異世界迷宮と戦乱と   作:HMI

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104.天秤にかけるもの(その2)

 ボーデの城に一番近い木陰にゲートを繋げ、カーラの手を引いて移動する。

 彼女の顔には緊張と不安の表情が見て取れた。

 城の詰所で用件を伝え、詰所の待合室で暫く待つことに。

 騎士団員が俺に同行しているカーラを怪訝そうな顔で見ている。

 

 まあ、彼女はエルフの割に肌の色が黒っぽく、眼帯をしているからな。

 ある意味、俺よりも目立つ存在だ。

 彼女への視線を遮るように、俺が顔を出して威嚇する・・・・・・大人げない行動。

 単に彼女に見惚れていたかのかもしれないけど、それはそれでシャットアウトだ。

 

 やがて、騎士団員に連れられて、いつもの執務室へ。

 

 

 騎士団がノックして用件を告げ、俺達は室内に通された。今日は二度目だな。

 執務室へ入ると、そこにはハルツ公とゴスラー騎士団長がいる。

 カシア様はいない。

 

 そして、事前に知らされていたのだろうが、ハルツ公は特に驚くこともなく、カーラの方をジッと見つめている。

 カーラにピリピリとした空気が漂った気がする。

 親の仇とまでは言わないが、決して友好的な関係ではないからな。

 

「お待たせしました。取引の続きをいたしましょうか」

「そうじゃな。じゃが、もうタケダ殿は回答を持ってきておるのじゃろう?

 それを聞かせてくれぬか」

 持ち帰って回答すると言ったのは俺だからな。

 

 リュックの中からギルド神殿を取り出し、テーブルの上に布を敷いて、そっと置いた。

 

「では、結論から申し上げますが、ターレ迷宮討伐時のギルド神殿の譲渡、

 ボーデの迷宮討伐と討伐達成時にギルド神殿の譲渡を条件付きで引き受けます。

 その条件はカーラの弟妹二人と騎士リオンとその弟ルイの合計4人の身柄引き渡しです。

 ルイについては、盗賊から解放して、村人ジョブに戻していただくことも含まれます。

 四人の身分は奴隷で構いません」

「ふむ・・・・・・四人共か・・・・・・」

 ハルツ公は俺とカーラを代わる代わる睨みつけるような視線を送ってくる。

 

 カーラはテーブルの上に置いたギルド神殿をジッと見つめている。

 迷宮討伐をしたってことは伝えてなかったからか。

 見たことがなければ、『なんだ、このボールは?』と思ってるだけかも。

 

 

「それはできぬ相談じゃな。

 タケダ殿には先日伝えたと思うが、貴族殺しは大罪じゃ。

 簡単に解放しては示しがつかぬ。

 意図せずにやらされたと言うのであろうが、罪は罪じゃ。

 当人に罪を(あがな)ってもらう必要がある」

「では、他の三人の身柄を引き渡せない理由を教えて下さい」

 相手のペースには乗らず、こちらのペースに持っていこう。

 

「他の三人のうち一人くらいであれば引き渡しは考えぬでもない。

 それでも、三人まとめてはダメじゃ。

 まとまるとエストグリュン家の再興を志すやもしれぬ。

 今、エストグリュン家は別の者が継いでおる故、そちらとの軋轢を生みかねぬ。

 タケダ殿とて、子爵家と事を構えたくはあるまい。

 貴族になる気はないと、タケダ殿は申していたであろう?

 手元に置けば、反旗を翻すやもしれぬぞ」

「三人が私に反旗を翻すのであれば、三人とも抹殺するだけにございます」

「なっ、待て、ユキムラ殿!

 三人にはそんなことをさせぬように言って聞かせるので、早まったことはしないでくれ!」

 ここで初めて、カーラが口を開いた。

 

「言って聞かせるかどうかは、カーラに任せる。

 だが、仮に反旗を翻したところで、俺には無意味だと伝えたかっただけだ。

 閣下も我々の実力はご存じかと思いますが・・・・・・」

「むう、だからと言って三人まとめては・・・・・・」

 引き取る条件がエストグリュン家の再興を諦めさせる事ならば、こちらとしても都合が良い。

 

 そして、ハルツ公にはイニシアティブを渡さないぞ。

 

「それと、閣下にお伺いしたいのですが、

 ルイに贖ってもらう内容というのはどれほどの事を考えておられますか?」

「それはまだ決めておらぬが、鉱山労働の10年とか15年とかであろうかの・・・・・・」

 彼の言葉にカーラの周りの温度が一気に上がった気がした。

 

 ハルツ公の領内に鉱山があるのか?

