異世界迷宮と戦乱と   作:HMI

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046.クエスト一覧

 午後の迷宮探索はザビルの迷宮だ。この階層の攻略が終われば次は22階層に進める。

 

 ザビルの21階の新規モンスターはサラセニアだ。

 

 サラセニア、ロートルトロール、クラムシェルの順に出現数が多い。

 

 サラセニアは生薬素材の附子をドロップするけど、他のドロップ品は微妙だな。

 ロートルトロールのドロップは錫で鍛冶素材ではない。

 クラムシェルのシェルパウダーは石鹸の材料になるけど、今は倉庫にかなりの量がある。

 

 奴隷を多めに雇って石鹸工場みたいにすれば儲かるのかな。

 拠点リーダがエネドラなら、作業者がエネドラじゃなくても特産品の品質中上昇の効果が受けられるのだろうか。

 

 チクルスが拠点リーダの時に、俺のジョブに薬師をつけて生薬生成をやったら通常の生成量より多かったっけ。

 薬草採取士では試してないけど、特産品の効果は同一系統のジョブでは共通の効果があるのかもしれない。

 石鹸の作成はジョブとは直接関係ないが、石鹸作成の方にも効果が及ぶと良いのだが。

 そんな話はエネドラの補佐が出来るサブリーダクラスの奴隷メンバを雇ってからか。

 

 21階層のモンスターの中に足の速い奴はほとんどいない。

 たまにグラスビーやハットバットが出てきた時に三人に受け渡すぐらいだ。

 

 サラセニアの消化液の遠隔攻撃だけ注意しておけば良い程度だ。

 いつもなら、俺が突出してスキルを封じるところだけど、消化液程度なら引いて戦うか。

 俺は待ち受けながら雷魔法を放ち続けて、適当に麻痺させて近づいてきたところで、フラガラッハや激情のダマスカス鋼剣で屠っている。

 イレーネも近づいた敵をそこそこの頻度で石化させてくれる。

 石化の後始末をする際にMP回復をしているので、魔法を放ち続ける事に問題もない。

 

 次の接敵までの歩く間に、アミルとスキル融合を行う装備品のことで雑談。

 

「ご主人様に確認したい事があるのですけど。

 スキルスロットが4つある防具はなかなか、防具生成でも出来ません」

「まあ、そうだな」

 何か工夫したい点でもあるのだろうか?

 

「今、腕装備で空きスロット4つを目指して防具生成していますけど、

 胴装備の方には空きスロットが4つのものがありますので、

 そちらに優先的にスキル融合はしないのでしょうか?」

「ああ、それはタケダ家としてはしない方針だな」

 そうか、ちゃんと説明したことなかったか。

 

「タケダ家としてですか?それはどういう意味でしょうか?」

「1つのパーティで個々のメンバの専用防具を配布して、

 そのメンバが配布された防具をほぼ永遠に使い続けるのなら、

 アミルの言う通り空きスロットが4つあるものから優先的に融合していけば良いと思う」

 上手く伝わるかな?

 

「でも、タケダ家としては、俺達迷宮組がいて、レドリック達のような護衛組もいて、

 これからも6人パーティを複数・・・・・・多分、少なくとも5、6パーティくらいは

 所有すると思っているんだ」

「5、6パーティ!そうだったのですか」

 まあ、数はもっと増やすかもしれないけど。

 

「そうだな。

 拠点だって、今は事実上クーラタルの1つだけだが複数拠点を持つかもしれない。

 3拠点を所有して、1拠点あたり2パーティ居て、それと別に迷宮組が1、2パーティ居れば

 それだけで8パーティだな」

「数だけの話で言えばそうですね」

 まあ、今は人数が少ないから全然想像がつかないのだろうな。

 

「まあ、8パーティでも6パーティでも良いのだけどさ、

 そのパーティを跨ったメンバとの間で装備の融通をしようと思ったら、

 状態異常耐性の防具は腕装備にして、魔法耐性の防具は頭装備にしてとかって

 ルール決めしておかないと、やりにくいだろう?」

「なるほど、確かにそうですね」

 軍隊装備の標準化と同じだな。

 

 軍隊の中で装備をうまく運用していこうと思ったら、特定の個人に特化した装備等は排除しないとね。

 個人で持つ銃やナイフみたいなものは個人でカスタマイズしても良いけど、火力のメインを担うものを個人専用にはしない。

 薄手の皮のグローブとか、左右非対称の皮の靴とかイロモノ的なものを作らせている奴が言っても、なかなか説得力がないのだが。

 

