異世界迷宮と戦乱と   作:HMI

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054.攻防一体?

 夕食と風呂を終えて、会議を開催。

 

 今日はマチルダ母娘のことで、なんだか予想以上に振り回された気もする。

 会議でザビルの対応についても、皆の意見を確認していこう。

 

「まずは迷宮組の方だが、明日は今日に引き続きターレ迷宮の46階層の攻略を行う。

 ターレ迷宮の探索にあたっては、装備品についてアミルに相談がしたいことがある。

 悪いが会議の後で残ってもらえるだろうか?」

「はい。分かりました」

 新しい装備品についての相談だから、アミルを頼るしかない。

 

「護衛部隊の明日の予定は?」

「明日からトカラを連れて、まずは8階層と13階層を午前、午後使って習熟訓練します。

 翌日は18と23階層、明後日は28と33階層といった感じで強度を上げていきます」

 3日間の習熟訓練か。ハイペースだが、トカラは後衛職の魔法使いだから問題ないか。

 

「それから明日はドロテアが同行せず、フレイヤのみで午前、午後と探索させるつもりです」

「なるほど、低階層で慣れさせる訳だな」

 フレイヤもかなり他のメンバーに慣れてきたから、そろそろ一人で試すのだろう。

 

「無理のない範囲で頼むぞ」

「はい。二人ともどこかでつまずくようなら、ラファとドロテアに助言してもらう予定です」

 トカラは普通の魔法使いである二人に助言してもらった方が適切かもしれない。

 

 ラファは魔道士だけどな。

 ドロテアはそろそろ魔道士のジョブが取得できないだろうか。

 もう少し、実戦経験が必要なのかもしれない。

 

「ザビルの方が落ち着いたら、向こうの護衛部隊のメンバーと顔合わせしよう」

「はい。派遣しているモニカやマヤからもザビルの様子を聞いておくようにします」

 そこの名前にケリーとマリーの名が出てこないのは・・・・・・仕方ないか。

 

「カラダンの方から報告はあるか?まだザビルの方は拠点活動を開始したばかりだが」

「ベイルのコボルトハンター達との取り引きをこちらにまとめましたので、後でご覧ください。

 それとザビルの方でも探索者ギルドに依頼を出して、モンスターカード収集をしてます。

 防具屋のカウンターで迷宮探索者達との取り引きを行う予定です。

 モンスターカードが集まりましたら、そちらも報告するようにいたします。

 防具屋の旧店舗での取り引き結果がこちらになりますので、これも確認をお願いします」

 えっ、たかだか10日ちょっとの営業で、利益が10万3680ナール?

 

 アミル達に防具生成してもらった装備品もあるが、迷宮での拾い物や旧店舗から譲り受けたものがあって、原価はほとんどタダに近いからボロ儲けなのか?

 

「防具屋って、こんなに儲かるのか?」

「クーラタルから持ってきたダマスカス鋼の額金と竜革のグローブが

 騎士団の方からの受けが良いようですね。

 それらは、ある程度普及すると、売れ行きが落ちるかもしれません。

 あとは、我々がテコ入れするまでは防具屋が営業停止していたので、

 その反動がこの十日間に出たのだと思います」

 ああ、なるほどね。それなら納得。

 

 

「ただ、新しい店舗ではダマスカス鋼の鎧や竜革のジャケットも販売を始めますので、

 その分また売上が上がる可能性があります。

 半年ぐらいの経過を見てから、収支予測をした方がよろしいかと」

「そうだな。前の店舗では扱ってなかった高品質な防具を取り扱うから暫くは様子見だな」

 まあ、そこそこ儲かる程度で問題ないのだけど。

 

 原作だと主人公は金貨が数枚ヒラヒラと飛んでいくような買物していたから、同じような客がいると結構な売り上げになるのかな。

 ダマスカス鋼の鎧や竜革のジャケットは単価が高いから一つ売れるだけでも結構な金額だ。

 奴隷商館と防具屋でそれなりの利益が出ると嬉しいが、暫くは経過観察かな。

 

「石鹸の取扱をザビルで始めたことを、ペルマスクの工房に手紙を出して伝えてもらえるか?

