異世界迷宮と戦乱と   作:HMI

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024.ワープ先の開拓と拾いモノ

 装備を整えて、ベイルの冒険者ギルドにワープした。

 ギルド受付で確認したが、ドホナには定期便などなく、冒険者に個別相談するらしい。

 鑑定で運び屋と思しき冒険者を見つけて交渉。

 ドホナだけでなく、ドブローまで送るのが可能だと言われたので、料金を支払い、ドホナ、シュポワール、ドブローと順番に送ってもらった。

 その先は回復薬なしでは難しいと言われたので、ドブローで次の冒険者を探すことにした。

 

 原作では、妙な冒険者に吹っ掛けられてシュポワールまでがどうこうとかなっていたが、今回は回避できたようだ。

 

 ドブローのギルド受付で運び屋の冒険者の確認。

 もう少ししたら来るらしいので街を見て時間を潰すことにした。

 

 教えてもらった武器屋、防具屋を確認したが、ダマスカス鋼の品ぞろえは結構良さそうだ。

 今はゆっくり鑑定して見ている時間がないので、ざっと品揃えだけ確認し、店を後にした。

 別の機会にゆっくり見て回ろう。

 

 再び、冒険者ギルドに戻ると、運び屋らしき冒険者を発見。

 サボージャやザビルに行けるか確認したところ、問題なさそうだったので、サボージャ、アイエナ、ザビルと送ってもらった。

 

 ザビルのギルド受付でペルマスクへの定期便を確認。残念、既に出てしまったとのこと。

 さすがに次の便までは待てないので、今回はここまでにした。

 受付でザビルの迷宮のことを確認したら、近くに管理されていない迷宮があるとのこと。

 この辺りは原作と同じか。

 この迷宮をアミルの練習用に使って攻略するのも良いかも。でも、ちょっと遠いかな。

 

 管理されていないのなら、それほど多くの探索者も来てないのだろうか?

 それなら練習には良いかもしれないのだが、実際のところは分からないな。

 魔物部屋がモンスターで溢れがちになっていたり、盗賊が頻繁に出没するとかあるか?

 探索者があまり来ないようなら、盗賊は来ないかな?よく分からないが。

 

 およその道順を教えてもらい、ザビルの門から迷宮へと向かった。

 サビルの城壁は赤いレンガ造りの門で、ベイルほどではないが、立派に感じられた。

 赤いレンガとか、横浜を少し思い出す。趣きはかなり違うけど。

 ザビルは、原作ではあまり語られなかったが、こうして見ると、街として悪くない気がする。

 

 まあ、人がいて、生活してる訳だし、迷宮もあるのだから、そりゃそうか。

 迷宮があるってことは、管理はされてなくても騎士団の詰所くらいはあるのかな。

 今度、機会があればギルド職員に質問してみよう。

 今回は面倒だから、迷宮に入ったら、すぐにワープで移動するけど。

 

 ギルドで言われた通り、踏み固められた道を5分ほど歩くと、迷宮の入口が見えた。

 入口に探索者を配しても居ないし、パーティも屯していない。赤い点も見当たらない。

 平和だ。心の平穏を感じる。

 

 この入口からモンスターが出てこなければだが。

 

 入口から入って、1階層の小部屋からドブローの冒険者ギルドまでワープした。

 

 MP重視のジョブ構成にしていたが、そこまでゴッソリとMPは減ってない気がする。

 とはいえ、少し減ったと感じられる程度ではあるか。

 ギルドの壁からベイルの6階層の小部屋にワープした。

 

 今度もゴッソリとMPが減ったとまでは思わなかった。

 意外に俺のMP値は高いのだろうか。

 これでMP枯渇に近づいていたら、ザビルの迷宮攻略は断念せざるを得なかったかも。

 

 1stユーザ(原作主人公)からクレームが入って仕様変更されたのかもしれない。

 俺も、魔力枯渇はあまり経験したくはない。

 魔法使いジョブを取る時に使ったMP全解放の時は短い時間だけどつらかった。

 

 最初だけ、デュランダルを使うことにするか。

 いや、近接戦闘重視だし、フラガラッハでも大差はないか。

 これが、MPが減ると弱気になるということ?俺は元々、臆病な人間のつもりだが。

 

 午前中に買ったエストックをほむらのレイピアと入れ替えた。エストック二刀流だ。

 今回、暗殺者と博徒をレベリングするのだが、状態異常武器でないのが残念。

 

ユキムラ タケダ(鬼人族 ♂ 17才 自由民)

探索者Lv35 英雄Lv35 鬼武者Lv35 遊び人Lv20 料理人Lv26 暗殺者Lv26 博徒Lv26

装備 フラガラッハ エストック エストック ワンド 硬革の鎧 硬革のグローブ 硬革の靴 硬革の帽子

54万4170ナール

 

 

 6階層の新規出現はナイーブオリーブで、モンスターの数は最大3匹。

 英雄と鬼武者があれば、問題ないはず。

 

 ナイーブオリーブのドロップはオリーブオイルで食材および日用品か。

 ボスはパームバウムで、ボスドロップはパームオイルらしい。用途も似たようなものか?