「だから、今はコツコツと同じ装備品を作り続けて、

 空きスロットが4つの防具を地道に増やしていく必要があるんだよな。

 店や工房で販売しているものも探し出して数は揃えようと思っているけど」

「なるほど、分かりました」

 こういう話はアミルだけでなく、エネドラ達にも伝えておいた方が良いな。

 折を見て話そう。

 

「もっと早く説明しておくべきだったな。

 悪かったな、アミル」

「いえ、私も気になったことは質問しますので、またイロイロ教えてください」

 

 まだまだコミュニケーションが足りてないか。

 でも、アミルとエネドラとは一番しゃべってるのだけどな。

 

 アミルと防具だけでなく武器についてもスキル融合のパターンを作って、複数パーティで運用し易いのはどの組み合わせになるか等、話をしながら迷宮を歩く。

 

 イレーネとヴィルマは、こちらの話に全く乗ってこない。

 戦闘の時は、ほぼ問題なく連携出来てるから良いけどね。

 

 途中の魔物部屋も俺が殲滅させたけど、全滅したパーティの装備品は特になし。

 

 残すは、ボス部屋だけになった。

 

「今回は、

 こちらが事前にフォーメーションを組んでモンスターの出現を待ち受けるのではなく、

 俺達四人がボス部屋に入ると同時に扉が閉まる通常の戦闘で戦ってみるか?」

「そうですね。普通の戦闘もやってみた方が良いのかもしれません」

 いつも小荷駄隊外しでズルしているけど、普通に戦ってどの程度かはやっても良いかな。

 

「部屋に入ったらボスとお供が出現するので、扉が閉まったら各自で走って敵に近づこう。

 相手をするのは、俺がボスで三人がお供というのは従来通りだ。

 準備は良いか?」

「了解」

「了解」

「了解」

 

 先に三人を入らせ、最後に俺が入って・・・・・・扉が閉まった。戦闘開始だ。

 

 オーバーホエルミングをかけて、雷魔法を二連発。

 一気にボスまで駆けていく。

 ボスに近づいて・・・・・・剣聖のダブルスラッシュのスキルでフラガラッハと激情のダマスカス鋼剣を使って煙に変える。

 あらら、お供の方は雷魔法で麻痺してしまったか。

 麻痺させたお供をイレーネが滅多突きして石に変えた。

 うーん、小荷駄隊外しの時とあまり変わらないな。初っ端から、お供が麻痺しちゃったので。

 

 なんとも締まらない感じだが、ボス周回をする程でもないので22階層に抜けた。

 

 この階層でも、モンスターカードのドロップは無しと。

 つぼ式食虫植物のカードでもドロップしてくれると良かったのだが、ないものは仕方ない。

 レベリングの方は、そこそこ進んだのでヨシとするか。今日の探索は終了だ。

 

 ワープゲートを開いて、自宅の玄関に繋いで皆で帰宅した。

 

 

 

・・・・・・

 

 夕食に舌鼓を打ちながら、エネドラから商人ギルドで情報収集した話を聞いた。

 

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 

①ハルツ公爵領での噂(災害関連)

 公爵領でいつもより長雨になっている模様。作物の影響や災害の影響が不安視されている

 

②ハルツ公爵領での噂(迷宮出現)

 公爵領で迷宮が出現したらしく、騎士団が討伐に向かっているが成果が上がっていないらしい

 

③ハルツ公爵領での噂(盗賊)

 公爵領で盗賊が蔓延ってる。騎士団メンバにも被害が出たらしく、生薬の需要が上がっている

 

④ハルツ公爵領での噂(政情不安)

 帝国と隣国の国境、公爵領の境界の村で小競り合いが発生。公爵側兵士に負傷者が出た模様

 

⑤獣人族の無法者の噂

 獣人族を主とする家が無体を働いている。ある商家からスキル融合武器を強請り取ったらしい

 

⑥公女の婚礼の噂

 どこかの商家で公女を迎え入れるらしく、魔法使い用の武器を求めているという噂だ

 

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

 

 えーと、どこから突っ込んだら良いのだろうか。

 エネドラの話を聞き終えたら、目の前にウィンドウっぽいものが浮かんできたのだけど。

 

「どうかなさいましたか、旦那様?」

「い、いや・・・・・・よく、ここまで情報を集めてきてくれた。とても感謝している」

 うまく頭が回らない。この情報の一覧をどう判断すれば良いのだろうか。

 しかも、ウィンドウ表示って?

