スクワッド:公安特別捜査隊専従班   作:松コンテンツ製作委員会

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第8話『走れ日向竜介!危機管理センターへ急げ!!』

 東京、秋葉原。特捜専隊拠点の雑居ビルにて。

 桜祐警部は身分を変える前は畠山正と言い、現内閣総理大臣の畠山正晴の隠し子だ。今、彼はその身分を利用して、ある策を授けようとしていた。

「日向巡査部長、僕の政府関係者IDを預ける。僕は総理の隠し子だから、役に立つだろう」

 君塚警視がカーテンの隙間から外を覗く。

「外は警察に包囲された。すばしっこい日向君にしか突破できない」

 大河内二佐が弾倉を拳銃に込める。

「俺たちが警察を惹きつけている間に、お前は地下道から首相官邸内閣危機管理センターに向かえ」

 いよいよ作戦開始だ。千代田春がパソコンに向き合う。

「アバンギャルドと連動して、警察庁警備局警備企画課のサーバーにサイバー攻撃します!」

 警察庁警備局警備企画課理事官の中村警視正はただちに異変を察知した。

「現時刻を以て、特捜専隊建物に突入せよ!」

 警視庁ヘリコプターがけたたましい轟音を響かせ、建物を威圧しながらホバリングする。

「もう逃げられないぞ! おとなしく投降しろ!」

 大河内和夫がいち早く動きを見せた。

 凄まじい怪力でデスクを窓ガラスへ蹴り飛ばし、窓ガラスが派手な音を立てて飛び散り割れる。

 大河内はガトリングガンを構えていた!

「奴はミニガンを持ってるぞ!」

 大河内はためらいなく、しかし人には当てずに発砲した。

「うわ!」

 パトカーの赤色灯、窓ガラスが粉砕され、タイヤに穴が空き、パンクする。

「戦争でも始めるつもりか!」

 

       *    *

 

 日向竜介巡査部長は、東京都心の地下道を走っていた。要所要所の端末に、尊敬してやまない桜祐警部から託された政府関係者IDを差し、突破する。

 ──桜先輩。

 ──春さん。

 ──大河内二佐。

 ──君塚警視。

 ──乃木調査官。

「待っていてください──俺がきっちりアンカーやってやるぜ!」

 日向の目の前に人影が現れた。サングラスにスーツに通信端末。しかも大勢だ。

「殺れ」

 連中は間違いなく、警察庁警備局警備企画課の作業班。すなわち中村照警視正の手の者だ。

「どけえええ!」

 日向はその中のひとりに若い拳を叩き込む。

「うりゃあああ!」

 脳裏には、悪どい中村照の手の者に痛めつけられようとしている特捜専隊の先輩たちがありありと浮かぶ。

「どりゃあああ!」

 彼らのために、立ちはだかる敵を突破してやる。

 日向は拳銃を抜き放ち、最終関門の防護扉の操作パネルに発砲する。

 開いた。だが隙間が小さい。

「待て!」

 振りかえれば、敵が迫り来る。

「うおおおお!」

 日向は敵に飛び蹴りをかまし、防護扉の隙間に転がり込んだ。

 ここは内閣危機管理センターだ。

「君、どうやってここまで入ってきた!?」

 詰問してきた仁科完治内閣危機管理監に、日向はすかさず、政府関係者IDを示す。

「それは!?」

「畠山総理のご子息の桜祐警部から託されたんです!」

 舌がもつれるほどわっと喋った。

 

       *    *

 

「総理、先程、危機管理センターに不法侵入した日向竜介巡査部長と名乗る不審者を逮捕しました。桜祐警部の部下だと名乗っていますが」

「何、危機管理センターに息子の部下が!?」

 畠山正晴内閣総理大臣は、日向という人物に会おうとした。

「総理、まず警視庁に通報するべきでは?」

「黙れ仁科」

 カミソリ畠山と恐れられた畠山正晴の怒鳴り声に、元警視総監の仁科は押し黙った。

「わしが行く、会って判断する!」

 

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