 

 いつも通り、ドンドン歩きながら、クリアなエリアを広げていく。

 ナイーブオリーブはニードルウッドほど圧迫感はなく、コボルト感が強い。

 

 ミノやチープシープのような突撃もしてこないので、むしろ戦いやすい。

 近づけば、フラガラッハの一撃で仕留めることが出来た。

 英雄、鬼武者、遊び人で腕力中上昇を3ジョブで乗せているのが大きいのだろうか。

 

 突撃してくる奴はカウンターで仕留め、残りは歩きながら距離を縮めて、一撃で仕留める。

 グリーンキャタピラーはもうほとんど出てこないが、たまに出てきたら走って倒すぐらいだ。

 1回の接敵でかかる戦闘時間は20秒もないくらいだ。

 新しく購入したエストックの出番は、ほぼ全くない...ハハ。

 ボス戦で活躍するだろうか。

 

 他のパーティは2、3パーティ程、活動しているくらいなので迂回はほとんど不要。

 約5分ぐらいの周期でドンドン戦闘をこなしていく。快調だ。

 2時間前後くらいの時間で、魔物部屋とボス部屋以外のすべてのエリアをクリアに出来た。

 

 ボス部屋がちょうど空いてるタイミングを見計らって突入し、難なく倒して7階層に抜けた。

 新調したエストックの出番は、まあ...あった。ほんのちょっとだけ。

 6階層のドロップ品は、大量のオリーブオイルと羊の毛皮と皮、パームオイルが1つとコボルトソルトと糸が少し、モンスターカードはなかった。

 

 モンスターカードのドロップ率が渋い。ネトゲのクソゲー並ではないだろうか。

 原作主人公は結構、アッサリと1枚目をゲットしていた気がするのだけど。

 主人公補正のある者とない者の差だろうか。

 俺の補正値は、実はコボルトハンター以下なのか?

 

 ジョブのレベリング自体は好調だ。

 遊び人は成長が遅いが、Lv30まで来た。

 暗殺者、博徒はレベルキャップのLv36まで育ったので、剣匠と奴隷商人に変更。

 料理人、魔法使い、僧侶もレベルキャップまで届き、今は神官を育てている。

 

 剣匠も腕力小上昇があるので、脳筋感が増した気がする...

 

ユキムラ タケダ(鬼人族 ♂ 17才 自由民)

探索者Lv36 英雄Lv36 鬼武者Lv36 遊び人Lv30 剣匠Lv22 奴隷商人Lv24 神官Lv11

装備 フラガラッハ エストック エストック ワンド 硬革の鎧 硬革のグローブ 硬革の靴 硬革の帽子

54万4170ナール

 

 魔物部屋の攻略は後回しにしよう。

 少し休憩して、水分補給をした後、探索を再開した。

 

 7階層での新規出現はエスケープゴートでHPが減ると逃げるから、素早く倒す必要がある。

 

 逃げたエスケープゴートと再び戦う時はHPが減った状態なのかな。

 それとも回復するまで逃げ回っているのだろうか?

 最大3匹なのは変わらないが、倒す順番はエスケープゴートが最後の方が良いのか?

 英雄、鬼武者、遊び人、剣匠があれば、問題ないだろうが、一撃で倒せると楽なのだが。

 

 エスケープゴートのドロップはヤギの糸で、ボスドロップはヤギの肉だ。

 今までと同じく、索敵でクリアなエリアを広げていく。

 

 エスケープゴートも突進系なので、カウンター狙いだ。そしてフラガラッハで一撃で倒せる。

 最後に倒してやろうかと思っても、突進してくるので早めに倒してしまう。

 チープシープとは鳴き声が似ているせいで、倒し方まで一緒になってしまう。

 体が、反射的に動いてしまう。

 そして突撃してきて、一撃で散るから、エスケープ感が全くない。潔さを感じるぐらいだ。

 

 エスケープゴートとチープシープとミノがそろうと、動物の大集合&大暴走だ。

 突撃のタイミングが微妙に異なるので、カウンター、回避、カウンター、回避と交互にやる分だけ倒すのに少し時間がかかる。

 なんか、闘牛をやってる気分だ。まあ、滅多に起きないので、大した手間ではない。

 

 魔法は本当に使ってないな。遊び人が暇している。

 いや、腕力中上昇で活躍しているか。遊び人の言葉のイメージと程遠い。

 今晩の風呂の湯張りでも大いに活躍してもらおう。

 

 近接武器を3本持って、攻撃をしているのだが、案外スムーズに体が動いている。

 打撃を大きく与えてるのはフラガラッハだけだが。

 鬼人族は、ただの脳筋系ではなく、器用な戦闘種族なのかもしれない。

 元居た世界では、不器用な人間だったから、大歓迎だ。

 

 でも、傍から見ると、武器を複数本、振り回してる危ない奴だ。

 パーティを組んだ時にはフレンドリーファイアに注意だな。

 

 適度に頭と体を働かせながら、モンスターをテンポよく倒していけそうだ。

 

 この階層は他のパーティがあまり移動していない。うま味のない階層なのだろう。

 迂回しないで済むので、5分ぐらいの周期でドンドン戦闘をこなしていけて助かる。

 2時間前後くらいの時間で、魔物部屋とボス部屋以外のエリアをクリアに出来た。

 

 今後、どの階層辺りで一撃必殺ではなくなるのだろうか?

