夕食を終えて、風呂に向かわずに二階の作業部屋に直行。
部屋の中で待ちながら、正直言うと少しだけ緊張している。
(コン、コン・・・・・・)
ノックの音にドアを開けると・・・・・・アミル、チクルス、フラウスの他に・・・・・・何故かラファとヘルミーネまでいるじゃないか。
こいつら三人セットで行動しているのか?
「えーと、何か思うところがあるようで・・・・・・お二方ともお連れしました」
いやいや、お連れしましたって。
はあぁ。先延ばししたくないから、仕方ないか。
一つ息を大きく吸ってチクルスを見据えて、この場の目的を話すことに決めた。
「チクルス、今日の午後の取引で威霊仙を手に入れた」
「!」
彼女の顔には驚愕・・・・・・そして喜びで破顔した表情に。
「だけど、入手できた威霊仙は一つだけなんだ。
その一つを使ってエリクサーを生成して投与するのはエネドラにしたい。
だからチクルスとフラウスは申し訳ないが、もう少し待ってほしい。ごめん、この通りだ」
二人に向かって、頭を下げた。
エリクサーは威霊仙を入手する毎に生成して、大怪我を負った者にドンドン使う。
ラストエリクサー症候群にはならないつもりだ。
「ユキムラ様、大丈夫です。お母さまのために・・・・・・ありがとうございます。
とても、とても・・・・・・嬉しいです・・・・・・」
下げた頭を上げると、チクルスの目には大粒の涙が。
「私のことなど、そもそも気にかけていただく必要はありません。
遠慮なく、エネドラ様にエリクサーをお使い下さい」
フラウス、そうじゃない、そうじゃないんだよ。
並んだ二人を抱き寄せて、顔も見られずに一方的に話す。
「二人にも必ずエリクサーを届けるから、今しばらく待ってほしい」
エネドラだけでなく、チクルスにもフラウスにもちゃんと治療を施したいと思ってるのだから。
「大丈夫です。私はユキムラ様を信じておりますので」
二人を両腕で抱きしめて、下げた頭の耳元からチクルスの声が聞こえた。
フラウスからも、そのような言葉が欲しかったのだが・・・・・・今は無理か。
まだ、彼女は遠慮しているからな。
でもいつかはエリクサーを得て、納得した形で治療を施したい。
「私もユキムラ様に抱きしめられたいです!」
ラファ、お前のその言葉は別に欲しくないから!
そろそろ本題に入ろう。
「エリクサーを生成するのをチクルスにお願いしたいのだが、引き受けてもらえるだろうか?」
「えっ、私にですか?・・・・・・はい、分かりました」
少し驚いたようだが意を決した顔になり、彼女は頷いた。
タケダ家で薬師のジョブを取得しているのは俺とチクルスだけだが、今回は彼女が適任だろう。
彼女は常にエネドラの左腕に心を痛めていたはずだから。
アイテムボックスを開き、威霊仙を取り出して彼女に渡した。
少し震える手で彼女は受け取り、掌に乗せた威霊仙を真剣な目で見つめた。
「天地万物
最後は彼女が万感の思いを込めて、詠唱をしたように思えた。
(鑑定)
間違いなく・・・・・・エリクサーと鑑定された・・・・・・これでエネドラを治療できるはずだ。
一つだけだが、遂にエリクサーが手に入ったのだ。
「できあがった生薬は、エリクサーだと鑑定スキルでも判定されている。成功だ」
「はい。ありがとうございます」
彼女の頬にまた一筋の涙が流れた。
「それで、そのエリクサーをエネドラに服用してもらう説得を・・・・・・
チクルスとアミルにやってもらいたいのだけど」
「えっ、そこはユキムラ様が渡すところなのでは?」
いやいや、俺には荷が勝ちすぎている。
「俺からだときっとエネドラが遠慮してしまうから・・・・・・だから二人の力でな」
「ユキムラ様って、変なところで臆病ですよね?」
ラファ、そんな冷静なツッコミは要らないから。
自分でもヘタレなのは自覚しているけど。
でも、娘であるチクルスからエリクサーを受け取って、治療する方が絶対感動的だって!
