学校・教室
「皆!明日の校外学習の準備は出来ていますか〜?」
「「「は〜い!」」」
帰りのHRにて先生が生徒達に確認を取る。それは翌日の校外学習で潜水艦に乗り、海の中を探検する事である。
「潜水艦か...。」
シズクは前世で1度潜水艦に乗った事がある為、他の生徒と比べて比較的落ち着いている。
「シーちゃん〜、楽しみじゃないの〜?」
シズクは隣のおっとりした少女に目を向ける。少女の名は「
「そんな事はない。」
「良かった〜、皆と比べて1番静かだったも〜ん。」
「(顔に出てたか...?)」
シズクは自分の頬を触って考える。
翌日・シズクの家
「ゲホッ、コホッ...!」
校外学習当日、シズクは風邪を引いた。
「まさか当日に風邪を引くなんてなぁ...。」
当然風邪を引いてる為、校外学習に行けない。両親は仕事で今はいない。
「まぁ、行っても面倒なレポートとかありそうだし、学校に連絡しておこう。」
ピンポーン!
「ん?」
シズクは呼び鈴が聞こえ、玄関に向かう。
「来たよ〜!」
アサセが荷物を持ってやってきた。
「どうしてここに?」
「シーちゃんのママから風邪を引いた事を聞いたのだ〜!シーちゃんが行かないなら私も行かな〜い。」
「そこまでしなくてもいいんだが...。」
「でもでも〜風邪ひいてる時って結構寂しいんだよ〜?」
「(...この様子だと意思を曲げないな。)」
シズクは諦めてアサセを上げる。
1時間後
「すっかり元気になったね〜!」
「毎度思うが水波家の薬ってどうなってるんだ...?」
アサセが持ってきた薬を飲んだシズクは少し休むと熱が引いて体調も戻っていた。
「ウチの薬は即効性だからね〜。」
「いくら何でも早く効き過ぎだ...。」
因みに治ったのは乗る予定の潜水艦の発車30分前だったので間に合わないと判断し、訂正の連絡は送らず街でスイーツを食べている。
「このまま今日1日デートを楽しんじゃお〜!」
「はぁ...まぁ、いいか。」
アサセに手を引かれながらシズクは街を歩く。
海底・巨大潜水艦
「すっげー深い所まで来た...!」
「だな。」
「あ、綺麗な魚がいる!」
「ホントだ!」
巨大潜水艦にてゴウ達は深海の生物達を観察している。
「そういえば別クラスの子が1人風邪で来られなくなっちゃったらしいよ、その友人の子は看病する為に欠席したらしいし...。」
「そうなんだ...。」
ゴウ達の近くで2人の生徒が話していた。
「休みの子もいるんだ...。」
「そうね、残念でしょうね...。」
「友達の為に行事を欠席するとはとてもいい友人だな。」
「そうだね、タイガ君。」
ゴウ達は再び窓の外を見る。
ドカァンッ!!
「「「「っ!!?」」」」
突如潜水艦内が大きく揺れる。
ビーッ!ビーッ!
「な、何だっ!?」
「今の揺れって!?」
「何があったんですか!?」
ゴウ達の先生である「新門 めぐみ」は女性スタッフに何があったのか問う。
「機内の一部とエンジン、モーターが突然故障し、潜水艦が動かなくなってしまった様です!」
「何ですって!?」
「えぇっ!?」
街
「ん...?」
「シーちゃんどうしたの〜?」
突然シズクは明後日の方向に顔を向ける。
「分からない...けれど何か...「声」が聞こえた。」
「声〜?」
シズクは声が聞こえた方へ向かって走る。
「あ!待ってよシーちゃん!」
アサセはシズクの後を追いかける。
機動救急警察・試験運転場
車田ジョー含む技術班並びに西園寺司令は新たに開発したディープダイバーの運用テストを行なっていた。海の深い所まで潜らせて耐久性や装甲のテスト、水中での機動性とスピードなど様々な試験を行なっていた。
「しかし、やっぱ"ドライブギア"が選んだドライバーじゃないとまともに動いてはくれねぇな。」
「そうだな。」
ドライブギアが選んだ正規のドライバーでなければドライブヘッドを動かす事が出来ない為、データはほんの少ししか取れていない。
「とはいえ、性能は十分。後はドライバーさえ見つかればいいんだが...。」
「西園寺司令!大変です!」
するとオペレーターの1人である「安斉 映子」が突然声を上げる、、
「どうしたんだ安斉君?」
「救援要請です!◯◯地区の海底で巨大潜水艦が突如トラブルで動かなくなってしまった様です!」
