異世界迷宮と戦乱と   作:HMI

216 / 265
060.嗜み・リターンズ

 まずは、48階層の攻略を始める前にブリーフィングを実施。

 

「48階層の新規モンスターはブラックダイヤツナで、ボスはノドグロだ。

 ブラックダイヤツナは既に戦ったことがあると思うが、デカい魚型のモンスターだ。

 ブラックダイヤツナ、パットバット、ラフシュラブ、オイスターシェルの順に多く出現する。

 この階層ではほとんどがブラックダイヤツナ、パットバットだ。

 飛行してくるので接敵が早いから注意してくれ。

 ドロップ品が赤身でレアドロップがトロだ。ボスドロップの情報はないが食材か何かだろう。

 戦闘のフォーメーションと雷魔法を使うことは今までと変わらない。

 アミルの方から何か補足はあるか?」

「ブラックダイヤツナは側面からの攻撃が有効です。

 ただ、尾びれで攻撃されることがあるので注意して下さい」

「俺とオリビアでなるべく牽制するので、ヴィルマとイレーネは側面攻撃を試してみてくれ」

 全員が頷いた。

 

 ボスモンスターがノドグロって、ドロップ品は高級食材なのかな。

 まあ、倒してみれば分かるか。

 

 イレーネは早速、石化と麻痺が添加可能な鋼鉄槍を振り回して、武器の慣らしをしている。

 彼女が槍を振り回しているのは初めて見たけど、なんか新鮮だな。

 昔使っていたのだろうか?

 原作の猫娘ヒロインは魚を銛で突くとかやってそうだったけど、イレーネは山とか森が近い村に住んでいたはずだよな。

 いきなり使いこなせるのだろうか?

 

「イレーネ、初めは慎重にな」

「御館様、大丈夫!槍は昔使っていたから!」

 ホントかぁ~?

 

 俺も硬直のエストックをアイテムボックスに収納し、硬直のダマスカス鋼槍を左手に持った。

 聖槍を右手に持っているから、オリビアと同じく槍二刀流だ。

 

 この階層で出現する7割ぐらいのモンスターは飛行型だから、槍装備が正解だと思っている。

 47階層は少し苦戦気味だったから、48階層では改善させたい。

 

 

 小部屋を出て、通路の左へ四人並んで歩き始めた。

 

 しばらく歩くと、空中を浮遊する魚と蝙蝠っぽいシルエットが見えた。木も見えるな。

 初戦はブラックダイヤツナ三匹、パットバット一匹にラフシュラブが一匹か。

 

 

「前にブラックダイヤツナ2、パットバット1、

 後ろにブラックダイヤツナ1、ラフシュラブ1。1番だ」

「了解」

「了解」

「了解」

「了解」

 

 ラフシュラブが置き去りにされて、他のモンスターが突っ込んでくるだろう。

 ラフシュラブは足が遅いから、引き付けて各個撃破して戦おう。

 空中を舞うパットバットがまず接近してきた。ブラックダイヤツナも置き去りか。

 

(サンダーストーム、サンダーストーム)

 

 雷魔法を二連発で発射。

 接近してきた四匹はどれも宙に舞っているので、麻痺はなしか。

 

(状態異常耐性ダウン)

 

 一番近いパットバットに博徒のスキルをかける。

 

 先頭で空中を舞っているパットバットは、イレーネが対応するようだ。

 まだ槍を持っていないヴィルマと麻痺添加のスキル融合させた槍を持つアミルも援護。

 

 俺とオリビアは前に出て、ブラックダイヤツナ三匹と対峙する。

 

 俺が一匹、彼女が二匹受け持つ。

 同じ槍二刀流でも、彼女の方が技量は上だから仕方ない。

 

 だが、こちらには裏技がある。

 

(オーバーホエルミング)

 

 ・・・・・・からの、硬直のダマスカス鋼槍での連続突き。

 

 空中で静止したようなブラックダイヤツナなら、当て放題だ。

 15発ぐらい連続で打ち込んだところで、右側のオリビアの対応している一匹にも連続突きを喰らわせる。

 オリビアの槍は、まだ状態異常を付与するスキルが融合されていない。

 

 オーバーホエルミングの効果が消えた。

 