俺が渡そうとすると、どうも機械的というか事務的というか気の利いた言葉も出てこないし。
「ユキムラ様が泣きながら頼んだら、エネドラ様も服用せざるを得ないのでは?」
「いやいや」
ヘルミーネ、泣き落としを主にやらせたいのか。
「分かりました、ご主人様。
私とチクルスさんで責任持ってエネドラさんを説得して、
エリクサーを飲んでもらいますから安心して下さい。
ご主人様が威霊仙を入手した感激で
泣きながら迷宮で戦っていたことも伝えて納得してもらいますので」
「・・・・・・」
エネドラはともかく皆の前でそこまで言わなくても。引き受けてくれるのは良いのだが。
まあ、ヘタレ主人をいじる程度にアミルもたくましくなったということで。
彼女は妹弟子のミラができてから、お姉さん風を吹かすようになった気もする。
「とにかく、アミルとチクルスの二人に頼む!俺は風呂に行ってくるから」
この場は
・・・・・・
風呂を終えて、会議を開催。
集まってきたメンバーを見ながら、不自然にならないようにエネドラの方をチラ見。
彼女の左腕はまだ欠損のままだ。エリクサーの服用はしてないようだ。
まさか、会議の途中や終了後にサプライズで服用させるのではないだろうな。
ちょっとドキドキしてきたぞ。
「それでは会議を始めようか。
まず、明日、明後日は迷宮組の探索は休みとする。
明日の午前中はターヘラの剣術指南所に行く予定だ。
届け物があるし、ザビルに奴隷商館を構えることをアルマーにも伝えるつもりだ」
孤児院の子供達は今日のうちにターヘラに戻っている。
明日は石鹸作成作業はお休みで、休日扱いの日になっている。
正式な作業期間に入り、二組の子供達が作業を終えて30日分に相当する給金も支払い終えている
明日はタケダ家としてナナイとアルマーの婚約祝いの贈り物をする予定。
ミモザ、カラダンと俺とで剣術指南所に行くことも伝えてある。
贈り物はちょっとしたモノをアミルに作ってもらった。そちらは子供達にも伝えていない。
アルマー達の婚約とは別に迷宮組の一部メンバーとレドリックも剣術指南所に行く予定だ。
そちらの方はニムラルのおっさんに用がある。
「午後はターヘラの瑪瑙商人を呼んで装飾品の販売会を実施する予定だ。
カラダン、ザビルの引継ぎもあって大変だろうが、準備の方は大丈夫か?」
「はい、旦那様。
基本的にはターヘラのマリアさんの方にお任せしておりますので」
あのおばさんもやり手だから、ぼったくられないように注意しないとな。
「ということで、明日は女性陣は自分の気に入った装飾品を遠慮なく選んでほしい。
支払いはこちらで行うのでな。
夕方の食事にマリアさんを招く件は話が通ってるのか?」
「はい。少し怪訝そうな顔をされましたが大丈夫です。
今後の商売の話もあるので、食事会に招きたいとだけ伝えておりますので」
まあ接待の意味もあるけど、カラダンからの贈り物を渡すためだからな。
女性陣に選んでもらう予定の瑪瑙の装飾品は、手頃な価格帯で種類を多く揃えてもらうようにカラダン経由で頼んだ。
最後の支払いは俺がするので、3割引のスキルは遠慮なく使わせてもらうけど。
なので、おおよその全体予算も分かっている。
「カラダン、ザビルの方の引き継ぎの予定はどうなっている?」
「奴隷がかなり売れましたので、3日後に店仕舞いにするそうです。
最後に相手方で残った奴隷をどうするかは、旦那様と相談させて下さい」
「分かった。また、相談しよう」
その時までには、季節毎のオークションも終わってるから予算も確定できるだろう。
オークションで飛び込みの威霊仙の出品等があると、資金をかなり使うことになるかもしれないから注意が必要だ。
それでも売れ残った奴隷の引き取りぐらいは可能な資金はあるだろう。
「では、ザビルの奴隷商館や防具屋の営業開始は4、5日後ぐらいから開始するのか?」
「そうですね。可能ならそのようにしたいです。
新拠点の方は塀もできあがったので、あとは設備の設置と家具の購入、配置が必要です。
ただ人手が足りないので、クーラタルの方達の支援をお願いしたいです」
確かに、カラダン達だけで行うのは無理だな。
「明後日はクーラタル側は最低限のメンバーを残して、ザビルの手伝いに向かわせるか?