「っ!おいそこってゴウ達が校外学習で行ってる所じゃねぇか!?」
場所を聞き、そこに自分の息子達がいる事にジョーはいち早く気付いた。
「拙いぞ...!ゴウ君達が潜水艦の中に囚われているという事は...!」
「ドライブヘッドが出撃出来ない...!」
機動救急警察にある4台のドライブヘッドのドライバーが全員潜水艦の中にいる為、ドライブヘッドを届けたとしても乗る事が出来ない。
「車田、何か手はないのか!?」
「他にドライブヘッドがいるとすれば2機、ここにあるディープダイバーと"機動強襲警察"の"C.I.B.MAX"がいるが、C.I.B.MAXはまだ調整中だし、ディープダイバーはご覧の有様だ...。」
ジョーはカーフォームになっているディープダイバーと切り離されている"ディープバイパー"を見る。
「くっ...!何とか手を打たねば...!」
ジョー達は一度作戦を練る為に司令室に戻る。
「これは...?」
ジョー達がいなくなった後、試験運転場に声に導かれたシズクとそれを追いかけたアサセがやってくる。
「これってもしかしてドライブヘッド〜!?しかも新型だ〜!」
アサセはディープダイバーを見てはしゃぐ。
「...。」
シズクはディープバイパーを見つめると少し近づく。
《ドアロック解除》
パカッ!
「「...!」」
突然ディープバイパーのドアが開き、2人は驚く。
「誰も乗っていないのにどうして〜?」
「...もしかして。」
シズクはそのままディープバイパーに乗り込む。
「えぇっ!?シーちゃん!?」
するとドアが閉まり、ディープバイパーはエンジンが掛かる。
「やっぱり...。」
「あわわ!え、えぇっと...?シーちゃん!私も乗るっ!」
アサセは反対側に回り、ドアを開け乗り込む。
「(後ろの奴に乗り込めって...?)」
シズクはドライブギアから聞こえる声を頼りにディープバイパーを操作すると、ディープバイパーは勢いよくバックし、ディープダイバーへと接続する。
「成程、大体理解した。」
シズクはアクセルを全開で踏み、ディープダイバーを走らせる。
「シーちゃん!?どうしたの急に〜!」
「ルートを教えて。」
シズクはドライブギアに行き先を聞く。
《ルートを表示します》
するとマップが表示され、目的地までのルートが示される。
「よし。」
それを見たシズクはディープダイバーを加速させ、目的地まで急ぐ。
機動救急警察・司令室
「っ!司令!」
「どうした?」
街中の監視カメラを確認していた安斉が西園寺を呼ぶ。
「これを見てください!」
するとモニターに現場へと向かうディープダイバーが映し出される。
「ディープダイバー!?」
「何故動いている...!?」
「もしや、ゴウの時みたいにドライブギアに呼ばれたドライバーが操縦しているのか!?ドライバーに繋いでくれ!」
「分かりました!」
安斉はディープダイバー内の通信にアクセスする。
「繋がりました!」
「モニターに映してくれ!」
すると巨大モニターに運転しているシズクと隣にいるアサセが映る。
『あれ?シーちゃん、何か開いたよ?』
「君達がドライバーかい?」
『多分私がそのドライバーって奴だと思う。』
西園寺の言葉に返したのはシズクだ。
「もしかして声に導かれたのか?」
『!あ、あぁ。』
「そのドライブヘッドは水中での救助を想定して作られたディープダイバーだ。」
『ディープダイバー...。』
「しかし奇跡的なタイミングだ...君達に少々無茶をお願いする事になるが構わないだろうか?」
『事故が発生したなら察している。私に任せて欲しい。』
「!頼む。」
シズクは通信を切る。
「西園寺、念の為、サポートビークルの"ユナイトサブマリン"と"スクリューサブマリン"を向かわせる。」
「分かった。ユナイトサブマリン、スクリューサブマリン、発進!」
すると格納庫から紺色の装甲の潜水艦と白色の潜水艦が2機ずつ水中に投下され、現場へと向かっていく。
ディープダイバー・コックピット
「凄い事になっちゃったね〜...。」
「まぁ、そうだな。」
「...行こう!」
「あぁ、ドライブヘッド04 ディープダイバー!GOレスキュー!」
ディープダイバーは現場へとノンストップで向かっていく。