 タルエムの伐採15年とかじゃないんだ。

 鉱山労働の15年は過酷そうだな。

 

「その労働で得られる金額というのは、いかほどになりますでしょうか?」

「正確には分からぬが白金貨1枚や2枚とほどであろうか」

 10年強制労働しても白金貨1枚には及ばないだろう。かなり盛ってるな。

 

 1年あたり金貨10枚・・・・・・鉱山だから儲かるというのはあるかもしれないが、白金貨1枚って魔法使いが購入できる金額だ。

 まあ、それはいいか。

 

「では、閣下はその白金貨1枚か2枚が

 迷宮討伐やギルド神殿を得るのに適切な対価とお考えでしょうか?

 分かり易く言えば、白金貨1枚払えば、迷宮討伐をしてもらえるものと?」

「むっ、そうは言っておらぬ。言っておらぬが・・・・・・」

 ヘルミーネに聞いた限り、ギルド神殿は種類によっては金の卵を産むガチョウだ。

 

 今のハルツ公からすれば、喉から手が出るほど欲しいものに違いない。

 

「私にはルイの身柄を引き受ける対価に、ギルド神殿一つ渡すというのは、

 全く割に合わない取引だと考えております。

 ギルド神殿一つを渡すのであれば、他の三人のうち一人、二人を付けていただかなければ」

「・・・・・・」

 ハルツ公が苦虫を嚙み潰したような顔になった・・・・・・それでもイケメンだけど。

 

 

「こちらとしては、四人の身柄を引き受けることと、

 ギルド神殿一つ、ボーデの迷宮討伐とギルド神殿の譲渡というのを天秤にかけるのなら、

 かなり、閣下に譲歩した取引を提案させていただいているつもりです。

 それは今までの私の話から、納得いただけないものでしょうか?」

「・・・・・・」

 ハルツ公はそっぽを向いてしまったが、その視線の先にはゴスラー騎士団長がいる。

 

 横目で見ると、ゴスラー騎士団長は無言で首を振っている。

 これは、この取引はダメということか?

 

「タケダ殿、今回は特別にその取引に応じよう。

 だが、自爆玉も付けてほしい。

 3つとは言わぬ・・・・・・せめて2つ・・・・・・」

「1つが限界です」

「むう・・・・・・、では1つで手を打とう」

 主要取引は成立している・・・・・・後はオマケだ。

 

 

 本当は自爆玉は取引対象外なのだが・・・・・・相手に少しは勝ちを譲らなければならない。

 相手に勝ち過ぎはNG・・・・・・俺の尊敬する武田信玄公の『五分(ごぶ)の勝ち』ってやつだ。

 自爆玉無しでも、相手にかなり譲歩していると言った言葉に偽りはないつもりだ。

 取引を速やかに成立させるために、相手に有利な手札を切ったと思っている。

 

 

「タケダ殿、最後に三人・・・・・・いや、四人か。

 四人に確認しておきたいことがある故、引き渡しは少し待ってもらえぬか?

 今から直ぐに終わらせるので、さして時間はかからぬ。

 ゴスラー、契約関連の手続きを頼むぞ」

「はっ、承知しました。タケダ殿、少々お待ち下さい」

「では、我々は一度城を出て、外で時間を潰します。必要になりましたら、お声掛け下さい」

「そうか、そうしてもらえると助かる」

 昼食の時間には間に合わなくなるが仕方ないな。

 

 執務室を出て、更に城の門を通り、人気の少ない木立の方に二人で移動した。

 カーラはその間、ずっと無言の状態。

 今回の取引をどう感じたのだろうか。

 

「ユキムラ殿は、相手が公爵であっても交渉で一歩も引かないのだな?」

「一歩も引かないってことはないと思うぞ。

 ただ、相手が爵位の高い貴族であっても、言いなりにはならないってだけだ。

 言いなりになると、つまらない結果になることを今まで経験してきたからな」

 貴族との交渉や取引なんて、もう何度もやっている。

 

 その全てに成功した訳でもないし、失敗したと思うことも何度か経験してきた。

 今回の取引だって、単純な利益だけ考えれば、こちらに不利なものだとも思っている。

 ただ、今回の取引は合理性を度外視して、感情を優先したってだけだ。

 

 