 俺が突いたブラックダイヤツナ二匹が墜落。

 石化したな。

 

 オリビアは二本の槍を使って、器用に空中に浮かんでいたブラックダイヤツナを地面に叩き落として押さえつけた。

 そのまま、俺が硬直のダマスカス鋼槍で連続突き・・・・・・動かなくなったので石化した。

 

 ラフシュラブの接敵まで、もう少し時間がある。

 振り返ると、イレーネが対応していたパットバットは墜落してピクリともしないので、あちらも石化に成功したようだ。

 

 オリビアと二人でラフシュラブへと向かう。

 彼女が牽制して、俺が側面から連続突き・・・・・・早々に石化して終了。

 

「ご主人様、スキル融合したいので、石化したモンスターを倒すのはちょっと待って下さい」

「了解」

 まあ、そうなるよな。

 

 この初戦でヴィルマとオリビアの槍もスキル融合して、作り上げてしまおうってことだ。

 

 アミルは槍とカードを取り出して、計6回のスキル融合を行なった。

 途中で俺のデュランダルを借りて、MP回復も実施。

 最後のスキル融合を終えたところで、更にMP回復を実施して体調を整えている。

 

 彼女が十分にMP回復したところで、残りを手分けして殲滅して初戦終了。

 

「やっぱり槍に状態異常付与スキルがあると楽だな」

「はい。これで全員が状態異常を付与できますので、これからもっと楽になると思います」

 凶悪な槍集団ができあがった訳だ。

 

 『くのいち』と『忍者』のジョブを持つ者もいるので、状態異常にする効率も良い。

 博徒のスキルも適宜使うから、更に効率アップだし。

 ドロップ品を拾い、次の獲物を求めて歩き始めた。

 

 :

 :

 :

 

 それからの迷宮探索は新しく用意した槍のおかげで、非常に順調に進んだ。

 そして、俺には超速スキルを使った高速槍攻撃があるので、苦戦することが激減した。

 

 リーチの長い槍を五人とも装備して、そのうちの二人は槍二刀流だ。

 五人で槍七本とか意味不明だ。

 豊臣秀吉配下の部将にそんな異名を持つ集団がいたな。槍の数しか合ってないけど。

 

 オーバーホエルミング中の雷魔法二連発を2セット放つことで麻痺にする確率も上がり、相乗効果を生んでいる。

 47階層の苦戦が嘘のように快調に探索が進んだ。

 

 とはいえ、その日のうちに中間部屋に辿り着くことはなく、迷宮探索は時間切れ終了となった。

 今日中にベイルに行って、ビッカーに会う用事があったせいでもある。

 

 それなりの量の赤身とトロが入手できたので、食事が少し豪華になるだろうか。

 そして、探索の終盤にモンスターカードがドロップしたが、海水魚のカードだった。

 対水生強化のカードだが、タケダ家としては外れのカード扱いなので残念な気分。

 せめて蝙蝠のカードならと思ったのだが、確率の問題なので仕方ない。

 

 ワープゲートを開き、自宅に戻ることにした。

 

 自宅に戻って二階に上がり、汗を拭う。

 シャワー室があれば、お湯を浴びてサッパリできるのだが、今はまだ仕方ない。

 身支度を整えて、ベイルの自宅の玄関に移動。

 

 玄関を出て、ビッカーの商館を目指した。

 

 ドアをノックして、出てきた男に用向きを伝える。

 応接室に通され、暫く待つとビッカーがやってきた。

 ビッカーと会うのは30日振りぐらいだ。

 

 挨拶もそこそこに取引に入った。

 

「お待ちしておりましたよ」

「ああ、早速だが、これが今回の品だ」

 テーブルの上に布を広げて、その上にビー玉8個を置いた。

 

 ビッカーが手に取り、丁寧に確認し始めた。

 元の世界で買ってきた50個入りのビー玉も、この取引が終わると残りは16個となる。

 30日毎に8個単位で取引するので、あと2回分しかない。

 

 それに代わる取引となると、石鹸セットだよな。

 ビッカーはスキル融合装備品を扱ってなさそうだし。

 

「特に問題ございません。こちらが代金の5万2000ナールとなりますので、お確かめを」

「確認しよう」

 代金は3割アップが効いて5万2000ナール。

 

