確認しておりますので、

 その優先順位で商人ギルドを通じて打診してみます。

 最後はギルドで対面の交渉となりますが、お任せいただけますでしょうか?」

「ああ、任せる。レドリックに相談して護衛をちゃんと付けてくれ。

 必要なら二人付けても構わないから」

 エネドラとレドリックが頷いてくれたので大丈夫だろう。

 

 商家の中にはルーク程ではないが、それなりの規模の商家もいるようだ。

 舐められては困るからな。

 

「それから、その取引する商家の中に石鹸が販売できるかどうかの探りも入れてもらえるか?

 平民の富裕層向けの販路についても開拓したいので」

「分かりました。意識しておきます」

 

 

「その他にギルドで流れていた噂がありまして・・・・・・」

 

 彼女から一通りの情報の説明がされたところで、いつものウィンドウが表示された。

 

 

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 

①ハルツ公爵領での噂(政情不安)

 帝国と隣国の国境、公爵領の境界の村で小競り合いが発生。公爵側兵士に負傷者が出た模様

 災害対応、迷宮対応などもあって人手が足りず、騎士団の増援は困難らしい

 

②ハルツ公爵領での噂(迷宮関連)

 公爵領で出現した迷宮3つのうち、騎士団の戦力は2つに注力するらしい

 残り1つは、迷宮探索者達の力を借りているという噂だ

 

③獣人族の無法者の噂

 獣人族を主とする家が無体を働いていたが、決闘に敗れて当主が亡くなったようだ

 虐げられていた商家の反発もあり、その家は存続の危機に瀕しているとの噂だ

 

④公女の婚礼の噂

 どこかの商家で公女を迎え入れるらしく、魔法使い用の武器を必死に探しているという噂だ

 お抱えの鍛冶師が融合を試みているが難航しており、入手する伝手を探し回っているらしい

 

⑤帝国内で数少ない隻眼のジョブを持つ鍛冶師が帝都から別の街に引っ越ししたらしい

 原因は不明だが、帝都の鍛冶師ギルドでは少し騒動になっているらしい

 

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 

 サボーの件は我が家の方が正確な情報を掴んでいる。

 

 公女の婚礼の件は原作にもあった気がするが、魔法使い用の武器を入手するのが難航って、難易度がそれほど高いと思えないのだけど。

 商家の力で数任せに融合すれば良いだけの気がするのだが。

 

 原作だと聖槍と交換に吸精のスタッフを差し出したのだったか。

 何かフラグを回収しなければ、先にイベントが進まないのだろうか。

 こちらは既に聖槍を入手したから、フラグが折れずに行き詰っているのかもしれない。

 

 あと隻眼の噂って、ドブローで見たバルドルフのことじゃないのか?

 一緒に隣の席で焼肉を食った仲だ。

 だけど、俺は彼のジョブが隻眼であることは知らないことになっているからなぁ。

 

 今はターレの迷宮探索を進める以外にはやることないか。

 

 

・・・・・・

 

 夕食と風呂を終えて、会議を開催。

 今日は珍しくミモザが参加している。どうしたのだろうか。

 

「旦那様、ミモザがベイルに来ている子供達のことで相談があるそうです」

「そうか。では、先にその件から確認しよう。相談というのはなんだ?」

 ミモザは初めての会議参加だが、特に緊張した様子もない。

 

「実は孤児院から来ている子供の中に生薬に興味を持つ子がいます。

 私がベイルの拠点で空き時間に生薬の生成をしていたのを見て、興味を持ったようです。

 子供達がやりたい事には支援しても構わないとカラダンさんからは言われていますが、

 薬草採取士のジョブでなければ教えられることも限られるため、どうしたものかと思いまして」

「なるほど。その子のジョブ取得の支援自体は簡単だが、まずはナナイと相談してからだな」

 外に出て、様々なジョブの者を見ると興味を持つ子が出てくるのは自然か。

 