「私は公爵の前に出ても、碌なことが言えず、交渉の相手にもされていなかった。

 ユキムラ殿の横にいながら、なんの役にも立てなかった。

 エストグリュン家の後継者であったのに、それを歯がゆく思うのだ・・・・・・」

「そうか、だが、これから役立ってもらうぞ。

 エネドラにも言われていると思うが、

 タケダ家では全員がちゃんとタケダ家に貢献してもらうことを義務としている。

 初めのうちは、新しい環境に慣れてもらう必要があるので大目に見るが、

 慣れた後は、ちゃんと貢献してもらうからな」

「ああ、分かった。任せろ、ユキムラ殿」

 ようやく少しは笑顔になってくれたか。

 

 本調子になるのは、まだまだ先になるだろうが。

 

 まだハルツ公に呼ばれるまでには時間がありそうだな。

 この先の話をしておくか。

 

「カーラ、まず今日これから君にやってもらいたいことがある」

「うん?なんだ。なんでも言ってくれ」

 急にやる気を出してきたけど、大丈夫か?

 

「我が家に来る気があるのかどうか、四人と話をして確認してほしい」

「何を言ってるのだ?来るに決まっているだろう。

 来ないと言っても、私が説得してみせる」

 今度は強気か・・・・・・感情の起伏が激しい娘なのだろうか。

 

「説得は困るな。自分の意志で我が家に来るのかをちゃんと自分達で判断させてくれ。

 他人に強要されて我が家に連れてきても意味がない。

 いつかその者が後悔するような事態になった時、責任を負えないぞ?

 自分の意志で決めたのなら、望まない結果になったとしても、誰も責める事はできない。

 あくまで自分の意志で決めさせるようにしてくれ」

「むうぅ、分かった。ユキムラ殿はまどろこっしいことが好きなのだなぁ。

 だが、指示には従おう」

 なんだか、猪突猛進娘だなぁ。

 

 リュックからコートを一着取り出した。

 

「これは、我が家に来ると自分の意志で決めた者に渡してくれ。

 このコートを着させて帰らせる。

 虜囚の身なので、どうせ粗末な服しか着させてもらってないだろう。

 靴も必要なら、アイテムボックスに入れて持ってきてあるから渡すことができる」

「そうか、イロイロ気を使ってくれているのだな。承知した」

 なんか武家の同僚と話をしている気分だ。

 

 同い年の女の子と話をしている気が全然しないぞ。

 

「私からもユキムラ殿に訊いても構わないだろうか?」

「ああ、答えられることなら、答えよう」

 貴族関連のことだろうか。

 

「ユキムラ殿は先ほど、ギルド神殿をテーブルの上に出していたが、

 あれはユキムラ殿達が迷宮討伐して得たものなのか?」

「そうだな。俺のパーティーで討伐したものだ。

 最近という程ではないが、先日、討伐した時の入手したものだな」

 彼女の目が鋭くなった気がする。

 

「それでも、貴族になる気はないのだな?」

「そうだな。この前、言ったことは本心だ。

 俺は迷宮討伐をこれからもするつもりだが、貴族を目指してはいない」

 

 

「そうか、ヘルミーネ殿が言った通りだったのだな。初めは信じられなかったのだが」

「・・・・・・」

 ヘルミーネはこの娘になんて説明したのだろう・・・・・・とっても気になる。

 

「それと・・・・・・もし・・・・・・万が一にも無いと思っているが、

 四人のうち一人でも来るのを拒否したら、

 さきほどの公爵との取引はなかったことになるのか?」

「いや、それはない。一度引き受けたのだからな。三人でも、一人でも引き取るぞ。

 それと、仮に四人とも来るのを拒否しても、ギルド神殿はハルツ公に譲渡するし、

 迷宮討伐して、ギルド神殿は渡すつもりだぞ」

 徒労感はあるけど、迷宮討伐はヴィルマ達も喜ぶだろうから完全に無駄ではないはず。

 

 一度、口に出したのだから、それを引っ込めることはできない。

 

「そ、そうなのか。ユキムラ殿は自由だな・・・・・・」

「ん?・・・・・・まあ、そうかもしれないな」

 自由、自由ねぇ・・・・・・自由なのかな・・・・・・まあ、やりたいようにやってるから自由か。

 

