玄関からベイルの冒険者ギルドにワープ。
ギルドを出て、まずはベイルの世話人の所に向かった。
世話人の店に行って依頼したことは、一つは染め物用の正方形の桶の作成。
我が家では浴槽として使っているが、説明が面倒なので染め物桶で通す。
今使っているものと同じものを三つ注文したいので、価格と納期の確認をした。
一つ5000ナールで、5日もらえれば出来るそうだ。
過去に作ったことがあるモノなので早く出来るらしい。
5日毎に一つ出来るので、五月雨で納品してもらうことにした。
三つで15000ナールで、3割引で前払いで10500ナール支払った。
もう一つはベイルで先日購入した物件と同等の物件があるかの確認。
おばちゃんの方で調べてくれるそうだ。
出来れば今のベイルの我が家の物件の傍が良いと希望を出しておいた。
こちらは調査だけで、今後利用するかの判断はまだ保留だ。
次はコボルトハンター達の宿。
むさ苦しい男たちだが、今はあいつらに会う方が落ち着けそうだ。
あいつらとは表裏のない会話が出来るからな。
ガルム達の泊っている宿に行き、店主の親父に訊くと酒場に行けとのこと。
そして、今日は何故か親父の機嫌がやけに良さそうだ。なんだろう?
酒場に行くとガルム達とその他に2つ程パーティが居て、一斉にこちらに視線を向けてきた。
一つのテーブルに居たパーティには前回取引した顔がいるな。
今回も取引出来ると良いのだが。
「よう、景気はどうだい?」
「今回もカードを持ってきたぜ」
そりゃよかった。来た甲斐があったな。
「コボルト1枚と芋虫1枚だ。芋虫はまた買い上げたものだがな」
「そうか、助かる。今回は金にするか?」
他の連中から買い上げて、俺に流してくれるのは助かる。
「装備品にさせてくれ」
「そうか、今、候補を出すから待ってくれ」
さて、この2枚だと組み合わせをどうするか。
オークションだと7000~8000ナール前後の落札額かな。
「鋼鉄の剣2本ならどうだ?」
「おお、それは良いな。今の鉄の剣2本を別のパーティの奴らとのカード交換に使えるしな」
そうそう、そんな感じでカード収集の輪を広げてもらえると助かる。
鋼鉄の剣を何本か出して、ガルム達に使い勝手の良さそうなものを選んでもらう。
「なあ、次は俺達と取引させてもらって良いか?」
「ああ、別にいいぞ。俺達はちょっと武器を選んでるから」
ガルムが別のパーティに場所を譲った。この顔は前回取引した奴だな。
「俺達は羊のカード1枚とサンゴのカードが1枚だ。
これと装備品を交換したい。何が候補になるか教えてくれ」
「ちょっと待ってくれよ・・・・・・」
おお、羊とサンゴか。
状態異常系のカードは幾らあっても足りないぐらいだから助かるな。
このパーティもガルム達と同じで3人パーティか。
落札額から考えると・・・・・・。
鎧がちょっと貧弱っぽいからサービスしてやるか。
「硬革の鎧3つでどうだ?」
「お、マジか。それなら揉めなくて良いな」
硬革の鎧をいくつか出して、ガルム達同様に選ばせるようにした。
「あの、僕たちでもカードと装備品を交換してもらえますか?」
「ああ、カードは何を持っているんだ?
取引先が増えるのは大歓迎だ。装備品を見る限りはまだ駆け出しっぽい。
「コボルトが2枚あります」
「それなら大歓迎だ」
このパーティも3人だ。ガルム達の真似してるのかな?
それにしても、この装備でコボルト2枚を持ってくるなんて相当頑張ったのじゃないか?