 俺の名前を使って構わないので」

「はい。承知しました。

 ターヘラのアルマー様にも、ザビルで奴隷商館を開業したことを伝えるようにいたします。

 こちらは私の方でアルマー様の商館に出向こうと思います。

 ザビルに在籍している販売奴隷の一覧もお渡しするようにいたします」

「そうだな。よろしく頼む」

 うちもアルマーも奴隷商館として軌道に乗るのはまだ先だろうが、情報共有はしておきたい。

 

 その後は、チクルスの方からクーラタルとベイルで生成した生薬の報告があった。

 ターヘラの孤児院から来ているフラムとリクが、ミモザの下で生薬を作り始めたようだ。

 

「エネドラとカラダンに相談がある。

 ザビルのタケダ家所属の奴隷達の死後相続先をカラダンにしようかと考えている。

 それに伴い、俺が死んだ場合にカラダンを死後解放にすることにしたい。

 二人の意見を聞かせてほしい」

「え、死後解放ですか?私にはまだ早いのではないですか?」

「旦那様、カラダンを死後解放するのも、相続先をカラダンにするのも私は賛成です」

 結論が出たかな。早いと言うのなら、時間の問題ということだ。

 

「ではカラダン、後で手続きをしよう」

「本当によろしいのですか?」

 俺とエネドラの意見が一致しているのなら、問題ないだろう。直ぐに死ぬ気もないけどな。

 

「ああ、問題ないと思う。

 エネドラ一人に集中し過ぎるのも拙いし、

 ザビルのメンバーをカラダンが統括するのなら、その方が自然だろう」

「分かりました。私をそこまで信用していただき、ありがとうございます」

 カラダンの頑張りを見れば、信用できる人間であることは分かっているので問題ない。

 

「トカラの死後相続先をエネドラにするのも、後でトカラを呼んでやってしまおう」

「承知しました」

 トカラは初日に体調不良で倒れたけど、その後は元気に戦闘訓練にも参加している。

 

 明日から迷宮での護衛部隊デビューなので、頑張ってほしい。

 

「旦那様、バラダム家から接収したスキル融合装備品の取り引きを申し出た商家のリストです。

 全部で七つの商家で、そのうち半分は素材とモンスターカードの候補の折り合いがつきました。

 残りは今後、詰めていく予定です」

「そうか、ありがとう」

 バラダム家との決闘で得たスキル融合装備は12個。

 

 融合された後の空きのスキルスロットも大してなかったので、脅し取られた元の商家と全て等価交換での取り引きをする予定だ。

 もし取り引きが不成立になるようなら、ルークとの取り引きに使えばよい。

 

 エネドラから上がってきた報告からすると、カードで200枚以上、素材はダマスカス鋼400個程度と竜革100枚弱ぐらいの交換になりそうだ。

 これだけ素材とカードがあれば、ザビルの新メンバーにもスキル融合装備品を渡せるだろう。

 まずはダマスカス鋼の額金と竜革のグローブで空きスロット4つを狙うことになるだろう。

 空きスロットがないものは、ザビルの防具屋の倉庫行きだな、

 アミル達にまた苦労をかけることになるが。

 

「他に報告がなければ、今日の会議はこのぐらいにしようか。

 みんな夜遅くまで、お疲れ様。ゆっくり休んでくれ。

 悪いがアミルはこの後、少し残ってくれるか」

「はい。大丈夫です。ご主人様」

 お休みの挨拶をして、各自、自室に戻っていく。

 

 と言っても、アミルの他にもレドリック、ヘルミーネ、エネドラ、チクルスが残っている。

 

