スクワッド:公安特別捜査隊専従班   作:松コンテンツ製作委員会

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第13話『鎮圧せよ、全てに決着を!』

 ホワイトハウスでは、アメリカ合衆国大統領トランブルに対し、ロシア系反米テロリストアバンギャルドが国会議事堂武装占拠を失敗し真の黒幕が警察庁警備局警備企画課中村照理事官率いる作業班であることが報告された。

「影の帝と公安の関係が話題になっています」

「日本のディープステートに制裁を加えるべきだな」

 トランブルは決断した。

「ナカムラ警視正の逮捕を促せ」

 そんなことはつゆ知らず、中村照は警察庁屋上ヘリポートで、ヘリで到着したCIAエージェントを出迎えていた。

「ほう、つまりナカムラ警視正は、CIAに保護を求めると?」

「そうだ!」

「少し待て」

「──全員そこを動くな!」

 現れたのは、警視庁トップ、稲田大成警視総監であった。

「中村照! 内乱罪、破壊活動防止法違反、その他の容疑で逮捕する!」

「何を馬鹿な、私はCIAの保護下にある!」

「誰も保護するとは言っていない!」 

 中村の両脇をCIAが掴んだ。

「はあ!?」

「大統領の命令だ、中村を日本警察に引き渡す、亡命など認めん!」

 それは日米の綱引きの結果だった。

 稲田が険しい顔で中村を睨む。

「既に影の帝とはお前の身柄を差し出すことで話がついている! 要するにお前は切り捨てられたのだ!」

 

     *     *

 

『速報です。警察庁の幹部が逮捕されました! 国会議事堂襲撃、東京ドーム爆破未遂、その他のテロに関与していました!』

『本日、畠山総理大臣は事態の収束を宣言、真相を国民に説明するとコメントしました』

『なお、中国共産党は関与を否定しています』

『中村容疑者、山本容疑者の身柄は警視庁に移送されました!』

 

     *     *

 

 手錠を嵌められた山本剛志警部が警視庁の廊下を歩く。

「会わせたい人と言うのは?」

「来ればわかります」

 山本の問いに桜祐は短く答えた。

「剛志さん!」

「ま、まさか」

 現れたのは、10年前の公安捜査で引き裂かれた婚約者、菊池ゆかりであった。

「なんで……畠山警備局長の指示で置き去りにされたはずじゃ……」

「日本のイージス艦で破壊工作していたところを公安に逮捕されて、ここまで桜警視が連れてきてくれたの」

「お、俺は何も知らずに、君の仇打ちをしようと畠山総理に銃を!」

「その目、ずっと私を想っていてくれた」

 桜警視も千代田警部も目頭が熱くなる。

「さ、行こうか」

 無情にも制服警察官が再会したふたりを引き離す。

「祐君、ひどい! こうやって引き裂かれるってわかってたんなら、なんで!」

「これで救われた心もある」

 祐は母をテロで失っていた。

「最後に一瞬でも愛する人に再会できて、それだけで人は救われるんだ……」

 

     *     *

 

 コンクリートが打ちっぱなしの部屋。中村警視正は後ろ手にパイプ椅子に拘束されていた。

「おはようございます。国賊の中村さん」

「桜警視か!」

「今後は公安からCIAに引き渡し、苛烈な強化尋問が待っています。容疑を全て認めるのならCIAには渡しません。もっとも、私たちかつての部下が取り調べしますが」

「恫喝するとは、それが公安のやり方か!」

「ええ、そうです。あなたが今まで属していた公安のやり方です──」

 桜祐は不気味な笑みを浮かべる。

「まずは何をして差し上げましょうか?」

 中村は歯を鳴らし、震えるばかりで話にならなかった。

 

 

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