 まあ、フラガラッハで一撃で倒せなければ、エストック二刀流が活躍する時だ。

 ああ、魔法を放ってから突撃すれば良いか。エストックの出番が遠のくが。

 

 今のところ、フラガラッハを握る腕以外の残りの3本の腕の武器はほとんど活躍していない。

 仕方がないので、フラガラッハを持つ腕を時々変えている。

 右投手は適度に左手で訓練しないとケガをしやすいと何かで聞いたことがある。

 何事もバランスが重要ということなのだろう。俺も参考にさせてもらおう。

 

 複数モンスターが横並びで対峙してきた時はエストックを牽制に使える。

 もう少し、モンスター側の方が積極的に複数で攻めてくれると、一対多の練習になるのだが。

 

 何故か、ボス部屋はなかなか空いてくれない。そして、待ち行列がなかなか短くならない。

 諦めて、1パーティ待ってるタイミングで俺も並ぶことにした。

 俺の前に待ってる6人パーティを見て、鑑定をかける。あれっ?

 

 6人パーティは俺を振り返ることなく、ボス部屋に侵入し、扉が閉じた。

 俺は複雑な心境で、扉が空くのを待つ。そして、10分くらい経過した後に、扉が空いた。

 やはり、予想通り、ボスのパーンが待ち構えていた。

 

 前のパーティは全滅していた。鑑定で見た感じ、原作にあったパーティだったからだ。

 前のパーティを倒して、俺と連戦なのに、パーンは疲れた感じにも見えない。

 やはりボスだと、エスケープゴートのように逃げる訳にはいかないからか?

 見た目が、悪役プロレスラーのコスチュームのようで、親近感が湧く。

 悪役同士、気が合いそうだ。

 

 侵入した直後にオーバーホエルミングをかけて、パーンに突撃をする。

 パーンを横薙ぎにフラガラッハとエストックで滅多切りにする...と、煙となって消えた。

 前のパーティはかなりダメージを与えていたからだろう。あと少しだったのかもしれない。

 

 2本目のエストックの斬撃は空振りに終わった...ハハ。いつか役に立つだろう。

 

 このパーンは低階層では、難敵だと原作では説明されていたか。

 短時間で戦闘が終わったしまったので、強さがよく分からなかった。

 とはいえ、ボス周回までして確かめるほどではないだろう。

 どうせ、アミルと探索する時にまた戦う機会もあるのだし。

 

 そして、ボス部屋に散乱した装備品の数々。

 拾ってくれるメンバがいないので、俺が一人で回収。このシチュエーションにも慣れてきた。

妨害の銅剣5、ワンド、革の鎧6、革のグローブ6、革の靴6

 スキルつきの武器が5本。あと一つ融合する必要があるのだったっけか。

 散乱したリュックから所持品を空にして、若干の金貨を回収。

 ほんと、スカベンジャーだな。

 

 はあ、また、洗浄か。そればっかりだ。まあ、スキル武器が入手出来たから悪くはないか。

 7階層ドロップ品は、大量のヤギの糸とオリーブオイル、羊の毛皮と皮が少々、ヤギの肉が1つとコボルトソルトが2個くらい...モンスターカードはなし。

 ヤギのカードが欲しかった。残念。

 

 装備品とドロップアイテムの収納が終わったので、8階層に抜けた。

 

 7階層も突破し、遊び人も剣匠もレベルキャップのLv37に達した。

 今日の最低限の目標は達成できたかもしれない。

 

ユキムラ タケダ(鬼人族 ♂ 17才 自由民)

探索者Lv37 英雄Lv37 鬼武者Lv37 遊び人Lv37 剣匠Lv37 防具商人Lv31 神官Lv36

装備 フラガラッハ エストック エストック ワンド 硬革の鎧 硬革のグローブ 硬革の靴 硬革の帽子

56万5190ナール

 

 時間も丁度良いし、夕飯にするかな。

 自宅の玄関にワープした。

 

 食堂で汗を拭いながら、ハーブティーを出して、2杯飲みほす。

 汗をかいた体には丁度良い温度で、殊更美味しく感じる。

 でも、やっぱり腹がかなり減ってるので、ベイルの旅亭で早く夕飯を食おう。

 

 ボス部屋で拾った装備品を全て風呂場に置き、二階に上がって、急いで着替えた。

 食後の残業が終わったら、面倒だけど、装備品の洗浄しながら湯張りしよう。

 なんか、生活のリズムが会社員時代に戻ってしまったような。

 

 旅亭に行き、コボルトスクロース6個で支払いを済ませて、夕食にありついた。

 明日からはアミルと一緒のはずだから、一人で食うのは、今日までかな。

 そして、またボイルに冷やかされるかと思うとゲンナリするが、礼を言って立ち去った。

 

 もう、さすがに外は真っ暗だ。

 自宅に戻り、探索の準備を終え、8階層の小部屋にワープした。

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