 その後は、俺が今の迷宮組のメンバーのことを軽く説明し、カーラは弟妹やリオン、ルイのことを話してくれて雑談に花が咲く。

 弟妹のことを自慢げに話す彼女は、面倒見の良いお姉さんのように見える。

 仲の良い姉妹、姉弟なのかもしれない。

 そんな彼女達の父親が毒殺されたのが、ついこの間のことだと思うと胸が痛む。

 

 隻眼になった経緯を聞いてみたいが、もう少し打ち解けてからだろうな。

 

 

 暫くすると、騎士団員が俺達を迎えに来てくれた。

 ハルツ公の尋問やら、ゴスラー騎士団長の準備が終わったようだ。

 彼の案内で、執務室へと戻ることにした。

 

 足早に廊下を通って執務室へと入る。本日、三回目の入室だな。

 

「タケダ殿、待たせたようじゃな。ゴスラー、書類の方を・・・・・・」

「こちらをお確かめください」

 うん、前回のメモ書きの取り決めで、報酬欄の記載がほぼ変わっただけのものだ。

 

 ハルツ公の公印のようなものが押してあるけど、あまり内容的には変わり映えしないなぁ。

 別に構わないけど。

 公印があれば、それで問題ないのかもしれない。

 

 執務室には既に四人が勢揃いして、騎士団員の傍に立たされている。

 四人とも皮の靴を履いているようだ。

 

「閣下、できれば四人と我が家のカーラが話ができるように、別室を使わせてほしいのですが」

「そうか、構わぬぞ。その横の奥の会議室を使ってくれ」

 ハルツ公が目配せすると、騎士団員が奥の部屋のドアを開けてくれた。

 

 カーラは俺が持ってきたコートを四着ほど手に取って、会議室の方へと向かう。

 彼女に促され、四人とも奥へと消えていった。

 

 

「閣下。書類の方は問題ありません。

 では、こちらがギルド神殿でございます。お納め願います」

「おお、助かる」

 リュックから取り出したギルド神殿をテーブルの上に置く。

 

 ハルツ公は大切そうにギルド神殿を手に取り、ゴスラー騎士団長に渡した。

 さらにギルド神殿は文官らしき者の手に渡り、文官は執務室を退出していった。

 早速使うのだろうか。

 

「セ二号作戦の報酬の方は、まだ計算中のものがあってな、今しばらく時間をもらいたい」

「問題ありません。契約書には作戦終了から20日後までと記載があったと思いますので」

 装備品やアイテムのリストは作られていたし、後は些少な金銭のやり取りのみだろう。

 

 今すぐ必要となりそうな重要なものは無かったと記憶している。

 

 踏み込んだ話をする前に、まずは無難な話題から。

 

「カシア様はお元気でしょうか?賊に襲撃されましたが、お怪我はなかったと思いましたが」

「そうじゃな。カシアは今、体調を崩しておるので休んでおるのじゃ」

 惨殺現場を作りだした俺が避けられていると思ったのだが、大丈夫だろうか。

 

 今日は石鹸やらシャンプーの納品じゃないから、俺を待っていた訳でもないし気にし過ぎか。

 では、少し探りを入れてみるか。

 

 

「セルマー伯領のギルド神殿は根こそぎ奪い取られたのでしょうか?」

「・・・・・・」

 ストレートな質問過ぎたか。

 

「まあ、そう思ってもらっても構わぬ。

 こちらも第三者が噛んでいるとは思わなかった故、後手に回ってしもうた」

「・・・・・・」

 俺もまさかセルマー伯以外の第三勢力が乱入してくるとは思わなかったよ。

 

 それにしても、やはり根こそぎ持ち去られたのか。

 防犯対策はユルユルだったのだろうか。

 リスク分散を考えると、『同じカゴに卵を盛るな』という話を思い出してしまう。

 

 慎重な人物という評価や、ミサンガを身代わりのミサンガに見せかけるという手を使う割には、セルマー伯は迂闊な感じに思えるな。

 襲撃されて、身柄を拘束されたのなら、分散していても無意味か。

 

 

「今回の件は他国の介入があったのではないでしょうか?