 

 パーティジョブ設定もウィンドウ表示っていえばウィンドウ表示だし、今更か。

 でも、この画面はボーナスポイント使って表示している訳でもないし。

 うーん、考えたら負けだ。

 今は便利なものを使いこなせば良いと割り切ろう。

 

「ハルツ公爵領の災害に関して、何か公爵側の方で施策を実施するなどの噂はあったか?」

「いえ、特にそのような噂はありませんでした」

 冒険者ギルドに行って確認するしかないか。

 

 

 エネドラが収集してきた情報だけど、これってサブクエスト?何だかRPGみたいだな。

 いやサブクエストって、お使いとかアイテムをもらえるとかチョロいものを指すのだっけ。

 

 しっかりと対応しないと、今後に影響しそうなクエストもあるよな。

 メインのストーリーに関係するものはメインクエスト?

 災害関連は、そろそろ冒険者ギルドに足繫く通った方が良いのかもしれない。

 公爵と知己になる、ならないの違いで今後の展開がかなり変わってしまうだろう。

 

 しかし、原作のどこかで聞いたような話も紛れ込んでいるような気もするぞ。

 獣人族の無法者って、狼人族のアイツか?

 と言っても、こちらには原作ヒロインが居ないから接点の作りようがないな。

 確か原作のヒロインの匂いを追ってやってきたのだよな。

 まあ、これはメインクエストじゃなくてサブクエストなのだろう。

 ある時期までに空きスロットが5つの聖槍を作れば、あの一味が奪いにやってくるとかだろうか?

 隻眼も居ないし無理か。まあ、気にしても仕方ない。

 

 

 それはともかく、これって何回かエネドラに商人ギルドに行ってもらって、情報収集をすると情報が更新されるのだろうか?

 今から、もう一度ギルドに行ってきて・・・・・・はないか。もう閉まってるか。

 商人ギルドに閉店時間があるかは分からないが、情報収集する相手がそもそもいないよな。

 理由もなく、何度もギルドに行ってきて・・・・・・とは流石に言えないよな。うーん。

 

 迷宮攻略を進めながら、これらのクエストも対応していかなければならないのだろうか。

 どうせなら、『(期限:3日以内)』や『重要度★★』、【メイン】とか【サブ】って表示してくれると親切だと思うのだが、そこまでゲームチックではないのだな。

 

「毎日、商人ギルドに行く必要はないが、

 定期的にギルドに出向いて情報収集をしてもらえるだろうか?」

 とりあえず情報収集の話を振ってみよう。

 

「はい。旦那様、3日置きぐらいに出向いてみようかと思っています。

 旧知の商人とのスキル融合武器の交渉もありますし」

「そ、そうか」

 そういえば、その交渉の進展のためにギルドに行ったのだよな。

 クエスト一覧で思考がどこかに飛んでしまっていた。

 

 あっ、閉じてほしいと思ったら、ウィンドウが閉じた。こんなので良いのだろうか。

 

 

「商人とのスキル融合武器の交渉は何か進展があったか?」

「はい。ルーク様との交渉の噂が既にギルド内でも流れているようで、

 何人かの方から、その噂の真偽を探るような話がありました。

 私の旧知の商人にだけには噂が真実であることを教え、

 スキル融合武器について取引が可能であることも伝えました。

 こちらの候補としている武器についても通知済です」

 なるほど、進展があったのだな。エネドラの読みが当たったのか。

 

 頑強のダマスカス鋼大楯はさすがに噂にはなっていないだろうから、一つ前の取引である妨害の剣セットの噂が流れているのだろうな。

 今日の取引が成立すると、今の噂に拍車がかかるかもしれない。

 それが吉と出るか凶と出るか。

 

 

「では、取引を進展させる必要もあるので、

 引き続きギルドに出向いて情報収集の方も行なってほしい」

「承知いたしました。旦那様」

 これで、エネドラの方にいったん任せれば良いだろう。

 

 俺の方は冒険者ギルドに出向いて、災害救援イベントのトリガーをかけるべきだろうな。

 

「ギルドでの情報収集が終わった後は一度帰宅して、

 レイモンドとモニカを連れて、この街の店で服を購入してきました」

「そうか、忙しいところ悪かったな。助かったよ」

 レイモンドとモニカも、エネドラと俺の方に向けてお辞儀をしている。

 

 ルークとの取引が急遽発生するまでは、今日の午後は彼らの服を買うために二人を連れていくって話だったな。

 モニカはチクルス達の護衛をしていたはずだから、戻ってきてから訓練でくたびれ果てたレイモンドと共に買物に出向いたのか。

 