「アミル、相談したかったのは対人強化やレベル補正のスキル融合についてだ。

 最近ターレ迷宮の45、46階層でモンスターと戦うようになってから、

 イレーネとオリビアの与えるダメージが落ちている気がしていて、

 それは新しいジョブを得てレベルが下がったせいだと思っている」

「ご主人様は私達のジョブのレベルが見えるのでしたね」

 そう。レベルが見えるからこそ気になるんだ。

 

「純粋にレベルが下がったから攻撃力が下がったのか、

 相手のレベルが高いせいで攻撃力が下がったのかは分からないが、

 もし後者だとしたら、それを改善するために

 レベル補正のスキルを融合した装備品を用意したらどうかと思ってな。

 他にも、もし対人戦闘で自分よりもレベルの高い相手に出くわした時に

 戦闘を有利に進められるのではないかと思ってな」

「レベル補正は『鳥』で、対人強化は『牛人』のモンスターカードになりますね」

 そう、スキル融合するモンスターカードは分かっている。

 

「そうだな。どのカードを使うのかは分かっている。

 問題はどのような装備品にスキル融合するのが良いか悩んでいるんだ」

「ご主人様はどの装備品にスキル融合するのが良いと考えているのでしょうか?」

 俺の原作の知識とアミルの鍛冶師として知恵を借りたいところだ。

 

「俺はアクセサリーにスキル融合したらどうかと考えているんだ」

「アクセサリーにですか?それは何故でしょうか?」

 説明が難しいのだが、上手く伝わるだろうか。

 

「目的は攻撃と防御の双方の効果を一つのスキル融合でカバーできないかと思ってな。

 アクセサリーにはそのような特性があるのではないか?

 武器にスキル融合すれば、攻撃の際にしかスキルが有効にならないだろう?

 防具にスキル融合すれば、その逆のことが起こり得る。

 だが、アクセサリーには防御のスキル融合と攻撃のスキル融合ができるだろう?

 鳥や牛人をスキル融合して、攻防両面の効果が期待できるのではないかと思っているのだが、

 確証がないのでアミルに相談したかったのだ」

「えーと、ちょっと私には分からないですが、確かに言われてみれば大丈夫そうな気もします。

 ですが、レベル補正のスキルは物理攻撃の際にしか有効にならないと言われています。

 対人強化はともかく、レベル補正の方はアクセサリーで有効になるかは疑問に感じます」

 そうなのだよなぁ。

 

 ボーナス装備品の『決意の指輪』は対人強化のスキルが融合されたアクセサリーだった。

 原作で主人公が使っていた『ひもろぎのイアリング』は、知力2倍の魔法攻撃を強化するスキルが融合されていたアクセサリーだ。

 そして、『身代わりのミサンガ』は身代わりのスキルが融合されている。

 

 知力2倍は攻撃系のスキルをヤギのカードで融合している。

 身代わりは防御系のスキルを芋虫のカードで融合している。

 対人強化は対人戦で有利なスキルを牛人のカードで融合している。

 対人強化は攻撃と防御の双方に有効な気がしているんだよなぁ。

 原作では攻撃と防御とどちらに有利になったのか、もしくは双方に有利になるのかハッキリと表現してなかった気もする。

 

 でも、前に確認した時にアミルは牛人のカードは武器限定のスキル融合だって言ってたよな。

 決意の指輪は固定で出てきた装備品だからなのだろうか、それとも確認がされてないだけで実際には防御にも有効なのだろうか。

 

 一方でレベル補正の方は、原作者の感想返信で物理攻撃で格上のレベルの対するデバフを無効化するという記述があったはず。

 それでも、ボーナス防具のアルフレイルには『レベル補正無視』のスキルが付与されている。

 だから、なにか有効なスキルではないかと思っているのだが。

 

「レベル補正のスキルは防具に対しても融合可能なのだよな?」

「はい。防具に対しても可能です。

 ただ、その効果がハッキリと確認できていないらしく、

 スキル融合については懐疑的な意見が多いようです」

 探索者以外にレベルの概念がないから、検証が難しいのだろうか?