 ギルド神殿が他国に持ち去られたということは?」

「!」

 俺の質問に、ハルツ公はギョッとした顔をした。

 

「何故、そう思うのじゃ?」

「まず、セルマー伯の城で待ち受けていた戦力やボーデの城を襲った戦力について、

 あまりに大きな力が動いているのではないかと感じました。

 セルマー伯領では迷宮の討伐が進んでないと伺ってましたから、

 伯爵の一部の部下が反旗を翻したとは考えにくいでしょう。

 そして、戦った相手の種族はエルフ族が少なかったので、エルフ同士の諍いとも思えません。

 消去法で他国ではないかと疑った次第です」

 まあ、エルフ族の他領の貴族が傭兵集団を雇った可能性はゼロではない。

 

 エルフ族以外の貴族からの横槍という線もなくはないかもしれない。

 内通者が一定数は準備されていたようだから、エルフ族の関与は間違いないと思うが。

 それでも攻撃してきた戦力は、他国の支援で別に用意されていたのではないかと疑っている。

 

「それは分からぬ。現在、調査中じゃからな。

 じゃが、ギルド神殿は他国へ持ち去られてはおらん・・・・・・それだけは確かじゃな」

「何故、そう断言できるのか、理由をお伺いしても?」

 ここで初めて、ハルツ公はニヤッと笑った・・・・・・なんだ?

 

「それは、ギルド神殿が国境を越えられないからじゃ」

「・・・・・・?」

 ん?言葉遊びか、言い換え?あるいは何かの暗喩?

 

「ギルド神殿は国境を越えると、文字通り消滅するのじゃ。

 タケダ殿はそれを知らなかったようじゃな?

 もし、アイテムボックスにギルド神殿を入れて持ち歩くのであれば、

 国境を越えないように注意なされ。

 アイテムボックスに入れてあっても、消滅するのでな」

「そうなのですか・・・・・・」

 それはビックリというか、予想外というか・・・・・・消滅原因が思いつかない。

 

 消えるのか・・・・・・なんか、その消える瞬間を見てみたい気もするけど、今、手元に一つもない。

 その不思議現象をこの目で見たい誘惑にかられてしまう。

 自己満足で終わるだけな気もするから、よほど数に余裕がある時以外は試さないけど。

 

「なるほど。貴重な情報をありがとうございました」

「なに、この程度の情報、タケダ殿のような優秀な者に教えるのは吝かではないの」

 ありがたいとは思うが、貸しを作ったとは思わないぞ。

 

「それで、石化させた捕虜達からは何か聞き出せたでしょうか?

 確か騎士っぽい者がいたかと思いますが」

「その者は死んだな」

 死んだのか?

 

「処刑されたのでしょうか?」

「いや、処刑はしておらぬ。

 エリクサーでしか回復できないが、あいにく賊に施すほどの余裕はない。

 そんな余裕があるのなら、今回の作戦で重傷を負った者達に使いたいからな」

 そう言われれば、そうだな。

 

「あの謁見場所の部屋で石化した者は聖騎士のジョブを持つ者であった。

 死んだ後にインテリジェンスカードの確認を行なった故。

 タケダ殿は、その聖騎士の者を石化する際に、かなりダメージを与えたであろう?

 ダメージがかなり入った状態で石化すると長くは持たぬからな」

「なるほど、確かにそれなりに攻撃を加えたかもしれません」

 そうか、石化しても回復させないと緩やかに死に向かっていくのか。

 

 そして、どのぐらいで死を迎えるのかは、その時点の残存HPの値に左右されると。

 仮死状態のイメージで石化を理解していたけど、違うのだな。

 でも、冷静に考えれば、それはそうか・・・・・・石化は別にコールドスリープではない。

 300年前に石化させられた探索者が、300年後にエリクサーかけられて復活しましたなんて、ラノベのような話がある訳はないか。

 味方が石化させられるケースも発生するかもしれないから、覚えておこう。

 

「もう一人の石化させた者は生きてはいるが、時間の問題じゃろう。

 エリクサーを使う気はないからな」

「左様ですか」

 もう一人の狼人族の探索者はなるべく優しく硬直のエストックで突いた気がする。

 

 だが、余命いくばくもないと・・・・・・襲撃してきたのだから同情しないが。

 そして、石化後に死んだ者はインテリジェンスカードが出てくるが、石化中の者はインテリジェンスカード操作ができないから、ジョブ等の確認ができないのかも。

 これは、石化して捕虜にしたけど、全く情報が得られずに終わってしまうのか。

 それにしても、勉強になるというか、レアケースのオンパレードというか。

 

 

 ハルツ公と話をしているうちに、会議室のドアが開いた。

 四人の意思確認が終わったのか。

 出てきた者達、カーラを除く四人は全員コートを着ている。

 タケダ家に来ることを選んだようだな。

 

 ハルツ公が四人の所に行き、インテリジェンスカード操作をしている。

 手続きが終わったのか、こちらに戻ってきた。

 