明日、明後ともに護衛部隊の迷宮探索は休みにするか。エネドラ、どうだろうか?」
「明後日はベイルの方は子供達を受け入れる日になっていて人手を出せないので、
クーラタルからチクルスと護衛部隊を出しましょう」
エネドラの言葉に俺とレドリックが頷いた。
「家具類や調理器具はクーラタルで購入して準備しよう。
ザビルの拠点にそれらを拠点間物資輸送のスキルで送りつければ効率が良いだろう。
掃除は事前に世話人の方で人を雇って実施しているはずなので、最低限でも大丈夫なはずだ。
家具の運び入れなどを護衛部隊や迷宮組にも手伝ってもらって一気に片づけよう」
「承知しました。当日は防具屋には行かずに、私の方で指揮をとります」
さすがに新拠点での差配はカラダンにやってもらうしかない。
ザビルの新拠点が活動開始するにあたっては、再度、奴隷達と面談をする予定だ。
タケダ家の正式なメンバーになる者にはスキル融合装備品を配布もする。
拠点の正式な利用方法の説明やらジョブの育成の件も伝えなければならない。
やらなければならないことが多いので、暫くはクーラタルからも人員を派遣しなければならないかもしれない。
「明後日は季節毎のオークションがあるので、俺は一日商人ギルドにいる予定だ。
迷宮組も護衛部隊も先程の話でザビルの支援に行くので、探索は休みとなる。
レドリックはクーラタルとザビルに配置する人員の相談をエネドラやカラダンと頼む」
「承知しました」
これで、ザビル拠点の準備が整うと有難いが。
まあ、準備が足りなければ追加でクーラタル側から人手を出しても構わない。
オークションの出品予定リストには威霊仙やエリクサーはなかったが、それでも気になる出品物や奴隷もあったので確認して必要なら落札を検討しよう。
タケダ家側からも飛び込みで出品をしようと考えているものがある。
その後はエネドラからスキル融合装備品の取引状況の説明やアミルとチクルスから装備品、生薬の量産状況の報告がなされた。
「ということで、順調にいけば3日後から迷宮組も護衛部隊も迷宮探索を再開予定だ。
各自、意識しておいてほしい。
他になければ会議はこれで終了とする。
では各自、ゆっくり休んでくれ」
お休みの挨拶をして、各自、自室に戻った。
予想していたエネドラにエリクサーを渡すイベントは特になかったな。
彼女の表情もいつも通りで特に変化はない。
この後、アミル達がエネドラに話をするのだろうか。
まあ、任せた訳だから成り行きを見守るしかない。
自室に戻って、今日のまとめ。
■情報▶
■人材育成/採用(ユキムラ)▼
①人材育成 ※新規加入メンバー中心にパワーレベリング。迷宮での習熟訓練を行う
<軍事系>
ユキムラ(百鬼夜行Lv75/英雄Lv75/勇者Lv75/遊び人Lv75/魔道士Lv75/刺客Lv75/博徒Lv75)
アミル(鍛冶師Lv75/冒険者Lv62/探索者Lv52)、ヴィルマ(百獣王Lv75)
※アミル:隻眼のジョブ取得条件不明 ※バルドルフの発言から装備品のスキル融合数を増やす
イレーネ(くのいちLv23)、オリビア(竜将軍Lv30)
レドリック(剣聖Lv40)、モニカ(剣聖Lv36)、レイモンド(冒険者Lv41)
ケリー(百獣王Lv38)、マリー(百獣王Lv38)、フラウス(斎王Lv36)
ラファ(魔道士Lv40/巫女Lv42)、ヘルミーネ(冒険者Lv32/聖騎士Lv26)
ミラ(鍛冶師Lv47/剣匠Lv45⇒剣聖)、マヤ(剣匠Lv60/剣聖Lv1)※マヤの最終ジョブは要検討
フレイヤ(竜騎士Lv47)、ドロテア(魔法使いLv50⇒魔道士※) ※魔道士ジョブ取得できず
<後方支援>★:育成保留中
エネドラ★(武器商人Lv47)、チクルス★(薬師Lv34)、ポーラ★(沙門Lv27)
カラダン★(奴隷商人Lv15)、ミモザ★(薬草採取士Lv45⇒薬師)
ピコ★(冒険者Lv20/防具商人Lv7)、ビンス★(冒険者Lv8)、リック★(冒険者Lv8)
<ザビル>(ザビル拠点始動後に育成予定)※目標ジョブは面談後に決定する
1)迷宮探索/護衛:マテウス(剣匠Lv13)、ニケ(戦士Lv27)、ヒューゴ(神官Lv8)
2)後方支援:ミシェル(商人Lv19)、ナナ(農夫Lv12)