 

 いずれにしても、実験してみるしかないか。

 

「レベル補正は武器と防具のそれぞれにスキル融合が可能な鳥のカードだから、

 アクセサリーにスキル融合すれば攻防それぞれに効果を発揮する可能性があるかもしれない」

「なるほど。でも、うーん、どうでしょうか。やってみないと分からない気もしますが」

「そうだ。やってみないと分からないので、やってみないか?」

 

「えーと、では空きスロット付きのミサンガに付与するのでしょうか?」

「それも、ちょっと考えものだと思ってな。

 ミサンガは空きスロットが1つしかできないだろう?

 どうせなら空きスロットが多いアクセサリーを生成して、融合したらどうだろうか?」

 俺の提案にアミルは首を傾げた。

 

「もし、アクセサリーに対人強化やレベル補正のスキルを融合すると、

 他のどこかの装備品に身代わりのスキルを融合する必要がでてくる。

 俺は頭装備にするのが良いのではないかと思っている。

 何故かというと、万が一身代わりのスキルが発動して装備品が壊れた場合、

 靴やグローブが壊れると戦闘に影響するが、額金程度ならそれほど影響しないと思うんだ」

「なるほど、確かにそうかもしれませんね」

 額金を使って髪留めにしてる場合は、注意が必要だな。髪が気になって支障が出ると困る。

 

 複数のスキルスロットがあるアクセサリーにレベル補正と身代わりを融合する手もある。

 だが身代わりスキルが発動した結果、対人強化やレベル補正が効かなくなると、レベルの高い相手に一気に窮地に追い込まれる可能性があるので避けたい。

 

「ご主人様、額金には魔法四属性の耐性スキルを付与するのがタケダ家標準の装備品です。

 タケダ家のメンバーの全員が使い易いように標準化してあるので、

 頭装備に身代わりのスキルを付与する場合、タケダ家の装備品全体に影響が及ぶと思われます」

「その通りだ。

 頭装備の魔法耐性を別の防具・・・・・・靴になる可能性があると思っているが、

 そちらに魔法四属性の耐性をスキル融合し直す必要がある。

 事前に実験して問題ないと分かったら、緩やかに標準装備品の移行をする必要がある」

 さすがにレドリックはタケダ家全体のことを考えて発言できるので助かるな。

 

「レベル補正を必要とするのは、タケダ家の戦力の中でも主力メンバーだけだと思っている。

 主力というのは迷宮組と護衛部隊の中で45階層以降を目指す一部のメンバーや・・・・・・

 あとは対人戦闘で活躍期待できそうな者だけになるだろう。

 33階層ぐらいまでの迷宮探索をするメンバーなら、今までの装備品の構成で問題ない。

 新しい構成の装備品ができたら、主力じゃないメンバーに徐々に今の装備品を使ってもらい、

 最終的には全て新しい構成に切り替えていくことになるだろう」

「ですが、まずはアクセサリーで実験してみて、

 対人強化やレベル補正のスキルが、攻撃と防御と双方に有効であると確認されてからですね」

 アミルの言葉に頷いた。

 

「アクセサリーの中で特定の種類のものだけ、

 攻撃のみしかスキル融合ができないとか防御しかできない装備品はあるのだろうか?

 例えば指輪とイアリングで融合できるモンスターカードが異なるのかという質問だ」

「それは無いようですね」

 それなら良かった。

 

「では、空きスロットがあるミサンガで鳥と牛人のカードをスキル融合して、

 明日の朝練で確認してみるか。

 それで問題ないようなら、改めてどの素材で何のアクセサリーを生成するか考えるか?」

「そうですね。それが良いかもしれません。一応、候補を考えておきます」

 そこは専門の鍛冶師に任せる。

 

「今更の質問で申し訳ありませんが、レベル補正はそれほど重要なスキルなのでしょうか?