「タケダ殿、あの者は盗賊から解放した。今は村人ジョブになっておる」

「そうですか、ありがとうございます」

「なに、取引の取り決め通りにしただけじゃ」

 確かに、その通りなのだけどね。

 

 鑑定すると、確かにルイのジョブは村人Lv5になっていた。

 Lv5か・・・・・・なんか他のジョブもイロイロと持っていそうだな。

 後でパーティーに入れたら確認しておこう。

 

 

 では、こちらも次の話を進めるか。

 

「準備が整い次第、ボーデの迷宮探索を開始します。

 迷宮の場所はボーデの冒険者ギルドで確認すれば教えてもらえますでしょうか?」

「ああ、問題ない。

 本来なら、冒険者を付けて道案内をしたいが、あいにくと人手不足での。

 ギルド職員にエンブレムを見せれば、無料で送ってもらえるはずじゃ」

「なるほど。では、なるべく早く攻略を始めます」

「よろしく頼むぞ」

 エンブレムって、イロイロと便利だな。

 

 ハルツ公とゴスラー騎士団長に一礼して、六人で退室した。

 

 騎士団員に案内され、門へと向かう。

 来た時と違って六人でゾロゾロ歩いているので、結構、目立っている。

 俺がここに来る時はたいがい目立っているから、今更だけど。

 

 騎士団員に礼を言い、門から出て、適当な木陰の前に。

 

 

「自己紹介などは後回しにして、とりあえず四人とも俺のパーティーに入ってもらえるか?」

「みんな、ユキムラ殿の指示に従ってくれ」

 無言で四人が頷き、次々にパーティーに加わる。

 

 鬼人族一人に、エルフ族五人って、なんだか凄い編成だな。

 悪い奴に捕まった美形エルフ達って様相だ。

 

 さて、四人のジョブはどうなっているのか、パーティージョブ編成で確認。

 

 

リオン(エルフ族 ♀ 27才 奴隷)

村人Lv7

装備 皮の靴

(控えのジョブ)森林保護官Lv1 探索者Lv4 戦士Lv1 剣士Lv8 騎士Lv38 薬草採取士Lv1

        巫女Lv1

 

シーナ(エルフ族 ♀ 14才 奴隷)

村人Lv5

装備 皮の靴

(控えのジョブ)森林保護官Lv1 探索者Lv1 戦士Lv1 剣士Lv16 商人Lv1 薬草採取士Lv1

        巫女Lv1 魔法使いLv1

 

ノエル(エルフ族 ♂ 13才 奴隷)

村人Lv5

装備 皮の靴

(控えのジョブ)森林保護官Lv1 探索者Lv1 戦士Lv1 剣士Lv13 商人Lv1 薬草採取士Lv1

        神官Lv1 魔法使いLv1

 

ルイ(エルフ族 ♂ 14才 奴隷)

村人Lv5

装備 皮の靴

(控えのジョブ)森林保護官Lv1 探索者Lv1 剣士Lv7 戦士Lv1 神官Lv1 薬草採取士Lv1

        山賊Lv1

 

 さすがは貴族。

 なんか、イロイロとジョブを沢山持っているな。

 ルイはともかく、他の三人も、いったん村人ジョブに戻されたのか。

 リオンは騎士のレベルが高そうだったのに・・・・・・でも、騎士はちょっと一般の迷宮探索者では使えないジョブだしなぁ。

 あとは魔法使い持ちが2名だけど・・・・・・剣士の色合いが濃いな。

 レベルの高いジョブも近接戦闘に偏っている気がする。

 

 そして、ルイのジョブには盗賊系のジョブである山賊が残っているのか。

 ハルツ公が盗賊ジョブを解除してくれたが、取得したジョブという意味では消滅しないのだな。

 俺を除くと、我が家で初めての盗賊ジョブ持ちだ。

 あまり本人にとっては嬉しいことではないのだろうけど。

 

 ただ、これで博徒のジョブが取得可能になるな。

 本人がやりたがるかどうか次第だが。

 まずは、五人がタケダ家で何をやりたいのかの確認をして、そこから育成計画を作ろう。

 

「では、移動するぞ。みんな付いてきてくれ」

「これから、ユキムラ殿の家に行くので、私の後に続いてくれ」

 なんか、カーラがバスガイドみたいだな・・・・・・俺はバスの運転手か。

 

 ゲートを開いて、タケダ家の玄関へと皆で移動した。

 