「どんな装備品が欲しいのだ?」
「武器を強化したいです。剣2本と槍1本が希望です」
これもガルム達と同じ装備形態だな。
「鉄の剣2本と鉄の槍1本と革の鎧3つでどうだ?」
「えっ、鎧までつけてくれるのですか?とっても嬉しいです」
おおぉ、なんて初々しい。でも、特別サービスじゃなくて妥当な取引なのだよな。
このパーティにも、武器と防具を数個取り出して選ばせるようにした。
酒場がちょっとした装備品展示場になってしまった。
後で店主に謝らないとな。
ガルム達が戻ってきた。決まったのだろうな。
「剣の選定は終わったのか?」
「ああ、終わった。それと、これなのだが・・・・・・」
ガルムがコボルトのモンスターカードを1枚出してきた。なんだ、もう1枚持ってたのか。
「こいつは別のパーティから預かっていたものだけど、新しい剣が手に入ったので、
元々使っていた鉄の剣2本をこのカードの持ち主と交換することにしようと思ってな。
だから、このコボルトのカードで新しい防具を交換してもらえないかって話だ」
「なるほど、コボルトのカードとなると・・・・・・」
俺はメモを取り出して、相場を確認。
「革のグローブ3つ、革の帽子3つ、革の靴3つと鋼鉄の槍1本でどうだ?
さっきは剣を持ってる奴しか武器の強化が出来なかったけど槍も強化できるぞ」
「おっ、それは良いな。鎧以外は今まで皮だったから一気に強化できるな」
装備品を複数出して、また選定会に・・・・・・。
ひとしきり、選定が終わったので撤収だ。
それにしても今回は予想以上にカードを入手出来た。
「かなり大盛況だな。ガルム達が広めてくれたのか?」
「ああ。迷宮が討伐される前に出来るだけ装備の強化をしておきたいからな」
結構、先のことを考えて行動しているのだな。
初めて出会った頃はその日暮らしの迷宮探索者かと思ったのだが。
ガルム達と別れて、店主に謝罪に行くことに。
「今日は騒がせて悪かったな」
「いや、全然。
アンタが10日に一度やってる今回のような騒ぎのおかげで、
この宿に泊まる探索者が増えたし、こちらとしては大歓迎だ」
そうだったのか。このまま増えて、俺のカード供給源になってくれると有難いな。
「そうか、それはそれとして、これを・・・・・・」
「なんだこれは?」
店主に銀貨10枚を渡した。
「これで酒場にいるアイツらに酒でも振舞ってくれよ。
俺は10日後くらいにまた来るからさ」
「いいけど、自分でお前が奢るって言ってから帰った方が良いのじゃないか?」
俺は首を横に振った。
「そんな恥ずかしいことが出来るかよ。じゃあ頼んだぜ」
「変な奴だな。まあ、いいけどさ。酒はちゃんと出しておくからな」
店主に礼を言って、宿を後にした。
後は酒を飲んで盛り上がってくれるだろう。
今後の我が家のカード収集のためにも是非、親睦を深めて盛り上がってほしい。
このカードと装備品の交換会も、カラダンがベイルの旧宅に商店を構えたら引き継ぐかな。
カラダンに任せる店でやっても良いけど、店だと商人ギルドに目をつけられたりするだろうか。
この酒場でやった方が口コミで広がりそうだから、暫くは今のやり方を踏襲するのが良いかな。
その場合はカラダンじゃないアイテムボックス持ちを派遣すべきか?
レイモンドとか・・・・・・でもカルク持ちじゃないと計算が出来ないか。
まあ、イロイロと考えてみるか。
昨日実施された盗賊討伐作戦でベイルから盗賊が減ったはずだ。
迷宮に出没する盗賊も減るだろうから、カードハンター達の安全性が高まると良いのだが。
せっかく減らしたのだから、もう暫くしたらスラム街や迷宮内、迷宮入口をチェックして、更に根絶させたくなってくる。
無論、襲われてから剣で応じる体裁を取っての上での討伐だが。
赤い盗賊を有無を言わさず殺して回ると、賞金目的の辻斬りのようになってしまうから。
自宅の玄関までワープで戻った。
靴を履き替えていると、ラファとヘルミーネが寄ってきた。
疲れているだろうから、食ったら寝てれば良いのに。
風呂に入らされたからなのか、貴族オーラが全開になっている・・・・・・つまり綺麗という事だ。
やっぱり貴族は磨けば光るということか。
ヘルミーネは引き締まったプロポーションに長い金髪で見た目は凛々しい感じだ。
ラファが絡むと少しだけポンコツ感が出るのは、ヴィルマにも通じる特性か?