 金貨5枚と銀貨20枚なので、確認は直ぐに完了。

 

「確かに5万2000ナールだ。次回はまた30日後ぐらいで構わないか?」

「はい。よろしくお願いします」

 代金をリュックの中に仕舞って、メインの取引は完了。

 

「ベイルの街も迷宮が出現した当初と比べれば、少しは落ち着いただろうか。

 ゴッゼル士爵様の盗賊討伐作戦などもあったので、街の治安もマシになったかな?」

「はい、落ち着いたと思いますね。

 一時は士爵様がベイルを去るかもという噂が出ましたが、立ち消えたのでホッとしました。

 この街の商人連中も士爵様を応援している者がそれなりにいますから」

 実直な性格や平民相手でも、それなりに融通利かせてくれるので人気があるのかな。

 

 初めてベイルで懸賞金をもらった時は塩対応だったような気もしたのだが、第一印象だけでは分からないものだ。

 今でも薄塩な気がするけど。

 

「ゴッゼル士爵の配下にも、貴族っぽい方々が集まっているようで、

 その方達も迷宮での活動や治安維持に力を入れていただいてるので有難いことです」

「なるほど」

 貴族風な方々というのは、アイリス家の人達を指すのだろうか。

 

 既に父親が亡くなって、士爵位はアイリス家からはく奪されたと思うのだが、貴族らしさは簡単に抜けないのかも。

 別に平民を見下すような感じでもないから、貴族らしさが抜ける必要もないのだろうけど。

 

「その話にも少し関連するのだが、最近、我が家ではこういった物を売り出しているのだ」

「これは、なんでしょうか?」

 テーブルの上に富裕層平民向けの石鹸セットの箱を置いた。

 

「中を開けて確認すれば分かると思うが、この箱の中には石鹸が入っている。

 公爵家にもお納めしているのだが、その石鹸からは少し品質を落としてあるが、

 それでも、それなりの価値ある品だと自負している。

 一つ進呈するので、確認してもらって構わないぞ」

「ガラス玉、鏡の次は石鹸ですか。手広くやられていますね」

 鏡と石鹸は関連商品なのだよ。異世界の鏡は石鹸とセットでは販売しないけどね。

 

 彼は箱を開けて中身の石鹸を取り出して確認を始めた。

 異世界の鏡を見せた時ほどの感動は無さそうだな。

 まあ、木製の箱もそれほど豪華ではないのもあるだろう。

 

「これも外国から持ち込んだものでしょうか?」

「いや、これは帝国内で作られたものだ」

 そう言った瞬間、ビッカーの目が少し細くなった気がする。

 

 まあ、そういう反応になるよな。

 帝国内で売られている石鹸のほとんどは外国産らしく、国内産は少ないと聞いている。

 

「その石鹸セットはゴッゼル士爵様にも好評をいただいている品だ」

「なるほど。確かに関係がある品なのですね」

 士爵家の家事担当のイネスさんが、ミモザの所に石鹸をねだりにきたという話も聞いたしなぁ。

 

 まあ、少しだけ融通するように、ミモザには命じたけど。

 その後は、迷宮ドロップ品との交換にしたりしている。

 さすがにイネスさんの権限では、モンスターカードとの交換という訳にはいかない。

 ドロップ品との交換でも、格安の値段に相当すると思ってはいるのだが。

 

「これは、おいくらで売られてるのでしょうか?」

「そうだな。1箱1000ナールだ」

 俺の出した金額にビッカーが身を乗り出してきた。

 

「それは随分と安い金額ですが、本当でしょうか?」

「本当だ。基本は箱売りで1000ナール。

 一度購入した方には詰め替え用の石鹸を1個200ナールで販売している」

 ビッカーは少し目を瞑って何やら考えているようだ。

 

「こういう品物とセットで販売することも考えている」

「これは鏡ですか?先日見せていただいた鏡と比べるとかなり違うようですが」

 あの鏡は異世界から持ち込んだ鏡だから、品質が段違いなのだよ。

 

 今、テーブルの上に置いた鏡はペルマスクで装飾のない鏡を購入して、ターヘラで木枠を作ってはめ込んだ物だから、言い方がアレだが安っぽい鏡だ。

 