サライ(防具商人Lv9)、ティナ(村人Lv2)
3)未定 :マチルダ(村人Lv9)、レベッカ(村人Lv2)
②採用
後方支援メンバー、護衛メンバー、迷宮探索メンバーを拡充(逐次奴隷商館巡りをする)
⇒迷宮探索メンバー、護衛メンバーの拡充を図る
⇒帝都の奴隷商館でオリビアの契約に成功。今後も竜人族、魔法使い入荷時に連絡を依頼
ザビルの奴隷商館で有望そうな者がいればタケダ家に組み込む
■軍事(ユキムラ/レドリック)▶
■商業/取引(ユキムラ/エネドラ/カラダン)▶
■開発(エネドラ/カラダン)▶
■生産(チクルス/アミル)▶
■その他/クエスト▶
・・・・・・
ベッドに横たわって、今日一日あったことを振り返った。
午前中に大商家の武器商人と交渉した際に、自爆玉のカードを切ったのが交渉の潮目を変えたかもしれない。
公女の婚礼ということから、ゴスラー騎士団長と商人ギルドで話した内容に自爆玉というキーワードがあったのを思い出したのがキッカケだ。
あれが無かったら今日で取引は成立せず、まだ交渉していた可能性が高いかもしれない。
今後も有力な商人と交渉する際は自爆玉はそれなりに有力なカードになるのだろうか。
だけど自爆玉を安易にばら撒くと将来的にはタケダ家以外を強くすることになるので、注意が必要かもしれないな。
それでも、できればクーラタルの迷宮で自爆玉を一定量入手したいものだ。
我が家のメンバーにも子供が生まれる夫婦や子供を作りそうな者達がいるしな。
全員が魔法使いを望むかと言えば違う気もするが、そもそも子供に選択の権利があるのかどうかも分からない。
(コン、コン・・・・・・)
ドアを開ける前に索敵スキルで確認すると、エネドラの部屋にもう一つ青い点がある。チクルスだろうか。
チクルスの部屋もアミルの部屋も無人のようだが。
ドアを開けると、アミルが立っていた。今日は普通の恰好をしている。
珍しく手に袋を抱えているが、なんだろうか?
エネドラのことを彼女に確認したいが・・・・・・ぐっと堪えて、まずはベッドまでエスコート。
ベッドに俯せにしてマッサージしながら状況を確認しようとしたら、彼女に止められた。
「今日はご主人様が横になって下さい」
「えっ、俺が?まあ、いいけど」
今日の頑張りに対しての労いだろうか。
言われた通りに、俯せで横になった。さすがに仰向けはイロイロと恥ずかしい。
アミルのマッサージは全然エロくはない・・・・・・痛気持ち良い感じだ。
ソフトタッチではなく、小柄な彼女が少し強めにギューッと掴んでくるのが意外に気持ち良かったりする。
首、肩、背中、腰・・・・・・と強めのマッサージを入念にしてもらい、あまりの気持ち良さに睡魔に襲われそうになる。
眠気に勝てなくなる前にエネドラのことを確認しておかないと。
(コン、コン・・・・・・)
「ア、アミル。誰か来たようだ。マッサージは中断して・・・・・・」
「ご主人様、このままで大丈夫ですから」
起き上がろうと身じろぎしたが、アミルに押さえつけられた
(ガチャッ)
誰か入ってきた・・・・・・顔を横に向けてドアの方向を見るとエネドラか・・・・・・左腕がちゃんと治っているようだ・・・・・・良かった。
チクルスとアミルは彼女への説得に成功したのだな。頼んでよかった。
起き上がろうとすると・・・・・・アミルに顔を正面に向けさせられて・・・・・・これだと何も見えないじゃないか。
でも、目から溢れる涙が布団に吸収されて丁度良いや。
「ご主人様、失礼します」
「ん?いったい何を」
後ろから顔に布を回されて、目隠しされた。これだと、もはや涙も関係ないぞ。
うあぁ・・・・・・何も見えないって、ちょっと怖いけど・・・・・・ドキドキするな。
目隠しされたまま、ベッドから体を起こされ・・・・・・。
(スルスル・・・・・・)
(シュルシュル・・・・・・)
音はするけど、何をしているのか全く分からない。
ドキドキッ・・・・・・。
「あっ、ちょっとちょっと!」
「ご主人様、大丈夫ですから」
着ている服をスルスルと脱がされていく。メチャクチャ恥ずかしいのだけど。
ベッドらしきものの上に再び俯せに寝かせられたけど・・・・・・感触が布団ではないな・・・・・・いったいなんだこれは?