 迷宮探索をする上で重要だとは、あまり聞いたことがないのですが」

「そうだな。確かにそうかもしれない。

 我が家のように各メンバーが急激に成長して上位のジョブを取得し、

 一時的に弱くなることが頻繁に起きなければそれほど気にされないのかもしれない。

 あとは対人戦で突然自分よりも格上の者と戦うことになったとしても、

 なるべく有利に戦闘を進めたいというのがあるので、気にしているんだ」

 ヘルミーネはラファと一緒に虜囚となったことを思い出したのか、納得して頷いてくれた。

 

 サボーとの決闘で思い至ったというのもある。

 俺にはレベル補正無視のスキルがあるデュランダルとアルフレイルがあるが、他のメンバーはそうはいかない。

 万が一、ドープ薬でドーピングした相手と戦っても、生き残れる道をなるべく皆に持っておいてもらいたいのだ。

 

「それで、朝練の実験ってどうやるのですか?」

「ん?俺がそのミサンガを装備して、レベルの高い者の攻撃を受けたり、

 そのミサンガを装備したレベルの低い者の攻撃を俺が受けたりして、

 ミサンガを付けた場合と付けなかった場合とで受ける痛みを比較する感じかな」

 俺の言葉に一同がドン引きした表情になった。

 

 いや、だって自分で体感してみないと分からないから。

 ドロテアから受けた魔法攻撃の実験で体験済だし。

 

「はあ。分かりました。明日までにミサンガに融合しておきます。

 ご主人様もくれぐれも無理しないで下さいね」

「大丈夫だ。木製の武器で攻撃してもらうから問題ない」

 アミルの顔に呆れた表情が見て取れるが、他にどうしろと?

 

 だが、周りを見るとアミル以外にも同様の表情が見て取れる。

 ここは戦略的撤退だ。

 

「では、これで話を終わりにしよう。皆、遅くまで悪かったな。ゆっくり休んでくれ」

 

 お休みの挨拶をして、みんなにも解散を促した。

 遺言の手続きがあるのでカラダンは俺と二人でトカラの部屋に向かうことにした。

 

 遺言手続きを終え、自室に戻って今日のまとめ。

 

■情報▶

 

■人材育成/採用(ユキムラ)▼

①人材育成(ザビルの新規加入メンバー中心にパワーレベリングを行う)

<クーラタル>

(1)迷宮組

 ユキムラ(百鬼夜行Lv76/英雄Lv76/勇者Lv76/遊び人Lv76/()()L()v()2()8()/刺客Lv76/博徒Lv76)

 アミル(鍛冶師Lv75⇒隻眼※/冒険者Lv62/探索者Lv63)

  ※隻眼のジョブ取得条件不明(バルドルフの発言から装備品のスキル融合数を増やす)

 ヴィルマ(百獣王Lv75)、イレーネ(くのいちLv23)、オリビア(竜将軍Lv30)

 

(2)護衛部隊 ※モニカ&マリー、マヤ&ケリーは数日置きにザビルへ宿泊出張

 レドリック(剣聖Lv40/騎士Lv1)、モニカ(剣聖Lv36)、レイモンド(冒険者Lv41)

 ケリー(百獣王Lv38)、マリー(百獣王Lv38)、フラウス(斎王Lv36)

 ラファ(魔道士Lv40/巫女Lv42)、ヘルミーネ(冒険者Lv32/聖騎士Lv26)

 ミラ(鍛冶師Lv47/剣匠Lv45⇒剣聖)、マヤ(剣匠Lv60/剣聖Lv1)※マヤの最終ジョブは要検討

 フレイヤ(竜騎士Lv47)、ドロテア(魔法使いLv50⇒魔道士※) ※魔道士ジョブ取得できず 

 トカラ(魔法使いLv41⇒魔道士)

 

(3)後方支援

 エネドラ(武器商人Lv47)、チクルス(薬師Lv34)、ポーラ(沙門Lv27)

 

<ベイル>

(1)後方支援

 ミモザ(薬草採取士Lv45⇒薬師)

 ビンス(冒険者Lv8)、リック(冒険者Lv8)

 