「前に見せたのは外国産で、ここにある鏡自体はペルマスクの鏡だ。

 装飾はほとんどしてないから、かなり低価格にしてある。

 この鏡の販売価格は4000ナールだ」

「それは随分と安いですね。石鹸も安いと思いましたが、鏡もかなり安い価格だと思いますよ」

 薄利多売方式を目指しているからね。

 

 鏡と石鹸のセットの抱き合わせ販売で5000ナールだ。

 

「これを私に見せた意図は?」

「そうだな。そちらで委託販売をしてもらえないだろうかという相談だな」

 委託販売の件は事前にエネドラやカラダンとも相談済だ。

 

「具体的な委託内容というのは、どのようなものでしょうか?」

「簡単に言うと、さきほど言った石鹸1箱1000ナール、鏡1枚4000ナール、

 石鹸と鏡のセットだと5000ナールになるが、その価格で販売してもらう。

 そちらには売り上げの1割の金額を支払うというものだ」

「1割ですか。販売価格はこちらに任せていただけないのですね?」

 彼の言葉に頷いた。

 

 高額商品として販売されるのは困るのだから。

 

「まあ、鏡の方は進呈できないが、石鹸の方はそちらで使ってみれば品質が分かるだろう。

 鏡自体はペルマスク製の品質なので、今更確認するまでもないだろう」

「鏡はそれなりの枚数はあるが、さすがに石鹸ほどの数はない。

 それと鏡だけの販売は禁止で、必ず石鹸を1箱以上購入する方に販売してほしい」

 鏡は石鹸の普及のための道具だから、鏡単体で販売されるのは困るのだ。

 

「なるほど。鏡よりは石鹸の方を売りたいのですね」

「まあ、お察しの通りだ」

 さすがは商人。よく分かっている。

 

「確かに魅力的なご提案だとは思いますが、少し考えさせていただけますでしょうか?

「もちろんだ」

 まあ、ビッカーの視点で販売方法等について、問題点を指摘してもらえると有難い。

 

「では、今日のところは、これで失礼する」

「はい。本日はありがとうございました。後ほど検討結果をご連絡いたします」

 是非、吉報を待ちたいところだが、どうなるか。

 

 ビッカーの店を出て、ベイルの家に寄ってワープで帰宅した。

 

・・・・・・

 

 夕食を終えて、会議を開催。

 

「明日の予定だが、迷宮組はターレ迷宮48階層の攻略を継続だ。

 護衛部隊はクーラタルの33階層の攻略だな?」

「はい。暫くはトカラ、ドロテアの習熟も兼ねてドライブドラゴン戦を重ねます」

 ザビルの新メンバーの育成もかなり落ち着いたから、クーラタル側の方もレベリングしよう。

 

 その後は、アミルからドブローと帝都の委託作業の進捗報告、チクルスから生薬の量産状況の説明がなされたが順調そうだ。

 

 エネドラからはサボー一味から接収したスキル融合装備の元の持ち主との取引情報の報告。

 既に6割ぐらいは取引が完了して、素材とモンスターカードが積みあがっている。

 ザビルのメンバーの装備品にスキル融合するカードを差し引いても、かなりのカード枚数が在庫にあり、こちらも順調。

 

 そろそろ会議を終わりにしようかと思ったところで、カラダンからも報告があるようだ。

 

「ザビルで迷宮が発生した村から、奴隷として売られてきた者が増えました。

 村人と農夫のジョブの者が五人と商人が一人ですが、村人の一人は元村長の娘のようです。

 村長は盗賊の手にかかり命を落としたそうで、

 その娘は村人の治療のために私財を投げ出したようですが、

 資金が足りずに借金奴隷となったそうです。

「迷宮が村の中に出現した時点で、村としては終わってしまったのかもしれないが、

 盗賊の襲撃が追い打ちをかけたのか」

 苦々しい顔でカラダンは頷いた。

 

「それと、剣士と巫女のジョブの者も契約しました。

 その者達は村を訪れた商人の護衛をしていたそうで、違約金が払えなくなった借金奴隷です」

「ローザ達と同じか?」

 手元の資料を確認しながら、再びカラダンは頷く。

 

 