 カーラが履き物の変更ルールを説明してくれている間に、俺はエネドラがいると思われる食堂へと急いだ。

 既にお昼の時間をかなり過ぎているので、食堂はほとんど誰もいない。

 食事の準備をしていた者達が時間をずらして食べているぐらいだ。

 

 エネドラもそこに混じって、何か話をしている。

 こちらに気付いたエネドラに手を挙げ、立ち上がろうとするのを制止して話しかけた。

 

「遅くなったが、ハルツ公との取引は終わった。

 それで、カーラの他に四人、我が家で引き取ることになった。

 エルフ族で女性が二人、男性が二人だ」

「分かりました。まずは昼食を用意しましょう。旦那様もこれから召し上がってください」

 エネドラの言葉に頷く。

 

「あとで紹介するけど・・・・・・」

「先にハーブティーを出しましょうね。きっと喉が渇いていることでしょう。

 食事の方は直ぐに準備しますので、その後のことは委細お任せ下さい」

 もう、頭を下げることしか俺にはできない。

 

 食事を手早く終わらせたフローラが席を離れ、厨房の方へと足早に移動していった。

 厨房で洗い物等、片づけをしている者達へ食事の準備を伝えにいったに違いない。

 クララは椅子の上に置いてあった鞄から書類を取り出している。

 奴隷登録や死後相続の手続きの準備がしてあったのだな。

 もう、この娘達の連携は迷宮組の連携を超えているのではなかろうか。

 

 やがて、カーラを先頭に五人が食堂に入ってきた。

 カーラ以外の四人はキョロキョロと周りを見回している。

 俺と目が合ったカーラを手招きした。

 

 その五人のすぐ横を、ハーブティーの入った容器とコップを置いたトレイを持つフローラが追い抜いていった。

 す、素早すぎる・・・・・・。

 

 カーラ達五人が俺達の前に並んだ。

 

「エネドラ、今日から新しく我が家に四人加わることになった。

 みんな、こちらの女性がエネドラだ。

 このクーラタルの館を取り仕切ってるリーダーだから、みんな彼女の指示に従うように」

「エネドラと申します。皆さん、よろしくお願いしますね。

 もう少ししたら昼食の準備が整いますので、

 そちらに座ってハーブティーでも飲んで休んでいて下さい」

 なんとなく迫力に気圧されたのか、カーラも含めて五人が深々と頭を下げた。

 

 俺に向けてではない・・・・・・エネドラに対してだ。

 

「まずは、座って・・・・・・」

「エネドラ殿、こちらの者達がこれからタケダ家にやっかいになる。

 リオン、シーナ、ノエル、ルイだ」

「食事の後は、お風呂に入ってもらいます。

 その間にお部屋の準備をしますので、ゆっくり休んでください。

 夕食の前には起こしますので、それまで寝ていて構いません。

 これからの事は夕食の後にでも、お話しします」

 もう、俺が言うことは何もないのではなかろうか。

 

 お風呂という言葉に、四人が少しざわついた気がする。

 貴族とはいえ、子爵家レベルでは風呂は日常的ではないのかもしれない。

 

 エネドラの指示で、五人が席に座った。

 俺もエネドラとクララと共に席に着く。

 

 その後は、クララが奴隷の所有者登録とエネドラへの死後相続を設定。

 テキパキと全てが流れていくのをただ見守るだけ。

 索敵スキルで確認すると、四人とも無事、青色になった。

 今までは所有者未定のただの奴隷だったから、グレーだったのだ。

 

 

 さすがに食事の準備には、もう少し時間がかかりそうだな。

 

 ん?五人とも席を立った・・・・・・どうしたのだ?

 

 カーラを先頭に後ろの四人も片膝を床に突け、俺達に向けて跪いた。

 

 

「我々の忠誠は貴方様のものです。

 この剣に誓って、我々の身を捧げますので、受け取って下さい」

「・・・・・・」

 いやいや、今、君達は剣を持ってないでしょう?

 

 前にもどこかで見た光景・・・・・・エストグリュン家の様式美なのだろうか?