<ザビル>

(1)護衛部隊

 マテウス(剣匠Lv13⇒剣聖)、ニケ(戦士Lv27⇒暗殺者)、ヒューゴ(神官Lv8⇒禰宜)

 マチルダ(薬草採取士Lv1/魔法使いLv3/騎士Lv17) ※当面は後方支援

 レベッカ(薬草採取士Lv1/魔法使いLv1/巫女Lv1) ※当面は後方支援(迷宮探索NG)

 

(2)後方支援

 カラダン(奴隷商人Lv15)、ピコ(冒険者Lv20/防具商人Lv7)

 ミシェル(商人Lv19⇒武器商人)、ナナ(農夫Lv12)

 サライ(防具商人Lv9)、ティナ(探索者Lv32/薬草採取士Lv1/村人Lv2⇒商人※)※村人Lv5へ

 

②採用

 後方支援メンバー、護衛メンバー、迷宮探索メンバーを拡充(逐次奴隷商館巡りをする)

  ⇒帝都の奴隷商館でオリビアの契約に成功。今後も竜人族、魔法使い入荷時に連絡を依頼

 

 ザビルの奴隷商館で有望そうな者がいればタケダ家に組み込む

 

・・・・・・

 

 クーラタル拠点の陣容は厚い。

 迷宮組、護衛部隊ともに精鋭が集まっている。

 後方支援の人員が少ないので、今後はそちらも人を増やしていく必要があると思っている。

 

 それに比べて、ベイルのタケダ家メンバーは少ない。

 孤児院の子供達に石鹸作成の作業をしてもらいながら、教育しているようなものだからな。

 加えて、ゴッゼル士爵家の大家をしている側面もある。

 そして、彼らが迷宮で得たドロップ品の一部やモンスターカードをもらい受けて、クーラタルの拠点へ流している。

 

 アイリス家の当主である士爵が亡くなったことで、ベイルの迷宮探索が一時的にストップしたが、既に再開したようだとミモザから報告があった。

 迷宮のドロップ品が再びベイルの拠点に納められ始めたので、恐らくジーク様達は実家から戻ってきたのだろう。

 

 ザビル拠点の育成はこれからだ。

 戦闘メンバーのジョブもレベルも貧弱なので、当面はザビルメンバーのパワーレベリングに時間をかける必要があるだろう。

 もう、2、3人タケダ家メンバーが増えないと、迷宮に部隊を派遣できない。

 

 クーラタルよりは後方支援メンバーの陣容が厚いのが、ザビルの特徴か。

 人材登用の拠点だから、優秀なメンバーが今後は徐々に増えていくことを期待したい。

 

・・・・・・

 

■軍事(ユキムラ/レドリック)▶

 

■商業/取引(ユキムラ/エネドラ/カラダン)▶

 

■開発(エネドラ/カラダン)▶

 

■生産(チクルス/アミル/ミモザ/ティナ)▼

①強壮丸(72個/日)【約64800ナール/月(予定)】(チクルス/ミモザ)

 万能丸は10個/日(麻黄5個)で生産中

 

②ベイル薬草採取士OJT

 強壮丸と滋養丸を各6個/日で生産中【約10800ナール/月(予定)】(フラム/リク)

 ※子供達への給金は納品金額の2割とする

 

③ザビル生薬生産

 ティナ、マチルダ、レベッカのレベリング終了後に量産開始予定

 まずは迷宮探索用。余剰ができれば薬師ギルド(クーラタル)への納品に利用

 

④ダマスカス鋼の額金(量産中)

 

⑤装備品作業受託(ドブロー:アミル/ミラ)

 ⇒期日までにミラが中心となって防具を生成する。

  1)ドブロー分(竜革防具):二回目契約まで納品完了。三回目実施中

 

  2)帝都分(ダマスカス鋼防具):初回契約作業実施中

   ⇒ドブローの隻眼バルドルフ宛の手紙配送依頼を受領(受渡済/返信未)

 

■その他/クエスト▶

 

・・・・・・

 

 ベッドに寝転がりながら、今晩アミル達と議論したアクセサリーへのスキル融合について考える。

 

 他にアクセサリーを使った強化には何があるだろうか、鯉のカードを融合してクリティカル系の攻防一体は可能だろうか?