「ギルド登録をどうするのか、必要に応じて我が家の素材で生薬生成の経験を積ませて、

 その対価を我が家が支払うか等、ナナイと相談した方が良いと思う。

 孤児院・・・・・・剣術指南所でも迷宮探索に行ってるから生薬素材を持っているかもしれない。

 その子が薬草採取士になれば、彼らも生薬を自給自足できるかもしれないしな。

 ギルド加入の料金も一度我が家が立て替えて、生薬生成分の労働で返してもらう手もある。

 いずれにしても、ナナイとの相談なしでは決められないだろう。

 次の子供達のグループの入れ替えの際にナナイに相談してみたらどうだろうか?」

「なるほど。分かりました。

 まず、その子自身がどうしたいのか、もう一度確認してみます。

 それでどうしても薬草採取士をやりたいというのなら、ナナイさんに相談してみます」

 ミモザの言葉に頷いた。

 

 

「次も子供達に関する相談になります。

 子供達が全員でやりたいと言ってることがありまして・・・・・・」

 

 :

 :

 :

 

「分かった。それも子供達の自主性に任せて良いと思う。

 それに関しては俺よりもカラダンの方が相談役としては適任だろう。

 引継の途中で忙しいだろうが、相談に乗ってやれるか?」

「はい。お任せ下さい」

 しかし、イロイロと出てくるものだな。

 

 もう成人に近い子もいるから、そんなものなのだろうか。

 

「では、カラダンさんと相談の上で進めます」

「ああ。忙しいだろうが、よろしく頼む」

 

 ミモザは子供達の件の相談が終わったので退出してもらった。

 

・・・・・・

 

 その後は明日の迷宮探索の予定を確認。

 護衛部隊は盗賊に遭遇したが、それでも1日に1階層ずつ問題なく進んでいる。

 

 カラダンの方からも防具屋の状況について報告があった。

 

「ダマスカス鋼の額金と竜革のグローブと靴はかなり売れています。

 初回にいただいた在庫がもう無くなりそうなのですが、

 追加分をアミルさん達にお願いしても良いでしょうか?」

「ああ、構わない。ここの倉庫にまだ在庫があるので、まずはそちらを持っていってくれ。

 ドブローの方とも防具の納品契約を結んでいるから、その際に追加で生成してもらおう。

 アミル、大丈夫だろうか?」

「はい。問題ありません。ミラちゃんにも伝えておきます」

 量産のペースは後で微調整しよう。

 

 正直、今の防具屋はザビルに本格的な拠点を構えるまでのプレ営業の位置づけだったのだが、予想以上に順調のようだ。

 

「では、これで会議は終了とする。皆、夜遅くまでご苦労だった。しっかり休んでくれ」

 

 お休みの挨拶をして、解散とした。

 

 

 自室に戻って、今日のまとめ。

 

■情報▶

■人材育成/採用(ユキムラ)▼

①人材育成 ※新規加入メンバ中心にパワーレベリング。迷宮での習熟訓練を行う

<軍事系>

ユキムラ(百鬼夜行Lv68/英雄Lv68/勇者Lv68/遊び人Lv68/魔道士Lv68/刺客Lv68/博徒Lv68)

アミル(鍛冶師Lv68/冒険者Lv46)、ヴィルマ(百獣王Lv58)、イレーネ(刺客Lv59)

 ※アミル:隻眼のジョブ取得条件は不明のまま。装備品のスキル融合数を増やす

オリビア(竜騎士Lv63)

レドリック(剣聖Lv33)、モニカ(剣聖Lv28)、レイモンド(冒険者Lv41)

ケリー(百獣王Lv24)、マリー(百獣王Lv24)、フラウス(斎王Lv29)

ラファ(魔道士Lv40/巫女Lv42)、ヘルミーネ(冒険者Lv32/騎士Lv44)

ミラ(鍛冶師Lv47/剣匠Lv33⇒剣聖)、マヤ(剣匠Lv60/剣聖Lv1) ※マヤの最終ジョブは要検討

ドロテア(魔法使いLv49⇒魔道士)、フレイヤ(竜騎士Lv42)

 

<後方支援>★:育成保留中

エネドラ★(武器商人Lv47)、チクルス★(薬師Lv34)、ポーラ★(沙門Lv6)

カラダン★(奴隷商人Lv15)、ミモザ★(薬草採取士Lv45⇒薬師)

ピコ★(冒険者Lv20/防具商人Lv7)、ビンス★(冒険者Lv8)、リック★(冒険者Lv8)