 それに微妙に向いている方向が俺ではなく、エネドラの方向になっている気もするのだが・・・・・・まあいいけどさ。

 

「カーラさん、旦那様が困っていますよ。皆さんと一緒に席に座って下さい。

 食事の準備が整うまで、席に座っていて下さいね」

「は、はい・・・・・・」

 こういうのは初めが肝心だ。

 

 先ほど伝えた通り、エネドラからの指示命令系統が早速確立したように思える。

 

「旦那様は、この後は迷宮ですよね?」

「そうだな。まだ午後の時間もかなりあるので、迷宮に行ってくるつもりだ」

 まだ、今日中に威霊仙を獲得するのを諦めてはいない。

 

「では、私がアミルさんに伝えて参ります」

「クララ、ありがとう。よろしく頼む」

 彼女は席から立ち上がり、鞄を抱えて足早に去っていった。

 

 なんとなく、セバスチャンを思い出してしまったな。

 よく動き回ってくれて、本当に助かる。

 

「ユキムラ殿、自分も迷宮に・・・・・・」

「カーラさん、食事の後はお風呂と伝えたはずですが・・・・・・、

 あなたは、四人にお風呂の入り方を教えてあげて下さい」

「ひゃ、ひゃい・・・・・・」

 初めてタケダ家に来た頃のヴィルマを思い出してしまった・・・・・・。

 

 ノエルとルイは男風呂なのだが・・・・・・今日は午後の護衛組にトカラがいたか。

 年齢も比較的近いし、大丈夫だろう。

 

「カーラ、今後の話はエネドラが先ほど話をしたように、ちゃんと皆と相談してからだ。

 君も含めて新しく来た者達が、どのようなことをするのかも決めなければならないし、

 まずはタケダ家に慣れる必要がある」

「ユキムラ殿、承知した・・・・・・だが、慣れたら迷宮に・・・・・・」

 本当に納得してくれたのだろうか・・・・・・不安が残るな。

 

 今日の午前中までは俯いていた事を考えれば、前向きになったと言えるのだろうか。

 元エストグリュン家の仲間が増えたのだし、何よりも子爵家の継承権も持っていたのだろうから、四人に対する責任感もあるのかもしれない。

 あまりイロイロと抱え込み過ぎるのは拙いが、メンタルが上向きになるのなら見守るか。

 

 ここでの生活の話はエネドラに、戦闘系のことはレドリックとヘルミーネと相談させよう。

 なんとなく、全員、後方支援組には回らない気もする。

 

 ここに新しく来た四人も、父親と当主の死、貴族からの奴隷落ち、ルイに限って言えば盗賊落ちまで経験している。

 貴族の内部抗争なのか他国の干渉なのかは知らんが、運命のいたずらに翻弄されてしまった。

 簡単に立ち直れるはずはないだろうから、長い目で見守る必要があるだろう。

 

 やがて昼食が配膳され、食事をいただくことに。

 四人は長らく虜囚であったため、まともな食事は久しぶりのようで、凄く感激していた。

 カーラの時はそれほどでも無かったと思ったが、伯爵扱いだったのでマシな食事だったらしい。

 食べている間だけでも、笑顔になってくれれば、それはそれで嬉しいな。

 

 食事が終わったので、後の事はエネドラに任せて、食堂から立ち去ることに。

 ・・・・・・と思っていたら、カーラが早足に歩いて追いついてきた。

 

 

「ユキムラ殿、確認したいことがある」

「ん?なんだ?」

 エネドラがこちらを見ている。早く話を終えて、あちらに戻さないと。

 

「迷宮討伐をするユキムラ殿のパーティーに加わるにはどうすればいいのだ?」

「うちは実力制だから、上の階層で戦えない者は連れていけない。

 まずは、経験を積んでからだな」

 カーラに限らないけど、他の四人も迷宮で戦う気があるのならパワーレベリングしてからだ。

 

「分かった。邪魔して申し訳なかった」

「ああ、無理はさせないから、まずは体調を整えてからにしろよ」

 俺の言葉が耳に入ったのかは分からないが、他の仲間の方に戻っていった。

 

 そんなことよりも、今日は63階層のボス部屋をこれから見つけないとな。

 二階に上がり、作業部屋のアミルに声を掛けた。

 

「アミル、遅くなったけど、これからクーラタル迷宮の63階層に行く。

 皆に伝えてくれないか?」

「はい。伺ってましたから大丈夫です。修練場に行ってきますね」

 彼女は作業を中断して片づけを始めた。

 

 自室に戻り、出発準備に取り掛かる。

 

 今日こそはボス部屋に・・・・・・そして、ホーリーバジルを倒しまくって威霊仙を獲得するぞ。




お読みいただき、ありがとうございました。
次回投稿日は2026/5/24(日)の予定です。
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