「どうもローザ達のパーティーと組んで護衛をしていたようです。

 そのパーティーの方も仲間をその時に失ったそうです。

 特にローザ達と遺恨はないと彼女に確認は取ってあります」

「そうか」

 ある意味、盗賊集団の被害者同士ということか。

 

 

「タケダ家に加えるかどうかは、マテウスやミシェルの意見も確認した上で決めます。

 また進展があれば、御報告します」

「ああ、引き続き頼むぞ」

 奴隷が増える場合って、当事者達にとっては良くないことが起きているんだよな。

 

 タケダ家にメンバーが増えることがあっても、素直に喜べないのがなんとも。

 

「あと、アルマー様の商館に御挨拶に出向いた際に、所属している奴隷を見てきました。

 二人ほど契約を検討したい者がいましたので、ミシェルの意見も確認したいと思っています。

 二人とも後方支援向きの奴隷で、商人と村人ジョブの女性です」

「そうか。カラダンが良いと思ったのなら、それで問題ないぞ」

 後方支援メンバーも、クーラタルでは不足しがちだから増員したい。

 

 一期工事が完了して空き部屋も増えたので、居住スペースは問題ないし。

 

「今日の議題も尽きたかな。それでは、今日はここまでにしよう。

 皆、遅くまでお疲れ様。ゆっくり休んでくれ」

 

 お休みの挨拶をして、解散にした。

 

 

 自室に戻って、今日までのまとめ。

 

■情報▶

 

■人材育成/採用(ユキムラ)▼

①人材育成(ザビルの新規加入メンバー中心にパワーレベリングを行う)

<クーラタル>

(1)迷宮組

 ユキムラ(百鬼夜行Lv78/鬼神Lv76/英雄Lv78/勇者Lv78/遊び人Lv78/忍者Lv64/博徒Lv77)

 アミル(鍛冶師Lv78⇒隻眼※/冒険者Lv66/探索者Lv78)

  ※隻眼のジョブ取得条件不明(バルドルフの発言から装備品のスキル融合数を増やす)

 ヴィルマ(百獣王Lv77)、イレーネ(くのいちLv43)、オリビア(竜将軍Lv55)

 

(2)護衛部隊 ※モニカ&マリー、マヤ&ケリーは数日置きにザビルへ宿泊出張

 レドリック(剣聖Lv45/騎士Lv1)、モニカ(剣聖Lv42)、レイモンド(冒険者Lv45)

 ケリー(百獣王Lv38)、マリー(百獣王Lv38)、フラウス(斎王Lv37)

 ラファ(魔道士Lv40/斎王Lv15)、ヘルミーネ(冒険者Lv32/聖騎士Lv26)

 ミラ(鍛冶師Lv47/剣匠Lv47⇒剣聖★)、マヤ(剣匠Lv60/剣聖Lv1★)★剣聖の育成は保留中

 フレイヤ(竜騎士Lv49)、ドロテア(魔法使いLv50⇒魔道士※) ※魔道士ジョブ取得できず 

 トカラ(魔法使いLv45⇒魔道士)

 

(3)後方支援

 エネドラ(武器商人Lv47)、チクルス(薬師Lv34)、ポーラ(沙門Lv27)

 

 クーラタルのメンバーは概ね育成が順調だが、迷宮組、護衛組でメインのジョブがLv50に達していない者を中心に育成を行うことにしよう。

 イレーネの『くのいち』のジョブはレベルが上がりにくいが、ターレ迷宮の攻略までにはLv50を超えるだろう。

 迷宮ボスと戦うまでにLv50に達していれば、レベル補正の問題も解消しているはず。

 

<ベイル>

(1)後方支援

 ミモザ(薬草採取士Lv45⇒薬師)

 ビンス(冒険者Lv8)、リック(冒険者Lv8)

 

<ザビル>

(1)護衛部隊

 マテウス(剣聖Lv21)、ニケ(暗殺者Lv48⇒刺客)、ヒューゴ(神官Lv48⇒禰宜)

 ローザ(探索者Lv24)、ロベルト(探索者Lv24)

 マチルダ(薬草採取士Lv40/魔法使いLv40/騎士Lv17) ※当面は後方支援

 レベッカ(薬草採取士Lv40/魔法使いLv40/巫女Lv1) ※当面は後方支援(迷宮探索NG)

 