 

「チクルスの方は産婆さんの方はどうだった?」

「はい。紹介状をもらって訪問した産婆さんの方は非常に親しみやすい方で、

 ポーラさんの出産の件も快く引き受けて頂きました。

 報酬の件は、お金でも生薬でも良いとお伝えしたところ、

 生薬を定期的に欲しいということでしたので、

 ポーラさんを診て頂く際に生薬をお渡しすることにしました」

 こちらも順調そうだな。

 

「では、引き続き産婆さんとの交渉は頼むぞ。

 何か問題があるようなら、俺でもエネドラでも構わないので相談してほしい」

「分かりました、ユキムラ様」

 あとは、急な体調不良のケアと出産への準備などを確認していけば良いのだろうか。

 

 さすがに出産のフォローはしたことはないから、何をして良いのか見当もつかない。

 この世界は医療技術も未発達だし、スキルと生薬アイテムでなんとかなると良いのだが。

 

 

・・・・・・

 

 食事を終えて、男三人で湯舟に浸かりながら雑談。

 

「レイモンドはモニカと一緒に洋服を買いに行ったのだよな。どうだった?」

「特に大したことはなかったですが、エネドラ様もモニカも上機嫌でしたね」

 そうか。女性だし、分かり易いと言えば分かり易い話だ。

 

「特にレイモンドは辛くなかった?」

「辛い?何が辛いのでしょうか?」

 レイモンドもレドリック同様、エネドラ派か。

 

 こちらの派閥は俺とヴィルマとイレーネだけで増える気配がないな。

 増えても何か良いことがある訳でもないのだが。

 

 

「レドリックさんは、ヴィルマさんやイレーネさんと訓練をしたことありますか?

 今日初めて、お二方の剣を受けたのですが、死ぬかと思いました」

「死にはしないが、命がけで頑張る必要はあるな」

 レドリックは笑っているけど、命がけで頑張ってる時点で死が身近にあるのではないか?

 

「まあ、そのうち慣れると良いな」

「僕はとても慣れる気がしないのですけど」

 慣れるというか麻痺するというか。

 

 ヴィルマとイレーネを俺のパーティから外して、レイモンドはパーティに入れたままで模擬戦やると良い勝負になったりするのだろうか。

 条件を厳しくするとヴィルマは燃えるタイプだから、レイモンドが余計危なくなるか?

 まあ、そのうちイロイロ試してみるか。

 

 いずれにしてもレイモンドにも護衛をしっかりこなしてもらうため、対人戦の技術や経験を蓄積してもらう必要があるからな。

 

 風呂を出て、女性陣とバトンタッチ。

 

 

 俺は談話室で会議メモ作り。

 

 異世界に来て明日で36日目だ。

 原作と同じなら冒険者ギルドで声を掛けられるタイミングだから明日は行かないとな。

 

 本当に声を掛けられるかは分からないが、今日のエネドラが収集してきたクエスト一覧からすると、どうも声を掛けられそうな気がするんだよな。

 

 女性陣が集まってきたので会議を開催。

 

「明日は、迷宮組は午前と午後でそれぞれ、

 クーラタルの22階層とベイルの22階層の迷宮の攻略を行う」

 今日と基本的には同じだ。

 夕方の空き時間に俺はクーラタルの冒険者ギルドに行ったり、更に時間があれば奴隷商館巡りをするか。

 

「エネドラ達の方はどうだ?」

「明日は外出はしないで、家事の傍ら、石鹸作りを引き続き行います」

 まあ、石鹸の方も地道にやるしかないな。

 次の商品の腹案もあるのだけど、石鹸がモノになる前に仕事は増やせないよな。

 やっぱり人材が必要だ。

 

「それでだな。

 明後日か更に後になるかもしれないが、迷宮攻略を休みにする日があるかもしれない」

「何か重要な取引でもあるのでしょうか、旦那様?」

 いや明日、冒険者ギルドで声を掛けられたら、翌日は災害救助支援イベントだよな。

 そうなると迷宮に行けなくなるのだが、どう説明したものか。

 

「今は何がとは言えないのだが、何かありそうな感じなのだ」

 もう何を言ってるのか分からないが、俺のゲーム脳がそう言ってるのだよ。

 

「分かりました。旦那様の方で決めましたら、お伝えください」

 うーん、何かを察してくれたのだろうか、エネドラが理由も訊かずに了承してくれた。

 今はその流れに乗っからせてもらおう。

 