ラファは未成熟だが、貴族としての清楚な感じが醸し出されていて、同じく長い金髪。
忘れないうちにパーティ編成から外しておかないとな。
ラファに夜の課外活動の件が筒抜けになるのは教育上、よろしくないだろう。
案外、英才教育で一通り知っているのかもしれないが確認することは出来ないし。
知っていても、筒抜けはダメか。
今はパーティ効果で体力も腕力もアップさせておいた方が良いだろうが、とっとと寝かせてパーティから外したい。
「食事もお風呂も頂きました。
このような環境を奴隷の私達に与えて頂き、ありがとうございます」
ラファが頭を下げると、ヘルミーネも同時に頭を下げた。
エネドラが何か言ったのか?
別に良いけど、初めが肝心ってことか。
「ああ、顔色もかなりマシになったな。
今日は早めに休んでくれ。今後の事は明日以降にまた相談しよう」
「はい。ありがとうございます」
エネドラに連れられて、二人は去っていった。
チクルスから二人は同室にすることにしたと聞かされた。
カラダンも加わり、ケリーとマリーも近日中に迎え入れるから一階の部屋も埋まってきたな。
今後は来客もあるだろうから、一階のどこかの部屋を応接室にするか。
引っ越した直後はガランとしていたけど、部屋が埋まるのもあっという間だな。
でも、まだまだ人を増やしたいのだよなぁ。
増築も視野に入れた方が良いかも。敷地内に空地はあるから。
・・・・・
夕食になり、お互いに今日の出来事を共有。
午前中にカラダンを迎え入れたことを話して、彼に自己紹介の場を提供。
そつなく自己紹介をこなすあたりは有能なのだろうな。
ラファとヘルミーネを急遽迎え入れることになったことも簡単に説明。
外出していたアミルは驚いていた。
俺もこんな事になるとは思ってなかったから仕方ない。
何をやらせるかは今後決める予定だとお茶を濁しておいた。
コボルトハンター達からカードを数枚ゲットしたことも報告。
午前中にルークとの取引で素材とカードを大量にゲットしたことも伝えた。
「装備品の作成とカードの融合について、相談させて下さい」
「分かった。会議の後にでも話をしよう」
我が家の人員も増えたから、装備品の在庫確認をしながら調整しないとな。
アミルの表情も今のところは大丈夫か。昨日の今日だから油断はまだ出来ないが。
「ヴィルマとイレーネが頑張ってくれましたので、家具の設置や掃除は早く終わりました」
「そうか、エネドラ、ヴィルマ、イレーネ、ありがとう」
三人に労いの言葉をかけた。
三人だけではなく、労いのためにカラダンに相談しないとな。
今は居ないが、ここに今日加わった二人とケリーとマリーが加わるのか。
食堂のテーブルと椅子だけは既に増えているが、更に賑やかになりそうだ。
賑やかな雰囲気で楽しいのだが、今日の午後見せつけられた他国からの介入の件を思うと心が重くなる。
別に国境の街や村じゃなくても、手が伸びてくるということだ。
あの手紙と4枚のインテリジェンスカードも処理しないとな。
まあ、使い方は決まってるのだが、これは誰にも相談できないか。
いや、人を絞って相談というか情報共有だけはしておくか。
・・・・・
食事を終えて、男だけの風呂へ。
今日はカラダンが増えたので、レイモンドが風呂講習をするのを横目にゆったりと汗を流す。
さすがにカラダンも風呂は初体験なので、おっかなびっくりと石鹸や給湯設備を利用。
洗い終えて四人で湯舟に浸かったところで、前から企画したかった件を三人に切り出した。
「なあ、カラダン。ターヘラのおばちゃんの店で扱ってる瑪瑙の装飾品なのだけど、
我が家に招いて販売会をやらないか?」
「販売会ですか、それはどのような趣旨の?」
カラダンだけでなく、レドリックとレイモンドにも視線を向けて、
「我が家の女性陣に瑪瑙の装飾品を贈るためだな。
頑張ってくれてるから、そのご褒美というか・・・・・・女性って、装飾品が好きだろう?」
一部例外は居るけどさ。
「だからレイモンドはモニカに、レドリックはポーラに何を贈るのかカラダンに相談してだな、
女性陣が喜びそうなモノをその場で買ってもらったり、贈ったりする場を設けようって事だ」
「なるほど、そうなるとそれなりの数を持ってきてもらって見せる必要がありますね」
そうだな。でも、それだけではない。
「で、カラダンは例えば、あのおばちゃんにさ、
瑪瑙じゃなくて琥珀のネックレスとかボーデで買ってきて贈るってのはどうだ?