(2)後方支援

 カラダン(奴隷商人Lv15)、ピコ(冒険者Lv20/防具商人Lv7)

 ミシェル(武器商人Lv17)、ナナ(農夫Lv38)

 サライ(防具商人Lv9)、ティナ(探索者Lv32/薬草採取士Lv40/商人Lv31)

 

 ベイルメンバーの育成は当分保留。

 

 ザビルはマテウスの剣聖、ローザとロベルトの探索者をLv50近辺まで上げるか。

 マチルダ、レベッカは騎士、巫女のジョブをLv40程度まで上げよう。

 育成がある程度完了した時点で、迷宮派遣、護衛の分担についてマテウスと相談だ。

 

②採用

 後方支援メンバー、護衛メンバー、迷宮探索メンバーを拡充(逐次奴隷商館巡りをする)

  ⇒帝都の奴隷商館でオリビアの契約に成功。今後も竜人族、魔法使い入荷時に連絡を依頼

 

 ザビルの奴隷商館で有望そうな者がいればタケダ家に組み込む

 ⇒盗賊襲撃で壊滅したザビルの村の者が数名合流。

 ⇒アルマーの商館からも有望そうな者を確認中。

 

■軍事(ユキムラ/レドリック)▼

①部隊編成(3/6)(クーラタル)

 ユキムラ隊▼

 (ユキムラ(L)、アミル、ヴィルマ、イレーネ、オリビア)

 レイモンド隊▼

 (レイモンド(L)、レドリック、マリー、フレイヤ、ラファ、トカラ)※メンバーは適宜入替

 ヘルミーネ隊▼

 (ヘルミーネ(L)、ケリー、モニカ、マヤ、フラウス、ドロテア)※メンバーは適宜入替

 

②部隊編成(1/6)(ザビル)

 ローザ隊▼

 (ローザ(L)、マテウス、ニケ、ロベルト、ヒューゴ、マチルダ)

 

③スキル装備品

 ⇒ザビルの護衛部隊のスキル融合装備品を揃えることを優先する

 

■商業/取引(ユキムラ/エネドラ/カラダン)▶

 

■開発(エネドラ/カラダン)▶

 

■生産(チクルス/アミル/ミモザ/ティナ)▼

①強壮丸(72個/日)【約64800ナール/月(予定)】(チクルス/ミモザ)

 万能丸は10個/日(麻黄5個)で生産中

 

②ベイル薬草採取士OJT

 強壮丸と滋養丸を各6個/日で生産中【約10800ナール/月(予定)】(フラム/リク)

 ※子供達への給金は納品金額の2割とする

 

③ザビル生薬生産

 ティナ、マチルダ、レベッカのレベリングが終了したので量産開始

 まずは迷宮探索用。余剰ができれば薬師ギルド(クーラタル)への納品に利用

 

④ダマスカス鋼の額金、竜革のグローブ(量産中)

 

⑤装備品作業受託(ドブロー:アミル/ミラ)

 ⇒期日までにミラが中心となって防具を生成する。

  1)ドブロー分(竜革防具):三回目契約まで納品完了。四回目実施中

 

  2)帝都分(ダマスカス鋼防具):初回契約の納品完了。二回目実施中

   ⇒隻眼バルドルフ宛の手紙配送を行い、返事を帝都に受け渡し済。

 

■その他/クエスト▶

 

 まとめが終わったので、この後の準備を。

 今日はイロイロと忙しい。

 アミルに作ってもらった大楯を組み立て、小物の準備もオッケーと。

 こんなところかな?

 

 

(コン、コン・・・・・・)

 

 危ない。間一髪で間に合ったか。

 

 ドアを開けると、エネドラの姿が。

 彼女はエリクサーで左腕が復活したのだけど、左腕以外でも体の不調が全て無くなったようで、全身健康体というか何歳も若返ったように見える。

 具体的なことは彼女を前にして、口に出せないけど。

 

「あの、旦那様何か?」

「いや、なんでもない」

 

 頬を少し桜色に染めた彼女をお姫様抱っこしてベッドへ誘う。

 

 まずは、ベッドの上に彼女を俯せに横たえて、いつものマッサージ。

 首、肩、背中、腰、太腿と丁寧に揉みこんでいく。

 この『準備をしています』という時間も、後のことを想像して、とっても楽しかったりする。

 