「ご主人様、そのまま動かないで下さいね」
「うっ・・・・・・」
なんか背中に生温かいものがかけられた・・・・・・これってオイル?・・・・・・カメリアオイルか?
背中に何か・・・・・・これは・・・・・・誰だ?
「旦那様、御気分はいかがですか?」
この声はエネドラか?体を背中に密着してきて、気持ち良過ぎる。
背中に触れる胸の起伏の感触と間のオイルのヌルヌルの滑りが・・・・・・ここは桃源郷か?
オイル対策にベッドの上にマットか何かを敷いたのか。
芸が細かいけど、アミルだろうか。
「私のために貴重なエリクサーを・・・・・・私には旦那様には返せるものがございませんので、
せめて・・・・・・」
『そんなことはないぞ!』と反論しようとしたが、耳元で囁かれる彼女の声に背筋がゾクゾクして言葉が出ない。
「ユキムラ様、ありがとうございます」
この声はチクルス?
今、三人の美女の囲まれて『侍女の嗜み』を受けているのか。
三対一は、この世界に来てからも経験なかった気がする。
目隠しされているのが惜しい・・・・・・見たいけど四本の腕は両側の二人・・・・・・アミルとチクルスの腕でマッサージがてら拘束されていて自由にならない。
エネドラの回復した腕をしっかりと見たかったのだけど、あまりの気持ち良さに欲望に押し流されてしまう。
見えないまま、体を仰向けに転がされてかなり恥ずかしい格好に・・・・・・だが、四本の腕は相変わらず両側の二人にからげ取られたまま。
その状態で・・・・・・訳の分からないまま・・・・・・多分、エネドラの中に侵入を果たした。
「ん、んっ・・・・・・ん、ふっ・・・・・・」
俺の上で荒い息遣いの彼女の声が聞こえる。
「ユキムラ様、お母さまの中は気持ち良いですか?」
耳元でチクルスに囁かれると、こそばゆくて頭がのけ反る。
強く押し付けたせいで、頭の後ろに巻かれた布が解けかかった。
俺の右目には灯りの下に美しく揺れる、カメリアオイルに塗れたエネドラの肢体が映った。
左右の腕は綺麗なバランスで彼女の造形を際立たせている。
そして桜色に頬を染めて煌めく彼女の姿に神々しさを感じてしまう。
「うあぁ!」
あまりの美しさと妖しさに思わず暴発してしまった。
全身を貫く経験したことのない気持ち良さと情けなさに震えが走る。
エネドラの顔が俺の胸の上に降りてきた。
彼女の声も息づかいも荒く震えている。
「夜は長いですし、二人も未だですから・・・・・・」
頭の芯が朦朧とする。
「エネドラは急に腕が回復して、体のバランスが崩れたりは・・・・・・むうっ」
最後まで喋らせてもらえず、口の中を蹂躙された。
両側の四本の腕はアミルとチクルスに体を密着されながら揉みこまれて、頭が痺れそうだ。
ひとしきり口の中を舐め回され、ようやく解放された。
このままやられっ放しではいられない。
既に回復していたので、そのまま俺の上に乗っていた彼女を逆に責め立てる。
初めは可愛く鳴いていた彼女を荒々しく貪り、疾駆させながら獣の咆哮を上げさせ、最後は喘ぎ声を洩らすことも叶わないぐらいに高みに追いやる。
背中の大きな傷も綺麗に完治して、彼女の美しさには一点の曇りもないように感じる。
目隠しも乱暴に取り外して放り投げ、上下を逆転して彼女にのしかかり少し乱暴なストロークで頂きに押し上げた。
そのまま、チクルスに襲いかかりオイル塗れになった彼女を抱き寄せて侵入を果たした。
力強く抱きしめながら胸の感触を楽しみつつ、唇を蹂躙。
両脚を広げたまま肩に乗せて、そのまま強めのストロークで突き崩す。
「ユ、ユキムラ様、落ち着いて」
落ち着いてなんかいられないって。