この家に招く訳だから、食事とかも我が家の方で振舞ってな。
気分よく帰ってもらうってのはどうだろうか?
風呂は、ちょっとこの設備が特殊過ぎるので、
おばちゃんに使ってもらう訳にはいかないのだけど食事なら問題ないしさ」
「ああ、なるほど。確かにこの前受け取ってもらえなかったお金もあるし、
もう買っちゃいましたと言えば、受け取りを拒否されることもないでしょうね」
カラダンの言葉に頷く。
「まあ、直ぐではないけど、そのうちに・・・・・・ってことで。
ちなみに贈る対象は女性全員だ。
今日来た二人もそうだし、明日から来る予定のケリーとマリーも含めてだ。
我が家に居る日数に違いはあるけど、差をつけるのは良くないと俺は思っている。
結構、盛り上がるのじゃないかな?」
「そんなものですか。まあ、ご主人様がそれで良いのなら」
レイモンドは顔がとても赤くなっている。
モニカに渡す装飾品のことを思って、赤い訳ではなさそうだ。
のぼせる前に風呂を出て、女性陣にバトンタッチ。
・・・・・・
皆が集まってきたので会議を開催。
「明日は、午前中はターヘラにエネドラと行って、ラファとヘルミーネの奴隷登録を行なう。
そのあとは、ケリーとマリーの受入を行なう交渉だ。
相手側の希望が分からないので揉めるかもしれないが、二人を身請けするのはほぼ確定だ。
時間が読めないので、午前中いっぱいかかると思ってくれ」
「既に部屋の準備などは出来ております、旦那様」
後は今日来た二人も加えてクーラタルと帝都の大買物大会かな。
おっとカラダンも入れておかないとな。
商人でやっていくのなら、それなりの恰好が必要だ。
「エネドラはカラダンをどこの商人ギルドで加入させるか二人で考えてもらっても良いか?
後は商人のジョブを育成した後にどのジョブに就きたいかの確認も頼む」
「承知しました」
加入先は拠点の近くのベイル、他にはターヘラの可能性もあるのだろうか。
「明日の午後はボーデに行って、ゴスラー騎士団長に面会を希望する予定だ。
大して時間はかからないと思う。直ぐ会えるかも分からないしな。
終わったら、ベイルのゴッゼル士爵様を訪ねて寄付金を渡してくる。
その後は、自宅に戻って訓練に参加しようと思っている。
今日加わった二人と明日加わる予定の二人の腕前も確認しておきたい」
「主と訓練するの楽しそうだな」
ヴィルマ起きていたのか。
無理に会議に参加しなくても良いとイレーネ共々、伝えているのに生真面目に参加している。
まあ、生真面目な奴は会議中に寝ないと思うけど。
自分の興味ある話題だけ、聞き分ける特殊能力があるのだろうか。
「エネドラは、明日の午後は四人・・・・・・カラダンも合わせれば五人か、
彼女達を連れてクーラタルや帝都で洋服の買い物をするか?」
「そうですね。まず、ケリーとマリーはお風呂に入れるところからでしょうから、
行けてもクーラタルまででしょうね。
帝都は別の日に考えたいと思います」
そっか、二人も来たばかりだからやることは結構あるか。
「分かった。じゃあ、明日の成り行きで相談しながら決めようか」
「はい。よろしくお願いいたします」
俺関係以外の予定はエネドラが差配するから、これで明日の予定は固まったか。
「では、これで会議は終了する。ヴィルマとイレーネはもう部屋に戻っても良いぞ」
言われた二人はそそくさと自室に戻っていった。
「今からする話は、ラファとヘルミーネの二人の出自に関する件だ」
他国の貴族と思われる者達の暗躍の件や、二人が隣国の貴族出身で貴族同士の謀略により没落して奴隷に落とされたこと等を簡略化して説明した。
「二人の実家を没落させた貴族の配下二人は俺が殺して迷宮に遺棄した。
ラファ達は隣国から密入国した奴隷という扱いになるので、
明日は早々に俺の奴隷ということでアルマーに手続きをしてもらおうと思っている」
「元貴族だったのですか。道理で振る舞いが平民離れしていると思いました」
エネドラでも違和感を覚えるってことは、我が家以外での一般人との接触では注意が必要か?