 一通りのマッサージを終えて、ベッド脇に置いてあった箱から白い帽子を取り出した。

 

 背を向けた彼女の衣服をゆっくりと剥ぎ取っていく。

 自分もルパ●ダイブには及ばないものの、高速脱衣だ。

 

「あの、旦那様?」

「まずは、これを身に着けてくれ」

 

 目の前に取り出した白い帽子・・・・・・鑑定スキルでは『皮の帽子』・・・・・・を差し出した。

 

「これは?・・・・・・あっ、まさか・・・・・・」

「これを被っておかないと、明日の朝がとっても大変なことになるぞ」

 この台詞、いつぞやのチクルスにも言ったような気がする。

 

 まずは見本を見せる意味で、俺が被った。

 上半身裸で、白いキャップを被ると、そのまんま水泳選手だ。

 水泳選手は下半身は競泳水着だけど・・・・・・今の俺は何もナッシング。

 

 白い帽子を持ったまま、震える彼女から帽子を取り上げて、頭に被せる。

 

「あ、あの・・・・・・旦那様、落ち着いて・・・・・・」

「落ち着いてないのは、エネドラだろう?」

 いや、俺も冷静さを欠いてるのは自覚している。

 

 だが、この胸の高まりを抑える術は思いつかない。

 

 なんとか、彼女の豊かな髪の毛を白いキャップの中に押し込むことに成功。

 傍目には男女混合のアーティスティックスイミング(旧:シンクロ)に見えるか?(見えない)

 

「あの、旦那様・・・・・・?・・・・・・きゃっ」

 

 不安げな彼女の問いかけはスルーして、再びお姫様抱っこで持ち上げる。

 

 ベッドを降りて、彼女を抱え上げたまま、ドアを開けて隣の書斎へ。

 

「こ、これは・・・・・・一体?」

 

 目の前に置かれた箱型の巨大な物体を見て、彼女が絶句。

 

 そりゃ、そうだよな。昼間には無かったものだ。

 壁際に一際大きな木製の小部屋のようなものが出現している。

 

 巨大な箱型の物体はシェルター(秘密基地)だ。

 物凄い存在感を示しており、『秘密』でもなんでもないように見えるが、秘密基地と言ったら秘密基地なのだから仕方ない。

 公然と目的を告げられないから、『秘密』だ。

 タケダ家の者達にも話せないから、『内密』でもない。

 

 アミルに、秘密基地を組み上げるため、木製の大楯を複数個、防具生成してもらった。

 設計図も渡して、組み立てれば部屋が作れるように。

 

 ドブローの鉱山の落盤対策で、鉄製の大楯を組み立てるミッションを達成した際に、どさくさ紛れで作ってもらったものだ。

 

 どちらかというと秘密基地の詳細な構想があったから、落盤対策の大楯の組み立てに流用できたのだけどね。

 

 組み立て式で終わった後に解体作業(証拠隠滅)ができないと困るから。

 サービス(紳士の嗜み)が終わった後に、お湯や水で洗い流せるように建物の樋につながる排水用の穴にあたる部分も大楯の一つに作ってもらった。

 接続も完璧に設計通りだ。親方もアミルも良い仕事をしてくれた。

 穴が存在すると盾としての意味はなくなるが、秘密基地には必要なのだから仕方ない。

 

 

「まあ、そのうち分かるから」

「何かとっても嫌な予感がするのですけど・・・・・・」

 

 彼女の予言もスルーして、小部屋の中に。

 

 木製の大楯を組み立てた部屋にはドアはない。

 一つの面に大きな長方形の窓のような穴が開いていて、そこから出入りする。

 木製の台を階段代わりにして、窓をまたいで中に入る。

 窓には内側から皮のカーテンのようなものがかけてあって、外へ飛び散って書斎の床を汚さないように配慮されている。

 

 部屋の上面に天井は存在せず、上を見ると書斎の天井と照明が見えるようになっている。

 書斎の照明の位置も秘密基地の設置場所に合わせて調整した。

 