彼女の全身に光るオイルにこっちはもうダイブしたい気持ちだ。
そのまま彼女の甘い坩堝を角度を変え、速度を変えて侵略する。
足の裏を天井に向けたあられもない姿で彼女は悶絶している。
「こんな格好・・・・・・恥ずかしいです」
小さく声を絞り出し、羞恥に歪んで両手で顔を覆う彼女に二人が寄り添ってきた。
彼女の左手をエネドラが、右手をアミルが取って・・・・・・掌を両手で揉みこんでいる。
「アミルちゃん・・・・・・見ないで」
お互いに真っ赤な顔をしながらも、アミルは目を背けられないようだ。
一方でチクルスはつま先を反らしながら、執拗な責めと恥ずかしい姿を衆目に晒され自我が崩壊寸前の状況。
普段から
それはそれで風情がある気もするが。
「そのまま・・・・・・旦那様にお任せすれば大丈夫よ」
「そ、そんなぁ」
上気した表情のエネドラからの許可も得られたし、ラストスパートだ。
「はぁ、はああ、はああっ、ああぁっ・・・・・・つ・・・・・・強すぎますぅ、
そんなに・・・・・・そんなにされたらぁ・・・・・・あ、あああんっ・・・・・・お願い・・・・・・ダメです!」
涙目になった彼女が許しを請うのを無視し、そのまま頂きに登らせた。
荒い息づかいの中に沈む二人を見て震えるアミルを膝の上に引き寄せた。
「え・・・・・・あの・・・・・・ご主人様、イロイロと飛んでしまいました?」
「どうだろうか。今から飛ぶのはアミルだと思うけど」
驚愕に歪むアミルの顔もスルー。
彼女を下から優しく貫き、獣の恰好させて後ろから激しく突き崩し、濡れ輝く体を滑らせながら抱き寄せて、初めはゆるやかに・・・・・・そして徐々に激しく蹂躙していく。
息も絶え絶えになりつつある彼女の唇を貪り、強く抱きしめながら強いストロークで高みに持ち上げる。
汗とオイルを全身にまとった彼女をベッドの上で華麗に踊らせる。
左右の胸の先端と真ん中の先端への間断のない刺激で彼女は嗚咽する。
小さく抵抗を試みる彼女を仰向けにねじ伏せ、そのまま頂点に向けての飛翔を加速。
カメリアオイルを全身に浴びた小柄な彼女も涙が出そうになるぐらい美し過ぎて・・・・・・だけど、彼女を独占したい気持ちと昇天させたい気持ちが交互に訪れる。
「ご主人様、もう・・・・・・」
真っ赤に染めた顔を見下ろしながら、一緒に頂点に駆け上がった。
最高の愉悦に魂を撃ち抜かれ、全身を硬直させながら小刻みに痙攣しているのが伝わってきた。
ヤバイな・・・・・・いせはれを満喫してしまった・・・・・・元に戻れるだろうか。
・・・・・・
その後も三人の美女との狂宴は続いて時間があっという間に過ぎていった。
体力の限界が近づき、オイル塗れになった体を乱暴に投げ出して仰向けになった。
エネドラを引き寄せて上に乗せ、右側に腕枕でアミル、左側にチクルスを抱き寄せる。
右腕でエネドラの左腕を確認するように撫でる・・・・・・エリクサーを入手して良かった。
汗に濡れた頬に涙が流れているのが自分でも分かる。きっとオイルではないはず。
左側に顔を寄せて、小さく囁く。
「もう少しだけ待っていてくれ」
言葉を発せず頷く彼女を見ながら、眠りに落ちた。
・・・・・・
お読みいただき、ありがとうございます。
次回投稿日は2026/1/18(日)の予定です。
もうちょっと感動のシーンにしようかとも思ったのですが、『いせはれ』らしくしてしまおうと考えて主人公に暴れてもらいました。
あと今更ですが、原作では『エリクシール』ですが、拙作では『エリクサー』と呼称しています。
呼称を変えたのは、こちらの都合(結構つまらない理由:非公開)です。