 やっぱり実験してみないと防御面で有効か無効なのか、分からない気もするのだよなぁ。

 

 他にも例えばアリのカードを融合して毒化を付与するのと毒耐性の双方を狙うのは・・・・・・無理な気がするな。

 指輪で殴ったら、毒化させられる可能性もある気がするけど。

 

 その意味では、アリのカードをスキル融合して盾で殴るのはアリなのだろうか。アリだけに。

 そういえば、ミラがラム(衝角)付きの木の盾で朝練やっていたな。

 次回の議論のテーマにでもするか。

 

 

(コン、コン・・・・・・)

 

 ドアを開けると・・・・・・イレーネか。

 彼女はこちらを一瞥すると、ツカツカとベッドに一人で向かっていく。

 そして、ボンッと仰向けでベッドの上に跳んで乗っかり、クルリと俯せに横たわった。

 

 いつも通りの光景・・・・・・この娘はお姫様抱っこさせてくれないんだよなぁ。

 やろうとすると、物凄く抵抗して噛みついてくるし。

 

(バタバタ・・・・・・バタバタ・・・・・・)

 

 おっと、待たせると子供のように足をバタつかせて暴れ出すのだった。

 急いでベッドに近づき、マッサージを始める。

 

 首、肩、背中、腰・・・・・・と丁寧なマッサージをしていく。

 

「気持ち良いか?」

「・・・・・・」

 無言は肯定のサイン。

 

 初めて我が家に来た頃に比べると、多少は体が柔らかくなったかな。

 前は結構、体が硬くて怪我を心配していたのだけど。

 スリムだけど食欲旺盛だから、肉付きも前に比べて良くなった気もする。

 有体に言って、好みの体型だ。

 

 マッサージが終わったので、俺が寝巻を脱ぎ始めると彼女はガバッと起きて、パパッと着てるものを脱ぎ捨てる。

 抱き寄せようとすると、腕をひっぱられて俯せに倒され、俺の上にのしかかってくる。

 上に乗ってマウント取るんだよなぁ。

 

 マッサージの時以外で俺が上になろうとすると激しく抵抗してくるので、もう諦めて好きにやらせるようにしている。

 噛みつかれるのも可愛いと思うけど、あまり怒らせるのも可哀想なので。

 

 まあ、今も俺の首を舐めたり、噛んだりしてるから結局は変わらないのだけどなぁ。

 豹人族だけど、ある意味猫っぽい気がする。俺にマーキングしているのだろうか。

 

 最近のムーブは、寝技の主導権争いだ。

 初めのうちは好きにさせてやって、徐々にこちらも抵抗しながら落としにかかる。

 

 こちらがマウント取ると本気で抵抗されて危ないから、彼女を上にしたまま下から守りながら攻めるという感じ。

 所謂、スパイダーガードって奴で攻防一体となった柔術の基本的なテクニックだ。

 相手のバックを奪うために開発された技で、柔道をやってた頃に俺も少しだけその技術を齧った程度だが、何故かこちらに来てからもお世話になっている。

 両脚と四本の腕を合わせても六本にしかならないから、スパイダーというには二本不足だが。

 

 彼女が俺の両手を掴んで組み伏せようとするのを、緩く抵抗するところから攻防が始まる。

 いくら組み伏せようとしても、四本の腕があって、柔道経験者の俺を制圧することは無理だ。

 彼女の体のアチコチをいたずらしながら触りまくって、徐々に抵抗の気力を削いでいく。

 

 寝技の技術はないので、俺の手のひらを強くにぎってベッドの布団に強く押し付けようとしてくるが、それはなんの意味もないよ。

 胸の先端や体の中心の先端を嬲りながら、桜色に上気していく彼女の顔を堪能。

 