 基地の中に入ると、床にはいつぞやアミルに作ってもらったローショ●マットが敷いてある。

 マットの上にはカメリアオイルを数個ほど置いた。

 ここまでの準備は長かった・・・・・・一度、チクルスに試して、その後、エネドラに怒られて紳士の嗜み(ローシ●ンプレイ)が封印され、捲土重来(リターンズ)を期して準備を進めてきた。

 これでやっと、その苦労が報われるのだ。

 

「あの、旦那様?」

「・・・・・・」

 いかん、いかん。感動に浸っている場合ではない。

 

「では、始めようか」

「えっ・・・・・・?」

 

 彼女をマットの上に俯せに横たえて、動けないように四本の腕で再びマッサージ。

 彼女の緊張が少し和らいだと感じたところで、オイルを手に取り、彼女の背中にたらした。

 

「ひぃ・・・・・・だ、旦那様・・・・・・ちょっと、お待ちを」

「先日のお礼だ。楽しんでくれ」

 彼女の左腕を完治させた夜に、三人に『侍女の嗜み』をしてもらったので、そのお返しだ。

 

 エリクサーの効果で、細かい傷も消えて、エネドラの肌には若々しい張りと艶が戻った。

 若い頃の彼女は知らないけどね。

 煌めく彼女の肌にカメリアオイルを塗り、四つの手を使ってオイル塗れにしていくのは、とってもとっても楽しい。

 

 あまりの非日常体験に、彼女は激しく身をよじり始めた。

 大丈夫。少々暴れても、秘密基地の壁にオイルが飛び散る程度で書斎を汚すこともないから。

 存分に堪能してくれ。

 

「待って、待って下さい・・・・・・そこは・・・・・・困ります・・・・・・」

「・・・・・・」

 こちらも今まで十分長く待ったのだから、これ以上待てません。

 

 彼女の滑らかで妖艶になった肌にオイルを塗りながら、肌の滑りを堪能。

 まだまだ夜は長いので、たっぷり楽しんでほしい。

 

「ひぃ・・・・・・旦那様、参りました・・・・・・降参です・・・・・・。

 私が旦那様にオイルを塗りますから・・・・・・」

「いや、今日の主賓はエネドラだから遠慮しないでくれ」

 俺の返事に彼女の顔が絶望に染まった。

 

 それにしても、チクルスの白旗(ギブアップ)とエネドラの白旗(ギブアップ)は似ているな。

 今度、二人一緒に秘密基地に招待しようかな。

 腕は四本しかないから、三人(アミルも)は無理だろうし、何より基地の広さ的にキャパオーバーになってしまう。

 

 今後、秘密基地の拡張も視野に入れるべきだろうか?

 でも、三人がかかりだと、マウント取られて(下剋上されて)、紳士の嗜みではなく、侍女の嗜みになってしまうかも。

 それはそれで、秘密基地の新たな利用方法になるかもしれないけど。

 

 オイルで光る彼女のきめ細かな肌を感じながら、徐々にどちらが奉仕しているのか分からなくなってきた。

 軟体動物同士のように、緩やかに肌を合わせながら彼女の全身を愛撫。

 三人に施された侍女の嗜みも良かったけど、今の気分も最高だ。

 

「旦那様、もう・・・・・・」

 おっと、目の前のことに集中しなければ・・・・・・幾度も彼女に言われていたよな。

 

 全身を桜色に染めてオイルに光る彼女の姿に神々しさを感じてしまう。

 既に正体を失いつつある彼女を仰向けに起こして抱き上げ、彼女の中に侵入。

 一瞬、ビクッとした彼女の口の中を蹂躙。

 四つの掌を駆使して、オイルに塗れた彼女のあらゆる場所を優しく、激しく嬲り抜く。

 

 お互いオイル塗れの状態で肌を合わせて、体温を感じ合いながら頂上を目指して律動する。

 

 エネドラが声を殺して・・・・・・顔を胸に押し付けながら痙攣して高みに駆け上がったのを感じ、欲望を解放した。

 弛緩した彼女を再び抱き寄せ、激しく唇を重ね合わせた。

 

 やっぱり、この秘密基地(桃源郷)を作って正解だった。

 でも・・・・・・まだまだ、この基地の基本性能を確認しなければならない・・・・・・。

 

・・・・・・




お読みいただき、ありがとうございます。
次回投稿日は2026/2/23(月)の予定です。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。