 

②採用

 後方支援メンバ、護衛メンバ、迷宮探索メンバを拡充(逐次奴隷商館巡りをする)

  ⇒迷宮探索メンバ、護衛メンバの拡充を図る

  ⇒帝都の奴隷商館でオリビアの契約に成功。今後も竜人族、魔法使い入荷時に連絡を依頼

 

 ザビルの奴隷商館で有望そうな者がいればタケダ家に組み込む

 

■軍事(ユキムラ/レドリック)▶

 

■商業/取引(ユキムラ/エネドラ/カラダン)▶

 

■開発(エネドラ/カラダン)▶

 

■生産(チクルス/アミル)▶

 

■その他/クエスト▶

 

・・・・・・

 

 ドロテアとフレイヤのレベリングが進んだので、護衛部隊での迷宮探索に加えられるだろう。

 護衛部隊は今、モニカがザビルに出張中で10名から1名欠けて、9名になっている。

 ドロテア達が入れば11名になるから、厚みが少し増すだろう。

 それに何と言っても魔法使いと竜騎士だ。

 実戦経験はまだ少なさそうだが、今の護衛部隊と一緒に訓練と迷宮探索をこなせば、徐々に実力が身に付くと思いたい。

 

 

(コン、コン・・・・・・)

 

 ドアを開けると、

 

 

「お姉ちゃんです・・・・・・」

 

 はいはい。分かりました・・・・・・。

 

 それ以上、何も言わせずに口を塞ぎ、抱え上げてベッドにGo!

 

 大柄な二人がベッドになだれ込み、ベッドが激しく軋む音がしたが気にしない。

 

「・・・・・・そんなにお姉ちゃんが待ち遠・・・・・・ちょっ・・・・・・」

 

 彼女の頬が徐々に薔薇色に染まり・・・・・・四本の腕で全てを露わにしていく。

 

「ちょ、ちょっと・・・・・・落ち着いて・・・・・・」

 

 今日はパーンとの斬り合いのせいで、いきり立っているのかもしれない。

 

 彼女の豊かな胸に顔を覗かせた先端を少しだけ乱暴に弄ぶ。

 その後は、緩やかに嬲りながら刺激を継続。

 

「!・・・・・・」

 白い喉が上下に小さく動いた。

 

 彼女の中央の先端にもリズミカルな愛撫を加える。

 

「ユキムラ君・・・・・・そんなにされたら・・・・・・」

 

 もう顔をそむけて、こちらに視線を合わせようとしない。

 

 彼女の大きく柔らかい胸が緩やかに波打つ。

 足を閉じようとするので、右脚を差し込んで逃げ道を無くす。

 

 閉じようとした両脚を開かせ、長くしなやかな脚を撫でながら、上から下へと舌での愛撫を移動させる。

 

 顔を上に向けると、熱を帯びた彼女の顔と眼差しが目に映った。

 

 再び顔を伏せて、そのまま中央の先端を舌でゆるゆると弄ぶ。

 

「!」

 彼女が息をのんだのを感じた。

 

 そのまま体を少し弓なりに反らせて足に力を入れようとするが、上体を差し入れているので力が入らないようだ。

 舌で彼女を味わいながら、胸の先端にも上の両腕を伸ばして尖りを優しく転がす。

 

 両脚の抵抗が無くなったので、上を見上げると潤んだ目でこちらを見つめている。

 

 ゆっくりと・・・・・・ゆっくりと彼女への侵入を果たして、彼女の胸を・・・・・・腰を・・・・・・揺らしながら幻想的な痴態を堪能。

 

「ん、んふっ・・・・・・」

 徐々に速度を上げながら彼女を揺さぶる。

 

「は、はあぁ・・・・・・あぁ・・・・・・」

 額に少し皺を寄せ、愉悦に歪む表情にこちらもスイッチが入りそうだ。

 

 一転して激しい動きに移行して、彼女を頂上に上げるために追い詰めていく。

 

「ユキムラ君・・・・・・!」

 

 オリビアは俺の名前を呼びながら・・・・・・体を大きく反らせ・・・・・・痙攣しながら・・・・・・こちらも欲望を解放した。

 

 

・・・・・・

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