 何か明確なイベントが見えていると説明しやすいのだけど、確たることもなく原作ではこうなってるから・・・・・・ではとても説明出来ないよなぁ。

 

「アミル、これのモンスターカード融合を頼む。

 今日、手に入れたサンゴとコボルトのカード、それに空きスロットが4つあるエストックだ」

「硬直のエストックにすれば良いのですね。分かりました」

 俺は頷きながら、テーブルに武器とカードを2枚置いた。

 

「今ぞ来ませる御心の、言祝ぐ蔭の天地の、モンスターカード融合」

 

硬直のエストック(石化添加、空3)

 これで、俺も刺客のジョブを使って状態異常を発生させることが出来る。

 

「アミル、ありがとう。明日から、これを使わせてもらうぞ」

「はい。はさみ式食虫植物の方は融合しないのですか?」

 

「そちらはサイクロプスのカードを、もう1枚手に入れてからにしようと思う」

「なるほど、分かりました」

 

 

「じゃあ、これで会議を終わりにしようか」

 皆にお休みの挨拶をして、各自、自室に戻った。

 

 

 この前、ゴッゼル士爵の救援をした際に塩爺が青色になっていたけど、別にタケダ家の名声って増えてもいなかったよな。

 拠点情報に表示される名声って、どうやったら増えるのか謎だ。

 商人ギルドでタケダ家の情報が頻繁に噂されるようになったら増えるのだろうか?

 名声が増減したのが確認出来た時点で考えるしかないか。

 

■情報▼

【拠点名】クーラタルの邸宅<本城>(2/4)▼

【所属/リーダ】タケダ家/チクルス

【名 声】2/1000

【メンバ】10名(ユキムラ、アミル、エネドラ、チクルス、ヴィルマ、イレーネ、・・・・・・)

【規 模】6/10(邸宅)   【防衛力】5/100

【維持費】12万6000ナール/年

【資 金】14220ナール   【食 料】15日分

【ギルド神殿】0/6     【魔結晶】緑(11923/99999)

【ギルド】なし

【特 産】生薬(生産量中上昇)

【倉庫1】▶

【倉庫2】▶

【倉庫3】▶

【倉庫4】▶

【倉庫5】▶

【倉庫6】▶

 

【拠点名】ベイルの屋敷<支城>(1/4)▶

 

■人材育成/採用(ユキムラ)▼

ユキムラ(英雄Lv51/百鬼夜行Lv50/勇者Lv37/遊び人Lv51/魔道士Lv50/刺客Lv45/剣聖Lv44)

アミル(冒険者Lv20)、ヴィルマ(百獣王Lv18)、イレーネ(刺客Lv22)

チクルス(薬師Lv22)、レドリック(剣士Lv19⇒剣匠)

レイモンド(探索者Lv21⇒冒険者)、モニカ(剣士Lv19⇒剣匠)

【育成保留中】エネドラ(武器商人Lv47)、ポーラ(僧侶Lv29)

※アミル:隻眼のジョブ取得条件は不明のまま。装備品のスキル融合数を増やす

 ⇒後方支援メンバ、護衛メンバ、迷宮探索メンバを拡充予定(奴隷商館巡り)

 

■軍事(ユキムラ)▼

①部隊編成(1/6)

 ユキムラ隊▼

 (ユキムラ(L)、ヴィルマ、イレーネ、アミル)

 

②スキル装備品

 ⇒劣化デュランダル作成を検討

 

■商業/取引(ユキムラ)▼

①ビー玉(ビッカー):2個13000ナール(在庫:44個)

 

②鏡(ルーク):2枚39万ナール(在庫:6枚)

 

③モンスターカード(サンゴ等数種類):ルークにオークション依頼中

 

④スキル融合防具(ルーク)    :頑強のダマスカス鋼大楯の等価交換提案中

 

⑤スキル融合武器(エネドラ知人):交渉の下ネゴ中

 

■開発(エネドラ)▼

①石鹸試作中(チクルス、ポーラも参画)

 

②新商品開発(人材採用後に検討)

 

■生産(チクルス/アミル)▼

①強壮丸(36個/日)【約27000ナール/月】

 

②ダマスカス鋼のガントレット(量産中)

 

■その他/クエスト▼

①カードハンターとの取引(ベイル)

 ⇒コボルトハンター経由で依頼中(6日後に来訪予定)

 

②ダマスカス鋼工房の対応(ドブロー)

 ⇒スキル融合防具の依頼の可能性有

 

③硬革工房からの依頼(ドブロー)

 ⇒肉3種を納品(ザビルの25階層攻略時?)