いや貴族が没落するなんて、それなりにあることだから神経質になる程ではないか。
「二人は奴隷になる覚悟がなく、急に奴隷になったので
タケダ家で何をしてもらうかについては自分達で考えてもらうことになっている。
エネドラ達も相談されたら、可能なら助言をしてやってくれ。
別に自分達が普段どんなことを考えて過ごしてるかを説明するだけでも良いから」
「承知しました」
チクルスは変な悪戯のやり方を教えるなよ。仕掛けるのもダメだからな。
ラファはともかく、ヘルミーネは暴走すると大変そうな気がする。
「二人は元貴族だから、貴族に関連する情報や経験を持っているので、
例えばエネドラが開発している石鹸に関する疑問などをぶつけてみても良いかもしれない」
「なるほど、二人が落ち着いたら確認してみます」
まあ、確認するならラファかもしれないけどな。エネドラに任せた。
「他国との戦争関連の話や貴族のルールなども、そのうち確認してみようかと思っている。
二人に関してはそんなところだな。何か質問が他にあるか?」
三人から特に何もなかったので、次の話題に。
「次は装備品とスキル融合だな。
まず装備品だが、竜革を大量に入手したので、竜革のグローブと竜革の靴を量産しよう。
空きスロット4つを目指したいが、空きスロット無であっても竜革の装備品は、
迷宮組だけでなくても有用だから量産しても問題ない」
「分かりました。
イレーネさん用の空きスロット4つの竜革のグローブを目指して作ってみます。
出来上がりましたら、竜革の靴の量産をしてみます」
まずは迷宮組のスキル融合装備からだ。その延長で他の人員の装備も手厚くしていこう。
「ダマスカス鋼の方は使い勝手の良い額金を量産しよう。
これも空きスロット4つを狙って量産しよう。4つでなくても使い道があるので問題ない」
「了解しました」
「スキル融合の方だが、
ヴィルマの腕装備にサンゴと羊にコボルトをセットして、状態異常への耐性を高めよう。
アミルの槍につぼ式食虫植物とコボルトでHP吸収を付与する。
イレーネの方は量産したものの中から空きスロット4つのものが出来たら検討する。
俺の装備品も保留で良い。
あとは、芋虫を今日1つ入手したので、身代わりのミサンガを作っておいてくれ」
「はい。了解しました。まだまだ素材もカードも大量に必要ですね」
その通りだ。まだまだ道のりは遠いけど、徐々に強化していこう。
「これで、会議は終了としよう。チクルスだけ残ってもらえるか。後は解散してくれ」
皆が居なくなるのを待ってから、チクルスに相談。
「実はチクルスの裁縫の腕を見込んで、こういうものを作ってほしいのだけど・・・・・・」
ペルマスクに持っていこうと思っている試作品の依頼を簡単な図面とともに説明。
「なるほど、ちょっと変わったものですけど、それほど難しいものではないですね。
試作品をいくつか作って、後ほどお持ちします」
「ああ、頼む。すごく急ぎではないので、暇な時にでも頼む」
まあ、どこまで役に立つか分からないが作ってもらおう。
「じゃあ、遅くまでありがとうな。おやすみなさい」
「はい、おやすみなさいませ」
自室に戻って、主立ったイベントの整理。
■情報▼
【拠点名】クーラタルの邸宅<本城>(2/4)▶
【拠点名】ベイルの屋敷<支城>(1/4)▶
■人材育成/採用(ユキムラ)▼
ユキムラ(百鬼夜行Lv52/英雄Lv52/勇者Lv51/遊び人Lv52/魔道士Lv52/刺客Lv52/冒険者Lv41)
アミル(冒険者Lv25)、ヴィルマ(百獣王Lv24)、イレーネ(刺客Lv27)
チクルス(薬師Lv26)、レドリック(剣士Lv30⇒剣匠Lv1)
レイモンド(探索者Lv32⇒冒険者)、モニカ(剣士Lv29⇒剣匠)
【育成保留中】エネドラ(武器商人Lv47)、ポーラ(僧侶Lv29)
※アミル:隻眼のジョブ取得条件は不明のまま。装備品のスキル融合数を増やす
⇒後方支援メンバ、護衛メンバ、迷宮探索メンバを拡充
⇒4日後に開催される奴隷商人限定のオークションへの参加決定
(アルマーを5日間限定でパワーレベリングする)
⇒ラファ、ヘルミーネのジョブを決めたら育成する
⇒ケリー、マリーを身請け後、獣戦士の育成をする
⇒カラダンは商人を当面育成する。その後のジョブはエネドラと本人で相談して決める。
■軍事(ユキムラ)▶
■商業/取引(ユキムラ)▶
■開発(エネドラ)▶
■生産(チクルス/アミル)▶
■その他/クエスト▼
①カードハンターとの取引(ベイル)
⇒コボルトハンター経由で依頼中(10日後、来訪予定)
②ダマスカス鋼工房の対応(ドブロー)
⇒スキル融合防具の依頼の可能性有
③硬革工房からの依頼(ドブロー)
⇒肉3種を納品(ザビルの25階層攻略時?)