 少し険のある表情をして、睨みつけてくる顔も可愛い。

 ヴィルマと違ってドMではないので、程々に苛めながらイレーネの臨界点を探る。

 

「くっ・・・・・・」

 彼女が息を吐いて、力を緩めた・・・・・・ここがチャンス。

 

 両脚と下の両腕を使って彼女をさっと持ち上げて股間をくぐって彼女を前のめりに倒してスルリと後ろに回る。

 

「あっ・・・・・・」

 

 抗議させる間を与えず、後はもう背後から攻めるだけ。

 

 上の両腕で背後から彼女の両腕を押さえつけ、下の両腕で腰を掴んで背後から激しくストロークを叩きつける。

 

「ん~~」

 顔を布団に押し付けて声を殺して耐えようとするので、ストロークの速度を緩めて持久戦モードに移行。

 

 この状態にすれば、イレーネに負けたことはない。

 白く透き通った肌に薄く汗を浮かべながら、愉悦の声を殺してゆっくりと揺れる彼女を眺めながら終わりの時を待つ。

 

 抵抗が完全に無くなったところで、仕上げに入る。

 

「んー、ん-・・・・・・」

 

 小さく痙攣して頂きに達した肢体を確認し、彼女の中に欲望を解放した。

 

・・・・・・

 

 まだ息を荒くしたイレーネの横顔を見ながら、右手を伸ばして彼女の髪を撫でる。

 

(ガブッ)

 

 あれっ、伸ばした掌を噛まれた。

 

(ガブッ、ガブッ・・・・・・)

 

 恨みがましい顔で掌を強く噛んでくる。結構痛いのですが。

 

(手当、手当、手当・・・・・・)

 

 

「次は負けない・・・・・・」

 涙目で訴えてくるイレーネの表情は、なかなか嗜虐心をそそるものがある。

 

 ベッドの上では敗戦続きの癖に負けず嫌いだな・・・・・・夜は長いし連戦は望むところだ。

 

・・・・・・




お読みいただき、ありがとうございます。
次回投稿日は2026/2/11(水)の予定です。

シミュレーションメニューの育成欄がゴチャゴチャしてきたので、拠点別に表記を変更しました。

<奴隷商人のインテリジェンスカード操作に関する考察>
 本話で以下のような方針を主人公が示しました
 ①主人公死亡の際、所有奴隷のカラダンを死後解放にする
 ②ザビルの奴隷達(主人公が所有者)について、主人公が死んだ場合の死後相続先をカラダンにする

 上記の手続きですが、利害関係者であるカラダンが奴隷商人のジョブでインテリジェンスカードの変更をしてよいのか少し悩みました。
 奴隷身分である奴隷商人ジョブを持つ者が自分に有利なインテリジェンスカードの変更をする懸念があるのでは?・・・・・・という疑問が湧いたのが発端です。

 考えた結果、①、②ともに問題なしとしました。

 まず、①についてですが、原作漫画(6巻)で原作主人公に対してアランが、原作主人公のインテリジェンスカード操作のみで死後解放の遺言設定を実施しています。
 死後解放対象者は同席せずに実施できたので、①は可能と考えました。
 実施に伴い遺言希望者が望んだ変更ならできると判断し、今回のケースも問題なしとしました。

 次に②についてですが、原作小説(10巻)で原作主人公、所有奴隷、死後相続先の三人が同席した上で(三人とも左腕を提示して)、アランがインテリジェンスカード操作を行なっていました。
 これも遺言希望者が望んだ変更ならできると判断し、今回のケースも問題なしとしました。

 所有者不在のままで奴隷のインテリジェンスカードの変更はできないので、それが不正防止が可能だろうと判断しました。
 Web原作では盗賊襲撃イベントの後にソマーラ村長が、盗賊のバンダナを盗んで村人をいきなり奴隷にしてましたね。
 あれは所有者なし奴隷なのか、ちょっと分かりませんが。

 上記の原作解釈について、ご意見、ご感想がある方は感想欄に記載していただけると幸甚です。
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