 

 

 レドリックとポーラを剣匠にしてレイモンドを冒険者にすれば、俺以外のパーティをあちこち派遣出来て機動性が高まるだろうか。

 いや、この三人にメンバを更に追加してパーティを2つにしたいな。

 そうすると、もう一人探索者が欲しいな。

 派遣中のパーティには場合によっては回復役も必要だな。ポーラは基本的には産休扱いだし。

 メンバを数人単位で増やすと、金も数十万単位で消えていくから、資金稼ぎも必要と。

 

 なかなかやることが多くて楽しいな。

 あちこち手を付けながら、徐々に力をつけていくのがちょっと楽しかったりする。

 まあ、最後は人材に帰着するのだけど。

 

 

明日の予定

(午前)

・俺    :クーラタルの22階層攻略

・アミル  :クーラタルの22階層攻略、(朝:装備品作成)

・ヴィルマ:クーラタルの22階層攻略

・イレーネ:クーラタルの22階層攻略

・エネドラ :朝食、昼食の準備、洗濯、石鹸試作

・チクルス:朝食の準備、生薬生成

(午後)

・俺    :ベイルの22階層攻略、クーラタル冒険者ギルド顔出し、(奴隷商館巡り)

・アミル  :ベイルの22階層攻略、(装備品作成)

・ヴィルマ:ベイルの22階層攻略

・イレーネ:ベイルの22階層攻略、(ブラヒム語勉強)

・エネドラ :夕食・朝食の準備、(掃除)、石鹸試作

・チクルス:夕食・朝食の準備、(掃除)、生薬生成

※夜は定例会議

※ポーラ(家事、石鹸作成)、レドリック/レイモンド/モニカ(護衛、雑用等)

 

 

 公爵領の災害救助イベントの予習のために原作本を読んでいるとドアがノックされた。

 

 ドアを開けると、ヴィルマが恥ずかしそうに俯きながら佇んでいた。

 

 ヴィルマをいつも通りベッドに誘って、俯せにしてマッサージを施術。

 

 こいつは体が柔らかいからマッサージがあまり必要ない気もするのだけど、してやると気持ちよさそうでフニャフニャになるのでやっている。

 

・・・・・・

 

 こんなものかな。

 

「あ、主にいつもやってもらってるので、今度は主にしてやりたい」

 うん?何をするんだ?

 

 ベッドの布団をポンポンとしているから、俺にマッサージをしてくれるってこと?

 

「大丈夫か?痛くしないでくれよ」

 まあ、せっかくやってくれると言ってるのだから断るのも悪いよな。

 

 俺はベッドに俯せになって、ヴィルマに背を向ける。

 俺の腕は四本なのだけど、他人がどうマッサージしてくれるのかは興味があったりする。

 

 ヴィルマを俺の腰の上に乗って、背中をゆっくりと指で押してくれている。

 意外に上手いというか少し痛いけど、まあ気持ちが良いと思えるレベルだ。

 

 背中から腰、腰から尻に移動して、左右の尻を回すように解してくれている。

 ホント、意外に上手だな。面白い才能を見つけた気分だ。

 

 

(!)

 

「グゥッエェ・・・・・・ヴィルマ、そこは違う・・・・・・ちょっと待て!」

「えっ、ここが主は気持ち良いって、チクルスから聞いたけど違った?」

 

 チ ・ ク ・ ル ・ ス めぇ・・・・・・また、やりやがったな。

 

 今度、アイツの番になったら目にもの見せてくれるぞ。

 

 

 でも、今は目の前のコイツだ。

 

 百獣王と百鬼夜行で、同じ『百』のつく者同士、格の差を見せてやろうか。

 

 こっちは『夜』の専門家だからな。

 

・・・・・・




お読みいただき、ありがとうございました。

今回から、拠点情報やタスク管理をシミュレーションゲームっぽい表示に変更しました。
前回までの描写が、読みたくない業務報告書みたいな感じだったので。
どこまで改善できたかは、ちょっと自信がありません(笑

今回は、ほぼフル表示でしたが次回以降は部分的に省略表示する等、変化のない情報は減らしていく予定です。

クエスト一覧も少しだけゲームっぽくしました。
エネドラに全部喋らせても良いのですけど、喋る方も執筆する方も読む方も苦痛かなと思ったもので。

何か、面白い表示方法のアイディアがある方は感想欄に記載頂けると嬉しいです。
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