④ハルツ公爵の災害救助支援(クーラタルの冒険者ギルド)
⇒ハルツ公爵、ゴスラー騎士団長と知己を得た。困り事があれば来訪可能となった
⇒明日、ゴスラー騎士団長と面会予定
⇒鏡、琥珀、ネックレスの商談の計画を立てる(カラダンに検討させる)
⑤ゴッゼル士爵への対応(ベイル)
(1)盗賊討伐作戦(成功:後処理実施中)
⇒明日、書類を添えて、懸賞金の半金(43万7000ナール)を寄付する
(2)別の施策検討
⇒エネドラと対応を協議中。懸賞金の半金を譲渡後に様子を見ながら対応する
⑥剣術指南所の対応(ターヘラ)
(1)ケリー&マリーの受入
⇒明日、受け入れ予定。二人のモチベーション維持のための施策検討中
(2)業務提携
⇒食料支援、就労支援の対価に身請け金額交渉等を明日行なう
⑦ベイル旧宅の商店開業準備
(1)カラダンの商人ギルド加入(加入先の検討から)
(2)家具類補充(剣術指南所からの作業員受入用)
⇒クーラタルからの家具移送。風呂設備準備(世話人の店から5日後に納品(計3回))
明日の予定
(午前)
・俺 :ラファ、ヘルミーネの奴隷登録、剣術指南所対応(ターヘラ)
・アミル :装備品作成、スキル融合
・ヴィルマ:訓練
・イレーネ:訓練
・エネドラ :朝食準備、ラファ、ヘルミーネの奴隷登録、剣術指南所対応(ターヘラ)
・チクルス:朝食・昼食準備、洗濯、生薬生成
(午後)
・俺 :ゴスラー騎士団長面会(ボーデ)、士爵家来訪(ベイル)、訓練
・アミル :装備品作成、スキル融合
・ヴィルマ:訓練
・イレーネ:訓練、(ブラヒム語勉強)
・エネドラ :夕食・朝食の準備、ケリー&マリー受入
・チクルス:夕食・朝食の準備、(掃除)、生薬生成、(試作品作成)
※夜は定例会議
※ポーラ(家事)、レドリック/レイモンド/モニカ(護衛、訓練、雑用等)
※カラダン(ベイルでの商売検討:ターヘラ関連)
ラファ達を救出した際に入手した3つの手紙の写しを作成することにした。
異世界言語(全言語)のスキルのおかげで、複写するのはそれほど手間ではない。
書き写し終わって、ベッドで寝転がっているとノックの音がした。
ドアを開けると、アミルが立っている。
二日連続だ。エネドラも試練を与えてくれるな。
だけど、今日は添い寝だけなんて無理だ。
自重の限界を超えているんだよ。
・・・・・・
盗賊討伐作戦の事には触れないように、図書館でアミルが見た本の内容に相槌を打ちながら冗談を交えて雑談に花を咲かせる。
布団の中でアミルと話し込んでいるうちに盛り上がってしまった。イロイロとイロんな所が・・・・・・
・・・・・・
唇を奪い、強く抱きしめているうちに、お互いに我を忘れて貪り合う。
アミルを上にしながら、下にしながら、折りたたみながら味わい尽くす。
暗闇の中、顔を上気させたアミルを貫き、ゆっくりと頂きに導いていく。
いつもよりゆるやかに・・・・・・この時間が長く続くように。
アミルの桜色に染まった顔を見ているうちに、我慢の限界が近いのを感じる。
やがて、喜びの全てをアミルの中に打ちこんだ。
お互いの荒い息づかいを感じながら、気付けば眠りに落ちていた。